甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

酔い処 福仁 (20/2/6)

2020-02-06 23:30:00 | ライブ感想♪
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「酔い処 福仁」
20/2/6 19:00~ @ヨシモト∞ドームⅠ
LLR福田、ライス田所
ゲスト:笛田サオリ(さめざめ)
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今月のゲストは、「さめざめ」の笛田サオリさん。
信念を強く持っていらっしゃって、生き様も言葉もかっこいい。
実体験をもとに曲をお作りになるシンガーソングライターで、
「『友達のことを歌にしました』なんて言うミュージシャンは信用できない」と言っていたのが最高でした(笑)

そもそも、今回出演してくださることになった経緯は、福田さんがミュージシャンの方にお話しを聞いてみたいと思ったから。
けれど、全然知り合いがいないし、ツテもないので、周りで唯一ミュージシャンと交流があるグランジの遠山さんに相談してみたのだそう。
そしたら、遠山さんが、笛田さんがいいんじゃないかと話を通してくださり、快諾してくださって、今回の出演が決まったということのようなのです。
お笑い界とミュージシャンに共通する点や違う点を、笑いを交えつつも真剣に話してくださって、その温度感が合っている感じがすごく良かった。
そして、遠山さんが、福田さんと田所さんにだったら、笛田さんの雰囲気が合うだろうと見極めていらっしゃった、という点にもぐっときてしまいますね。
遠山さんありがとう、次は遊びに来てくださってもいいですからね!(笑)
(福田さんと田所さんに、「なんで遠山さん来ないんだよ!来いよ!」と言われていたので…笑)

興味深いお話はたくさんあったのですが、特に印象的だった部分。
笛田さんは実体験を曲にしていることがほとんどで、感情が高まったときに、曲が降りてくるという感じのことをおっしゃっていて。
それを聞いた福田さんと田所さんは、「芸人にはそんなやついない」(笑)
福田「芸人がネタ書くのは、締め切りに追われたとき」
田所「『もう単独ライブ打っちゃったよー』ってね」(笑)
そんな風に、散々芸人のダメっぷりの話をしていたのですが、その後、
田所「そうやって締め切りを設定するからこそ、書けるっていうのもあるんだけどね」
という感じでおっしゃっていたのが、たまらなく好きだったなあ……。

さらに、曲の作り方について。
笛田さんは、曲を作るときにサビから作るけど、作ってる途中でその歌詞が別の曲に移動したり、
メロディが移動したりして、結果的に3曲生まれた、なんてこともあるそう。
逆に、芸人さんはどうやって作ってるんですか?と、2人にたずねる笛田さん。
すると田所さんは、ライスのネタを書くときは、最初のボケから作ると。
笛田さんが、「じゃあ、Aメロからという感じ?」と言うと、田所さんは「いや、一個目のボケがサビだと思っている」と言ったんです。
それを聞いた福田さん、
福田「サビから始まるなんてGLAYみたいじゃん!!ライスのネタがカラオケに入ったら、採点機能で点数取りやすいタイプだな!!」
もう本当に面白すぎる(笑)
福仁は、トークの内容だけではなく、福田さんの発想とワードセンスを楽しむのも大好きな時間です(笑)
だけど、田所さんの考えはちょっと違うみたい。
例えば、
 『こんなところに新しいラーメン屋できたんだ、入ってみよー』←この前振りがAメロ
 『うわー!なんか変な店員出てきたー!』←ここがサビ
ネタの一個目のボケ、つまり俗に言う「バラシ」の部分が、楽曲で言うとサビで、ある意味でピークだと思ってネタを書いているんだなあ。
確かに、そこがハマるかどうかで評価が分かれてしまいますもんね。
こうやって、他の業界の方のお話しを通して、田所さんと福田さんの考えが垣間見えるのがこのライブの魅力ですね。
今回は特に、それぞれの業界の違いが聞けて、とても楽しかったです。


話題は前後しますが、もう一つ、ゲスト登場前のお二人でのトークのこと。
田所さんが先日、囲碁将棋の文田さんと話していた時に、聞いた話を教えてくれました。
いごしょがトークライブで、グッズ付きのチケットを発売したら、売れ行きも好調で、お客さんからの反応も良かったとのこと。
なので、福仁でもグッズを作ろうか?という話になり、色々考えてみる。
このライブのコンセプトは飲み屋さんだから、やっぱりグラス?それともコースター?などと話しているうちに、
いごしょは何を作ったのかという話になり、田所さんが福田さんに、湯呑みだそうですよと教える。
すると、じゃあ俺らも湯呑みでいいじゃん!という福田さん。
シメのお茶を飲むという感じで、グッズで湯呑みを販売して、
それを持っているお客さんには、二人がお茶を注いでサービスしてあげるっていうのはどう?
湯呑みを持っている人は飲み放題で!と提案する福田さん。

それめっちゃいいじゃん!と好感触の田所さんですが、
福田「まあ、それで大体2万くらいで売ればペイできると思うから~」
田所「どっひゃー」
コントみたいなオチになっていた(笑)
でも、アイデア自体はすごくいいと思う。
飲み放題にしなくてもいいので(笑)、ぜひ実現してくれたら嬉しいな。


最後に、せっかくなので、私が今回のゲストの笛田サオリさんのYouTubeをいくつか拝見して、一番好きだった曲を貼っておこうかな。
私は、今は通勤でほぼ毎日新宿を通っていますが、それ以前はやっぱり新宿というのは、
「大人の街」「憧れの街」そして、「ルミネtheよしもとがある街」と思っていて、その憧れは今でも消えないんです。
そんな、理想と現実、憧れと夢破れた姿、そんな狭間で揺れ動く、絶妙な気持ちを表現してくれている曲だと思いました。

さめざめ MUSIC VIDEO / 新宿ドキュメンタリー




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