甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

ライスネタコレクションライブ(17/11/30) & YouTube公式チャンネル第1弾

2017-12-25 23:30:00 | お笑い全般
***
『ライスネタコレクションライブ』
2017/11/30 19:30~ @ルミネtheよしもと
ライス
MC:ピクニック、竹内健人
飛び入りゲスト:LLR福田、しずる村上
***

それは、突然の発表でした。
8月のライストークライブ「耳愛撫」で、ライスが今後の動きを話してくれた時に、
今度ルミネでライブをやるんだけれど、今度公式のYouTubeチャンネルを開設しようと思っていて、
そこでやったネタをアップしようと思う、と。
それを聞いた時に、本当にびっくりしましたが、本当に嬉しかったです。
いつでも、どこでも、ライスのコントが楽しめる。
気になったところや好きなフレーズは何度も繰り返し再生できる。
公式動画だからお友達にも堂々とお勧めできる。
ライスのネタが、これまでよりもっと多くの人に届くようになる。
こんな幸せなことはありません。


今回は、ネタコレクションライブの感想という形をとっておりますが、ライブの感想というよりも、
そこで披露され、そしてYouTubeで公開してくれた一つ一つのコントの感想を書いていきたいと思います。
なので、この記事の公開日の設定も、YouTubeにネタが公開された日といたしました。
一つ、ご留意頂きたいことがありまして、私は今回、ネタの感想を、存分にネタバレしながら書くことにいたします。
なので、ぜひ、私の感想を読む前に、ネタを必ずご覧になってから読んでいただけると幸いです。

……お前、何様だって感じですよね(笑)。
いや、わかっています、なんか、こんなことをわざわざ言うのもおかしいですよね。
でも、私、ネタバレを気にせずに存分に感想を書けるのを、ずっと心待ちにしてきたんです。
普段の私のブログって、このネタを初めて見る人の楽しみを奪いたくないという思いで書いていたので、
できるだけネタバレしないように、遠回しに書いていました。
今回、こうやって公式でネタが見られる環境が整ったことで、それを気にせず書いてみることにします。
ただ、私のブログって、ライブに行きたくても行けない方、少しでもライブの雰囲気を知りたい方が多く読んでくださっていたと思うので、
こうやってネタが見れるようになったところで、私の感想なんかいったい需要があるのかって感じなんですけどね(笑)。
それでもよろしければ、どうぞ、お付き合いください。

***

・ドリーマー


今年の単独ライブ「ブラン」の、オープニング明け1本目のネタ。
長い時間をかけて導入し、最初の笑いどころまで約2分半。こういう時間の使い方ができるのも単独ならでは。
設定はすごくシンプルなのに、終盤への盛り上がりが見事で、最後まで全く飽きさせない美しい構成。
私はこのコントを、ブランの東京公演5回と、大阪公演1回の計6回見たことがあり、このライブが7回目だったのですが、
そのどれも、ほとんどアドリブを入れずに、最初から最後まで変えるところなく丁寧に演じていたのが印象的です。
ちなみに、ロッソの「最近さ~むっちゃ天気いいよな。記録的な真夏日らしいよ」というセリフは、
このネタを初出しの7月でも、そこから季節が変わっても、セリフには変更を加えていませんでした。
11月に行われたブラン大阪公演のエンドトークでは、「季節感がない」と自らネタにしていました(笑)。
ブラン東京公演の3日間は、まさにこのセリフの通り、本当に焼けるような真夏日で、
そんな中、熱気に満ちた渋谷を駆け抜けたことが本当にいい思い出です。


・変装


本当にとんでもない強さのネタだ。
一発目の笑いが全然引かなくて、笑い待ちしてるのがよくわかる。
そしてその面白さを中盤まで持続させて、そこからさらにもう一段盛り上げるのが素晴らしい、本当にかっこいい。
その、中盤の、関町さんが「警察辞めちまえー!!」と怒鳴るところなのですが、
ここが近年のライスっぽいところの象徴なのかもしれないなーなんて思って。
ちょっと前のライスだったら、こういうネタ、関町さんが突っ込まないで最後まで行きそうな気がして。
以前のように、明確なツッコミを置かないネタももちろん大好きなのですが、
こうやって、バシバシとツッコミを入れるほうが、客席を巻き込むパワーは一層強くなるように思います。
ところで、このネタ、ファンはみんな「怪盗エース」って言ってると思うんだけど
本人達は「変装」って言ってたんだ!?(笑)


・動物


2012年の単独ライブ「カヴィ」で初出しのネタ。(私は「動物の研究者」って呼んでいました)
本当に大好きなネタなので、見れてめちゃめちゃ嬉しかったー。
私は本当に昔からこういうコントが大好きで、それはどういうネタかというと、
ストーリーだけ見たら「ただのいい話」っていうネタ(笑)。
コントの笑いどころとは別に、ストーリーがしっかり描けているところが好きなんです。
緩急の付け方も素晴らしくて、溜めて溜めてからの「バッファロー!!」が最高です(笑)。
個人的には、「アルマジロ行為」を積極的に使っていきたい。

ちなみに、このネタにちなんだ昔の思い出話をちょっとしてもいいですか?
2012年の4月、下北沢で「コントバトルG1」っていうライブがあって、
いろいろなコント師が出てネタを披露し、投票制で1位を決めるっていうライブがあったんです。
その時に、ライスはこの動物の研究者のネタをやってくれて。
冒頭からめちゃめちゃに受けてたんですが、
ネタの最中、まさに田所さんが「フォックス来てるぞ」って言って、ちょっとだけ静寂になるまさにその瞬間に、
緊急地震速報が鳴ったんです。
あちこちのお客さんの携帯からけたたましい音が鳴り響いて、その直後にかなり強い横揺れも来て、
私は本当に怖くて、一緒に行っていたお友達の手をぎゅっと握って、まわりをきょろきょろ見渡していました。
でも、舞台上のライスは、すっごい堂々としてた。
「大丈夫だ!」「そんなに揺れてない!」みたいなこと言って。
さらに関町さんは、「みんな大丈夫だ!この研究所は安全なシェルターの中なんだ!」みたいなことを言って、
コントの役から降りないまま、客席を落ち着かせてくれたんですよ。
そして、揺れも、客席の空気も落ち着いてきたなというところで、関町さんが
「わー!!ヒョーかわいいー!!」
で、強引に流れを引き戻してました(笑)。
あの時のお二人の振舞い方、本当にカッコよかったなぁ。
堂々とした振舞い方もそうだし、何よりも「コントの役から降りずに」これをやりきったということが。
もうこれが5年以上も前の話だし、おそらくお二人も覚えていないんじゃないかと思いますが、
私は本当に、一生忘れられないです。
多分、生きているうちにあと100回くらいこの話すると思うので、みなさまよろしくお願いいたします(笑)。


・カツアゲ


このYouTubeチャンネル、もちろんコント自体を見るのも楽しみなのですが、
ネタのタイトルがどうなっているんだろうっていうのを見るのも楽しみで。
このネタ、2人は「カツアゲ」って言ってるんだね。
私は「ケンカの強い友達」って呼んでいたよ。
ネタの呼び方によっても、どこに焦点を当てて見ているかっていうのが違う気がするから、面白いですね。
このネタは2016年6月のSIX GUNSが初出しだったと思うのですが、その時に静かに興奮したのを覚えています。
最近のネタだけど、かなり初期のライスの雰囲気に振っているネタ。
「日常の中の非日常」ではなく、「非日常の中の日常」、と言ったらいいのかな。
傍から見たらちょっとおかしな状況でも、この2人の中では、何度も続いていく当たり前の日常。
他のコンビだったらもっと厳しいツッコミにしてしまいそうだけども、それが存在せず、本当にナチュラルに話す田所くん。
そして、なんだか可愛らしくて、ほっこりしてしまうストーリーが、一本綺麗に通っているのも見事。
こういうのこそ、ライスの真骨頂だなあって思わされてしまいます。
しかし、こうやって動画をアップしてくれると、何度も見返せるので、今まで気づかなかったところに気付けるのが楽しい。
特に、2:50くらいからの、関町さんが「本当にごめんなさい……」っていうところは、
もちろん次のくだりのフリになっているんですが、
それと同時に、田所さんが着替える時間を稼ぐっていう意味合いもあるのかな。
こういう視点で見るの、嫌な客だろうなとはわかっているんですけどね(笑)

そして、忘れられないのが、この収録ライブ中、関町さんが最初の
「そこの本屋で参考書買ってたら……」
というセリフを大幅に間違え、
「そこの参考書で本買って……」と言ってしまったこと(笑)
田所さんも笑いが止まらないし、客席もざわざわがおさまらない。
しかし、12月のトークライブで言っていたのですが、関町さん本人は、何が悪いのか全く気付いていなかったそう(笑)
いやー、あれは今思い返してみてもひどかった!
田所さん、せっかくだから、このシーンも、「NGシーン集」としてYouTubeにアップしませんか?(笑)



・chaku


11月の単独ライブ「ブラン」大阪公演で初出しだったこのネタ。
いやー、もう、とにかく、ウケ具合がすごかったなぁ。
会場にいるときに、このネタを見ていて、「爆笑の渦の中にいる」って感じられたんです。
もちろんどのネタも面白かったんですけれど、このネタはさらに、一段階深いウケ具合になっているような感じがして。
笑いの圧とか、重さとか、そういうのをひしひしと感じた。
舞台の上にいる2人にも、それが伝わったかなあ。
今回披露された10本のネタの中で、このネタが一番新しいネタで。
いつだって、最新のライスが一番すごくて、一番面白いんだなあ。かっこいいなあ。

前置きが長くなってしまいましたが、大阪で見た時に本当に大好きなネタだったので、
それをここで持って来てくれるの、「こんなに早く出してくれていいの!?」と思いつつ、本当に嬉しかったです。
とにかくストーリー運びが美しい。
明転した瞬間、なんだか違和感のある2人の体勢。
全然関係なさそうな話が始まり、その理由が明かされるまでの鮮やかさ!
そこからさらに何段構えにもなっている裏切りで、全く飽きさせないストーリー展開がさすがです。
それだけではなく、関町さんの椅子とか、招き猫のパワーで持って行くくだりも最高です。
余談ですが、私は「にゃんでお前が」のところが大好きで(笑)
大阪ではもっとウケてたと思うんだけどな、ここではいまいちだったのでさらっと流してましたね(笑)
そして、ひたすらに口が悪い関町さんのキャラの演技が最高でした。カツアゲとのギャップが大きすぎる。


・まぎらわしい


私はこのネタのこと「すかしていくやつ」って呼んでます(笑)
ツッコミが存在せず、ただただ淡々とスカシていくくだりが続いていく。
様々な仕組みで、様々なくだりで、見せ方を変えながらも、ただただスカシていく。
もちろんこういうネタだとはわかってるんですが、ところどころ、「あああ!!!」って叫びたくなるくらいもどかしくなるので、
一回でいいから、ツッコミトッピングやってほしいです(笑)スカッとしたい(笑)
オチも印象的で最高です。これ以上ないくらいのオチ。


・入れ替わり


色んな劇場や色んなテレビ番組でもやっている、最近の通常公演ローテ最前線のネタ。
こちらも、カットされていますが、
このネタ散々やってるのに、関町さんが最初のくだりを大幅に間違え、一回暗転してやり直しに(笑)
田所さん、そのNG集を(以下略)

まあ本当に散々やっているネタではありますが、このネタが出来た2014年の前半、
私はこれをその年のKOC予選に持って行ってもいいんじゃないかと、思っていたくらいで。
だって、本当にすごい発想だと思ったんだもの。
今まで数多の芸人さんがやってきたであろう、ド定番の設定である「入れ替わり」。それがこんなネタになるなんて。
さらっとやることも多いけれど、本当にすごいネタだと思います。


・銀行にて


会場で見ていた時、2人がコート姿で出てきて、このネタだと分かった瞬間に声を上げてしまいそうになりました。
初めて見たの、2011年の単独だよ…今はなき品川でさあ……
あの時、このネタの作りの美しさを大絶賛して、
「こんなに面白いネタなのにKOCでできないジレンマがつらい」と書いていた私。
まさか、それから6年後。あんなに苦しめられていたKOCで優勝して、このネタが世界に向けて公開されるなんてね、思ってなかったね。
本当に良かったね。(私はずっと誰に話してるんでしょうか笑)
何度見てもとにかく構成が綺麗で、そこを本当に褒めたくなってしまう。
特に、最初はそれぞれがバラバラに話を進めていくのに、
1:53くらいからの、2人のセリフが被っていくところが最高。
そしてやっぱり、ただただシンプルにかっこいい役やっている関町さん、大好きです。
「言うことが聞けないだと?」あたり、本当にたまらない。


・雷


2015年のライスドが初出しでしたっけね。
これはとにかく発想と、そのネタの肝の部分を最初に見せるところの見せ方が絶妙で。
ここから、ネタの内容を全部書いちゃうんですけど、
ネタを見ている側の私達としては、『驚くたびにそれに連動して雷が落ちる』というところに面白さを感じていて、
そこに対するツッコミを待っているわけですよね。
でも、田所さんの一言目のツッコミは、その一歩先を行っていて、
『驚くたびに連動して雷が落ちて車に当たって炎上している』という事実が明かされる。
一発目のツッコミで、もう見ている側の一歩先を言ってるんですよね。
こういう、最初の一言で裏切られてしまうのが、見ている側としては快感だし、それが大きな笑いに繋がる。
ただ、それが観客の先を行き過ぎてはいけない。その辺のラインが絶妙だなと思うんですよね。
ライスのネタ、特に最近のネタはそういう、ネタの肝となる部分がお客さんにわかる部分、
いわゆる「バラシ」において、こういう見せ方のものが多いように感じますが、
このネタはその中でも特に秀逸だと思っています。
……返す返す、こういうことをいちいち勝手に分析する客って、本当に嫌だろうな、ごめんなさい(笑)



・リハビリ


多分、2014年7月のライスドキャストが初出し。
丁寧に振って、巧妙に展開を積み上げていって、着実に笑いを取る前半。
そして、そんな前半からは予想もつかないほど、パワーで持って行く後半(笑)
高低差で耳キーンなりそうですね(笑)


***

という、合計10本のネタでした!
今回の、ネタコレクションvol.1のラインナップは、2012〜15年くらいに作られたネタが多い印象でした。
その時期というと、無限大を卒業し、ネタを配信で見られる機会が極端に減ってしまった時期。
このセレクションは、AGEAGE時代からKOC優勝するまでの、狭間の時期を埋めるような、そんなチョイスのように思えて。
例えば、
「地方に住んでいて、ライスが好きだけどなかなか見に行けなくて、生配信が終わってしまった。
 見られる機会が少なくなってしまったので、自然とライスへの興味が失われてしまった。
 でも、彼らがKOC優勝して、そこからまた熱が再燃して、もっとネタを見たくなった」
というような方にも、届くチョイスだったんじゃないかと。
その間に彼らが何をして、どんなネタを作っていたかが、伝わるチョイスだったんじゃないかなと思うのです。
私はもう少し、それこそ、バナナとか、チャーリーとか(笑)、
そういう、AGEAGE全盛期の代表作を持って来るのではないかと思っていたんです。
だから今回のチョイスは、少し意外だった部分もありましたが、
そういう方にも、ある種、空白の時間を埋められるような、そんな思いが込められたようなチョイスにも感じられたのでした。
ご本人達が本当にそう感じていらっしゃったのかどうかは、わからないけどね。
でも、きっとそういう方達が見ても楽しめる。
進化している部分を感じつつも、ライスってこういう感じだよなって思えるような、10本なんじゃないかなと思います。

そして、今回出ていたネタの多くが、ライスドキャストで生まれたものなんだなあって。
ライスドキャストは、2012年の後半から、2015年までやっていたライブで、
ブロードキャスト!!とライスが、賞レースでの活躍を目指して、それぞれ毎月2本新ネタをおろすというもの。
後に、ライスご本人達から、「賞レースでのネタと単独のネタは真逆だから、KOC決勝に出れるまでは単独をやめていた」という話を聞くことができますが、
そこまでの想いだったとは知らなかった私は、ずっと「どうして単独やってくれないの」と思っていて。
もちろん今でも、当時単独があったら、どれほど精神的に落ち着けただろうかとは思いますが(笑)、
でも、これだけパワーのあるネタを毎月作り続けていたんだな、本当にすごいことだったんだなって、
単独なしだったけれど、すごいことを続けていたんだなって、改めて思い知らされました。
ライスドは、開催する曜日や時間帯も全然安定しなかったので、私もそんなに見に行けたわけではなくて、
それもあって、あまりありがたみに気付いていなかったのかもしれません。
ライスはKOC初出場でいきなり優勝したから、もしかしたら世間の皆様にはまだあまり魅力が伝わってないかもしれない。
でもそんな時こそ、この期間にひたすらに磨いてきた、4分尺のネタを見てほしい。
奇跡じゃないですよってわかってほしい。
田所さんの作るネタも、関町さんの演技力も、天才的なんだけど、それだけじゃなくて。
飄々とした表の顔の裏で、地道な努力を続けてきたから、今があるんだなあと、しみじみと思ったのです。
……あーあ、こういうことを言ってしまうから、私はまた迷惑な客になってしまうんだろな(笑)

これだけのネタを一気に公開してくれて、いつでも見られる状態にしてくれていること、本当に嬉しいです。
まだ、ライスを知らない人のところへ、届け、届け。

ライストークライブ「耳愛撫」(17/12/12)

2017-12-12 23:30:00 | ライブ感想♪
***
ライストークライブ『耳愛撫』 
2017/12/12(火) 21:00~ @無限大ホール
***


登場してまず、このライブに初めて来た人ー?と聞いてみるとパラパラと手が上がる。
関町さんが改めて、「僕たちのトークで、皆さんの耳を愛撫するっていうことでね」と説明。
……まあ、それでも抵抗感のあるタイトルだとは思いますが(笑)、男性やカップルのお客さんも増えてきて、嬉しい限りですね。

話題は早速、このライブ前日に行われたTHE Wの話から。
田所さんは全部見ていたけど、関町さんはまだ見ていない、でも結果だけ知ってる。
関町さんは、リアルタイムで見れなかったら、後から結果だけ知っちゃっても別にいいタイプ。
THE Wは激アツだと主張する田所さん(笑)
全出場者が600組くらいなので、M-1だったら3回戦くらいの位置からスタートできるということではないかと。
それって激アツだから(笑)、来年もあるなら、女芸人は全力で狙いに行った方がいいと思ったよう。
それを聞いた関町さんが、
関町「だから、例えば、その辺を歩いている『私もうどうなっちゃってもいいわ〜』っていう女の人とかいたらさ…」
……どういう状況?(笑)
まあとにかく、関町さんは、そういう女性がいたら、
仁がプロデュースしてネタを書いたりしてみたら、いいところまでいけるんじゃないかということが言いたいそう。
もし、そのコンビが優勝とかしたら、その後もどんどんテレビ出演とかあるかもしれない。
田所「俺が優勝したわけじゃないからさ、ギャラとかは全部その人のものでしょ?」
関町「でもほら、どうなっちゃってもいいっていう人達だからさ、ギャラも多分、全部、くれるじゃん?」
そうかな?(笑)

続いてM-1の感想も。
関町「まあ、今年見て言ってたのは…裏の若手もみんな帰ったから言っちゃいますけど…
   もう東京の漫才師は難しいんじゃないかって。ね。」
田所「オレは前からそれ言ってたよ」
強調して主張する田所さん(笑)
それというのも、M-1を見ていて、
関西弁と標準語だったら、同じことを話していても関西弁の方が面白く感じられるんじゃないかと感じたのことで。
田所「だから、このライブも、始まってから12分くらい経ったけど、ここまでひと笑いもない訳じゃん」
関町「うん」
田所「これがもう関西弁だったら大ウケだよ!?」
ここまでひと笑いもない、の部分で同意する関町さんも関町さんだよ(笑)
だからもう、東京で漫才をやるなら、それこそトレンディエンジェルやマヂカルラブリーのように、よっぽど強いキャラがなければダメなんじゃないか、と。
ギャンブル好きだから、やっぱり傾向と対策を考える田所さん。
ライスも数年前まではM-1に出ていたけれど、3回戦くらいから一気にお客さんの目が厳しくなる。
1回戦、2回戦あたりは、温かい目で見てくれて、結構笑ってくれて受かっちゃったりする。
しかしその先は急に、出てきた瞬間から「お前ら3回戦は違うだろ〜」という空気になっていたそうです(笑)

ゆにばーすも面白かったけど、やっぱりトップバッターというのは不利だよねという話。
関町さんもこの前、KOC2016を見返していた時に、
あの時のトップバッターのしずるを見て、改めて、本当にウケていたなと実感したそう。
関町「俺らよりウケてたんじゃないかってくらいで」
田所「え?決勝?決勝は俺らのほうがウケてたよ~」(笑)
そう言って得意気な田所さんもとても良かったのですが(笑)、
それにも増して、私は田所さんが関町さんに「決勝(の話)?」と聞き返したのがとても好きだったんですよね。
これって、決勝は俺らのほうがウケてたけど、準決勝はしずるがウケてたってことを認めてるんではないかなって。
まあ、私が勝手に感じたことなんですけどね。
でも田所さんが「決勝は」と言ったところから、そんな雰囲気を感じ取ることができるなと思ったのです。
ライバルだけど、もちろん相手の実力はしっかり認め合っている、こういうところがいいなって、好きだなって思うんだ。

最近ジム通いしている関町さん。
ジムに行った日はすごくお腹がすいちゃって、食べちゃうから体重が減らない。だけど汗をかくようになった、と。
確かに大阪ブランの時、田所さんよりも関町さんのほうが汗がだくだくで、
今までそういう場面あまり見たことなかった気がするからびっくりしたんですよね。
ジムで気を失って倒れた話もしていました。運動はいいことだと思うけど、無理せずほどほどにね…

話題は、関町さんの最近の、ネタ中のミスの話に。
11月にルミネで行われた、ライスネタコレクションライブ。
今まで散々やっている「入れ替わり」のネタの冒頭、関町さんが一人で語るセリフを大幅に間違えてしまい、そこから立て直すこともできず、
「すいません…もう一回最初からお願いします…」(笑)
関町さんがこのミスについて、「引退してもおかしくないほど」と言い、
田所さんが「そうだよ」と同意してたのが印象的でした。
一つのライブの、一つのネタのミスで、見ていたお客さんも限定的。
でも、それほど責任を感じている、一つひとつに重きを置いているんだなって思って。
そういうところ好きよ。
さらに、そのライブではもう一つ大きなミスが。
関町さんが「そこの本屋で参考書買って……」と言うところを、「参考書で本買って……」と言ってしまった。
お客さんも田所さんも笑いが止まらない。
けれど、本人は自分が変なことを言っているとは気づいておらず、田所さんのズボンのチャックが開いてると思っていたそう(笑)

今回の耳愛撫は、年末ということで、たまにはお客さんから質問を募集してみようという特別編。
開演から30分くらい経ったので、じゃあそろそろ…と関町さんがアンケートに移ろうとする。
その時、田所さんが「ちょっと一個だけいい?大したことじゃないんだけど…」と話し始めようとする。それを聞いた関町さん、
関町「いいよ、したいしたい」
『したい』ではなく、『聞きたい』の間違い(笑)
田所「ちょっと…もう間違えてんじゃん…(呆)」
関町「もう、病院行こうと思う…」
確かに関町さん、昔は舞台でコケたり、舞台から落ちたり(笑)、いろいろコスってることはありましたが、
セリフが全部すっ飛ぶとか、致命的な言い間違いとかはなかったと思うので、最近の彼が少々心配です。
どうか記憶力と体力には気を付けて、末永くコントを続けていただきたいものです。

田所さんが話し始めたのは、最近スマホで電子書籍(漫画)をめっちゃ買ってしまうという話。
1話無料とかいう漫画を読んでしまって、
「なんだよ~こんなの何かのパクリじゃん~」みたいなものでも、
それが扉を開けるシーンとかで終わっていると、
「……よし、買うか」
となってしまうそう(笑)
課金というシステムを考えた人は天才だと言っていました。
そこで田所さんが考えたのは、自分達の単独も、最初の1つか2つのコントを無料で見せてしまうのはどうだろうと。
無料の部分が終わった後、もういいやという人は退席してもらって、まだ見たい人は課金していくという仕組み。
じゃあ、その課金するシステムはどうするのかというと、田所さん曰く、それぞれの席の隣に小さい箱が用意されているので、そこにお金を入れると。
関町「なんでそんなアナログなの?無人の八百屋さんみたいじゃん」(笑)
で、払わない人は、座っている椅子がバターンと閉じて、体が挟まれるらしい(笑)
それにしても、スマホの課金のシステムという違う世界のことを、自分達のフィールドで考えてみる田所さんの発想力は、毎度新鮮で感服です。
一回、課金システムをやってみても面白いかもしれない。今までライス単独に来たことがない方も足を運んでくれるかもしれませんね。
椅子バターンのシステム作るのはムリだと思うけど(笑)

ちなみに、この時に関町さんが、
「でも、課金しないで帰るお客さんが退場するときどうするの?
 コントの途中で帰って行ったら残ってるお客さんの気が散るでしょ?」
という感じのことを言っていて、
あぁ…もう…これだからこの人のこと好き…本当に好き………
と、心の中で一人ぶつぶつとつぶやいていました。
田所さんは、その無料のコントが終わった後に、2分くらい待って、課金しない人は帰ることができるようにすればいいと。
そして、課金しないで残った人は椅子バターン(笑)。

ここからは特別企画。
12月の耳愛撫は2017年最後ということで、お客さんの質問に答えるというアンケートトークをやってくれました。本当に嬉しかったなあ。
そして、途中から「アンケートを読む人」という名目で舞台に呼び込まれたサルゴリラ児玉さん、「読む人って何だよ!!」(笑)

アンケート1問目。
『ライス単独「ブラン」の東京公演終了後、田所さんが「関町が書いたネタが酷評されていた」と言っていたけれど、あれとあれですか」
というアンケートは、その通りだとのお言葉が。
「異奇☆妖々!!」と「戦神、帰還せり」の2つ。
そして、『「ブラン」東京公演で、「あっちとこっち」というコントがあったけれど、最終日でその配役を交換するのは初日から決めていたことなんですか」という質問。
これはなんと、最終日の朝、劇場入りしてから決めたとのこと!
単独始まって早々にのどを飛ばしてしまった田所さん。
どこから調子悪くなるのかと考えた時、このコントだ!と気付いたそうで、
当日の朝に配役を換えてくれないかと言い出したとのこと。
「できるもんだね~」なんて、2人して平然と言っていたけれど、本当にすごいことだと思う。本当にびっくりした。

続いて、「関町さんの髪型はどうなっていますか?」という質問。
田所さんのこのツイートですね!(笑)
関町さんは、イジられたことにプンスカしていましたが、
田所さんは「お前から切りすぎたって言い出してきたんだろ」

その後、
「YouTubeチャンネルはいつごろから始動しますか?」という質問に対しては、
関町「年内にはアップしたいと思ってますけど、色々な兼ね合いがあるから、ちょっとまだ言えません!すみません!」←ちょっと怒ってる

「渋谷でおいしいラーメン屋さんはありますか?」という質問に対しては、
関町「知らないよ。なんで俺にきくんですか。隣のラーメン屋とかおいしいんじゃないんですか」←さらになげやり(笑)

田所「お前なんでそんな怒ってんの?刈り上げか?刈り上げの話からか?
   そんな怒んなよ刈り上げって言われたくらいで~~~」(笑)
この田所さんの感じが本当に可愛らしかったです(笑)



賞レースの話から、2人の近況から、最後はアンケートトークまで。
こういう、お客さんの質問に直接答えてくれる機会って、今までなかなかなかったんじゃないかな。嬉しかったです。
1年の締めくくりを感じる、プレミアムな時間となりました。