甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

SIX GUNS (16/11/26)

2016-11-27 21:00:00 | ライブ感想♪
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『SIX GUNS』
16/11/26(土) 21:30~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

サルゴリラ:相談
しずる:殺し屋
ライス:潔癖症

ユニットコント:『無人島』(赤羽作)
        『アメリカ人達』(池田作)
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本日はSIX GUNSへ行ってきました。
各コンビのネタ、ユニットコント2本、作家の中村さんが作るシュールブリッジVTR。
そして最後にエンディングで、この6人でシックスガンズとして、「内村てらす」に出演することを発表してくれました!
なんと、今日このライブの前に収録してきたとのこと!
最初から最後まで、本当にずっと幸せなライブでした。


ライスのネタは潔癖症。
このネタは本当に、見る度磨き上げられていくなぁ。
セリフや展開で大きく変えているところはないですが、何度もやることによって緩急をつけるタイミングが一層明確になっている感じ。
「お客さんを巻き込むパワー」がさらに増しているように思えます。
このネタの導入は、どこにでもよくありそうな光景で、雰囲気で、すごくナチュラルなテンションで話が進んでいく。
キャラが飛んでいるわけでもないし、世界観が奇抜なわけでもない。
基本は二人の会話劇なのに、こんなにパワーがあって、こんなに面白いのがすごい。
かつてのライスは、非現実的設定で、パラレルワールドのような世界観からスタートする感じのネタが多かった。
そこから自然と、どこにでもいそうな2人の若者のシンプルな会話劇というスタイルになって。
今のライスの、一種の完成形のようにも思えます。
今年できたネタの中では、私、これが一番好きかも。
そしてこのネタ、2人のマイムの巧みさも楽しみどころだと思います。
実際に存在しないものを動きだけで表現しなければいけないシーンも多いので、
2人の目線の合わせ方、仕草を始めるタイミング、
そういう細かいところまで息ぴったりな様子を見られるのも、こだわりを感じられてわくわくするところ。
余談ですがこのネタの導入、すごく、昔のネタ「後天性特定音域過敏症」に似ている気がする。
見ている側が段々とこのネタでやりたいことに気付いて、じわじわ笑いが広がっていって、
「ここだ!」というところで待っていた分が爆発して一気に笑いになるところ。
今回もその一発目が最高に決まってました。

ユニットコントもよかったなぁ。1本目の「無人島」は赤羽さん作。
だけどみんなが会議で「こうした方がいいんじゃない?」という意見を色々言って、
それを取り入れていたら赤羽さんの部分は40%くらいになってしまったとのこと(笑)
でもすごくいい設定だと思うし、池田さんの使い方が絶妙でした。

2本目の「アメリカ人達」は池田さん作。喫茶店の店員児玉、お客さん村上。
しかし先客のアメリカ人達(池田、田所、赤羽)が色々迷惑なことを…という流れ。
最後に大オチ的に登場する関町さん。4人のビジュアルが完璧すぎる。
このネタを作った池田さんは、「13年間芸人やってきてこれが一番やりたかった」と繰り返し、4人の衣装も自腹で購入して5万円くらいの出費だったそう。
「もう今日やめてもいい」とまで言っていました(笑)。
一体、なぜそんなに情熱があるのかよくわかんないんですが、満足したならよかった(笑)
さらに池田さんが、「本当はこのコントのアメリカ人役を、本当のアメリカ人でやりたいの」と言い出し、
村上さんが「それを俺らはどういう感情で見てればいいんだよ」と言って最高でした。
田所さんは「もう(綾部さんじゃなくて)お前がニューヨーク行けよ」と言い放っていました(笑)


オープニングで、来月のSIX GUNSはまだ確定できず、ライスのスケジュール次第だという話になった時に、
村上さんが「『ライスのスケジュール次第』なんて言う日がくるなんて!!青天の霹靂だよ!!」と言い、
それを受けた関町さんが「あー、今、銃持ってたらなー」と言って笑いを取っていました。
……が、私はそれより何より、あっさりと「銃持ってたらなー」と言ってしまうその関町さんの淡々とした冷酷な感じにワクワクしてしまってたまりませんでした。
関町さんに…愛する人のためなら殺人も厭わない狂った人の役やってほしいです……神保町本公演お願いします……(錯乱)
田所さんは新しいグレーのジャケットを着ており、本人の口から「上川さんに寄せてる」という発言がありました(笑)。
村上さんはいたって真面目に、「そういうの大事だよ」と言っていました。
うん、そういうの大事。そしてジャケットカッコよくて最高なので、寄せるの大賛成です。着続けてくれーい。


エンディングで、来月のSIX GUNSもやりたいんだけどまだ日程が決まらなくて、できないかもしれないという話から、
村上さんが「でも、来月ライブで見られない場合は…ね?」と言い、
客席のみんなが「えっ何?何?」となった状態での「内村てらす」出演発表、という流れが完璧で。最高に盛り上がりました。
このSIX GUNSがテレビ番組で取り上げてもらえること。そしてそれをお客さんに一番に発表してくれたこと。すごく幸せだった。
普通、番組の出演情報って、1人で嬉しさをかみしめて粛々とリツイート、みたいな感じなんですけど(笑)、
ご本人達に直接、拍手と歓声で喜びを伝えられて嬉しい。
特に田所さんは、優勝した時からずっと「同期で何かやりたい」って積極的におっしゃっていましたもんね。
ライスが新しいステージへ行くための階段を一歩一歩登って行って、一つひとつ夢を叶えていくその過程を、リアルタイムで追わせてもらって、とてもドキドキワクワクします。
夢が続きますように。一つ一つ現実になりますように。


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