甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

51810

2013-05-31 03:26:17 | Weblog
明日から6月ですか…!
もうあっという間に、今年の折り返し地点に入るのですね。
なんだか信じられない時の流れの速さ。
特に今年は、1~3月があまり生きてる心地がしなかったから余計にそう思うのかもしれない(笑)
いやしかし、改めてブログを読み返してみると、もう本当にひどいですねこれ……(笑)
今後は、出来るだけ頭のおかしいことは書かないようにしたいと思います。本当です。
しかし思っているのは本当ですが、それがちゃんと実行できるかどうかはわかりません(笑)


さて今日は、このブログの一つの節目の更新になりそうです。
このブログには、アクセス解析の機能が付いたバナーを貼っておりまして、
こちらに来てくださった方が、どんな検索ワードでここに辿り着いたのかを見ることができます。
ですがそのアクセス解析機能が、今日で終了してしまうそうで。
すごく残念だなぁ。
ライブに行く時、そしてここに思い切り感想を書き連ねている時も楽しかったのですが、
それと同じくらい、検索ワードを見ている時も楽しかったんです。
前にも書きましたが、顔が見えない相手とコミュニケーションをとっているようで。
ということで、一旦最後になってしまいますが、久しぶりに検索ワードの書き起こしをやってみたいと思います!
前回やったのが2010年?うそ…!時の流れが速すぎるよ本当に……!



『うしろシティ 彼女』
『うしろ 金子 タイプ』
『うしろシティ 阿諏訪 彼女』
『うしろシティ 出待ち』
ここ最近、こういう関係のワード本当に多かった。
大した内容書いてなくてごめんなさい(笑)
それで、私出待ちのことなんて書いたことないのに、なんで検索に引っかかっちゃうんだろうと思っていたんですが、最近その理由がわかりました。
単独の感想を書くエントリでは必ず書いてる一文、
「ネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。」
これか!この、「見るまで待ちたい」が引っかかってるのか!(笑)

『うしろシティ 性格』
この検索ワードが異常に多かった時期があるんですが、何でだろう?

『ナナイロ 金子』
これもすごく多い。あまり情報量がなくて申し訳ないです。
私、ナナイロ時代のオンバトをDVDに焼いたはずなのになぁ。
そのDVDどこにやっちゃったのかなぁ。

『うしろシティ阿諏訪の眼鏡はどこの』
以前、BEAMSって言っていたような気が。

『うしろ阿諏訪 ファンに手を出す』
そんな話は聞いたことありません(笑)

『角座 ナンパ』
そんなことする人いるの!?(笑)

『うしろシティ金子卒業アルバム』
……どういうこと?(笑)

『うしろシティ さらば青春の光』
『caféと喫茶店 DVD 感想』
こういうのも本当に多いですよー。
当人様方にお見せしたい。お見せしたところでどうなるもんでもないけどね。

『うしろシティ さらば青春の光 トークライブ』
今すぐには無理だと思うけど、いつかやってくれるといいですねぇ。
いつかなんて来ないかもしれませんが。


『さらば青春の光 辞めた理由』
詳しいことは何も知らないです。

『さらば青春の光 なんでやめたの?』
だから詳しいことは知らないって!

『さらば 東口 女好き』
詳しいことは知らないですけど、多分これは本当です(笑)


『日本コント学会 ライス』
これは…これは一体……?
このワードで検索された方、どういう思いで検索されたのだろうか。
これが実現する日が来たら、私、泣いちゃうなぁ。

『ライス 単独ライブ』
本当に、本当によかった。

『ライス サッカーと戦争 ネタ』
今まで見たことない方が、どうか今回巡り合えますように。

『神保町花月 一番いい作品』
・籠の城
・宇宙でクロール
・雨プラネット砂ハート
・テルニ
・エクセレント!!
・紫陽花と、うん!いたこっこ
「一番いい」ということなのにこんなに名前挙げてもうしわけないのですが、
この辺りはどうしても甲乙つけがたいくらい、みんな好きです。


『うしろ金子 あざとい』
あーっはっはっは(爆笑)
みんな思うことは一緒ですね(笑)

『関町 インパクト 顔』
あーっひゃっひゃっひゃ(爆笑)

『ジューシーズ児玉 変態』
シンプルだけどこれ以上に的を射ているワードはない(笑)

『犬の心押見 なませさん』
……最近の押見さんは、誇張しすぎて似ていない気がするよ(笑)

『東京シュール5 阿部プロデュース』
そんな時代もありましたね(笑)

そして、
『ライス シチサンライブ』
『ライスシチサン まとめ』
『ライス 事故死ドッキリ』
『関町 どっきり』
『関町事故死』
『関町が死んだとき』
結局やっぱり、一番多いのはこういうワードでした。
それだけ、ライスのシチサンがみんなに愛されているってことですよね。
加えて、あの事故死ドッキリから4年以上経っても、こうやって未だにこのワードで来られる方がたくさんいらっしゃるわけですから、
どれだけ衝撃的で、伝説扱いされているかってことですよね。
まあ、「関町が死んだとき」って言っちゃうと、正式に言うと違いますけど(笑)



こんな感じで、だらだらとまとめてみました。あー楽しかった!
今回ここに書いたのはほんの一部で、本当はまだまだ色々あったんです。
あぁ、やっぱり残念だなぁ。
もうこのブログを始めて6年目になりますが、gooには色々と細かい不満がありまして。
そのうちの一つが、この検索ワード関連でした。
他のブログサービスでは、もっと精度の高い解析ができるのにgooはできなくて、
あとは、エントリのURLが異常に長いこととか、ブログバナーが自由に貼れなかったりとか、もう、色々!
……ここら辺がいいタイミングなのかもしれない。
この際、gooをやめて、違うブログサービスでもう一回始めようかなぁ。円満に(笑)
どなたか、おすすめの移籍先があれば教えてください(笑)


だめだ、ふざけてる場合じゃない(笑)
とにかく、今まで様々なワードでこちらに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!
こうやって検索ワードを見て、にやにや楽しむのが私の活力でもありました。
今回のタイトルの「51810」、これは、私がこのエントリを書いている、午前3時半現在のアクセスカウンターの表示です。
自分のためにだらだらやってきたブログではありますが、たくさんの人に来て頂けたこと、本当に嬉しく思っています。
一つ一つのアクセスが、私の財産です。
大して有益なことは書いていません。
でも、続けて来られたこと、好きな人を好きだと言い続けられてきたことは、きっと無駄ではないし、
いつか何年後かにお笑いにハマって、このブログを読む人に、この気持ちが届いてくれたらいいなと思います。
なんだかブログ自体をやめるようなテンションになってしまいましたが(笑)、
ブログ自体はこれからもマイペースに、更新する時としない時の差が激しい中、ゆるゆるだらだら続けていきたいと思っております。
今までありがとうございました、そしてこれからもよろしくお願いいたします☆


5月3日 さらば青春の光単独公演『野良』 東京公演

2013-05-23 02:25:43 | 単独ライブ
さらば青春の光単独「野良」、東京公演の感想です。
前回のエントリで書いたように、各ネタの細かい感想は大阪公演のエントリで。
今回は、大阪東京間の違いをメモするのと、全体の感想を主に書いていきます。




・課長
<コピーしておいてくれたまえ>
はぁ……本当にため息が出るくらい面白い。
さらばのネタって、ちょっと好き嫌いが分かれるんじゃないかって思うネタも時々あるんですが、
これはもう老若男女問わずみんなにハマるんじゃないでしょうか。
なんやかんやあった後の2月に初めておろしてから、まだそんなに時間も経ってないのに、この安定感恐ろしい。
大阪とオチ変えていました。こちらの方がストンとしっかり落ちてる感じ。


・合同捜査
<はい、もしもし……>
渋谷署と新宿署に変えていたりする細かいところも。
本当になんというか、展開に何の隙もないコントですね。
一つの話題で引っ張ってるという感覚すらなくなってくるくらい、きれいに一本のストーリーの流れが通ってる感じがする。


・遭難
<寝るな!寝たら死ぬぞ!!>
ちょっとくだりを増やしたりはしたけど、基本は大阪とほとんど変わらず。
3日昼公演のウケ具合ったらすごかったなぁ!
そして千秋楽は東口さんが全力の全力。
ちょっと鳥肌が立つくらいの全力。心がざわつくくらいの全力でした。


・手術
<主治医として当然のことをしたまでです…>
もちろんすごくウケてたんだけど、何となく大阪の方が笑いが大きかったかなぁという気もしたり。
回を重ねるごとに、冒頭の芝居パートが安定してきて緊張感が増してる感じがしてぞくぞくした。


・辞表
<何やお前、会社辞めたいんか?>
大阪の時よりも間が安定していて、さらに緩急がしっかりした感じがして、もうとにかく好みでした!
やっぱりオチの衝撃で全部持っていかれちゃうけど(笑)、それまでの、同じパターンで延々とループして行く感じ、
あー、こういうの私大好きだなぁ、大好きだなぁって改めて。
みんなの「来るぞー!次来るぞー!!」っていう期待感がわくわくする(笑)


・オカリナ
<すごいよ…?>
これは大阪初日からもう仕上がっていたけど、それでも回を重ねるごとに、さらにさらに磨かれていった感じ。
東口さんのキャラが本当に素晴らしい。なんて愛おしいバカさ加減(笑)
森田さんも、本当はもっとセリフで説明しようと思えばいくらでも出来るのに、それをせずに表情と口調だけで全てを表現してしまうのがすごすぎる。
そして、私はちょっと後方の席に座っていたのですが、このコントの時に、この席に座っていて本当によかったなぁと思うことがあって。
東口さんがオカリナを吹いた瞬間、私の席から、お客さんがどっと沸いたのが見えるんです、すごくよくわかったんです。
こうやって、緊迫した空気から一瞬で爆笑を起こせるって、本当にかっこいいなぁって。
この景色は、演者さんには見えない。特に東口さんは目をつぶってるから見えない。
見る側にしかわからないこともある。とっても素敵で贅沢な景色でした。
千秋楽ではなんだか、このネタを赤坂BLITZでやっている姿が見えたような気がした。
そこまで勝ち上がれるかだってわからないし(もちろん上がれると思うけど)、そしてこのネタをかけるかどうかだってわからない。
でも、あの黒い背景で、無機質で、でもとっても広くて大きな舞台で、そこを勝ち上がればゴールデンのキラキラのステージが待っているという、
その赤坂BLITZで、このネタをかけて、爆笑をとっている姿が見えたような気がしたんだ。


・小豆島少年野球団
<初めての試合が決まりました!>
これも最高に面白かったー!
大阪よりも東口さんのセリフを足して、結構わかりやすくなった感じ。
あとは、中盤にちょっとほっこりするくだりが増えていたので、さらに最後が際立つ感じになってよかったかも。


・ラグビー協会
<全ラグビー選手を代表して>
前半の東口さんのセリフがさらにキレを増していました。
「節目や!」「お前、節目逃しとんねん」が大好き(笑)


・タイ料理屋
<本格的なタイ料理屋って言ったら……>
前半のチュアさんは何回見ても笑ってしまう。頭空っぽにして笑える(笑)
そこからのあの空気の変わりっぷりがたまらない。
東京バージョンは、少しくだりを減らして、中盤がだれないようにシンプルになっていた感じ。
こちらでもすごくウケていたし、そしてあの何とも言えない切ない空気もしっかり伝わっていたような気がしました。


・エンディングコント
まさかここを変えてくるとは思っていなかったなぁ。
大体の流れは一緒でしたが、首を切られてからが違う。
(首を切られてからっていうのも相当なワードですけど・笑)
大阪では、東口さんが森田さんの首を持ってカッコつけてポーズをとって、
森田「売れるんちゃう?」
東口「イケるなぁ」で終わり。
東京では、森田さんの首を東口さんが自分の肩に乗せる。そして、
森田「『どうもー!さらば青春の光でーす!!』これ、売れるんちゃう?」
東口「いや、売れるか!」
と言って、首を床に投げつけて暗転。
確かに、こっちの方がコントとしてちゃんと落ちてる感じはするんだけど、
個人的な感情から言えば、大阪バージョンの方が好きだったかなぁ。


・エンディング
昼公演では、
森田「この回を持って黒字になりました!」
東口「あなたが追加やろうって言わなければ、昨日の時点で黒字だったんですから」
千秋楽では、
森田「この回は、まるっと儲けのお客様です!」
お金の話ばっかり(笑)
私、お金の話も女性の話も好きじゃないのになぁ、なんでそういうコンビを好きになっちゃうのかなぁ(笑)
東口「あなた、泣かなくていいんですか?前から、千秋楽では泣くって言ってたじゃないですか」
森田「泣く思てたんですけどね、いざお金がちらつくとね~」
そう言って満面の笑み(笑)
最後に、改めてお客さんとか、支えてくださった方々へ感謝の言葉を。
そして、
東口「これから、死ぬ気で頑張りますんで」
そう、はっきり言っていた。
私は、二人がどういう経緯でこの決断をしたのかはわからないし、もっといい方法がどこかにあったのではないかと思ってしまうけど、
ここまで思っているなら、もう言えることは何もないのかもしれない。
笑顔でハケる東口さんと、ちょっと目が潤んでいたように見える森田さんを見送りながら、そんなことを感じていた。





単独開催が発表になって、そして詳細がわかってからずっと、HEPホールSPACE107のホームページなどに記載されている、
『今まで誰も見たことがなかったコントの世界』
というふれこみの文面が気になっていました。
実際見てみて、あぁ、確かにその通りだなぁと。
本物のチェーンソーをぶっぱなす単独ライブなんて、前代未聞(笑)
……いや、そういうことじゃないですよね、多分。
最後のコントで、首を切られた→事務所をやめることになった、を表しているのかなと。
そう考えると、この単独全体が、まさに今の彼らの全てを暗示していたのかなと。
「遭難」の冒頭、森田さんの「諦めるな!俺もしんどいよ!」と、東口さんの「お前じゃなかったら、もう諦めてたかもしれない」にドキっとさせられたりとか。
「辞表」の東口部長の、「お前、ここ辞めたらどこ行くんや?行くとこないやろ?」とかに反応してしまったりとか。
最後のコントの大阪バージョンのオチは、東口さんの「イケるなぁ」だった。
(クビじゃないけど)クビになっても売れてやる、という決意の表れだったりして。
単独全体で、そのメッセージを伝えようとしていたのかなぁなんて。
だとしたら、まさに、「誰も見たことがなかったコントの世界」だ。


私は以前から、うしろシティのことを、「新時代のコント師」とか「新しい道を作っている」などと色々書いてきました。
今までのよくあるコントは、例えば変な店員さんにツッコむお客さん、みたいな感じで、どちらかが変な人のネタが多かったけれど、
うしろシティの場合は、どちらも別に変な人という訳ではない。
一見すると普通の二人が、なぜかタイミング悪く出会ってしまい、おかしな方向に話が進んでしまう。斬新だけどとってもリアル。
だから、新しいスタイル、新しい時代のコント師だって。
今回、この単独を見て、さらばにも同じことを思った。
うしろシティとは、また全然違う意味合いだけど、
今まで誰も歩いたことのない、新しい道を作ってる。
ぬかるんだ地面を駆け抜けて、生い茂る草むらをかきわけて、
野良犬はどこまで走れるか。
困難も、しがらみも、大人の事情も飛び越えて、
「面白い」という武器だけで、どこまで戦っていけるのか。
とってもスリリングだけど、とってもわくわくします。


好きになるタイミングが選べるなら、絶対に今は選ばない。
「今でしょ」っていう言葉が流行ってる今だけど、絶対に今は選ばない。
いくら言っても仕方がないけど、もっと前に好きになりたかった。
もっと前から、ちゃんと見に行っていればよかった。
今までちゃんと見に行っていないのに、こんなに長々と偉そうに頭のおかしい感想を書いているのが恥ずかしくて仕方がない。
本当は恥ずかしくて書きたくない。
嫌だ嫌だと言いながら、こんなに長文を書く人が一体どこにいるんでしょうか。本当に頭がおかしい。
じゃあ書くなという話なのに、それでも書きたくなっちゃう自分に自己嫌悪がとまらない。
だからもっと前に好きになりたかった。
それか、何年か後でもいい。
何年か後、二人の状況がもう少し安定して、どこかの事務所に所属が決まって、その頃に好きになって、
へぇ、さらば青春の光って、昔松竹にいたんだね、うしろシティと一緒に動いてたりしてたんだね、事務所やめるときちょっと大変だったんだね、へぇそうだったんだね……
……って、それでもいい。
どう考えても今ではない。
それくらい今がしんどい。
どうしてこんなにしんどいのか、上手く言葉に出来る気がしないから今は書けないけれど、本当にしんどい。
だから、何年か後に好きになりたかった。
今、好きにはなりたくなかった。
だけど、結局、今しかなかったんだと思う。
好きになるタイミングって、自分の意思で選べるわけじゃないから。
好きになろうって決めて、好きになるわけじゃないから。
もっと前から見ていたとしても、今この状況に納得できていたかどうかはわからないし、
何年か後に好きになっていたら、今この時に、この最高に泥臭くて、でも最高にかっこよくて、素敵な単独は見れなかったから。
結局、今しかなかったんだと思う。
色々と苦しかったし、これからも色々あるとは思うけれど、
今、この素敵なコンビを好きになれて、本当によかったです。


4月28日 さらば青春の光単独公演『野良』 大阪公演

2013-05-22 01:53:04 | 単独ライブ
やっと、やっと見れた、さらば青春の光の単独ライブでした。
色々な思いが抑えられなくて、勢いで大阪まで行ってしまいました。
芸人さんの単独ライブを見に大阪に行くのは、2年半ぶり2回目。
あの時と変わらず、道頓堀は賑やかで、水辺は穏やかで、お好み焼きはおいしくて。
変わったのは、誰を見に行くのかということだった。
一体、私は、いつからこんなにさらばを好きになっちゃったんだろう。

最初にお断りしておきますと、私は頭が悪いので、「思ったことを素直に言葉で表現する」と「でもそこまで書いたら野暮」の境界線がわかりません。
あまりなんでもかんでも書くのは、趣がないということはよくわかっています。
でも今は、「ちゃんと書かなかった」ということを後悔している周期なので、
出来るだけ言葉には気を付けつつも、基本的には感じたこと、思い切り書いてみたいと思います。
なので、単独見に行かれて、ご自分の感想を大切にされたい方は、この先お読みにならない方がいいと思います。
あと、単独行かれていない方にとっては何が何だかわからない文章になってしまいますので、お読みにならない方がいいと思います。
じゃあ一体私は誰に向けて書いてるんでしょうかね。


毎度の事ながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
オープニングとエンディングのコントは、今後他では見れないかと思いましたので、簡単に流れを書いてみました。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
また、東京公演とは分けてアップしたいと思います。
こちらの大阪公演のエントリでは、各ネタの感想が中心、
東京公演は、主に大阪との変更点、そして全体の感想ということにさせて頂きます。



・オープニングコント
何やら言い争っている様子の父親(森田)と息子(東口)。
「いらん言うとるやろ!」
「なんでだよ、飼ってあげようよー」
「野良犬?いらんねんそんなの」
「公園に、段ボールに入れられて、2匹捨てられてたんだよ」
「2匹も?」
「1匹は、なんか汚らしくて、歯が出てるけど、もう1匹はめちゃめちゃシュッとしてるんだから!!」
「……犬は大体シュッとしてるんちゃうんか?」
「前の飼い主からの手紙も入ってたんだよ」
「手紙?」
「そう。なんだったかな…?えっと、『彼らの活動を支えることが不可能――』」
「……硬いなー!!」
「硬いよ!それになんか怖いよ!!」
最初っから、こちらの想像を遥かに超えるぶっこみっぷり(笑)
ここまで潔くネタにされてしまうと、もう笑うしかないよね(笑)
あの恐ろしく冷たい文面に対するショックが、やっと昇華された気がする。
そしてこの人達は、多分別に、嫌味を言おうとしていたわけではないんだろうなって。まぁ多少はあるかもしれませんが(笑)
それよりも、ただ、面白いか面白くないか、盛り上がるか盛り上がらないか、判断軸はそこなんだろうな。
2日目のオチは、
「なんで怒ってるのか、今から聞きに行こうか?」
「じゃああれ聞きに行こう、イタトンの着ボイスのギャラ、あれいつ振り込まれるのか聞きに行こう!」
ということでした(笑)この大阪2日目のオチは東京でも継続。


・OPVTR
モノクロで、裸足でアスファルトの上を歩いていく。泥臭いのにかっこいい。
最初にコントのタイトルが全部出るのも、ワクワクが高まっていいですね。


・課長
<コピーしておいてくれたまえ……>
オープニング明け一発目にこのネタ。本当に思い入れのあるネタ。
私は、2月の終わりに、オジンオズボーン・うしろシティ・さらば青春の光でのDVD発売イベントに行っていました。
本当はこの時の感想も書きたいと思っていたのに、結局上手く言葉がまとまらず断念してしまったのですが。
このイベントでは各組一本ずつネタを披露していたのですが、この時にさらばがやったネタがこのネタでした。
もうこの時、本当にすごかったんです。
舞台でネタをする、ということ自体が一ヵ月ぶりだったはずなのに、すごいウケっぷり。
ブランクがあっても、人前に出れなくても、「面白い」というものに対する感性は全く鈍っていないんだ、と肌で実感させられて、ちょっと恐ろしくなるくらいでした。
この時の衝撃と感動、絶対忘れないだろうなぁ。
そして単独でももちろん面白く。抜群の安定感。
ここがおかしいんだ、ここがポイントなんだ、って客席に理解させる上手さ、提示する上手さ、
そこから振り回す側と振り回される側の主導権が鮮やかに移り変わっていく感じ。
同じことを思いついても、他の人はここまで上手く、笑いどころをきれいにしぼって提示できるだろうかと思うし、
それができちゃうのがさらばの魅力なんだろうなぁ。


・合同捜査
<はい、もしもし……>
展開の妙。すっごくきれいな起承転結。
詳細な説明を徹底的に省いて、森田さんの表情だけでストーリーを理解させる感じ。


・ブリッジ 野良犬を拾う①
今回のブリッジは、VTRではなく、短いコントを間に挟む形式。
「合同捜査」に出ていた森田刑事が、段ボールに入った野良犬を見つける。


・遭難
<寝るな!寝たら死ぬぞ!!>
冒頭の、じっくり演技を見せるところの見応えったらない。すっごくよかった。
でもそれも、すべて後半の笑いを生かすための緩急。
2人の普段のキャラを知っているからこそ成り立つネタですね(笑)


・手術
<主治医として当然のことをしたまでです…>
これはなぁ…。
本当に個人的なことを言わせて頂くと、これは正直、私はアウトだったなぁ…(笑)
もちろん、何が面白いかはわかるんだけど、どうしても「こういうのを笑いにしちゃっていいの?」というのが先に立ってしまうというか。
最初の一笑いが起こるところで感じた、何とも言えない不気味さったらなかったなぁ(笑)
私は、DVD「なにわナンバー」に入っている「病室」のネタもどうも苦手で、それは「こういう状況が本当にあったら嫌だ」と考えてしまうからなんだろうなぁと思うんですが、
でも多分二人の出発点は逆で、「ありえないけど、もしもこういう状況があったら~」っていう感じなのかなと。
さっきも言ったけど、彼らはとても客観的な軸で笑いを判断していて、
だからそれがタブーじゃないかとか、感情的に考えてどうかとか、そういうことは考慮に値していないのかな、という気がした。


・ブリッジ 野良犬を拾う②
「手術」のお医者さん、森田さんが、また捨てられてしまった野良犬を拾う。


・辞表
<何やお前、会社辞めたいんか?>
今回の単独、個人的に一番好きなネタはこれでした!
本当に本当に最高に好み。
「静と動」とか、「冷静と情熱」とか、「クールな東口さんに振り回される必死な森田さん」とか、そういう次元を超越しているというか。
もはや、東口さんのキャラは「感情が不明」という新しいジャンル(笑)
先に言ってしまうと、このコント、オチで本物のチェーンソーが登場したんです(笑)
信じられない。そんな単独ライブ聞いたことない(笑)
だから初日は、オチの衝撃で全部持っていかれてしまって、あまりこのネタ自体の印象が残っていなかったのですが(笑)、
でも大阪2日目、そして東京と見ていく度に、あー本当に私が大好きなパターンのネタだなって。
あるフレーズがきっかけになって、どんどんループしていく感じ。
これを書いて誰に伝わるんだという感じですが、ライスだと「転換」「殉職」みたいな感じと言ったらいいのかな。
私は少し前まで、さらばのネタにあまりハマらないことが多くて。
それは、どうしてもしつこさやゲスさや、ギスギスした心理戦が前面に出てきてて、その印象ばかり受けてしまったからだと思うんですが、
ネタの大枠というか、パターンだけ見てみたら、とにもかくにも私が無性に大好きなパターンだったんだなって。
これに、もう少し早く気が付いていればよかったのにな……。
とにかく、何回もリピートされていって、客席も「次来るぞー!」と分かっている感じが気持ちよくて(笑)
予想つかない方向に展開していくのがさらばのネタだけど、こうやって、みんなが待っているところにちゃんと落ちていくのも気持ちいいね。
またその間が絶妙だから、きちんと笑わせられちゃうんだろうなぁ。


・オカリナ
<すごいよ…?>
全部のコント面白かったのですが、特にここからの後半4本は、本当に圧巻の面白さでした。
このコントよかったなー!大好きだったー!!
「そこを選ぶのか!」という、誰もついていなかったところを持ってくるのが本当に上手い。
それに、明示的な説明は一切していないのに、ちゃんとお客さんにどこがポイントなのかを見せるのが本当に上手い。
さらにこのコントは、だんだん東口さんのキャラが愛おしく感じられてくるのも魅力で。
本来の笑いどころに行く前の、東口さんのセリフだけで、徐々にクスクス笑いが広がっていくのも本当に楽しい(笑)
実は私、このコントを、大阪初日の4日前の、「ペイジワンZ」というライブで見ていました。
もちろんその時も十分面白かったのですが、たった4日間で相当細かく修正を加えていて。
そして、前はこんなキャラじゃなかったのにって思うほど、社長のキャラが確立されて、強調されてて。
もちろん最初から面白いけれど、何回もやっていく中で磨いていく方たちなんだなぁと、改めて。


・ブリッジ 野良犬を拾う③
「オカリナ」の東口社長が、またまた捨てられてしまった野良犬を拾う。


・小豆島少年野球団
<初めての試合が決まりました!>
まず、タイトルだけで、すとーんと恋に落ちた感じ。心を全部持っていかれた!
さらばのネタは、「会社」とか、「ラーメン屋」とか、「親子」とかシンプルなタイトルが多いので、
まずOPVTRでこのタイトルが出た時、もうワクワクが止まりませんでした。
そして、そのワクワクにたがわず、最高に面白かった!!
愛しくてかわいくて平和で、頭からっぽにして大笑いできる感じ。
ちょっとギスギスした心理戦のネタが続いた後だったので、このタイミングでのこのネタはちょうどよかったかも(笑)
でも、全体を振り返ってみると、改めてこのネタの異質さにびっくりします。
他のネタが、時間をフルに使って、いろんな展開やいろんな笑いどころを入れようとしている中で、たったこれだけで!?っていう一つだけで勝負している。
丸腰で戦いに行くようなものですよこれ(笑)
でもそれで確実に戦える、圧倒的な技術と、ハートの強さ。
ぼったくりバーの時にも思ったんだけど、一つの仕掛けだけで勝負しに行く。
たっぷりと間をとっても微動だにしない。迷いがない。
そうやって、普通ちょっと勇気がいるようなことを果敢にやり切ってしまうからこそ、芸人さんからの人気も高いのかもしれないね。


・ラグビー協会
<全ラグビー選手を代表して……>
森田さんが徹底的にヘンな人で、東口さんは淡々とツッコミ、という、きれいにボケとツッコミが分かれるネタ。
じわじわと笑いどころが明らかになって行くのもいいけど、こうやって、一言でパーンと笑いがはじけるのも楽しいね。
東口さんの一言ひとことのワードの切れ味も鋭くって素敵。
そして、以下は書こうかどうか迷ったのですが、ちょっと試しに書いてみようかと思います。
どこかしらから批判が来たらすぐに消します(笑)
このネタ、すっごく、チュートリアルみたいだった。
チュート見てるみたいな気持ちになった。
元々、私は東口さんのことを、福田充徳さんに似てるなぁと、ずっと思っていました。
どこがとかなんでと聞かれると上手く答えられないから、今までここに書いたことはなかったのですが、
例えば口調とか、笑い方とか、穏やかそうに見えて結構頑固なところとか、ちょっとわちゃわちゃしてる中でのツッコミの仕方とか、失礼な発言をした相方をいなしているようで実は自分も乗っかってる感じとか、相方をはたく時のバリエーションの豊かさとか、相方を蹴り飛ばす時の躊躇のなさだとか、まあまあのエピソードトークを全力で話して微妙な空気にするところとか、
まあいくつか失礼なことも申しあげましたが(笑)、とにかく本当に似ているように私には感じられていたんです。
そんなことを思っていた矢先、最近QuickJapanのうしろさらばのインタビューを改めて読み返してみたら、
「よく見ていた芸人さんは?」という質問に、東口さんが「チュートリアルさんとか」と答えていたもんだから、もう私は衝撃だった。
読んだはずだったのにすっかり忘れてた。そうだったのか。
何だか、遠くに放り投げて、もう投げたことすら忘れていたブーメランが、戻ってきたような感じだった。
意識して真似している訳ではないだろうけど、自然と見てきた感覚が体に染み入ってるのかもしれないですね。
そして私がそれを感じ取ったのは、同じように私も見てきた人で、上手く言葉に出来なくても同じ感覚があったからなのかもしれない。
同じ人を見てきた人が、演じる側になって、
私はまたその人を見て、その頃と同じように、ライブに足を運んで、感想を書く日々。不思議な感じ。
長くなってしまいましたが、まあそうやって、個人として東口さんと福田さんが似ていると思ったことは前からあったんですが、
ネタ見て、コンビとして、チュートに似ていると思ったのは初めてでした。
一人は平然とおかしなことを言い続けて、一人がそれにツッコむんだけど話通じなくて、そして後半からは二人とも変な方向に走っていって、
みたいなパターンは、言ってみればよく見るものって言えばそうなんだけど、
それなのに、ここまで私にチュートを思い起こさせるものは何なのだろう。


・ブリッジ 野良犬を拾う④
「ラグビー協会」の東口会長が、またまたまた捨てられてしまった野良犬を拾う。


・タイ料理屋
前半のチュワさんの陽気っぷりに苦しくなるくらい笑った(笑)
私も、身近にチュワさんみたいな人がいる行きつけのお店があればなぁ、とか思っちゃうくらいに楽しんでいたのに、
東口さんの一言で一気に空気が変わるこの感じ!!
笑いと悲鳴が同居するカオスな会場(笑)
そして後半のチュワさんの独白素晴らしかったー。
何かこれを見ながら、2年前のしずる単独、そしてライス単独に感じたことと同じことを思っていました。
コント、なんだけども、コントの枠におさまりきらない感じ。この、多くの人が感じたことのあるような、言い表しようのない切なさを表現しているところ。
もしかしたら、世代とか環境に関係なく、いつの世もコント師が最終的に目指すところは、そういう人間の奥深さみたいなものの表現なのかもしれない、
なんてことを感じてしまいました。
まったくもって的外れかもしれないけれど。


・エンディングコント
森田さんとネタ合わせの約束をしていたはずの東口さん。しかし森田さんは見当たらない。
すると、大きなダンボールを見つける。
貼り付けてある手紙を読むと、どうやら2匹の野良犬は、ラグビー協会の会長にも捨てられてしまったみたい。
今までよりひときわ大きな段ボール、それを東口さんが蹴飛ばしてみると、中から「おいっ!」と森田さんの声が聞こえる。
「えっ!?森田?」
「そう、オレここに住もうかと思って。犬と一緒に」
「段ボールに?まぁ、お前らしいっちゃらしいけど……。
 でも、お前にしては大きすぎるんちゃう?贅沢やわこんなん」
そう言って東口さんが袖から持ち出したのは、あのチェーンソー!
「森田?行くで!」
そう言って、笑顔でチェーンソーを動かし、舞台上で本当に段ボールに切り込みを入れていく東口さん(笑)
森田さんは「危ない、やめろって!わー!!」と大騒ぎ。
すると、段ボールの中から、森田さんの首がハネられて飛んでくる!!!(笑)
(森田さんそっくりの、顔のマスク?と言ったらいいんだろうか)
「うわぁ、ごめん!」と謝る東口さんですが、
「何してくれてんねんホンマー!!」と、首切られてもめちゃめちゃ喋る森田さん(笑)
2日目では、
森田「お前はやりすぎるところある、ホンマそういうところある!今回だって、オレはやめることはないと思ってた!!」
わき上がる笑いと悲鳴(笑)
森田「あ、ちょっと待って。オレの首、ラグビーボールみたいに持ってみてくれへん?」
東口「え?こんな感じ?」
と言って、森田さんの首を持って、いろいろかっこつけてポーズをとってみる東口さん。
森田「このコンビ、売れるんちゃう?」
東口「……イケるなぁ」


・EDVTR
日曜日よりの使者を聞きながら、あぁ、やっと見れた、って思ってました。
ずーっと見たかった単独、やっと見れました。


・エンディング
初日、本当に大きくて温かい拍手に胸がいっぱいになったし、
二人はそれ以上に、思うところも感じるところもたくさんあったんじゃないかなと。
大阪のお客さんに感謝の言葉をのべ、そしてたくさんの人が支えてくれたからできたんだと言っていました。
ところがその次の瞬間には、東京初日がいかに売れていないかを切実に話し出す(笑)

2日目の最後の挨拶では、森田さんが、
「また、また大阪でもライブが出来たらと思っていますんで!」と、力強く言っていた。

「東京進出」という言葉には、いつもちょっとした苦さを感じる。
私は東京にいる人間なので、大阪の芸人さんがこちらに来てくれて、見れる機会が増えるというのは、もちろん喜ばしいし、ありがたいことなんだけど、
それでも、いつも複雑な思いは残る。
6年前、チュートリアルの時も、そうでした。
極端な言い方をしてしまうと、今まで関西の方々が応援して、支えてきたのに、
こちらがいいとこどりをしてしまう感じがして、なんだか引け目を感じてしまう。
特に、今回の場合はさらに複雑で。
普通は東京進出と言ったら、売れてきた頃にするものだから、
拠点が東京になって、大阪でライブをする機会が少なくなってしまっても、まあテレビで見れる機会は増える。
でも、彼らは多分、しばらくはそういうわけにはいかない。
だから関西の方々の気持ちを勝手に考えてしまって、勝手に申し訳ない気持ちになってしまう。
私が、そこまで気にすることないんだけど。
そこを気にしていたって、私に出来ることはいつもと同じように、ライブに足を運んで、少ない稼ぎの中からだけど好きなものにお金を落として、応援すること以外に、ないんだけど。
私には出来ることなんて何もないけど、ただこれからも、大阪でもライブが時々出来るといいですね、と心から思った。



これだけ書いて、まだ書くことあるのかとお思いでしょうが、なんとそれがあるんですよ(笑)
続きは東京公演のエントリで。