甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「捨てキャッツ」  8月1日  神保町花月『いきるきっかけ』

2009-08-18 02:06:03 | 神保町花月
おっ、愛の讃歌のメンバーだ!と、どうしても気になった公演。
テストとレポートで追いつめられているのに、一度は諦めたのに、やっぱり見ておきたいなと思って、だいぶ無理して行ってきてしまいました。
元々、あまり売れ行きがよくない(苦笑)公演だったらしく。
加えて私が行った土曜2回目の裏は、ルミネではあべちゃん単独、ブラッツでは囲碁将棋単独、無限大ではオリラジトーク、そして隅田川では花火大会(笑)
それを物語るような客席でした(笑)
まあ、しょうがないよね!!
私だってチケット取れてたらいごしょー単独にぶつぶつ…(笑)



お話全体は、あまりひねりなく淡々と進んでいく感じ。
よく言えばわかりやすくて、悪く言えば単調という印象でした。
中でもどうしても気になったのは、やはり演出。
この公演、直前になって演出家さんが変更になったんですよね。
演劇をほんのほんのちょっとだけかじった程度の私が言うのもなんですが、演出つけきれてなかったんじゃないかなぁと思ってしまうところが結構ありました。
時間的にギリギリだったんだろうなぁと。
誰を責めるというつもりはないのですが、どうしてもそこだけは気になってしまいました。

ただ、個人はとってもよかったです☆
ジャンポケ主演と聞いて、「だったら太田さん主演がいい!」と思っていたので、その通りで嬉しかった!
愛の讃歌の時から、太田さんの自然な演技がすごく好きだったので、主演が見られて嬉しかったです。
なんだろうなぁ、すごく応援したくなる。味方にさせられる力がある感じがしました。
だから私は、最後にけんちゃんがカンタと離れるとき泣きそうになってしまいました。
それは、お母さんのところに戻れてよかったねぇ、ではなく、カンタを手離さなきゃいけないけんちゃんを見ていたら本当に切なくなってしまって……
私自身がこういうの弱いっていうのもあるかもしれないけど。
数年前の「人にやさしく」っていうドラマでも、私は最後に3人組と明が別れるシーンで一番泣きました。再放送でも未だに泣きます(笑)
短い期間ではあるけど、けんちゃんはこの期間、本当の親より親だったと思うよ。
タイトル通り、いきるきっかけを見つけ、前に進んでいくけんちゃんは、とてもキラキラしていました。

斉藤さんは斉藤さん(笑)
せっかく主演なんだから、違う感じの役が見たかった気もしますが、これはこれでとてもよかったです。
最後の身変わりの早さも含め、典型的な悪役が似合いすぎる(笑)
ステップ対決は言わずもがな、素晴らしいキレ。
途中の謎の替え歌は、ツボにはまってしかたなかったです(笑)

武山さんはなんなんだろうなぁーなんか、お芝居に照れが入ってるんですよねー(笑)
コントの時は普通なのに、お芝居になると照れちゃうって、そんな人聞いたことないよ!(笑)
あー、面白い。
私ジャンポケ大好きだよ。
トークも面白い、キャラも面白い。
ただただ、ネタだけは面白くない(笑)
ネタだけは私にハマらない(笑)
なんなんだろうなー。
でもでも本当に楽しかったです。


脇をかためるライスさんは、今回どちらもかわいい役でした。
ただ、その「かわいい」の種類が全然違います(笑)
関町さんは、主人公にぴょこぴょこついていく弟って印象でした。ただ、ついていきつつも助ける、いい相棒っぽい感じも。
雰囲気は全然違いますが、籠の城でウミネコについていくヤマシギみたいな印象を受けました。
全体的にかわいかったのですが、中でも一番気に入ったのは、けんちゃんと施設にいたときのことを話しているとき。
けんちゃんは、いつも助けてくれるヒーローだった。
「でも、その後で悪者になっちゃったけどねっ?」
かぁわぁいぃ!!(笑)
この言い方100点満点でした(笑)
神保町で見る関町さんって、なんだか頼りない役が多いのですが、それってそれが似合うからこそなのかなって思いました。
普段仲いいだけあって、太田さんとの絡みも抜群でした。

田所さんはツッコミどころ満載(笑)
警官の衣装なのに、袖や丈の長さが全然合っていない。
斉藤さんとのステップ対決では、ちょこまかくるくる。
なんだろう、もうこの人、人間じゃない(笑)
なんというか、人間としてのかわいさじゃなくって、マスコットキャラクターとしてのかわいさなんですよね。動物に癒されるのと同じような感覚なんです(笑)
それは手足の長さも含めてではあるけど(笑)、それ以上に、コロコロ変わる豊かな表情が魅力的だからかもしれません。
とりあえずとてもかわいかったです。
でも、ステップ対決の後、去り際で「悪いことしてると、捕まえちゃうよ?」みたいな感じで言っていたのがとてもよかったです。
散々笑わせてくれた後で、ぐっと場を締めてくれました。
ダメ刑事ってことで、結局この人が真相を突き止めることはないんですけど(笑)、でも時折見せる刑事のカンみたいなのがとても素敵でした。
かっこよかったです。

シューレスさんは、本人もおっしゃってましたが、もっと内容に食い込んできてほしかったな~。
すごく優しくて素敵な大人だったからよけいに。
けんちゃんの面接のシーン、本当に本当によかったぁ!!
ひんまがっちゃってるけんちゃんと、温かく接する工場長。だからこそ心を開くけんちゃん。
あぁ~いいシーンだったぁ。
セリフのほとんどがアドリブとか言っていましたが(笑)、それもシューレスさんがそれを出来ると思われた信頼の証ですよね。

くすのきさんは、酔っ払って夫に本音をぶつけるシーンがとってもよかった。
その後に、本気で武山さんを殴るの込みで(笑)
こちらも、もっともっと、お話に食い込んできてもよかったと思うなぁ。
切ない胸の内がもっと聞きたかった。

大塚さんは、セレーサとはうってかわって、クールな母親役。
ショートの髪が雰囲気を表していて、こういう母親本当にいそうって思わされました。
最初はなんてひどいんだと思っていましたが、そうなってしまった理由、そしてだんだんと心が動いていく様子がわかって。
最後はすごくいい母親になる、その過程がよかったです。


あとは、自分のために笑いどころメモ。

・インパクトぞうさんがどうしても頭から離れない(笑)
・最初から最後までドアノブ押し(笑)
・みずから丈がおかしいことを言い出す警官(笑)
・さっきも書きましたが、斉藤さんの途中の替え歌が私、面白すぎた(笑)
 だって「二人はまるで捨てキャッツみたい」ってなに!?
・シューレスさんムツゴロウさんみたい
・未来の車の形グダグダ(笑)
・大塚さんが急にピルロン星人になるところが大好きです(笑)

派手なお話でも、派手な展開でもないけれど、どこかリアルな作品。
全員の演技力は折り紙つき。
とても安心して見られた感じでした。

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2 コメント

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Unknown (みよん)
2009-08-19 01:17:51
私も、土曜の1回目に行きました。チケ売れてないって言うから、軽い気持ちで…。1週間前でD列出た時はビックリ(汗)
読んでいて、『インパクトぞうさん』思い出してしまった…(笑)

今日、シモキタフェスに行ってきました。私は通し券購入。1部が囲碁将棋の60分漫才だったんですけど、単独観に行った人はただで入れたみたいでした(ケチで有名な吉本なのに…)
初めてガッツリ、ネタ観たけど面白かったです!
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みよんさんへ☆ (夏実)
2009-08-20 00:20:10
コメントありがとうございます!
1週間前でD列ですか!?それはちょっとかわいそうですね(泣)
いい公演だったので、お客さんが少なめだったのがもったいなかったです…。
インパクトぞうさん思い出させてしまいましたか?
なんだかすみません(笑)

下北に行かれたのですね!
いごしょーの60分漫才みたかった…
うらやましいです☆
最近いごしょーがすごく気になっているのに、なかなかライブ縁がなくて残念なので、なんとか見に行きたいです!
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