甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

BEST9 ~ネタとコーナー~ (14/12/28)

2014-12-29 23:26:00 | ライブ感想♪
***
『BEST9 ~ネタとコーナー~』
12/26(日)13:30~ @ヨシモト∞ホール
囲碁将棋、エリートヤンキー、えんにち、しずる、ジューシーズ、天狗、ゆったり感、ライス
***


隔月でやってきた東京NSC9期生のライブ、BEST9。
通算6回目、本年最後の回に行ってきました。
本当に楽しくて楽しくて、2014年の最高の思い出になりました。
全体の流れをざっと。
特に企画に関しては、私の好みのところだけ好き勝手に書き残していきますので、ご了承ください。




・OPMC しずる
グレーのセットアップで決める村上さん、
黄色のパンツにいつもの顔Tシャツ、そしてその上に黄色のジャケットを羽織っている池田さん。
セットアップで揃えた?なコンビしずる。
村上「この黄色のジャケット、合わせるの難しくないですか?」
池田「難しいとか難しくないとかで服選んでないから。オレは、価格!」
村上「じゃあこの服は価格の集合体ってことですか?」

ここから一気に8組のネタ披露。



・エリートヤンキー お見合い
 見る度にみのちゃんのキレが増している感じがしたなぁ。
 テンポよくてすごく面白かった。
 でも西島さんが何であんなに上手くできないのかわからなくて、そこの理由だけほしいと思っちゃった。
 フリに一言でもいいから何か入れて欲しい。


・天狗 おかしな言い方
 「健康に気をつけたい」という導入はもはや全然関係なくなってくるネタ(笑)
 2人ともすごくノリにノってる感じがして楽しかったなぁ。
 1位でもよかったんじゃないかってくらいの沸き具合。
 しかし、「EE JUMPのおっととっと夏だぜ」というワードがわかる人って、あの場にどれくらいいるんだろうか(笑)
 私くらいの年齢がギリだよ(笑)


・ジューシーズ 爆弾処理
 いいネタなんだけど、せめて導入のセリフはもうちょっと一字一句ちゃんと決めて、ちゃんと振ってください(笑)
 それが出来ればあとは好き勝手でいいからさ(笑)


・ゆったり感 英将をください
 懐かしいネタだなー!
 数年前のAGEAGE(ばちーん?)で見た記憶があるのですが、その時よりも数段面白かった。
 つっこんでる江崎さんのワードとか表情にバリエーションが出たことが大きいのかなぁ。
 やっぱり、人柄が見えてくる方が私の好みなのかもしれない。


・えんにち 一流のヤクザになりたい
 編み物が得意なアイパーさんが、自分で編んだブローチをつけてきたり、
 アイパーさんが編んだネクタイを望月さんが普通につけて登場したり(一見すると手造りとは思えないクオリティ)、
 もうキャラの濃さがすごい(笑) 素敵です。
 ネタもとても良かった。
 フリボケがしっかりしていてわかりやすいし、
 それでいて単調な感じにならないのがいいですね。


・囲碁将棋 人によっては怖い話
 やっぱり囲碁将棋の魅力って、こうやって語ったり状況説明が長い場面でも、
 ごちゃごちゃせずにすごく聞きやすいところだなぁと思ったり。
 文田さんの落ち着いた語り口で、情景が目に浮かんでくる。
 「怖い話」というありがちなテーマながら、ちょっと意地悪っぽい理屈を展開してくる 囲碁将棋らしさも健在で、
 とても斬新なネタに仕上がっていたと思います。


・ライス 拷問
 この日の10日前にやっていたライスドキャストで初おろしのネタ。
 10日間で、細かいところをばっちり修正してきていて、さすがだなと嬉しくなりました。
 関町さんのセリフもだいぶ削ってきて、不自然じゃない程度になっていたと感じたり。
 ただ、最後の、関町さんが仕組みに気付くところ、観客側にももうちょっとヒントがほしいよなー。
 ライスドの時よりもだいぶわかりやすくなったけれども。
 とはいえ、本当にすーっごくウケてました。
 狙い通りにお客さんが反応してくれているのを見るのは気持ちがいいですね。


・しずる びっくり先生
 このBEST9は今回で6回目ですが、コント師勢はそれぞれ持ってくるネタの方針が顕著にあらわれていて。
 (「コント師勢」と書いたのは、私がふだんあまり漫才師勢を見に行かないからで…すみません)
 ライスはだいたい直近でやったライスドキャストのネタから、
 ジューシーズは単独でやったネタの中から、
 そしてしずるは、「過去の名作をもう一度」というコンセプトなのかなぁと思っています。
 枠とか、同窓会とか、そして今回のびっくり先生。
 せっかくだから、「今」のしずるのネタが見たいという気持ちも正直あるのですが、
 それでも、こうやって改めて過去の名作を見ても、その衰えなさにびっくりする。
 びっくり先生なんて、何周も何周もして改めて本当に面白いもんなぁ(笑)
 これは、しずるの元々のネタのクオリティがとんでもなく高いこと、台本自体が面白いことに加えて、
 二人が日々進化を続けて、改良を続けているからなんだなあと。
 「何度見ても面白い」というコントは、天才的なひらめきと、日々の努力が合わさらなければできないものじゃないかと感じました。



★コーナー クイズ!プレイバックBEST9
MC:天狗

毎回MCが変わり、そのMCが企画を考えるコーナー部分。
今回のMCは天狗。
そしてコーナーの内容は、9期は来年でもう12年目なのでそろそろ初心に帰ろうということで、
NSC(養成所生)時代のライブ(up!up!)、そしてNSC卒業の時のライブの映像を見ながら、
その時々で出題されるクイズに答えるというものでした。

・並び順は下手側から、天狗・ライス・いごしょ・えんにち・ゆったり感・エリヤン・ジューシーズ・しずるという感じ

・天狗のMCをひたすらボケ続け邪魔し続け、全然問題に行かせない9期生たち

・始めの問題は囲碁将棋のup!up!の映像
 ひたすらチャラい二人、今と全然キャラが違う文田
 自分の映像を見て崩れ落ちる文田

・西島「この頃から肛門のネタとかやってたの?」
 いごしょ「そんなネタないよ」
 ウケたかどうか以前に、ネタの存在を抹消しようとする

・回答はコンビで一つなので、問題ごとにコンビ内で回答者を変えるためにフリップとペンを渡すが、
 その交代する人達の何気ないしぐさに何だか萌える

・思い切り自分のひざに乗せて回答を書いていた文田の肩を隣の田所が叩き、
 小声でおそらく「そんな書き方したらお客さんに全部見えるぞ」というようなことを言って顔を見合わせて笑っていたところ萌え

・みんな気楽に回答を続ける中、一人だけ勝手にストイックな大喜利を続ける児玉

・エドはるみよりずっと前に「グーググー」を先取りしていた川田

・エリヤンについての「卒業公演で二人の服がかぶってしまいました、どんな服装だった?」というような問題で
 「わかった」「絶対大丈夫」となぜか自信満々の田所。
 その回答は『宇宙服』
 客席の芳しくない反応に、田所「もっとウケると思った」「あんなに振ったのに」

・ライスの映像で、あまりにも痩せている関町に客席から悲鳴。
 橘「今と全然違うじゃん!これだったら、今同窓会とか行っても気付かれないでしょ?ってオレが言うことじゃないけど」

・ネタは相変わらずの安定感のウケ具合

・ライスの問題、トーク部分で田所が「僕達一緒に住んでるんですけど、そこの大家さんが~」この後何と言った?という問題。
 ところがライスは一緒に住んだことはない。
 ボケのつもりで言ったが、それが全然ウケなかったためスルーしたのではないか

・ライスの問題で、池田「多分知ってるな」 村上「何か聞いたことあるよな」と言い合うしずる

・横山の「ライスっぽい答え」というヒントから、西島「グロい系?」

・メンバーの回答
 橘『ホモなので僕ら体で家賃払ってます』
 全員「うわー!!ありそう!!」
 根建『大矢さんが実は横浜の監督で忙しい』
 全員「これは太一の答えじゃん」
 村上『実は、大家さんが鮭で…』「イクラを生んで~とか」
 全員「わかるー!」「言いそう!」

・「みんな、全然オレらのことわかってない!」という田所の回答
 『百目』
 客席ノーリアクションで芸人だけ大笑い
 (ちなみに答えは『いつも覆面をかぶっている』) 

・ゆったり感は驚くほど痩せている中村と、信じられないほど大きなアフロヘアーの江崎に客席から悲鳴。

・ゆったり感の問題「この後、江崎がギャグをやりますがそれはどんなもの?」
 太一『江崎、山崎、犬吠埼!』
 全員「ありそうー!」
 池田『江崎、高崎、群馬にあるところ!」
 群馬にあるところ(笑)

・西島「昔、『やる気、元気、江崎!』ってやってたよね?」
 江崎「でも、政治家の人がやり始めちゃったから」
 その時の江崎の心境→「パ、パークられたぁぁ!!」
 全員「怖い」「怖いよ」
 

・えんにちの映像。アイパーと望月はこの時はまだ別コンビ。
 テンポよく勢いをつけてどんどんボケを詰め込むNSC生達の中で、たっぷり間をとって振るアイパー。
 高田純一ダンスでめちゃめちゃウケる。


・一方その頃、望月は遅刻した罰として坊主。衝撃映像。
 横山「もう少しイジりたいんですけど、時間が無いので次行きます」

・しずるの映像を見ながら、松橋「この頃はピスタチオ?」池田「ううん、この時はもうしずるで~」などと言い合っている松橋と池田かわいい。

・しずるの問題、「この後村上は何と言った?」というような問題の関町の答え、
 関町『僕は将来、ラーメン○郎と揉めます!!』
 村上「わかってたら揉めないわ!!」
 このいじりが大好きすぎる関町。

・ジューシーズは、まだガッチャの頃だったので、児玉&赤羽と松橋は別コンビ。
 センターのモニターで松橋の映像を見ていた児玉が、笑いながら後ろを振り返り松橋を見ようとするけど、
 松橋は池田と一緒にサイドのモニターを見ていて児玉の視線に気付かず、
 児玉は何事もなかったかのようにセンターのモニターに視線を戻す…っていうところが最高に萌えた。



最後にネタ投票の結果発表。
ライスとジューシーズが同率1位ということになりました。強い!おめでとうございます。
こんな感じで、2014年最後のBEST9は終わったのでした。




感想の最後の方、「かわいい」とか「萌える」という言葉を多用し、強烈なボキャブラリー不足を見せつけてしまったことをお詫び申し上げます(笑)
だけどこの回は、なんだか本当にしみじみと、この面々を見れることの嬉しさを感じてしまって。
BEST9は毎回いろんな企画があって、中には、クイズに不正解だったら舞台上からハケてみたいなものもあって、
それはそれで面白い企画だったんですが、やはりこうやって舞台上にみんながいて、
ひたすらわちゃわちゃし続けているところを見れる幸せったらないです。
この回、舞台上を見ながら「は~、幸せだなぁ……」とかいちいち思っていたせいで、途中ちょっと記憶が飛んでいます(笑)


毎回毎回本当に楽しかったのですが、特に印象に残っている回があります。
8月31日のBEST9。この日は、KOCの準決勝進出者発表の翌日。
9期コント組のしずる・ライスは受かったけれども、ジューシーズは落ちたという衝撃の直後の回でした。
その日のコーナー冒頭、突如始まる茶番(笑)

田所「ジューシーズ、KOC落ちるなんて何やってるんだよ!」
→24時間テレビのTシャツ着てる松橋「KOCだけにとらわれるのもおかしい。こういうテレビの仕事の方が大切」
→田所「そんな強がったこと言って、本当は気にしてるんだろ!」と松橋の胸ぐらを掴む
→すると、24時間テレビTシャツがめくれて下に着ているポロシャツが見える。それはKOC審査員のあの白いポロシャツだった。
→田所「お、お前…」
 松橋「決勝行きたかった…涙」
→抱き合う二人。
  完。

……という、急激な茶番があって(笑)
きっと、KOCの結果に何にも触れないのも不自然だから、こうやって笑いに変えて披露しようとしたんだろうなって。
ただ、まぁ、それでも、松橋さんの「決勝行きたかった」という言葉にガチさを感じてしまって、客席から若干悲鳴上がってたけども…(笑)
他にも、結果発表のあと、関町さんが松橋さんにLINEして、
「落ちちゃったボケならたくさんあるから貸すよ」と言っていたらしいです。
ライスファンとしては複雑な心境だけど(笑)、でも優しいな。
中村「ちなみにどんなのがあるの?」
田所「中耳炎になって欠場しました、とか」(笑)

今回のBEST9でも、エリヤンが率先していごしょのTHE MANZAIのことをいじっていたりして、
あぁ、こうやって、遠慮なく切りこんで笑いにしていけるのが、同期ライブならではの強みだよなぁって。


11年も芸人やってればさ、
きっといい時も悪い時もあって、
その度みんなでこうやって、
笑いにして、くだりにして、昇華してきたんだろうなって、
改めて感じた。
8月はジューシーズで、12月はいごしょで、
でも時が変われば、状況が変われば、
またみんなで励まし合って進んでいくんだろう。
だから9期推しはやめられない。


自分達のやりたいことをつきつめながら大衆に挑戦していく囲碁将棋も、
常に新しい漫才を追求するエリートヤンキーも、
みんなに愛される魅力的なキャラの持ち主えんにちも、
何年間も9期を引っ張り続け、テレビと舞台の狭間でもがくしずるも、
BEST9の場でまるで単独ライブのようにのびのびネタを披露するジューシーズも、
リズムネタでお茶の間への浸透を目指す天狗も、
どんな時でも9期の平場を盛り上げる強さを持つゆったり感も、
いつだってBEST9で、勝負ネタをかけ続けてくれたライスも。

9期が、大好きだ。
みんなみんな大好きだよ。
何年経っても、私の人生の隣には9期がいて、
疲れた時にそっと立ち寄って、また次の日から頑張れるような、
これからも、そんな存在でいてくれたら嬉しいな。

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