先代猫を初めて病院に連れて行った時は、もう最期が迫っていたので周りの患畜が羨ましかったもんです。
少なくとも先代猫より若いし元気だったから。
で、二代目猫が血尿出たので連れて行った時は、野良割返せと言われないかドキドキしてましたがそんな事はなく、膀胱炎とストルバイトの診断を受け、月1で尿検査を兼ねて通院する事になりました。
でも、猫砂の上で尿を採取するのは難しくて、通院の度にお医者さんが膀胱をぎゅうぎゅう押して尿を採取してくれてました。
私はと言えば、先代猫の時と違って獣医さんが楽しくて毎回嬉々として通ってました。
そんなある日、診察室に入ってトートバッグから出した途端彼女はブチ切れました。
唾飛ばしながらセンセに向かって威嚇します。
もちろん触らせません。
大人しくしてるのをいい事に毎回膀胱ぎゅうぎゅう押してたのがいかんかったんでしょうなぁ。
黙って怒りを溜めてたんだろう…。
それ以来ワクチンを打つ時は洗濯ネットに入れて連れて行くようになりました。
3年目位で流石に洗濯ネットはいらなくなりましたが、家を出る時が大変でまず私が出かける準備をすべて終え、隙を見て一気にトートバッグに詰め込みます。
家を出て暫らくは吠え続けるので、私は少しでも早く家から遠ざかろうと走ります。
病院に着くころには大人しくなっているので、トートバッグの中で丸まっているうちの猫を見た他の患者さんは「まぁ、大人しくてえらい猫ちゃんねぇ。」などと声を掛けてくれるが、診察が終わって出て来ると、「凄かったわねぇ。」と驚かれる。
静かだったのは黙って怒ってただけで、診察室で爆発した怒りと恐怖の叫びが外まで聞こえるのだ…。
そして家に帰ると、15分位ずっとあおぅあおぅと文句をタレながら家中を歩き回るんである。
連れてく時のトートバッグは帆布でできたキャンプ用のでっかいヤツなんだけど、帰って来ると中は抜け毛だらけでいつちびったのか、しっこ臭い。
そこまで医者嫌いにさせて本当に申し訳ないとつくづく思ったんでありました。