甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

ライス出演メディア記録 2016年10月

2016-10-31 23:55:55 | お笑い全般
ライス出演のテレビ・ラジオ・ネット配信の記録をまとめました。
間違いや抜けもあるかと思いますがご了承ください。


10/2:キングオブコント2016(TBS)
10/4:さしめし ライス×かもめんたる(LINE LIVE)
10/5:不毛な議論(TBSラジオ)
10/7:よんぱち(TOKYO FM)
   ライスのよしログ(動画①
   SCHOOL OF LOCK!(TOKYO FM)(関町さんのみ)
10/8:オールスター感謝祭(TBS)
10/10:ノンストップ!(フジテレビ)
10/15:京都国際映画祭リポート
10/18:渋谷のナイト(渋谷のラジオ)
10/19:Skyrocket Company(TOKYOFM)
    東京生まれ都会育ち芸人のよしログ(動画①
10/20とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ)
10/27:タカオアトシ(AbemaTV)
  ダウンタウンDX(日本テレビ)
  ダウンタウンDX裏会議(LINE LIVE)
10/29:ネプ&ローラの爆笑まとめ!(TBS)
   前略、西東さん(中京テレビ)


SIX GUNS (16/10/29)

2016-10-29 23:55:00 | Weblog
***
『SIX GUNS』
16/10/29(土) 21:30~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

サルゴリラ:オーディション
しずる:強盗
ライス:残業がえりの夜道

ユニットコント:『テレビショッピング』(中村元樹さん作)
        『最強の男』(池田作)
***


SIX GUNSへ行ってきました。
OPで、改めてライスのKOC優勝を拍手でお祝い出来て嬉しかった。
ありがたいことに最近ライスをメディアで見ることも多くなってきた訳ですが、
このライブはいい意味で本当にいつも通りで、家に帰って来たような安心感を感じられました。まさにホーム。

ライスのネタは残業帰りの夜道。いやー嬉しい!
このネタは4月の復活ライスドキャストの時にやっていたもので、
その後何回か幕張でもやっていたようですが、私はそれ以来見れていなかったので2回目でした。
本当に大好きなネタなんですー!またやってくれて本当に嬉しい!
でもこのネタ、ライスドでやっていた時とは全然違っていました。
残していたのは設定と笑いどころの仕掛けだけで、後はガラッと変えていた。
ストーリーも違うし、キーワードとなるあの言葉も違う!
忙しい中でも、ここまで手を加えてネタを直しているところが好きだなぁって思います。
正直に言うと私は、変える前の方が、ストーリーとしての厚みがあって、起承転結があって、妙に味わい深くて好きなのですが。
でも、そういう部分をバッサリ切った今回の方が、笑いどころが定まってポイントが絞れて、初見の人にも見やすい感じはあるかもしれませんね。
関町さんが登場してから最初の1分くらい、関町さんも喋りつづけて、田所さんも喋りつづけて、客席もずっと笑い続ける、あのものすごいパワーあふれる感じがすごく好きなんですよね。
わけわからないのに笑っちゃう、会場全体がカオスな空気に包まれているあの感じ(笑)

ユニットコントは、作家の中村さんが書いた「テレビショッピング」と、池田さんが書いた「最強の男」。
テレビショッピングは、ツッコミなしで淡々と続いていく世界観が好きだったなぁ。
最初の池田・村上・児玉の3人が、大量のセリフをほぼ噛むことも止まることもなくやり切ったのは本当に圧巻でした。
池田さんの「最強の男」は、先月同じく池田さん作のペンションでのコントとはまた全然タイプが違った感じで、本当に圧倒的な引き出しの多さ。
闘いとか、ボスとか、そういうワードが出てくるのが池田さんらしくてまた嬉しかったな。


ライスのよしログ (16/10/7)

2016-10-07 23:00:00 | お笑い全般
キングオブコントで優勝を手にして5日後。ライスのよしログを見ました。

KOCの裏話を、自身の振り返りでたっぷりと。心から嬉しそうな2人が見られて何よりです。
冒頭では、スタッフさんがお祝いを用意してくださっていて、それを渡すところが見られました。
自分の好きな人達が、スタッフさんに愛してもらっているのを見るのは幸せですね。
ここ最近は、ほぼ1ヶ月に1回のペースで呼んでくれていたよしログ。
そのおかげでライスの近況を知ることが出来ていました。感謝が尽きません。




録画を見返して、審査員が自分達へくれたコメントのところを30回くらい見ている田所さんと、35回くらい見ている関町さん(笑)
もらったコメントやそれに対する返しまで暗記しちゃっている2人(笑)
浮かれているの見るの幸せだし、だいぶ面白いので、もう少し続けて頂いても全然かまいません!
設楽さんの「なんで今まで評価されなかったんだろうね」という言葉に、
今日のネタだけではなくて、それまでの13年間も褒めてもらえたという気持ちになった田所さん。
ここまでやってきて良かったと思える瞬間が彼に訪れて、本当に良かった。
ご本人によるリアクション再現。



大舞台でネタもコメントもハマり、堂々としていた関町さん。
確かにあの日の関町さんは、何かゾーンに入っているというか、
今までとは別人のような安定感と安心感を感じられましたよね。
それが特に表れていた、1本目のネタ前のCM直前の場面の話も聞くことができて。
1stステージネタ前CM直前の、関町さんのカメラ目線アピール。
田所さん再現してみる。



 関町「今だから言うけど、見てくれてる人いっぱいいる。芸人もお客さんも含め。
    あのライスが決勝、ネタ1本目いよいよやるって時に、みんな不安がってたと思うのよ。
    だからそのみんなに向けて、大丈夫だよって」
きっとそういうことだと思ってた。
その気持ち、本当に表情から感じ取ることができたんです。
そう思ってくれていたことも嬉しいし、それを本人の口から聞けたことも嬉しいなぁ。
これだけじゃなくて、今日何回も「お客さんのおかげ」「今までよくついてきてくれた」って言ってくれて。
関町さんが「みんな連れて1000万でどこか行きたい」とまで言ってくれて。
こちらのことをそこまで思ってくれて本当に嬉しい。
でも、もちろん、こちらも無理していたわけじゃなくて。
面白いから、また見たいから足を運ぶっていう、その繰り返しだったんですよ。
だから2人がずっと諦めず、ずっといいコントを作り続けてくれたからですよね。

これは本当に私の個人的なことなんですけれども、ここ数日間でずっとうだうだと考えてしまっていたことがあって。
それは何て言うか、当たり前だけれども、
ファンって、いくら好きでも、その芸人さんを「売れさせる」ことはできないんだなぁということで。
「売れる」という状態は、頻繁にお笑いライブに来る人達ではない層にも届くことだと思うんです。
だから、そういう人に伝わった時が売れ始める時であり、一歩次のステージに進める時。
でも「ファンじゃない人」に支持されるかどうかが重要なら、ファンって必要なのかなぁとか、思ってしまって。
もちろん、ファンが芸人さんのために何かできるなんて、そう思うこと自体がおこがましい。
けれども、いっぱい楽しませてもらってる分、何かしら返したいと思ってしまう気持ちもあるのは事実で。
だけど、そういう感情を持っていたところで、それは別に売れるために必要ないものなんだろうなぁ、とか。
……はぁ、私、面倒な人ですね(笑)
でも、お2人が「今までついてきてくれたから」って言ってくれたから。
ファンは売れるためには必要じゃないのかもしれないけれど、
続けて来るまでの道程には、少しでも力になれていたとしたら嬉しいです。
もちろん、これもおこがましい考え方なので、あまり過剰に意識せず、慎ましく。

しかしまぁ、何につけても、とにもかくにも、関町さんの喉が絶不調で、本来の声の良さが全く発揮されないのが残念。
でもそんな関町さんに「耳障りだから喋んなくていい」なんて、表面上はキツいことを言いつつ、
よしログ前半をほとんど一人で喋ってフォローしていた田所さんの姿に胸打たれました。
どうか大変なピンチを何とか乗り越えてほしいです。
また落ち着いたら、改めて色々なお話を聞かせてほしいなぁと思ったのでした。



優勝は、ライス

2016-10-04 03:23:04 | Weblog
ライスさん、
キングオブコント2016、優勝本当に、本当に、おめでとうございます。

こんな日が来てほしいと、ずっと思っていた。
でもなかなか来なかった。
こんな日って、本当に来るんですね。

ライスのネタも、結果発表部分も、何度も見返したのに、間違いなく優勝を見届けたのに、
未だに実感がなくてふわふわしていますが、
取り急ぎ、今思っていることを書いてみますね。
あんま整ってなくて、だいぶ雑多なメモのようになると思いますが、
よろしければお付き合いください。



ずっと優勝してほしいと思っていた。報われてほしいと思っていた。
ずっとこんな日が来てほしいと思っていた。
けれど、「優勝してほしい」と口にするのは抵抗があった。
優勝できるだけの実力がある、そして今までそれに見合う努力をしてきたのを知っている。
けれどその一方で、努力を重ねて、全力を尽くしても、上手くいかなかった2人を見続けてきたのも事実で。
私はいつの間にか、信じることが怖くなってしまったのかもしれない。
だから決勝前も、いっぱい保険をかけて、「本番ではどうなるかわからない」と言ったりして。
「結果は一回置いておいて、とにかくウケますように」ということだけを祈っていた。
でも2人は、一切怯まずに、本気で優勝を獲りに行ったね。
すごかった。
すごい気迫で、でもその一方で、どこか余裕も感じられる出来だった。
優勝を信じられなかったダメなファンでごめんね。




お笑いは残酷な面がある。
その日ウケるかどうかなんて、誰にもわからない。
その日までどんなにネタを磨いて努力しても、ウケるかどうかは、それとは全く別の次元の問題。
そんな中で、この日のお客さんの空気をしっかりと掴んで、
みんなが納得するウケ方で優勝できたことが、本当に素晴らしいです。


この結果を残せたのはきっと、今まで積み重ねてきた一つひとつが、自信になっていたからですよね。
いい意見ばかりではないとわかりつつ、ついつい色々な方の感想を検索して見てしまうのですが、
今回の大会について、「子供だましのネタばかり」とか「レベルが低い」的な意見が散見されて。
うーん、まぁ確かに、そういうご意見もわかります。言いたいことはわかります。
私も正直に言って、セミファイナリスト芸人審査員時代のキングオブコントの方が、どちらかと言うと好きでした。
でも今、この審査員及び客層で、2013年や14年のようなネタを求めても、ウケ辛いのは事実だと思うのです。
かつてのKOCは、性格が悪かったり、発想が飛んでたり、斬新で見たことないようなネタが評価されていた。
それはセミファイナリスト審査員達が現役で戦っている芸人だから、最先端の人達だから、
どうしても、自分達が思いつかなかったような角度のネタに唸らされ、高く評価をしていたのだと思うのです。
しかし、2015年からは、セミファイナリスト達は客席にいなくなり、
その代わり、普段お笑いライブに足を運ばないような若いお客さんばかり。
その方達には、ベタ寄りで、何度も繰り返していくフレーズがあるようなネタがウケやすい。
それはもう、客層の変化、及び運営側の方針だから、残念だけど仕方がないと思うのです。
どちらがいいか悪いかとかではなく、とりあえずは受け入れるしかない。
だから、近年、このお客さん達に照準を合わせていったライスはすごいと思うのです。
だって、今回のライスのネタ(特に2本目)について、ネット上の厳しい意見では、
「子供向けのネタだな」とか「こんなの素人にも思いつくわ」とか「浅い」とか言われているけれども、
昔のライスを知っている人達からしたら、こんなこと言われる日が来るなんて、想像もつかないですものね。
今回、ライスというコンビを初めて見た方には信じられないかもしれませんが、
昔のライスは、エロ・グロ・ブラック・シュールっていう言葉が、代名詞みたいな人達だったんですよ。
和食屋の大将が、材料がなくなってお客さんに提供する料理がなくなっちゃったから、
自分の頭を切って開いて、客に自分の思い出を食べさせる
……なんていう、だいぶ狂気なネタやっていたりしたんですよ(笑)
だから逆に、昔AGEAGE黄金時代にライスを見ていて、けれども少し離れてしまって、
今回久しぶりにライスの姿を見た方の中は、
なんかライスすごく変わったな、って思われた方もいるんじゃないかなって思います。

つい数年前まで、「ポップ」とか「子供向け」とか「単純なネタ」とか、
そんな言葉とは無縁だった人達が、そんな言葉を言われているんです。
その対極にいた人達が、そんな批判を受けているんです。
だからこういうご意見があるということ自体が、ライスが変わったっていう、
何よりの証拠なのじゃないかと思ったのです。

キングオブコントという大会として、
セミファイナリストのようなお客さんがいいか、今回のようなお客さんがいいかというのは、一旦置いておきます。
けれど、今回のようなお客さんにもウケるように鍛えていたから、だから勝てたんだ。



では、なぜ変わることができたのか。
決勝前の「お笑いファブクリップ」というサイトのインタビューで、2人がその一因を明かしてくれていました。

  ライス「やっと戦いの舞台が用意できた」同期しずるに挑戦状!?
  ――7〜8年位前に、ヨシモト∞ホールでよくライスさんのコントを拝見していました。
  今はどの劇場に出られているんでしょうか?
  関町:今は幕張(千葉県)とか大宮(埼玉県)の劇場とかですね。
     最近、東京でネタやる機会があんまなくなってますね(笑)。
     でも、一見のお客さんの前でネタをやる機会が多かったのが幸いしたと思うんですよ。
  田所:僕らのことを全く知らない人に笑ってもらうという環境、
     例えば幕張だったらデバートで買い物をするお客さんが来たりする。
     そこでネタをやって、「ここウケたな」というところを調整できたのが、
     強みになったのかもしれないですね。
  ――感覚がお笑いファンに向けてではなく、一般の方向けになってきたんですね?
  二人:そうですね!
  田所:ヨシモト∞ホールに出ている時は、お客さんが僕らのことを知っている状態の方が多かったんですよ。
  ――その時、お客さんがビックリするようなネタをされていましたよね?
  関町:そうですね。そういう風に思ってもらおうという気持ちでやっていた時期もあったんですけど、
     初めて見る方からすれば受け入れられないんです。
     その部分を知り調整するうちに、鍛えられたかなと思います!


ライスが主に無限大ホールにいた時代。 
同世代の若手芸人が集まって、みんなで仲良くわいわいコーナーライブやって、会場はいつもいっぱいで。
一番私がお笑いに没頭していた時期。毎日本当に楽しかった。
けれど、「~期以上は一斉卒業」という制度によって、彼らは無限大ホールのレギュラーライブに出られなくなり
その結果、今までのような同世代でわいわいやるようなライブは極端に減った。
ライブが追加されたと思ったら、幕張や大宮の寄席ばっかり。
この時期に心折れて、ライブ通いをやめてしまった方も多いと思います。
いくら好きでも、供給が少なくなってしまったら、こちらの熱量を保つのは難しいよ。
私は、自分の好きなタイプのライブが少なくなってしまったこと、通常の寄席の出番ばっかり入れられること、
っていうか遠い場所でばかりライブをやるので通いづらいこと、どんどん不満が募ってしまいました。
今までのように、無限大で、仲いい芸人でわちゃわちゃやってて、
客席も埋まって、配信で見る方もいるから地方のファンの方もいて、
それで十分だったじゃないか。
彼らの何が悪かったんだ?

……ただその一方で、「これ以上どうなれば彼らにとって幸せなんだろう」と思い始めていた頃だというのも事実で。
グランジのDVD1万枚を売る挑戦を見ていて、
私達の世界で人気があっても、それを外の人に伝えるのは本当に大変なんだと感じて。
ライスもそう。実力は申し分ないとあちこちから言われる。
ライスが企画するライブにハズレなしと言われる(本当はそこそこありますけども・笑)
東京グローブ座という、700人キャパの、お笑いでは最大規模の会場での単独ライブも成功させた。
それなのに、どこか感じる、行き詰まり感、閉塞感。
私自身、ファン向けの世界だけでわいわいやってくれているところが見れればそれでいいのにと思いつつ、
外の世界に発信していかないと、彼らは次のステージに行けないのではないかと思い始めていました。

そんな中でライスも、幕張の出番が増え、
必然的に「自分達を見に来たわけではない」人達の前でやらなければならなくなった。
外の人達の目を意識しなければならなくなった。
私はあまり幕張や大宮の寄席には行っていませんが、
でもこの頃から、2人の人間性が見えてくるようなネタが増えたというか、
「どんな場でもお客さんを巻き込む強さ」みたいなものを感じられるようになってきた気がしました。
通常寄席のお客さんは、普段からそんなにお笑いライブに足を運ぶ人達ではない、
まさに今回の決勝観覧のお客さんと同じような人達だった。
「幕張に飛ばされた」って、いっぱい文句言ってごめんね。
今でも、AGEAGE時代が一番楽しかったって思いは、正直あるよ。
けれどきっと、その時代のライスでは勝てなかった。
今までのライスらしさを大切にしつつも、「外の目」を意識するようになったからこそ、変われたんだよね。
変われなかったらきっと、今回のお客さんの前ではウケをとることができなかった。
今だからこそ言えることだとはわかっているけれども、
大きな環境の変化も、結果が出なくてもがいた日々も、全部無駄ではないね。
全部、今に繋がっているんだね。



これからどんな未来が待っているだろう。
まあね、平場でのコメントがあんまり得意じゃないだろうことはわかっているので…(笑)
もちろんね、頑張ってほしいです。
ロケとか行かせてもらえるような、
「バラエティタレント」的なお仕事のチャンスが頂けるなら、全力でやってほしい。
田所さんに「関町は死にかけが一番面白い」って言われてるけど、
ケガしない程度に体を張ってほしい(笑)
けれども、それだけじゃなくてね。
ENGEIグランドスラムとか、お正月の爆笑ヒットパレードとか、
そういう、超人気芸人さん達が出るネタ番組に、呼ばれる日が来るのが、とても楽しみなんだ。
今回のKOCでの2本がハマらなかったという人も、もちろんいるでしょうが、
そういう方にもぜひ別のネタを見てもらいたいな。
そして、ライスの単独DVDを出してもらいたいな。
私はライスに出会って、人生変わったんですよね。
今回のKOCで初めてライスを見て、恋に落ちた方にも、楽しめるようなDVDを。
あと、どうやら流れちゃったらしいシチサンライブのDVD-BOXの話!
お願いだから復活して!売ってください!!
…今まで、どうにもしようがない閉塞感でできなかったこと、
全部全部、やってください。
だって、チャンピオンなんですもの。
次のチャンピオンに、お笑い界に、仲間達に、夢をつないでください。


  ライス「ネタには自信あった」一番いいパフォーマンスで掴んだKOC優勝
  関町「ハングリー精神がなくて、(ここまで)時間がかかっちゃったのかも。楽観的なんです。
    でも面白い芸人がどんどんやめてっちゃってて、俺たちもいずれこうやってやめるときが来るのかなって。
    本当に面白い人がやめてっちゃってたので、焦りもありました。」

上手くいかない焦りを感じながら、
自分たちもいつかは辞める日が来るのかもしれないと思いながら、
でもそれを表には出さずに、なんでもないようなフリをして、
ずっと頑張ってきてくれてありがとう。

きっとファンの見えるところには出てこない、
苦しいことも、悔しいことも、理不尽なことも、一杯あったと思うけれど、
それでもずっと頑張ってきてくれてありがとう。
本当におめでとう。

ライスが好きだ、大好きだ。
心の底から幸せだ。
今までありがとう、
そしてこれからも、よろしくね。

SIX GUNS (16/9/24)

2016-10-01 23:54:51 | ライブ感想♪
***
『SIX GUNS』
16/9/24(土) 21:30~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

サルゴリラ:心理学
しずる:突入
ライス:マシンガン

ユニットコント:『ペンション』(池田作)
        『結婚祝い』(児玉作)
***


本日はSIX GUNSへ行ってきました。
KOC決勝をほぼ1週間後に控えているというのに、
がっつり稽古しなきゃできないほどの膨大なセリフ量の新作ユニットコント2本。
ひとつひとつのライブを大切にしてくれていること、当たり前だけど当たり前ではない。
いつも嬉しいです、ありがとう。


各コンビネタ。M-1を控えているサルゴリラは漫才で。
ライスとしずるがKOC決勝に行ったため、
サルゴリラはM-1で決勝を目指せ、そうじゃなかったら囲碁将棋と交代するぞと言われるOP(笑)。
だいぶこの2人のやりとりもスムーズに安定してきてるように思われて、良くもあり、寂しくもあり。

しずるは突入。なんと!KOC本番一本目の調整ですね。
私は準決勝で見て以来なので、見るの2回目でした。
このネタ、準決勝ではもう本当に、会場に異常な一体感が生まれるほどのウケ具合だったので、
正直、あの特殊な空気の中だからこそ面白かったというのもあるのかもしれないな…と思っていたのですが、
でも今日改めて、少し冷静に見ても本当に面白かった。
それは例え、一発目のネタ明かしがされる時点でハマらなかったとしても、
その後に色々な仕掛けが用意されているということがわかったから。
2人の口調・表情・キザなセリフ回し。
こういうところで確実に拾って、お客さんを巻き込んで行けるんじゃないかなと思いました。そうなってほしい!

ライスのネタは見たことなかったもので、なんだ…なんだこれは!
タイトル即ネタバレになってしまうから何も書けない!(笑)
2人がひたすら遊んでハシャいでるように見えるのに(笑)、ネタとしてのフォーマットはちゃんと押さえているから
全くずるいったらありゃしません。
「鈴虫のお腹」や「己的好選」を思い出すような仕上がりでしたね。
関町さんのあの感じ、懐かしかったなぁ。(これだけでもネタバレすれすれ・笑)


ユニットコント本当に面白かったです。
一本は池田さん作で、ペンションの事件。
大学の卒業旅行で山奥のペンションを訪れたのに、関町が倒れているのを発見して…。
もう一本は児玉さん作で、結婚祝い。
結婚するともくん(関町)とかおりちゃん(村上)のために高校の仲間達が集まってくるけど…という内容でした。

今日、すごいなと思ったのが、池田さんも児玉さんも、
どちらもそれぞれの「らしさ」を存分に出しているなということ。
その上で、それぞれのやり方で、自然な会話劇を作り上げているところ。
池田コントの、全員が疑心暗鬼になってギリギリ追い詰められていく感。
児玉コントの、学生時代の仲間が集まってワイワイダラダラやっている感。
それぞれの設定はありつつも、会話の自然さによってリアリティと説得力が生まれてくる。
大好きな2人が、大切にしてるところが同じなんだって感じられたのが嬉しい。
何より、その自然な会話劇を作り上げるための演技力!
特に池田コントの緊迫感。
たっぷりシリアスな空気を作って、溜めて溜めて、
思わぬところで爆発するから面白い。
その「溜め」に、当たり前のように耐えられる全員の演技力、もうさすがとしか言えない。
この、ジェットコースターのような緩急に夢中でした。
一方児玉さんのコントは、笑いどころを全部自分に集中させるという、なんだろう、
児玉さんの持っているキャラとか人間性とか、そういうパワーで無理矢理最後まで押し切った感じ(笑)
コントが終わって、エンディングトークで、笑いどころを全部持っていったことに対してみんなから不満が出ると、
児玉さんは、「自信がないから。みんなをスベらせるわけにはいかないから」みたいなことを言っていたのですが、
それに対して村上さんが、
「いいんだよ。そうなったらみんなの責任なんだから。逆に信頼されてないのかなって思うよ」
という感じのことを言っていて、
もう、なんか……軽率な発言ですけど、恋に落ちそうでした(笑)
あぁ、もう、好き。
同期ってこれだから好き。


OP、3組のうち2組がKOC決勝に行き、
児玉さんが「すごいことだよね。すごすぎて笑っちゃうくらい」と言っていて。
ライスしずるも、確かにねと言いながら笑っていて。
なんていうのかな、本当にすごいことなのに、このライブの雰囲気はいつもとそんなに変わらず、気負いもしていないように見受けられて。
KOCの話が出たのは本当に一部で、それ以外はいつもと同じ。
いい意味で、今はこのライブのことしか考えていないっていう雰囲気が、とても好きだなぁと思った。
もしかしたら、緊張しないように敢えて考えなかったのかもしれないけれども(笑)、それはそれでもいいよ。
今は今しかないのだから。

私は個人的な趣味として、
よく、ライブの中で出囃子やOPVTRなどに使われている曲を、そのライブや芸人さんに当てはめて解釈してしまいます。SIX GUNSでは特に、各組のネタ前に使われているあじかん(←検索避けでひらがな)の「振動覚」という曲が大好きで。
この曲はこんなフレーズから始まります。

  世界の端まで届く声より 君にだけ 伝えたいだけ
  心だけ 奮わせたいだけ

まさにこの始まりのフレーズ、今回のライブを表しているなって思った。
これから日本全国へ向かってコントをするライスとしずるだけど、
今はこのライブに来ている君にだけ、この笑いを届けたいだけ。

さらにその後のフレーズは『揺れる鼓膜 馳せる言葉 憂い戸惑い 此処に捨てる』と続くのですよね。
このライブの最高の空気とテンションのまま、本番に挑んでほしいなぁ。
きっと憂いや戸惑いもあると思うけれど、全て捨てて。どうか2組が本来の力を発揮できますように。
いっぱい、いっぱい、ウケますように。