甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

6月9日 さらば青春の光企画『まっさら』

2013-07-26 03:05:22 | ライブ感想♪
さらば青春の光の企画ライブ、「まっさら」に行ってきました。
とにかくネタをやり続けるというシンプルなライブ。
さらばが新ネタ5本。そしてゲストは2本。
どのネタも本当に面白かったー!!
本当はオープニングやエンディングのトークもあったのですが、とりあえずネタの感想だけだーっと書いていきます。
出来るだけネタバレになるようなことは書かないつもりですが、どこかで見るまで待ちたい方はご了承ください。



・さらば青春の光 花嫁
まず、「花嫁」というタイトルがすごくいいなぁと思った。
これから何が始まるんだろうってわくわくする。
はじめの展開は、よく見るものなんだけど、確かにちょっと立ち止まって冷静になってみると、そのあとどうなるんだろうと考えさせられる。
「今まで考えたことなかった」というリアルと、「でもそんなことはありえない」のフィクションが入り混じってる。
森田さんの「普通どうすんの?」という言葉がとても好きでした。
そして、急激な角度でのオチ(笑)
なんというか、内容的にそりゃちゃんと落ちるけども、これはちょっと反則にも見えちゃうリスクがあるというか。
ただ2人は、逃げてる訳じゃなくて、本当にこれがやりたいんでしょうね(笑)


・ラブレターズ 飛行機
すごく見ごたえがあるコントでしたー!
溜口さんの本意気で切羽詰まってる演技が、一気に全体のコントとしてのパワーや説得力を増す感じ。
塚本さんの淡々としてる感じにも笑ってしまう。怖いけど面白かったー!


・さらば青春の光 居酒屋
東口さんのピンと来てないキャラ健在。
このコントは、さらば青春の光ふぁいなるでもやっていて、時期的にどちらが元なのか、どちらが変えたものなのかわかりませんが、
このまっさらでやっていた方が、話の筋がブレてなくて見やすいかなぁなんて思ったり。
2人の立場の対比がしっかりしていたような気がします。


・かもめんたる 通訳と介護士
う大さんのうさんくさい感じ、槙尾さんの優しい雰囲気、かもめんたるがやるからこそ面白くなるんだろうなっていう感じ。
後半に行くにつれて、今までのが全部絡み合って盛り上がっていく感じが、とってもよかったです。


・さらば青春の光 刑事
よくある漫才の入り、のはずが……?
東口さんの始めのセリフで、一気に笑いがパーンと弾けるのが、たまらなく快感!そしてかっこいい!
途中、ちょっと中だるみしちゃってもったいないと思っちゃうところもありましたが、
漫才だけど漫才じゃない、斬新なスタイルが見られました。
「漫才」という構造自体を、逆手にとっていじってる感じが、たまらなく性格悪くて(笑)、でも面白くて圧巻。


・ラブレターズ 双子
コントとしての面白さとともに、ストーリーとしての面白さ。
このあとどうなるんだろうっていう展開自体のわくわく感。
すっごく充実した時間を過ごした感覚でした。


・さらば青春の光 ラーメン屋
今回、今後一番やりそうなのはこのネタかなぁと思ったりしました。
「花嫁」もそうだけど、いわゆる、ドラマによくありそうなベタな設定の入りから、
どうしてこうやって、意外な展開にもっていけるんだろう。
しかもそれも、そこまで飛んだものじゃなくて、ちゃんと現実味ありそうなのがすごい。
大量に言葉で説明しなくても、何がポイントなのかしっかり伝わりやすくて、
何が面白い所なのかちゃんと伝わるように見せている。
もちろん演技力があったればこそだけど、演技力だけじゃない何かがあるからこそのような気がして、
人はそれをセンスと呼ぶのかもしれない。


・かもめんたる 歓迎会
こんな人が本当にいたら怖いなって思っちゃうけれども、リアルにしつつもちゃんと笑える感じで。
今回のゲスト二組はどちらも、「怖いのに面白い」という、その線引きが絶妙でした。


・さらば青春の光 葬式
これ個人的にはとっても好きでした。
何が好きなのか自分でもよくわからないのですが、多分思ったのは、
これも私の好きなパターンなんだろうなということ。
同じパターンの会話が何回もループしていく感じ。
ちょっと間が悪かった気がするけど、それがすっきりして、もうちょっとくだりを取捨選択すれば、
かなり私の好きなネタになるだろうなぁと思っちゃいました。



こんなに色々書いておいてなんですが、ちょっとだけ補足しておきたいこと。
私が、さらばに関して、平気で色々書けるのは、
結局のところ、自分は自分が「ファン」というカテゴリーに入ってないような気がするからで。
ライスの感想を書くときには、ずーっとずっと本当に気を遣っていました。
好きだということ、面白いということは書きつつも、
出来るだけ「天才」とか「才能」みたいなことは書かないようにしていた。
それは、痛いライスファンがいると思われたくなかったから。
正確には、「こんな痛いファンがついてるライスはかわいそう」と思われたくなかったから。
自分の行動が、その芸人さんの評価に直結するかもしれないと考えたら、へたなこと書けなかった。
それがつらいとか不便だとか思わなかったことがないわけじゃないけど、それはそれとして楽しくやってました。
じゃあさらばに関しては、「センス」とか「圧倒的な技術」とか、なんでそんな偉そうな痛いこと書けるのかと言うと、
私は自分が、ファンにすらなれていないと思っているからで。
今までのさらばのこと、何にも知らないし、結局はKOCの後から好きになったんだっていう引け目みたいなのはいつまでも消えない。
これは、他のファンの方がどうと言いたいわけではなくて、ただただ、自分の気持ちとしての問題です。
自分が納得できていないというだけの次元の話です。
いくら好きだって思ってても、結局は私はファンにすらなれないのだ。
中心にいる彼らを、円になって取り囲んでる中心のファンの方々がいて、
私はその円の外側から見ているような感覚。
全然客観的な文章が書けているとは思わないけど、客観的に見ているつもりではいる。
だから、「よくそんなこと書けるね」と思われそうなことでも、書いてもいいかなって思ってしまう。
「さらばファンがあんな痛いこと書いてる」とは思われないから。だって私はファンではない。
何が言いたいかというと、このブログを読んで頂いて、「さらばファンが痛い」というのはおやめ頂きたいなということです。
素敵なさらばファンの方はきっとたくさんいらっしゃいます。
私が頭おかしいだけです。


単独の翌月に、新ネタ5本のライブ。
さらにその次の月にも新ネタ5本、その次の月に単独。
どう考えても異常なペース。
頑張りすぎだよ、と率直に思う。
でもきっと、頑張ることが生きがいみたいな方々なんでしょうね。
見ていて心がひりひりすることもあるけど、
そうやってちょっと無茶なことでも重ねてきたからこそ、今がある方々なんでしょうね。
お節介な想いは排して、その過程をシンプルに追っていきたいな。





「閉店ガラガラ」 5月1日 ライスのシチサンLIVE

2013-07-02 23:39:46 | ライスのシチサンLIVE
なんだかずーっとバタバタしていて全然感想を書けてませんでしたが、よかった、何とか次のシチサンまでに間に合った。
今回は配信がなかったということもあって、本当はもっといろいろと書きたいこともあるのですが、
もうだいぶ時間が経ってしまったので、本当にさらっと。
前半は面白かったフレーズメモみたいになっちゃって、
見に行かれていない方には何が何だかわからないと思いますが本当にすみません。


・シチサン長い歴史の中で、配信がないのは実は初めて
田所「配信ないから何言ってもいい」
関町「昔ペ○スって言って怒られたけどなんで?医学用語なのに」

・現在神保町稽古中
演出の宮地さんに怒られた関町さん、自分はちゃんとセリフ入ってるのに、自分が怒られるのはお門違いだと主張
誰が一番悪いんですかと宮地さんに聞くと「仁とか」と言われ、思わず笑ってしまう関町さん。
関町「仁が怒られてるの面白くて(笑)」

・宮地さんの演出では変な洋楽が流れてくると言い出す二人。
特に、事前に聞いたりすることなく、突然流したりするから思わず笑ってしまうと。

・田所さんが最近気になった話。
関町さんと二人で歩いていた時に、突然
関町『ちょっとうんちしてくる』と言ったことがずっと引っかかっている。
最初ボケかと思ったけど、そういうことでもなさそう。
子供が生まれたからそういう言葉を使うのか?でもおかしくない?
関町さんは全く意識していなかったそう。

・そんなこと言うなら、といって関町さんの反論。
田所さんが、ネタ合わせとかで遅刻してくるときに、メールで「すまん、遅れる」と送ってくるらしい。
関町「すまんっておかしくない?」
いつもそれを見て笑っちゃうと。
こっちの方がおかしいですよねぇー!いやそんなことない!とわちゃわちゃする二人。

・田所さんは、実は「すまん」でもまだマシな方らしい。
本当は漢字で、「御免」にしたいくらい。
関町「もう武士だよ」


☆久しぶりのレシート企画。
どうやら服やジャケットなどを買ったレシートが多い中、謎の
「ファンシージャージー」「ベーシックジャージー」という文字。

・イオンで小さいサイズのマヨネーズだけ買っている

・江崎さんかと予想していましたが、結果は文田さん


☆ここからはコーナー。
ゲストはジューシーズ(児玉・松橋)、囲碁将棋、ゆったり感、えんにち、エリヤン。全員9期。
今回のタイトルは、『知らなかったら知らんデリバリー』
事前に、ピザや中華、お寿司など、様々な出前を注文している。
それを届けに来てくれたデリバリーの店員さんが、コンビ名(1組ずつ指定される)を答えられたらクリア。
(一般の方を配信に出せないということで、今回は配信NGになったそう)
デリバリーの方がわからなくても、ヒントを出してコンビ名を予想してもらい、フリップに書いてもらう

・先に結果だけ言ってしまうと、コンビ名を答えてもらえたのは囲碁将棋だけ。
他のコンビのデリバリーの方には、全員知られていませんでした。
で、店員さんが予想したコンビ名
ジューシーズ→『ビートルズ』 (「なんとかズ、です!」というヒントの結果)
エリートヤンキー→『中国ヤンキー』 (「なんとかヤンキー」というヒントの結果)
えんにち→『エクスプローラー』 (「え、から始まる!」というヒントの結果)
ゆったり感→『脱力感』 (「なんとか感!というヒントの結果)

・各コンビ、店員さんがパッと見て一番わかりやすい恰好をしようということで、ライスはバナナの衣装に。
関町「なぜかエンタで同じネタ3回流れたんだから」
田所「これでわからないわけないだろうと!」

・ジューシーズはもちろん、あのピンクのトリオさんTシャツ。華しかない。

・いごしょはスーツ姿に、キラリと光る認定漫才師バッジ。かっこよかったなぁ。

・えんにちは、笑いの金メダルに出ていた時に、保父さんのネタをやっていたということでその衣装で。
笑いの金メダルというワードを出した瞬間、崩れ落ちて笑う面々

・エリヤンは読書芸人と喧嘩番長

・私服で当たり前のように登場するゆったり感
田所「あれ?これは……?」
中村「知らないんですか?キャンパスナイトフジですよ!」
江崎「ナイツ、オードリー、ハライチ、そして我々ゆったり感!!」
……人生いろいろですね。

・根建「(アイパーのことを)パーさん」

・アイパーさんの替え歌で、オチを先に言っちゃうというくだり

・いごしょの名前を答えることが出来た中華のデリバリーの店員さん、
田所「なんで知ってたんですか?」
店員「僕、NSC15期生なんですよ!」
まさかの後輩!
驚きながらきれいにずっこける面々。
いやぁ、でもそれにしてもすごいわ。
こういうところで舞台に上がれるという引き。巡り合わせ。

・「ジョーゼット」というコンビの伊藤さんで、今は違う事務所で芸人さんを続けているということ。
エリヤンの名前も、橘さん個人名も答えられたのに、西島さんの名前がわからない。
田所「もうだめですよ!3…2…、」
伊藤「岡田さん!!」

・ということで、西島さんは岡田さんということになりました。
西島「閉店ガラガラ」

・インド料理のデリバリーの店員さんは、舞台に上がるのも嫌だということで帰ろうとしていたそう。
そこで、えんにちは袖に行って、袖で店員さんに自分たちの姿を見て答えてもらうことに。
しかしその流れがよくわかっていなかったアイパーさん。
望月さんが袖に行ったのに、自分は舞台上にいる。
松橋「お前が行けよ!望月だけが行っても誰だかわかんないだろ!!望月だけがいても!!」←正論だけどひどい

・江崎さんの特技は、言われた単語の反対の言葉をパッと言えることだそう。これで芸人報道にも出ると。
関町「じゃあ、『囲碁将棋の根建』は?」
江崎「チェスオセロの花壊」



ということで、結局コンビ名を答えることができたのは、NSC出身の芸人さんだけ。
一般の店員さんには、誰も知られていないということになりました。
特にジューシーズなんて、最近テレビに出始めているのに、それでもだめかぁ、となる面々。
関町「まだまだだってことですよ」
田所「また1年後、この企画やりましょう!」
その頃には、もっと知られているといいねと。

色々な告知をした後、最後に関町さんの一言。
「今年、この中から誰かがバーンと売れるかもしれませんから!みなさん、ついてきてください!」

……あぁ、こういうところだ、って思った。
この人、時々びっくりするくらい素直に、まっすぐに、こういうこと言う。
時々急に、ボケてるわけでもなく、何の照れもなく、ストレートにこういうこと言う。
こういうところが好きだったんだ。
こういうところが、飽きっぽい私を、4年間も夢中にさせてくれた理由なんだ。
最後に丁寧にお辞儀をする二人を、ぼんやりと見つめながらそんなことを思った。



ライスのシチサンって、いいですね。
「ホーム」と呼べる場所って、いいですね。
未来を純粋に信じられるのって、いいですね。
今の私がこういうことを言うと、嫌味になってしまうかもしれない。
でも、言い訳をさせてもらうとすれば、誰かと比べてこう思っているわけではなくて、純粋にこう思った。
9期は今年で10年目。
お互いのことをよくわかっていて、歴史も過程も、悪ノリも共有していて。
それぞれの場所でそれぞれの活躍をしているみんなが、たまにこうやって集まってくる。
そういう場所が、環境が、ライブがあるのっていいですね。

売れなくてもいい、と言うつもりはないし、
売れなくてもそこそこ人気があることに甘えている人がいたらそれは否定したい。
仲間内で面白ければそれでいいと全て肯定するつもりもない。
でも、たとえどんな状況であったとしても、また1年後にここに集まろうって、
そう言い合える仲間がいるのっていいことですね。
これから誰も変わらないなんてありえない。
もしかしたら来年、この場にいない人だっているかもしれない。
実際、先日、9期のマスコット的存在のしんちゃんは、北海道に帰ってしまった。
でも、こうやって変化の激しい世の中で、
きっとまた来年もここで会えるって、未来を純粋に信じさせてくれるっていいですね。
ひねくれて、落ち込んで、もう未来に何も期待しない方がいいんだなんて言っていた私にも、
そんな夢を見させてくれる場所っていいですね。

私は以前から、ライスのシチサンを、ホームだって勝手に思ってきた。
でも、当たり前だけど、別にそれは私だけのホームではない。
あらゆる人にとってのホームだ。
今ライスを一番に追っている人も、
他の芸人さんが一番だけどライスのことも好きな人も、
最近になって∞ホールの芸人さんのことを知った人も、
お笑い自体から離れ気味になってしまってもシチサンだけは通ってる人も、
ずっと一緒に歩んできた同期も、
卒業しちゃった先輩達も、
ここが初めての大舞台になるような後輩達も、
芸人をずっと続けている人も、
芸人を辞めてそれぞれの場所で頑張っている人も、
あらゆる人が集まるような、そんなライブになるといいですね。
環境も、時間も、立場も超えて、
どんな状況にある人もみんなここに集まって、当たり前のように楽しめるような、
当たり前のように、ここが自分の原点なんだと思えるような、
ライスのシチサンは、そんなライブになると、いいですね。