甘酸っぱい日々

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ライスのシチサンLIVE 復活!目覚まシチサン起こしまShow (15/8/16)

2015-08-20 23:00:04 | ライスのシチサンLIVE
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『ライスのシチサンLIVE 復活!目覚まシチサン起こしまShow』
8/16(日)19:00~ @よしもと幕張イオンモール劇場
出演:ライス、チーモンチョーチュウ菊地、ピクニック、LLR福田、しずる池田、ジューシーズ児玉、囲碁将棋、かたつむり林、ゆったり感江崎、マヂカルラブリー野田
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シチサンAage期(2009年)

シチサンレギュラー期(2009〜2010年)

シチサン復活期(2012〜2013年)

シチサン復活期セカンドシーズン?(2015年〜)←new!



久しぶりの更新は、こちらのライブの感想ということで。

いやー、まさか、このカテゴリーの記事を再び更新する日が来るとは思っていませんでした。
嘘みたいだけど嘘じゃない。
2009年のAage制度時代の最終回、2010年にレギュラー期最終回、2013年に復活期最終回。
そして今回、満を持して4度目の復活。
もう異例中の異例、特殊中の特殊ですよね。
そしてそれぞれの最終回が、本当に先の見通しがなくて、本当に最終回にする予定で、
だけど色々な縁やきっかけがあって復活しているというのが、またいいなぁと思ったのです。
きっと今回、懐かしいなぁという思いを持って劇場へ行った方もいらっしゃるだろうし、
あるいは、配信で見ていたけれども様々な事情で劇場には行けず、今回初めて生で見た方もいらっしゃるだろうし、
あるいは、最近ファンになった方で、一度もリアルタイムでシチサンを見たことはないけれども、
過去のレポやYNNを見てその存在を知り、今回初めて体験した方もいらっしゃるだろうし。
復活は偶然ではありますが、結果的には、この適度なインターバルを置きつつ何回も復活してくれる感じが、
適度にファンの熱を維持させ、人気を持続させていく秘訣なんじゃないかなぁと思います。
ただ今回は、配信がなかったんですよね?
それがただただ残念。
私は本当に運よく、今回行くことが出来たけれども、様々な事情でそれがかなわない方もいらっしゃる。
劇場が遠くて行けない人も、昔は東京に住んでてよくライブ通いしていたけど今は離れてしまった方も、
そして、物理的にではなく気持ち的に、お笑いから離れてしばらく時間が経ってしまった方も。
やっぱり、全国各地にいらっしゃる、どんな状況の人でも、この日この時に集って来て一緒に騒げるっていうのが、
シチサンの何よりの醍醐味だと思うんですよねぇ。
だから、この復活期セカンドシーズンが続いていくのかどうかは分かりませんが、
もし次回やるなら、やっぱり配信はマストでお願いいたします。


私は今回が、よしもと幕張イオンモール劇場の初上陸でした。
もう行く時には本当に遠くて、途中でちょっとめんどくさくなってしまって、
「私、なんで寝起きの芸人を見に行くために片道2時間もかけて向かってるんだろう…」
と、急に我に返ってしまうほど(笑)
でも、確かに遠かったんだけど、やっぱりそれだけの価値があるライブだった。
シチサンは他の何にも代え難い。
劇場こそ、無限大ではないのは残念だけれども、
でもシチサンのあのオープニング映像は継続で使ってくれて。
さらに、暗転中の音楽も同じ、懐かしのレシートコーナー、田所さんの「コーナーの方にまいりましょう!」も、
懐かしくて愛しくて胸がいっぱいで。
今回、寝起きの野田くんが、まだ頭が回っていない中で、
舞台上を見ながら「なんか夢みたい…」とつぶやく場面があったんですが、
私はまた別の意味で、「うんうんわかるよ、夢みたい」って思ってました。
2年ぶりのライスのシチサン復活。
私も、劇場にいてその場で体験しているのに、そして私は別に寝起きじゃないのに(笑)、
なんだか現実のことに思えなくて、本当に夢みたいだなぁって思っていました。
劇場からの帰り道、イオンモール劇場から海浜幕張の駅はバスに乗るんですが、
行きはひたすら長いなぁと思っていたその距離が、帰りはなんだかちょうど良く感じて。
夜の闇に包まれ、街灯もまばら、車通りも多くない。
そんな道のりを通っているバスが、なんだか現実感ない道を走っているようで。
夢の世界から、現実世界へと移動するためのバスのようでした。
何を言ってるんでしょうか私は。
でも、本当にそんな感じがしたんです。


本当は、何度も思ったことがある。
私は、ライスが好きだとか、東京吉本芸人が好きだというよりも、
AGEAGE全盛期の、あの2008~2010年くらいの雰囲気が、環境が、好きだっただけなんじゃないかって。
あの頃は本当に楽しかった。
私自身がお笑いライブに通い始めたばかりということもあって、何もかもが新鮮で、
そしてちょうどエンタ、レッドカーペット&レッドシアターなどが人気番組となり、
KOCという大会が始まるなど、世の中全体がお笑いブーム。
私が普段見ている、この無限大ホールの中から、近いうちにこういう番組に出てハネる芸人さんがいるはずだって、
そうやって毎日が明るい期待に溢れていた。
けれども、お笑いブームはバブルのように弾けて、お笑い番組は少なくなり、今はすっかり氷河期。
賞レースは、ファイナリストでさえ人生が変わったと言うほど売れる人は少なくなってしまった。
せっかく、一年間死ぬ気で努力を重ねてきて、やっとKOCの決勝という晴れ舞台に立ったり、
あるいは何年も準決勝の舞台に立っているのに
そこから先に進めない、これ以上どうやったら売れることができるのかと。
そういう状況の芸人さんをたくさん見てきた。
夢と希望だけで溢れている世界ではないことを、月日が流れるごとに痛感した。
加えて、私が大好きだった芸人さん達は無限大ホールも神保町花月も卒業、
品川プリンスシアターも浅草花月も閉館し、
私が青春時代を費やしてきた場所が、どんどんなくなっていく日々。
多分、過去のことだから余計美化されて感じられるんだろうけど、それでもさ、
やっぱり、昔の方が楽しかった。
私は、「今」のライスを見たい訳じゃなくて、
「過去」のあの雰囲気を味わいたいから、ライブに足を運んでいるんじゃないかって。
本当は、何度も思ったことがあるんだ。

でも今回、少しその考えが変わったかもしれない。
確かに、昔のシチサンの雰囲気を味わえたことは本当に嬉しくて、
「みんないい意味で何も変わってない」っていうことに何より感銘を受けた。
ライスのシチサンを見てる時って、時空が歪んでるように感じられると言うか。
今が何年かわからなくなるんですよね。
もし今回と全く同じライブを、2009年に見たとしても違和感なかったと思う。
それくらい、ずっと変わらない良さを維持してくれている。

私は、結局自分が過去にこだわっているところがあるというのは否定できない。
けれど、「変わらない」っていうのは、本当に大変なことだ。
何もしなければ変わらないでいられる、なんて訳ではない。
変化の激しい世界で、変わらないでいてくれること、
そして辞めないだろうと信じさせてくれることの尊さを、改めて実感する。
だから私が見に行ってるのは、やっぱり今のライスであり、今の東京吉本勢であり、今のシチサンなんだ。
「昔と変わらない良さを見せよう」と尽力してくれている、
過去を大事にしながらも、新しい面白さを見せようと尽力してくれている、
その全てを含めて、「今」の彼らなんだ。
そんなふうに思うことができた。
そういえば私は、復活期最終回のシチサン感想でこう書いた。


  過去も今も未来も、みんなここにあって、
  全部全部、これが全部ライスのシチサン!

そうだった、過去も今も未来も、全部ここにあるんだ。
昔の良さを守り続けながら、今とこれからの皆を見せてくれている。
そんな彼らが好きなんだ。
ありがとう、私の青春は全部全部ここにあるよ。
ライスが作ってくれるライブの中にあるよ。本当にありがとう。


何年経っても、何回見ても、何回でも思える。
ライスが好きだ、大好きだ。
東京よしもと芸人たちが、大好きだ!!


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