Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

   JunkなものしかないJunkなブログでございます。

実現不可能な夢

2021年07月13日 20時45分08秒 | 3D CG
子供の頃から実現できない事ばかりを選んで夢見てきたのかもしれません。


宇宙旅行はその中でも最大のもの。
今時そんな事言うと、宇宙旅行はもう出来るでしょ、ZOZOの創設者みたいに。そうやってすぐ諦めるから凡人なのよ、って言われそうです。
でも、月や火星ぐらいじゃとても我慢できません、そんなの宇宙旅行じゃないです。木星や土星まで行けたってたかが小さな湾内クルーズ。
そうなんです、恒星間航行が出来なきゃ宇宙旅行と言えないんです。
映画の世界では当たり前のように銀河系所狭しと宇宙船が飛び交いますが、残念ながら現状でそれはなんの根拠も見いだせないあまりにも完璧な実現不可能性を持つ正真正銘夢物語。
アインシュタインの相対性原理は無論のこと近頃は素粒子物理の進歩に影響されてか量子論的宇宙観?のような理解不能な奇々怪々な宇宙像が見えてきたりはするものの恒星間航行への希望の灯は限りなく小さくなっております。しかし一方では、観測技術の圧倒的な向上により系外惑星の発見も相次いでおり、従来の想像の範疇を遥かに超えた環境世界が無数に発見されそうな勢いです、もちろん地球型環境の世界もいずれは発見されるでしょう。
で、でも、面白そうな世界が無数にあるのにそこへは絶対に辿り着けないもどかしさ・・・。

ま、そんなこんなの欲求を絵にしたらということで。
先日の帆船から更に5年ほど遡り18年程前の画像です。ヘタクソ加減に飽きれますが・・・。

その1:地球は作るのが難しいので月から出発しました。


その2:航行中の図、いわゆるバザード・ラムシップという奴です。

磁場を広げて飛行しながら星間物質を集めて燃料(またはその材料)にしようというSF界では昔流行ったアイデアですが、必要な推進力を得るために超巨大な磁場が必要で、そんな惑星もしかすると恒星サイズの磁場を維持するためのエネルギーはどうするのみたいなイタチごっこ的問題とか、人間の寿命のうちに恒星間飛行を行うなら相対性原理による時間の遅延効果を生み出せるまでスピードを上げる(おそらく光速の8割9割以上)必要がありますが、そうなるとこれまた相対性原理による質量増加も踏まえてどれだけのエネルギーが、というまたまたイタチごっこ・・・エネルギー問題だけですら・・・核融合は無論のこと反物質の対消滅を利用してすらなおどうなのか・・・。
ともかく現状のテクノロジーでは航行原理さえイメージできないのが実情というとても悲しい現実です。

その3:ま、難しい問題はすっ飛ばしてとりあえず無事到着しましたの図。

とある恒星系のハビタブルゾーンにある巨大ガス惑星の衛星のひとつが目的地という設定。
いちいち説明しないとわからないこれぞオタクな妄想がなせる技でございます。

人を乗せた恒星間航行は人間達が滅びないとしてもあと1000年や2000年では到底実現できそうにないと言うか、人間達の行動原理が費用対効果の呪縛から抜け出せない限り無理なのだと思われます。
費用対効果は「投資と回収」に言い換えることができます。
太陽系の中でさえ成立するかどうかわからないのに、まして恒星間となると押して知るべしだろうと。
これゃもうサイエンスやテクノロジーじゃなくて人間社会そのものの問題です。
ではどうするのかって?、
それは好奇心そのものが経済原則となるような世界をイメージできるかどうかに掛かっているのではと思いながら作っていたのでした。
いろんな意味で、宇宙って甘くないっす。

因みにこの一連の連作を「Emmigrant Ship」と名付けてました。
Led Zeppelin「Immigrant Song(移民の歌)」のもじりです。

以上、お粗末です(笑)。

今週は出勤の必要がある日が多そうで九十七式はあまり進まないかもです(泣)。
なんせ往復3時間なので、テレワークなら余裕なんですが・・・この差は大きい・・・。


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6 コメント

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Unknown (クラキン)
2021-07-14 14:46:43
今回も素晴らしいCGを見せて頂き、ありがとうございます。
太陽系の中は所詮湾内クルーズ・・・その通りですね。
それでも成功するともの凄く嬉しいですし、新たに色んな事が判って、次の夢に繋がります。
でも究極は恒星間旅行ですね。
光速に近い速度で飛ぶしか無いのでしょうけれど、そうすると「元の地球」には永遠に戻れなくなる、地球が存続しているかどうかも判らない・・・。
映画「インターステラー」を思い出します。
ワームホールを使っても駄目なんでしょうか?
大きな帆を張ったような宇宙船の絵も見たことがあります。
そう言えば、カール・セーガンが書いた「コスモス」という本を夢中で読んだことを思い出しました。
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Unknown (Choro-Poo@管理人)
2021-07-14 18:08:45
クラキンさん、こんにちは。
前回以上に拙いCGですが、ご覧くださいましてありがとうございます。

>それでも成功するともの凄く嬉しいですし、~~次の夢に繋がります。
その通りです!。今のところは月や火星ですらまだ遠い目標であります。アポロ計画の頃と違って宇宙がよくわかる程に太陽系内ですら旅する事の難しさがよくわかるようになりました。
でもそんな中この間のはやぶさ2の大成功はもちろんNASAのオポチュニティーやキャリオシティー、直近のパーサヴィアランス、そしてアルテミス計画とワクワク、ドキドキはてんこ盛りでございます。こういうお楽しみを享受するためまだまだ死ねないのです(笑)。

>「元の地球」には永遠に戻れなくなる、地球が存続しているかどうかも~~
たとえ数十光年の近距離であったとしても一方通行は免れないのかもです・・・仮に恒星間航行が成り立つ未来がやって来たとして、宇宙を行き来する人達と地球をはじめとする星の上にいる人達とは完全に分離された社会になってしまう事が想像されてしまいます。それでも互いの交通が成り立つすればどんな社会が思い描けるのか興味が尽きません。

>映画「インターステラー」を思い出します。
あの映画ではワームホールを通り抜けていましたね。ラスト近くではギリギリブラックホールをスイングバイのように擦り抜けたのでしょうか?、ファンタジーとギリギリ紙一重な処を突いた大好きなSF映画です。
しかしながらブラックホールは現実の存在ですが、ワームホールはまだ論理上の仮想存在に過ぎませんし存在するのどうか通り抜けたり出来るものなのかも諸説紛々という状態です。
ま、でも今はワームホールを通る事も、亜光速の宇宙船も同じ程度の空想の領域である事に違いはありません。その意味ではワープ航法も同様かもしれません。どっちにしても明るい未来を信じるしかありません(笑)。

>大きな帆を張ったような宇宙船
ソーラーセイルとか光子帆船と呼ばれてます、イカロスというJAXAの実験機もあって実際に太陽からの光の反作用で加速度を得るという実験に10年程前に成功していてなんと金星でスイングバイまで行っています、ほとんど報道されてませんがソーラーセイルで他の惑星まで達したのは世界初です、凄い事ですね。
はやぶさも帆こそ持っていませんが太陽からの光子反作用を利用して姿勢制御なんかを行っていたそうです。

>カール・セーガンが書いた「コスモス」
私も読みました。まだ学生時代だったか?、その内容は今は朧気ではありますが・・・(笑)。
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Unknown (黒猫2号)
2021-07-14 20:17:44
今晩は、Choro-Poo様
これまた素晴らしいSF-CGですね
画像の出来もですが、デザインが凄すぎて本当にびっくり!
この間、帆船絵画を拝見したばかりだったのに...
イメージが、ちょっと星野之宣さんを思わせるようなところも好みですねぇ(^^)。
通勤往復3時間ですか!これもビックリ
ワタシ、チャリ通勤往復30分弱です
通学高校生に煽られると、これが5分程度短くなったりして(^^; ...でも大変ですね
時間は有限、人生の貴重な時間、テレワーク日が多くなればいいのでしょうけど。
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2001夜物語! (Choro-Poo@管理人)
2021-07-14 23:14:44
黒猫2号さん、こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。

>星野之宣さんを思わせるような
同じ趣味をお持ちだとわかり、たいへん嬉しいです!。
「2001夜物語」は何度も読み返しました。知らず知らずのうちにってやつでしょうか。

往復3時間はかれこれ35年間続けてしまいましたので、すっかり慣れ切っておりましてそんなに無駄な事とも思っておりません。
それより通学高校生に煽られる方がしんどいかも~(笑)。
ケースバイケースなのですが、出社して会社設備をフル活用できた方が効率が良い場合も多かったりしますので・・・。
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作り込みがすごい (k-koh)
2021-07-15 19:03:30
帆船といい宇宙船といい作り込みが凄いですね。
私は気が短く根気が無いので大作が出来ない体質です。(笑;;
このブログは随分前から続けてらしたのですね。過去の年賀状なんか懐かしく拝見しました。
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あと1~2回・・・ (Choro-Poo@管理人)
2021-07-15 23:05:59
k-kohさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
制作過程からよくご存じだったk-kohさんからすると何を今更って感じもございましょうが、あらためて白日の下に晒してみるとあのころ自分が何を考えて何をしていたのか色々思い出す事ができたり・・・あれからほとんど20年・・・ま、だから何?ってこともありますが・・・個人的には色々と気付きもあったりするのでした。
このブログも開設してちょうど10年になるようです。
わりと最近まで年に2回くらいしか更新してないのでなんかごく最近始めたような気になってしまいます。
過去画像はあと1~2回分で終わりです。
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