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信じられないこと

2011-07-18 | 写真あれこれ
おそらく明日発売のアサヒカメラ誌には説明があると思われるが、月例コンテストで信じられないことが起きた。9月号の審査前のカラースライド作品を編集部ですべて紛失したという。応募者には説明の文書が送られているようだ。

スライドは原版。プリントとはわけが違う。そのため、応募者に対し個別に補償をするとのこと。
1位賞金3万円に加え、ポジ1点につき5千円。スライド部門はひとり5点までの制限なので、ひとり最高5万5千円支払うことになるという。

この補償金に対する考え方は人それぞれだろうが、毎月の応募点数から察するに、アサヒカメラ側の補償費用は軽く1千万円を越えるだろう。母体が朝日新聞社だからこの補償ができるが、他の雑誌ならどうだろう。いずれにせよ、前代未聞の話である。
デジタルが普及してから部門によって応募点数の偏りが発生しているし、ひょっとしたら、来年度月例の部門変更などが実施されるかもしれない。


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2 コメント

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少々驚きですが (石川 貴善)
2011-07-18 23:40:22
かつての新聞社でネガが残っていない、というのは良くあることで、戦時中のものは敗戦直後に燃やしてしまい、そうでなくても平時はネガを直接切ったりしていたため紙面しか残っていない、というのは多いと聞いています。(海外のライフ誌などと比較すると驚くべきことですが、スピグラのネガは、はがき弱の大きさがありますので、どうかと思いますが)

しかし読者との最大の接点があるコンテストのポジ紛失は、媒体として自殺行為ですので、驚くべきことです。今の時代、インターネガを取って保管することはまず無いですので、ミスにしても致命的と感じます。

雑誌は再販制度ですので、損をかぶった分は部数を増やしたり、別冊のムックを出して埋め合わせるのでしょうが、日本のコアの部分が崩れていくのを感じます。
Unknown (S.Inoue)
2011-07-19 12:46:12
私も最初は信じられませんでした。
石川様がご指摘されている「日本のコアの部分が崩れていく」というのは、このことを話した妻が全く同じことを言ってました。
これはアサカメ編集部だけの問題ではないのでしょう。政治を見ていてらよくわかりますが、それ以外にも幼児虐待や内向き指向の若者、自殺者の多さなど、社会現象からも不穏な流れを感じずにはいられません。おそらく、最近の話ではなく、過去を思い起こすと実は昭和60年ぐらいから流れは定まってしまっていたのではないかと、最近思うのです。

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