Junky Monologue

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タイ/バンコクに行ってみた その2(カンチャナブリー 編)

2014年01月26日 16時59分25秒 | 旅行
カンチャナブリーと言っても馴染みの薄い名前だが、クワイ河(最近はクウェー河と表記するらしいが)鉄橋がある町(地域)の名称。
この地域唯一の観光資源が60年近い昔の戦争映画がもたらしたものだと思うと、ハリウッド映画の影響力には空恐ろしいものを感じる。
かく言う私も「戦場にかける橋」を知らなかったら、この橋どころか嘗て日本軍が建設を試みた泰緬鉄道の存在事自体知らなかったかも知れない。

泰緬鉄道はその建設にあたって6千名とも1万2千名とも言われる犠牲者(連合国捕虜と周辺国労働者)を出した事業であったが、
あの映画のおかげで今はご覧の通りトロッコ列車が走るのどかな観光地となっている。

トラスフェチの私としたことが、土手の下まで降りて鉄橋のトラス構造を接写しておくべきだったと後で後悔(笑)。

鉄橋に隣接して戦争博物館というのがあったのでちょっと入ってみた。
あまりたいした展示物はなかったが、当時の記録写真だけは興味深かった。

いろいろあるけど、日本人として「日本」という事象を考えるにあたって、
嘗て(もしかしたら今も?)我が国が置かれた(あるいは自らも作り出した)ギリギリ崖っぷちの状況と、
それが故の政治経済文化状況の貧困さと、更にそれが故の国際感覚の無さ(良くも悪しくも)をもう一度捉えなおした方が良い。


上の写真は時間の都合もありパスしてしまった連合軍犠牲者の共同墓地
ともかくあの戦争の犠牲となった全ての方々の冥福を祈らない訳には行かない。

下は、バンコクからの往復手段に利用した乗り合いバス(上側の2枚)と、カンチャナブリーの繁華街の様子。
乗り合いバスと言ってもただの大型ワンボックスで、座席を運転席含め5列配置としたもの。運転手の隣にも二人客が乗るので運転手除いてなんと計15人乗り!(2+3+3+3+4)。
窮屈さは否めないがエアコン付で乗ってみるとそれなりに快適、現地の人達が使う交通手段を利用するとなんとなくその場所の生活感を想像できて楽しい。

カンチャナブリーの街は始めての場所なのに何故かとても懐かしい感じがした。
名所、旧跡めぐりも良いが、こんな街を無目的にブラブラするのが意外に楽しい。