甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

1月19日 うしろシティ第3回単独ライブ『アメリカンショートヘア』

2013-02-06 23:45:22 | 単独ライブ
うしろシティの単独ライブ、初日と千秋楽に行ってきました。
単独を2回見るのは初めてだったんですが、たった4日間の間で相当変えてきていて、
もちろん最初から面白いけれど、何回もやっていく中で磨いていく方たちなんだなぁと改めて。
ネタ順は千秋楽のものに合わせています。
毎度の事ながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、
初日と千秋楽の変更点をメモしつつ、基本は感想だけになっています。
また、コントのタイトルは私が勝手につけています。
千秋楽にはカメラも入っていたので、DVDになるか、どこかのサービスで配信されるようになるかもしれません。
ネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。

(2013/11 追記)
DVD発売が決定しました。
ネタバレ回避の方は、ぜひご覧になってから読んで頂くことをおすすめします。

うしろシティ単独ライブ「アメリカンショートヘア」 [DVD]
クリエーター情報なし
アニプレックス




・オープニングコント 
<卒業証書、授与>
相変わらず、単独のオープニングは一瞬で笑えるショートネタ。
千秋楽は、金子さんがメガネをやめた分、笑いどころが一カ所に定まってスッキリした感じに。
短い時間で、ストーン!と落ちる快感が気持ちいい。


・OPVTR
単独のタイトルにちなみ、お魚くわえたネコちゃんを追いかける二人。
とっても可愛らしくて、癒されるなぁと思っていたのに、最後急激にシュール(笑)


・チェンジ
<入れ替わったってことですよ!>
初日はだいぶ後半にやっていたネタですが、千秋楽はこの位置と交換。
入れ替わりネタは定番と言えば定番ですが、この二人のはまたそれとも違って。
自分達の強みを生かした、なんともあざといネタに(笑)
顔のところはずるいね。こういうことを堂々とやりきっちゃうハートの強さ。


・漫画の持ち込み
<…ヒロインだぁ!>
これは金子さんが相当キャラを変えてきてました。
初日ではだいぶ当たりが強いイヤミなおじさんだったのが、千秋楽ではちょっとやわらかい感じに。
こういうネタは、笑いどころに入るまでの導入が好きです。
客側が、「あぁ、こういう仕掛けなんだ」って気付いていく感じは、ある種さらばと似ているのかも。


・ブリッジVTR 阿諏訪とネコのかわいい映像
阿諏訪さんが猫カフェで猫ちゃん達と戯れている映像を見ている金子さん。
その様子がワイプで抜かれている。
「あーかわいい」「阿諏訪のこういう表情普段見れないもんね」とか言いながら。
ところがそんな金子さんに突然銃がつきつけられて、銃撃戦がはじまる……。
という、つまり、「ネコの映像よりもワイプの方が気になるよ!」というVTR。
いやー、本当にすごい人達だな(笑)
最後に金子さんが銃を突き付けられて、最期を悟った瞬間の表情が素晴らしかったです。
息が止まりそうなほどドキドキした。


・物件
<ちょっと迷ってますね……>
金子さんの「普通の好青年」役のハマりっぷりがすごい。きらきらしてる。
中盤の、説明しないことによる怖さのところが秀逸でした。


・ヒーロー
<どうしたんだ、フェニックス!>
初日から楽しそうだったけど、千秋楽では特に更に楽しくなっちゃったのか、
金子さんの喋りが止まらなくて全然先に進まない(笑)
阿諏訪さんも思わずキャラをちょっと降りて、「早く行けよ!」と笑いながら言っちゃってました(笑)
「ガンダム入ってる」のところがシュールすぎて苦しくなるくらい笑った(笑)


・ブリッジVTR 金子とネコのかわいい映像
先ほどの逆バージョンで、金子さんが戯れている映像を見ている阿諏訪さんに、
催眠術がかけられて……。
普段クールな感じがする阿諏訪さんが、やりたい放題ひっかきまわされてる。


・サッカー部
<思い切り泣きなさい……>
とってもアニメっぽくてかわいらしいドタバタ劇。
何気ない一言ひとことが、本当に練られているなぁ。
千秋楽ではオチに行く流れが綺麗に作られていて、こういうところさすがだなぁと。


・ブリッジVTR 人気ドラマ蔵出しNG集
これはもう何と言うか、怖さしか感じませんでした…。
最初に「何これ!(笑) なんでこれがOKテイクなの!(笑)」と思ったところからしばらくして、
金子さんがTAKE2で絆創膏を貼って出てきたところで、「そういうことか!」とわかった瞬間の怖さったら!
最初は阿諏訪さんのミスをからかっている感じの金子さんが、回を重ねるごとに明らかに機嫌が悪くなっていくところとか、
プレッシャーでどんどん追いつめられていく阿諏訪さんとか、
こんな過酷な状況に不釣り合いな陽気なナレーションとか(笑)
なんかあらゆる怖さが一気に凝縮されたようなVTRでした。結構ブラック。


・転任
<みんな、見送りに行こう!>
ピュアな金子さんに振りまわされる阿諏訪さん、という黄金パターン。
なんだけど、一見すると阿諏訪さんの方が変なのに、話が進んでいくに従って金子さんの方が変だと明らかになっていく感じ。
その導線が綺麗だから、こちらも注目する人物をちゃんとシフトしていける。


・ヒッチハイク
<『北海道』>
個人的には、今回一番好きなコントでした。
もうすごい。本当に、見事としか言えない。
ヒッチハイクという、散々やり尽くされたであろう設定で、
よくここまで自分達の色を出して、自分達にしか出来ないことをできるなぁって。
これまでによくあるヒッチハイクのネタは、ひたすらボケていくようなものが多くて、
それが悪いわけではないんですが、ふとした瞬間に、
「なんでこの人達はこんなにボケてるんだろう?」 と思ってしまうことがあって。
それに対してうしろシティは、なんでこういう状況になってしまったのか、という理由付け、ストーリーがちゃんと出来ている。
前にも書きましたが、アンジャッシュの渡部さんの、自分達はコントにおいて「マジメな教育」を受けてしまったという話。
例えば喫茶店のコントだったら、変な店員さんとそれにツッコむお客さんという感じで、ただ面白ければいいと思っていた。
でも養成所の先生に、「そんな非常識な店員だったら、普通はお客さん帰っちゃうから、
例えばその喫茶店で待ち合わせしているから帰れないとか、そういう理由がなきゃダメだよ」と言われたと。
このコントを見ながら、渡部さんのこの話を思い出していました。
しかもその理由付けを、一切台詞の説明なしで、表情だけで伝えている。そこがすごい。
どちらも悪者ではないのに、なんだか組み合わせの悪い二人が出会ってしまって、変な方向に向かってしまう。それがすごい。
そんなことをネタの最中に思ってしまって、 思わず感嘆のため息をついてしまいました。
……迷惑な客ですね(笑)
これ、KOCの予選でやったら映えるだろうなぁ。
色々なネタがあるなかでも、 絶対に埋もれないだろうし印象に残るだろうから。
でも、準決勝のBLITZは広いから、表情や文字が見えなくなっちゃうかなぁ。
そういう理由で出来ないとしたらもったいないなぁ、いいネタなのになぁ。
……とまでネタ中に思ってしまった、本当に迷惑な客ですね(笑)


・ブリッジVTR 岡崎さんの呼び出し①
ある日岡崎マネージャーに呼び出されたうしろシティ。
君達のネタは台本はいいけど、演技力が足りないと言い出す。
そこで岡崎さんと本間さん(松竹のスタッフさん)が、転校生のネタをやってみる。


・上京
<そういう中で、やれるか?>
阿諏訪さんのキャラがキレキレ(笑)
それを直球のフレーズでバシバシ斬っていく金子さんも気持ち良くって(笑)
こんなにひどいこと言ってるのに、全部面白いんだもんなぁ(笑)


・あいざわさん
<……あの、あいざわさんですよね?>
金子さんの一つ前のコントとの差が激しすぎる!本当に怖い。
何回も繰り返される阿諏訪さんの「やっべー」にひーひー笑った(笑)
あとは、話シティを見ている人ならさらに面白く感じるようなくだりも入っていたりして、
私も毎日見れているわけじゃないけれど、こういうのはボーナス的な感じで嬉しくなりますね。
オチも綺麗。


・ブリッジVTR 岡崎さんの呼び出し②
岡崎さんと本間さんがちゃんと衣装も着て、改めて転校生ネタを。
なんか、そりゃ当たり前でしょうということを言いますけれども、
やっぱり、うしろシティって本当に演技上手いんだなぁって……(笑)
こんなことを、岡崎さんと本間さんのやっているところを見て思うのは、
双方に対して本当に失礼だということは、わかってるんですけども(笑)
お二人はスタッフさんだしね(笑)
そりゃそうなりますよね。
でもやっぱり、さりげない驚きの表情とか口調とか、それが自然に見えるようにやるというのは
いかに難しいことなのかを思い知らされた感じがする。


・呼び出し
<お前、芽生えたな>
2人とも不良なのに、なんだか憎めないかわいらしい不良。
最後の金子さんの切り返しが楽しかったなー!


・EDVTR
冬の温かい日差しの中を歩く二人。
ライブが終わってしまう寂しさと、温かい空気が漂う幸せな雰囲気。
人は、一生のうちにどれだけ、こういう幸せを味わうことができるんだろうなぁ、
なんて考えていた。


EDVTRの後に出てきた二人の表情がまた素敵。
阿諏訪さんは、終わったー!と、天を仰ぎながらかみしめるような表情。
いやぁ、本当に、本当に大変だったんだろうなぁと……。
金子さんは、客席の拍手に合わせて、自分もぱちぱち。
単独としては以上なのですが、この後収録のために、追加で2本ネタをやってくれていました。
この2本がまた、素晴らしいチョイスで!
まだまだ彼らにはこんなパターンがあるのだよということを、見せつけられるようなネタだと感じました。


今回の単独では、阿諏訪さんのキャラがさらに可愛らしく魅力的になっているものが多いなと思いました。
金子さんに翻弄されるものでも、あまりかわいそうにならず、アニメっぽくコミカルな表情や演技をできるのが素敵。
一つひとつのキャラがさらに定まってきて、その中で振りきれる部分はきちんと振りきれている感じがしました。
そして金子さんは、普段も魅力的だけど、単独で見るとさらにその演技力に驚かされます。
どんな役柄も自然に自分のものにして、変幻自在に操る。
これで、自分は演技力があるとは思っていない、金子のままで演じている、と考えているのがすごいよなぁ。

ネタももちろん全部面白かったのですが、忘れちゃいけないのがブリッジの存在。
この、ブリッジが全体的にシュール極まりない件はどう処理したらいいのでしょうか(笑)
彼らは普段のコントで出さない部分、本当はやりたいけどコントじゃなかなか難しい部分を、
こうやってブリッジでやっているのかなぁ。
それにしても、ネコのかわいい映像のところはやられました。
かわいいとか、アイドル売りとか、色々言われているのはきっと本人達もわかっていて、
それを認めた上で逆手にとっちゃう感じ。
直接的に抵抗するのではなく、乗っかって活かしたうえで、裏切る感じ。
その計算高さと熱い気持ちが見え隠れする感じがして、ちょっと震える。

私は、前回の単独ライブの時の感想で、
「この人達が売れなかったら、嘘だ」
と、ちょっと強めのことを書きました。
それは別に、本人達にプレッシャーをかけているわけではなくて。
こんなに売れる要素がある人達がいるのに、この人達が売れなかったら、
もうそんな世界に期待することは何もない、と、そういう意味合いで書きました。
去年のKOCで、金子さんの言葉を借りるなら、やっと「自分達の声が届いた」という感じで、
多くの人達に認知されるようになって、人気も急上昇して。
きっと、各所から色々な思いが乗せられているんだと思います。
プレッシャーをかけられている部分もあるんだと思います。
でも、今回彼らは、そういう声をいい意味であまり気にせずに、
自分達に出来るのはいいネタを作ることだと、腹を決めていたような感じがしました。

この二人が、どこまで行くのか見てみたい。
一人は、前の相方さんには、自分のやりたいことが伝わらなくて解散してしまって。
一人は、前のコンビでは、自分だけでネタを作っていて。
そんな二人が出会って、コンビを組むことになって。
そうしたら、一人は、今の相方さんとは面白いと思うポイントが同じで、一人で全部頑張っていたという肩の荷が下りて。
一人は、二人で笑い合いながらネタを作れたのが嬉しくて、そして以前から知っている人に驚かれるくらい明るくなって。
嘘みたいだ、と思う。
書いていても嘘みたいだ。
まるで、出来すぎの、爽やかすぎの、青春マンガみたい。
ドラマチックなコントをやる人達だけど、
実はこの二人自身のストーリーこそが、何よりもドラマチックだ。
彼らのコントの登場人物達のストーリーを追いたくなるように、
彼ら自身がこれからどんなストーリーを紡いでいくのか、見ていきたいの。


この千秋楽からわずか3日後に、衝撃の発表があって、
詳しいことはわからないけれど、今の私は、ただただショックで、寂しくて仕方がありません。
彼らの新しい道を応援すべきなのはわかっているけど、
ちょっと今は、そこまで気持ちを持っていくことができません。
もう、痛いほどわかったよ。
いつもと同じように、いつもと同じ場所で、いつもと同じ大好きな人を見るということが、
いかに突然なくなってしまうものか、痛いほどわかったよ。
普段はそんなこと意識してないし、意識したくもないけれど、
でもそれが現実なんだって、痛いほどわかったよ。
イタトンは、心の痛みには効かないんだよ。
現実は、常に、私の想像の遥か上を行く。
もはやこの世界に、「確かなこと」なんてないのかもしれない。
今日も、明日も、明後日も、同じように未来が続いていくなんて、幻想なのかもしれない。
だけど、だからこそ、信じたい。
この二人は、ずっとずっと変わらずに、いつもと同じように、二人で笑いあいながら、
素敵なコントを見せ続けてくれるって、信じたい。
どんなに周りが変わっても、どんなに時が流れても。





そして世界や 宇宙や いつもの街の景色が 変わってしまっても
弱気になんかならないで
規格外の
ストーリーを
君の声で聞かせて
                   (まつきあゆむ/シュレーディンガーの子供たち)

6月15日 うしろシティ第2回単独ライブ『走ってるのかと思った』

2012-06-25 23:31:16 | 単独ライブ
(2013/11 追記)
この単独ライブのDVD化が決定しました。
第4回単独ライブ、「うれしい人間」の生産限定版に、この「走ってるのかと思った」が収録されたディスクが特典としてつくそうです。
ネタバレを避けたい方は、ぜひご覧になってからお読みください。

うしろシティ単独ライブ「うれしい人間」(完全生産限定盤) [DVD]
クリエーター情報なし
アニプレックス





・オープニングコント
 <食い逃げだ……!>
 すごい、本当にすごい!
 毎回単独の始めは、一瞬で笑えるショートネタなのですが、今回もすごかった。
 一瞬で笑えて、すとーんと綺麗に落ちる。


・OPVTR
 音楽は差し替えているようですが、映像をアップしてくださっていました。本当にありがたい!
 ポップでかわいらしくてきゅんとする。




・漫画
 <やめてよ、自信ないんだから!>


・上京
 <何か足りないもの……>


・次行った
 <絆創膏、持ってない?>


・ブリッジVTR うしろしてぃのえかきうた(永沢くん編)
 あすわおにいさんのすきなもの→ホルモンといもじょうちゅう


・動物園の取材
 <人気者のレッサーパンダ……>


・ストリートミュージシャン
 <…何してるの?>


・ブリッジVTR うしろしてぃのえかきうた(次元編)
 あすわおにいさんのきらいなもの→ぽりしーのないおとこ


・先生の転任
 <焼肉連れてってくれて…!!>


・美容室
 <お前、本当にいいのかよ…>


・相席
 <あの…気まずくないんですか!?>


・ブリッジVTR うしろしてぃのえかきうた(コロ助編)
 あすわおにいさんのにがてなもの→こんぽんがSなじょせい
 (ここの答えだけ妙にリアルなのがおかしくて仕方ない・笑)


・寿司屋
 <大将、マグロ!>


・修学旅行の夜
 <親とかだりぃよな……!>


・EDVTR


・ストリートミュージシャンのその後


・エンディングトーク





相変わらず、ナタリーさんの素晴らしいお仕事っぷりで、単独のレポと写真をあげてくださっています→こちら
今までの単独やツーマンも、もちろん申し分なく面白かったのですが、
今回はさらに、一つひとつのネタがしっかりと強化されてる感じがしました。
前回の単独終わりではインタビューでも語っていたように、
あえて余白を残してこちらが楽しむようなネタもあって、それはそれで面白かったのですが、
今回はドラマチックなネタも、バカバカしいネタも(笑)、隅々まで作りこんでいた印象を受けました。
そうやって、ネタはポップで楽しくてキラキラしてるのに、幕間VTRは急激にシュールなところとかたまらない。
もう、なんて隙のない人たちなんだろう!(笑)

うしろシティのネタといえば、阿諏訪さんの発するキラーワード。
今回も素晴らしかった。ストリートミュージシャンのネタでは名言が生まれましたね(笑)
他のネタでも言えることですが、その言葉だけ聞いたらいい言葉なのに、
それまでの流れでもっていくから笑わされちゃうんだろうなぁ。
さらに今回は、色々な面が見れてとてもよかったです。
絵描き歌では、さらっとかわいい絵を描いてしまうし、
ストリートミュージシャンでは、ギターかき鳴らしモノマネも織り交ぜながら熱唱。
動物園では、見た目も顔も喋り方もおかしくて、もうちょっとしたキャラ渋滞(笑)
面白いネタ書けて、演技も上手くて、料理できて、絵も上手くて、ギターも弾けるなんて。
もうどこ見てもモテる要素しかない。
それなのにちょっと根暗で友達が少ないというところも、逆に完璧に思えてきます(笑)
とにかく、今までは明暗でいうと「暗」の役が多かった気がするのですが、
それだけではないところをどんどん見せてくれるようになった感じがして、とても魅力が増してると思いました。

そして、金子さんの演技力は相変わらずとんでもないですね。
どうしても学生服のか弱い男子のイメージが強いのですが、それだけではない。
一番印象に残ったのは、美容室のネタが始まる明転した瞬間でした。
学生服と同じ、白シャツに黒いズボン。
だけど、シャツのボタンを開けて、襟を立てて、阿諏訪さんの髪を切っている。
たったそれだけで、その立ち姿だけで伝わってくるカリスマ美容師感がすごくて。
あまりの衝撃に息を飲んでしまいました。
それ以外にも、か弱い男子、記者、学生、サラリーマン、謎の男性(笑)、不良と、
どんな役も自然にこなしてしまう、プレイヤーとしての幅の広さが半端ではありませんでした。
かわいい顔してこんなことやってのけちゃうんだから、ちょっと恐ろしくなっちゃうくらいです(笑)

うしろシティがやっていることは、「お笑い」であることは間違いないんだけど、ふつうのお笑いとはちょっと違う感じがしてしまいます。
思わずほほえんでしまうような、笑って、ほっこりせずにはいられないような。
特に美容室なんて、はっきり言って普通にいい話だし、二人はほとんどボケというボケを言っていない(笑)
それなのに、演技と表情だけで、こんなに笑わせられちゃうなんて、すごいなぁ。
この二人がお笑い界に切り込んでいくとしたら、やっぱりこういうスタンスではないでしょうか。

他のコンビの関係性とかに口を出すつもりはありませんし、それぞれのコンビにしかわからない空気感があるのだとは思いますが、
少なくともうしろシティの場合は、普段から仲が良くないと、こんな雰囲気のコントは作れないんじゃないかなぁと思ってしまいます。
普段からよく話して、ネタ作りの時にノートに落書きしたり、将棋やったりするような(笑)、
そんなコンビじゃなかったら、あんな心温まるかわいらしいネタはできないんじゃないかなぁって。
もし他のコンビが全く同じネタをやっても、面白くなるかっていったら、どうだろう。

この人達が売れなかったら、嘘だ。
こんなに面白くて、演技も上手くて、かわいらしくて、華があって、
様々な世代のお笑いファンを虜にして、お笑いファン以外の心もつかんで、
次世代のスター候補だと松竹に大切に囲い込まれて、色々な事務所のライブにひっぱりだこで、
こんなに売れる要素がある人達が売れなかったら、嘘だ。
事実、様々な番組に呼ばれていて、確実に結果を残し、スターへの階段を駆け上ってる気がしたし。
でも本人達は、結構冷静でした。
走ってるのかと思った。
だけど、一歩一歩、丁寧に歩みを進め、ネタを磨き上げている感じでした。
この人達に関しては「売れてほしいなぁ」というよりも、「きっと売れるでしょう」という方が強い。
ただ、どんな状況になったとしても、
これからも更に素敵なコントを見せてくれるんだろうなと、そう素直に感じたのでした。

1月29日 ライス単独ライブ「カヴィ」

2012-02-24 01:42:20 | 単独ライブ
通算8回目、個人的には6回目のライス単独ライブに行ってきました。
もう6回も行っているなんて信じられないなぁ。
毎度の事ながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
また、今回タイトル出なかったので、コントのタイトルは私が勝手につけています。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、今回は結構気に入ったセリフを書き出してしまいました。
なので、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。




・オープニング
 マラソンを走りきったら結婚してほしい、と言って出発したランナー。
 しかし、彼はスタート直後に方向を間違えて、それ以来彼の姿を見た者は、だれもいなかった。
 「完。」
 ……完!?


・OPVTR
 ジャングルやチンパンジーや、なんだか原始的な雰囲気が漂うおしゃれな絵。
 英語に混じって、所々ローマ字読みの日本語で何か書いてある。
 「SHIKAKEGA」とか「KIDSUITARA……」とか。ん?なんだ?


・新しい動き
 <あの…動きを、買いたいんですけど>
 一本目から本当にすごいネタ!なんとも見応えのあるネタ。
 単独のオープニング明け一本目って、初期の頃っぽいというか、いわゆる「ライスってこういう感じ」というネタが多い気がする。
 今回も、ライスと言えばこういうの、というまさにそのイメージ通りからの幕開けって感じがしました。
 でもそこから、様々なパターンが見られるのが単独の魅力なんですけどね。
 そんな新しくておしゃれな雰囲気の中にも、ライスだからこそのワードがたくさん。
 特に、「パイオツ関係者ですね」「それなんですか!悪い気はしないですけど」というくだりは意味がわかりませんでした(笑)
 関町さんの「…だい…じょぶです」の言い方もいちいち面白かった。
 この後の暗転まですごかったなぁ。とことん細部に凝ってる。

※脚注 「ヘリコプターに飛び乗ろうと窓を突き破る」
 今回のネタ間は、ブリッジVTRでもなく、絵でもなく、前のコントに出てきた様々な事柄についての解説文が表示されていました。
 しかし、内容の本筋に関係ないというか、「なんでそれを…?」みたいなチョイスばかり。 


・知子と仁美
 <なんでもわかってる、はず……>
 知子の一言目が好きでした。
 仁美がポテコをねちょねちょ食べてるところで、「ちょっと!」って声かけた後、
 普通は「ちょっとやめてよ」とか「それ何?」くらいに言いそうなものを、「きたねーんだけど」ってバッサリと(笑)
 パワーで押し切るタイプのネタ、珍しいななんて思っていた。

※脚注 「ポテコ」


・大魔王の手紙
 <この手紙を読んでいるということは……>
 コロコロ変わる田所さんの表情がとってもいきいきしていて素敵。
 ほとんど声だけの出演の関町さんも、淡々としているのにどこか温かい感じがして素敵。
 最後に何も知らないで出てくる、あのお気楽なキャラもかわいかった(笑)

※脚注 「RPGにおける死亡表現」
 この辺りから、脚注の文章に中の人の存在がちらつく感じが。
 「わからない人はいい」


・壺
 <どこの馬の骨かもわからないようなお前を……>
 ネタ終わりに、頭の中にたくさんの?マークが浮かんでいたのですが、後から関町さん作と聞いて納得(笑)
 関町さんの作るネタって、なんというか雰囲気任せというか、ストーリーの筋にはさしてこだわっていない感じがする。
 空気を楽しむというか、素材のまま味わってくださいって感じ。
 あと、こんなに意味わからないのに(だからこそ?)二人の役の入りっぷりが半端じゃない。
 まだ若造なんだって雰囲気が伝わってくる桐島と、無駄に色気のある奥方。

※脚注 「壺の割れる音」
 『ガッシャーン、が主流』
 え、それだけ!?


・自殺
 <どうしてそこまでして……>
 学生服での関町さんの立ち姿は、それだけでなんだか色々ときゅんとくるものがあります。
 テルニしかり、Q10しかり(笑)
 こういうパターンのネタ大好きです。本当に上手いなぁ。
 おかしな状況の中で、本人達はいたって真剣に話を進めていくという。
 関町さんが崩れ落ちるところとか完璧でした。
 オチでしれっと豹変したミチルを見て、なんというか、人間って怖いなぁなんてことを感じてしまった。

※脚注 「幸せの青い鳥」

 
・殉職
 <お前に頼みがある……>
 3年……、3年待ちました……。
 何かというと、私が3年前のしずる単独「尻ん」でのネタを見て、こういうのライスにもやってほしい!と思っていたもの。
 それが、同僚の刑事で、なおかつ、スーツに銃というシチュエーションだったんです。
 (ていうか、あれがもう3年前なんですね…時の流れが早すぎ)
 他にも殉職のネタありますが、先輩後輩だからね。
 ずっと待ち望んでいましたこういうの。
 冒頭の、
 「何か嫌な予感がする…。なぁ、もし、オレに何かあったら…」
 「やめろよ、縁起でもない」
 というところで、あまりのかっこよさに目眩がして、一瞬天を仰ぎました。
 そして「こういうのが見たかったの……。」と心の中で呟きました。
 あぁ、待ったかいがあった……。
 ……長々と何を言っているんでしょうか私は。
 とにかく(笑)、ずっと見たかったシチュエーションを実現させてくれて、すごく嬉しかったです。
 田所さんがくるくると動き回ってすごく楽しそうだったのが印象的。
 転校生のところのベッタベタなくだりもたまらない(笑)
 今回の単独は、大魔王とこれと、そしてこの次のコントもと、田所さんがメインで動くネタが多かった気がします。

※脚注 「お迎えの鐘」


・カヴィ
 <いつもそこには、ハンカチがありました>
 ……私はこういうライスが好きだ、結局こういうライスが好きだ。
 単独でしか見ることが出来ない、こういうライスが結局好きだ。
 サイレントで、動きと表情だけなのに、どうしてこんなに感動するんだろう、どうしてこんなに全部伝わってくるんだろう。
 悲しみも、もどかしさも、溢れんばかりの愛情も。
 中盤からもう、あぁ、この人達って本当に天才なんだ、って、熱にうなされたようなぼぉっとする頭で思ってしまっていた。
 ライスのことが好きだからこそ、あまりこういうことは言わないように、思わないように気をつけていたけど、それでも思ってしまったのは今までたった二回だけ。
 サッカーと戦争を初めて見た時と、そして今回の、二回だけ。

※脚注 「~年後」
 この脚注、すごく好きだったなぁ!!
 うろ覚えですが、「『~年後』という表現は、時間経過を省略できる便利な表現。同時に、その部分をあえて見せないことで、見る側に想像させることもできる」
 みたいな感じ。
 すごく納得して、読みながら勝手に頷いてしまいました。
 このコントもまさにそんな感じがしたから。
 見えないところのお父さんの苦労を想像して推し量った分、感動が効いてくるよね。


・研究所
 <Yes or ...>
 前回のでいうと銀行強盗と同じような、ワードで攻めていくパターン。
 いいなぁ、楽しいなぁこれ!
 これは場所も人も選ばず、いろんな場で見れそう。

※脚注 「檻」


・排便
 <重要なミッション>
 あー!!ばかだー!!(笑)
 つい数分前まで、がっつり感動させていた人達と同一人物とは思えない(笑)
 よくこんなにバカなことを一生懸命できるよね(褒めています)
 でもバカな中でも、セリフ回しに本当に凝っているなぁ。
 特に好きだったのが、
 「お前が担当だって決まってから入った生命保険が、パーになっちまったよ」
 「安心しろ、じゃあオレが殺しに行ってやるよ」
 っていう掛け合いの所!
 だっせー(笑) なんともダサいアメリカ映画の雰囲気。完璧。
 そして、オチでまさかの繋がり。
 思わず感嘆のため息。

※脚注 「予備洗浄ローリングペーパー」


・知子と仁美
 ネタが始まってしばらくして、だいぶ序盤にやったネタをもう一度やってしまってる!と気付いた二人。
 照明さん、音響さん、衣装さんにも協力してもらって、
 今まで使った映像や音声、衣装や小道具を総動員して、全く違うネタにしよう!
 ここからがすごかった。
 脚注で出ていたものが全て登場し、様々なものに役割を変える。
 このネタの一回目の時に、二人とも舞台上からハケるシーンがあり、それがどうも流れが不自然で、なくてもいいんじゃないかと思っていたのですが、
 まさかこの二回目で効いてくるとは。ライス恐ろしや。
 最後には、OPコントから行方不明になっていたあのランナーが帰ってきて、ゴールテープを切る。
 そして、二人で窓を突き破っていった……


・エンディングVTR
 いっつも言っていますが、エンドロールの、

   ライス
 田所仁 関町知弘

 この文字を見ている時って、本当に幸せ。
 そして、今回の作家鶴さんの名前の表示は、「ズル大希」
 ……これ何?(笑)


・エンディング
 これも毎回言っていますが、エンディングで拍手をしている瞬間って本当に幸せ。
 しかし二人は、女装とマラソンランナーの格好だったので、とっても恥ずかしそうにしていました(笑)

 田所さんが、どうしても言いたいことがあると。
 田所「排便のコントが、やっと出来たのが嬉しかった!!」
 なんでも、このネタは2年前のビリンバウの時点で出来ていて、香盤表にも入っていたそうなのですが、直前で怖くなって取り下げて、
 でその次のコモクの時にも、入れようと思ったけど取り下げて、今回やっと出来たそうです。
 田所「ずっと温めてたの!今回やっと出来た!!」
 ……まさかそんなに思い入れの強いネタだとは思ってませんでした(笑)
 関町「そこだけ聞いたら、本当の映画みたいだよね!『構想2年!!』って」(笑)
 
 一個だけ告知いいですか?と話し始めた田所さん。
 今度田所さんが、外部の劇団の女優さんが1人芝居を演じられる、その舞台の脚本を書くことになったんだそう。
 オムニバス形式で、15分くらいのものが何本かあって、そのうちの一つ。
 その舞台が上演される場所が、新宿ゴールデン劇場という、吉本本社のすぐ近くなんだそう!
 関町「よく、出てる人達が客出しやってるよね?」
 田所「そう、外で『ありがとうございました~』って」
 関町「うわぁ、仁、それやるの!?オレそれだけ見に行こうかなぁ!!」
 いや、舞台も見なよ(笑)

 で、今までそのお芝居に脚本を提供している芸人さんがすごいらしい。
 チュートリアル徳井さん→ピース又吉さん→で、今回は田所さん…!!
 関町「……うわ、売れた!!」(笑)
 もう本当に、この流れを聞いたとき、鳥肌が立ちました。
 怖い…もう怖いよ。
 何がとはいいませんが、もう色んな意味で怖い(笑)

 そんな感じで、最後に衝撃的に私の心を乱されながら、幕が閉まっていきました。





ライスの単独に行くのは6回目。
でも毎回変わらず、必ずハードルを高く設定してしまっていて、それでも悠々と越えてきてしまう二人に、もうなんというか、感服です。
毎回とんでもないものを見せてもらっているのに、どうしても期待感が高くなってしまうのに、それでも越えられるこの人達はなんなんだろう。
そんな私の気持ちなんて関係なく、毎回幸福感でいっぱいになります。
毎回満ち足りた気持ちでいっぱいです。

田所さんは、単独をやるってなった時に、一体まず何から始めるんだろう。
というのも、今回の単独では、最後のコントで脚注に出ていた事柄が全て登場して回収されるという仕掛けで。
しかもこれにはもう一つ仕掛けが。
何と、脚注に出ていた数字をつなげると、関町さんの電話番号になっているという!!(笑)
OPのスライドでローマ字で書かれていたのは、このことだったみたい。
まさかそんなのとは思わず、私はとりあえずOPを見て、何かしら仕掛けがあるんだろうなと思ったので、必死に脚注の文字を縦読みや斜め読みしてしまってました(笑)
とにかくもう、田所さんはこの幾重にも重なる仕掛けを、何から考え始めたんだろう。
もちろんネタの一つひとつも、細かな設定まで練りに練られていて、頭の中どうなっているんだろうって、いつも思うけどさらに思ってしまいました。

関町さんには、自由自在って言葉を当てはめたい。
どんな役も平然と自分のものにして、平然とやりきる。
そこに全く無理している感じはなくて、それどころか色んな役をやるのを本当に楽しんでいるんだなって感じる。
そして、前面に出てくる温度を、絶妙にコントロールしてるんだなって思った。
実際に関町さんが、役にどの程度気持ちを入れてるかに関わらず(というか全部に均等に入れていると思いますが)、出るところと引くところを緻密に調整してる。
ミチルのように大声で叫んで崩れ落ちたり、そうかと思えば大魔王の手紙のように淡々と話したり。
新しい動きでは自分の方に注目させ、対してカヴィでは田所さんを前に出すために自分はあえて引く。
もちろん神保町での演技も大好きですが、こうやって一度に色々な表情を見れるのも、単独のいいところ。

今回全部見て、改めて思ったのが、コモクってとってもおしゃれだったんだなぁっていうことでした。
コモクは、軸となっていたQPONとMIYAMOTOの印象が強いからか、とてもおしゃれで、どこかふわふわと浮世離れした印象でした。
そしてその他のコントを見ていても、私達と同じ世界というよりも、似ているけれどどこか遠いパラレルワールドで繰り広げられている話のように感じる瞬間があって。
生死が関係しているコントはほとんどなく、BOFでも、ゲームの中でのこと。とっても機械的。
それに対して今回は、ぐっと身近なところの話、
泥臭く……と言っていいのかわからないのですが、泥臭く、懸命に生きることとは何かという問題が眼前に突きつけられているような、そんな印象でした。
どこか遠いおしゃれな世界ではなく、もっとぐっとリアリティのある場所で繰り広げられてる世界という感じでした。
これは、キャパも関係してくるのかなぁ。
前回のコモクは450人?だったけど、今回は130人しか入らないホール。
自然と、雰囲気とか、訴えかけてくるものとか、感じるものとか、違ってくるのかもなぁなんて考えたりしていました。

だからこそもう一つだけ言いたいこと。
単独ライブというものは、ライス自身のため、「ファンである」人達のための場であるのと同時に、
「ファンにする」ための場であって欲しいなと思うのです。
今回、見たくてもチケットが手に入らなかった方もいらっしゃる。
そして、「こんなにキャパが狭いなら、私よりもっとライスが好きな人が行くべきだ」と身を引いてチケットを取らなかった方もいらっしゃる。
今後はどうにか、そういう方を少しでも減らして頂きたいです。
行きたいと思っていらっしゃる方はもちろんのこと、
「ライスのこと、まだあまり知らないけど、単独行ってみたいなぁ」という方も受け入れられるだけのキャパであってほしい。
だから、今後もこのサイズのホールでやりたいと思っているなら、もう少し公演数を増やしてほしい。
ほんのわずかな人しか見られないなんて、もったいないです。
だって、単独で一番輝く人達だから。
平時のライブでも面白いけれど、でもやっぱり、こんなに幸せな気持ちは単独でしか味わえない。
この気持ちを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。

「言葉では言い表せないくらい」というのは、ある種の敗北宣言でもあるように感じています。
だって、自分が感じたことを言葉で表現したいから、こんな頭がおかしくて、気持ち悪いテンションのブログをやっているわけだし。
でも、それを認めるしかないのかも。
帰りの電車の中で、自分のライスに対する思いが、言葉では言い表せないって思っていました。
いくら言葉を集めても足りないし、それどころか、天才だとか幸せだとか連呼するのは、逆に安直な気がして。
だけど、言うしかない。言わなきゃ伝わらない。

ライスが好きだ、大好きだ。
心の底から、幸せだ。

10月26日 うしろシティ単独ライブ『ヘラヘラ』

2011-11-24 00:03:07 | 単独ライブ
DVD発売を記念して、オール新ネタの単独ライブ。
2日間あったのですが、初日に行ってきました。
今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
また、コントのタイトルは私が勝手につけています。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。




・不良
 <吸っているものは……>

・上京
 <どうするんだよ!?>

・警部の殉職
 <愛する女一人、幸せにできないなんて……>

・VTR 桃太郎 ~アメリカ編~
 やたらと激しい桃太郎

・ヤンキーの面子
 <お前、今見てたよなぁ!?>

・笑っちゃうよな
 <オレ、ゆうこと別れた……>

・最後の一球
 <お前がいなければ、ここまで来れなかった>

・VTR 桃太郎 ~少女マンガ編~
 やたらとドラマチックな桃太郎

・始業式
 <お前の名前は?>

・VTR 桃太郎 ~格闘ゲーム編~
 (正直、これはなんだったのかよくわからない……笑)

・ヒーロー
 <必殺技は……>

・VTR 金子編集 DVDの没ネタ
 
・道案内
 <不動産屋さん、どこにありますか?>

・走馬灯



ナタリーさんに、全ネタの素敵な写真が掲載されてるという素晴らしいお仕事っぷり。ありがとうございます。
今までうしろシティを色々と見てきましたが、それでも、「まだまだこんな切り口があったのか!!」と感動させられるほどのクオリティ。
終わった後、ちょっと怖くなりました(笑) 
この人達、「ネタが尽きる」という言葉を知らないんじゃないだろうか。

個人的な印象ではありますが、この単独の柱となったのは、ヤンキーの面子と、始業式の2本なのではないかなと感じました。
特に、ヤンキーの面子は素晴らしかった。
これを磨いていけば、今後の彼らの勝負ネタに成長するんじゃないかなぁと勝手に思ってしまいました。
だって、こんなこと考える人達いないし、もしいても、面白いか悲しいかのギリギリのラインをここまで見極められる人達はいないと思う。
悲しいんだけども、それが悲しくならずに、2人の絶妙な絡みで面白くなっていく。
ナタリーさんのインタビューで金子さんも語っていますが、セリフとしては一切ふざけてないし、それ自体が笑いどころではないですもんね。
いやしかし、この登場人物を、金子さんが単独の中で一番好きなキャラだと言ったのは少し驚いたなぁ。
意外と淡々とやってそうなイメージだったのですが、こんなに思い入れてたんだって思うと、また違って見えそうだ。

そして始業式。
明と暗、陰と陽。
ポップでハートフル。悪者も悪者になりきれていない。
これぞうしろシティ、という感じの代表作に感じました。
もうこれは、とにかく金子さんが名乗った瞬間に限る!
この時の笑いが、瞬間最大風速の笑いだったと思います。ものすごい爆発力でした。
この瞬間を味わえてよかったなぁ。

全体を通して思ったのは、プレイヤーとしての幅の広さ、そして相変わらずのワードの強さでした。
幅の広さに関しては、特に金子さん。
か弱い純粋な少年も、ちょっと意地悪な刑事の部下も、文化系オシャレ男子も、なんでもこなせるんだよなぁ、素晴らしいなぁ。
最後の道案内での、ちょっと大人な雰囲気のオシャレ男子は、絶妙なインテリ雰囲気加減でした。
あんな奇抜な色のシャツ着こなせるの、この世に金子さんくらいしかいないんじゃない(笑)
そして、今回も書き記したいワードたくさん出てきました。
刑事コントでの、金子さん演じる部下の「完璧じゃないっすか」すっごいよかったぁ(笑)
笑っちゃうよなの「最近は5分くれないから、せいぜい3分だから」は、この流れで急にメタ的な話を盛り込んできて、そしてその切実な主張が本当に面白くて。
何より、阿諏訪さんもインタビューで語っていますが、これだけでちゃんとわかって、笑っちゃうお客さんもすごいよね。

道案内での終盤、阿諏訪さんの「どっちが近いかなんてねぇ、わかんないんですよ!!」にちょっと泣いちゃいそうになりました。
やってやるという強い決意が、見え隠れしたような気がして。
うん、どっちがいいかなんてわからないよ。人それぞれ。
そしてうしろシティは、もうそういう次元を飛び越えて、多くの人に愛されていると思う。
彼らの今歩いているその道が、何よりの近道だ。
誰も成し遂げたことのない、新しい道を作っていると、そう感じた。
さぁ、ドラマチックコントで、前に出ろ!!


6月15日 ライス単独ライブ『コモク』

2011-06-27 01:00:31 | 単独ライブ
3ヶ月延期になってしまった、ライスの単独に行ってきました。
時間は空いてしまったけれど、その分ぎっしりと想いの詰まった、とても素敵な単独でした。
見に行けて本当に幸せでした。

今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
ブリッジVTRはここだけかなと思いましたので、大体の内容も書いてみました。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
私のブログは本当に不親切で、レポ的なことはほとんどなく、感想ばかりです。
そのため、ご覧になった方しかわからないと思います…。ご了承ください。




・ペットショップ ともひろワンワン
 最初から最後まで、戸惑いまくる田所さんの表情が素敵でした(笑)
 途中からどんどん言い方を変化させていくっていうのも。
 あのカッパの言い方は忘れられない(笑)
 そして絶妙なタイミングの「ともひろワンワン!!」に爆笑!


・OPVTR
 黒バックに白文字で、ともひろワンワンの看板や、「コモク」や、「田所仁」「関町知弘」といった文字がはらはらと降ってくる。
 最後に、ともひろワンワンの看板の文字を反転させると…
 浮かび上がってきた「コモク」の文字…!!


・QPON
 <仕事なんだからしかたないだろ…!>
 関町さんの行動一つひとつが、見てるだけでも本当にイライラしてきました(笑)
 特にプリティウーマンおっかしかったなぁ(笑)
 無邪気さは罪ですね。(ただ、この無邪気さも作られたものなのかもしれないけど)
 このコントを見てる時は全く気付かなかったのですが、終わった後振り返ってみると、
 家族を養っていかなければいけない宮本と、悠々自適に独身貴族を貫いている様子の小木は、そもそもこの時点から対照的な存在だったのかなぁ、なんて。
 それにしても、田所さんの役どころが、8歳の息子を持つお父さんだなんてねぇ…。
 そんな役を全く違和感なくこなしていたのがすごい。
 これは、田所さんが実際に違和感ない年齢になっているということもあると思うし、そういう役を自然にできるほどの表現力があるということでもあると思う。
 いずれにしろ、なんだか私が初めて見たときのライスとは違ってきてるんだなぁなんて、時の流れを感じて、なんだか感慨深くなってしまったり。


・面影なし テレビ編
 すごく残念だったのですが、このコント、何にも見えなかったんです…。
 今回後方の席だったので、座られてしまうと本当に何にもわからなかった。
 田所さんが何を持ってるのかだけでなく、田所さんの表情も全く。
 これだけはすごく残念だったな…せめて立ってやってくれればもう少しわかったかもしれないけど…。


・BOF
 <ボクサーvs……>
 楽しかったー!!(笑)
 今回一番好きなコントでした。
 二つ目から、「私この単独でこのネタ一番好きだろうなぁ」と思ってて、実際振り返ってみてやっぱりその通りになりました。
 こういう、パターンは決まっててシチュエーションかえてくの大好きです。
 のびのびといろんな役をこなしてしまう関町さんの独壇場。
 アイテムや決め台詞がそれぞれ違うのも、ほんと細かくておかしい。
 心から楽しかったです。


・VTR 関町の楽屋にいろんな物を投げ込もう!
 最近の単独では、幕間で映像流していなかったので、なんかびっくり。
 しかし、そこはさすがライスでした。
 とびきりの茶番。気持ちいいくらいの茶番。

 会議室に一人でいる関町さんのところに、田所さんが色んなものを投げ込んでいくという企画。
 初めに、田所さんが魚をまるまる一匹部屋に投げ込む。
 びっくりした関町さんが「わぁぁ!!」と驚いている中、田所さんは大笑いしながら会議室のドアを閉める。
 そしてもう一度ドアを開けると、なんと魚がきれいに捌かれて、お刺身に盛り付けられている…!
 というとびきりの茶番(笑) 

 VTRを使った茶番コントと解釈したほうがいいですね。
 なんかこういう雰囲気久しぶりだなと思っていたら、そうか、シチサンがなくなってしまったからか…とちょっとさみしくなったりして。


・無知無知
 <みんなと同じように……>
 関町さんの翻弄されっぷりが、おもしろくて、それでいてかわいそうで(笑)
 このネタって、先生にとっては全く悪気がないところがいいのかなぁって思っています。
 親切心から始まったはずなのに、なぜこんなことに、っていうおもしろさ。
 ただ、最後の怒涛の展開を見ると、これがやりたかっただけなんじゃないかって気もしてくる(笑)


・面影なし パソコン編
 まさかの続きもの。だから見えないってー!


・VTR 読み方によってはエロく聞こえる俳句
 タイトルの通り、普通の俳句をエロく読んでみる企画。
 ……楽しそうだからいいと思います(笑)


・銀行にて
 <強盗だ!変態だ!>
 あぁ、いいネタ!!
 なんていいネタなんだろう!!
 かつて、こんなにワードで持っていくネタがあっただろうか!!
 すごく細かく計算されたワードボケ。
 それに加えて色濃く立っているキャラ。
 田所さんがこんなに自由奔放なところ、見たことない(笑)
 そして、言ってしまえば、関町さんの言葉がフリになって、田所さんがボケている状況なわけですが、
 フリにしてしまうのはもったいないほどの関町さんの演技力。
 この人は、本当に何をやらせても似合ってしまうんだなぁ。
 あぁ本当にいいネタでした。
 パターンとか構成だけなら、今回の単独の中で一番賞レース向きかもしれない。
 …ただ、いかんせん、題材が変態だから…。
 こんないいネタなのに、おそらくできないだろうなというジレンマ(涙)


・の
 <渋谷の狂犬……>
 こちらもまた趣の違ったワード押し。
 話を聞きながら、状況がイメージできるのがいいですね。
 そしてそれをするりと裏切るところも気持ちいい。


・我が道
 <通信関係の会社に勤めたんだ……>
 ざっと内容書いてみます。
 久しぶりに会った、田所さんと関町さん。
 田所さんは、通信関係の会社に勤めたそう。
 ひとしきり喋ったあと、歌おうかということになる。(ここはカラオケボックス)
 でも、田所さんは「あまりカラオケ好きじゃないんだよね」と乗り気ではない。
 まあいいじゃん!と関町さんが曲を入れると……。
 「らいおんハート」のカラオケ映像には、田所さんの姿が……!!
 
 もうなにこれ!!ずるい!!(笑)
 あんまりにも忠実なつくりに笑いがとまらない。
 そして、映像が流れてる間、ひたすらとまどう関町さんと、ドヤ顔の田所さんの対比もおかしくておかしくて。


・面影なし アイボ編
 まさかの3部作。だから見えないってー!
 残念でしたが、最後の最後。
 「さては、てめえ分解したな?」→電話切る→ツー…ツー……
 の流れが怖すぎました。
 今まであんなにサービススマイル全開であっただろう人が、急に無機質な冷たい言い方に変わって。
 ひやっとしました。なんとも後味の悪い。


・VTR らいおんハート完全版
 おもしろすぎる(笑)
 なんでカラオケの映像って、やたらとリンゴ持ってるんだろうね(笑)
 部屋の中で壁に寄りかかって、一人たそがれるのもあるある。


・MIYAMOTO
 <もうお前帰れよー!!>
 ……これは色々と考えてしまったので、最後に、この単独全体の感想と一緒に書きます。



・EDVTR
 もう何度も言っていますが、やっぱりシンプルなエンドロールで

     ライス
   田所仁 関町知弘

 って流れてくるのを見ると、毎回ぐっときますね。 
 特に今回は、最後のコントの余韻に浸っていたので余計に。
 そして、エンドロールにおける、作家の鶴さんいじりも健在。
 今回は、目にもとまらぬ速さで、右から左へと「鶴」という文字が駆け抜けていくという(笑)
 もう完全に油断していました。
 まだ余韻が残って、頭ぼぉっとしている状態で、あんなの反則です。
 誰が読めるって言うんですか!(笑)
 なんなら、私も読めてはいないです。あれは多分鶴っていう文字だろうなっていう、憶測です(笑)
 そろそろネタも尽きるだろうと思っていたのに、まだまだバリエーションありそうですね(笑)

 そして、Special Thanksのところに、

    池田一真(自宅提供)

 あのカラオケは、池田さんのおうちで撮ったんですね(笑)


・エンディング

 登場した二人に大きな拍手。あぁ、この瞬間が本当に幸せ。
 3ヶ月延期してしまったけれど、出来てよかったと笑顔で語る関町さんを見て、なんだかじんと来てしまいました。
 きっと大変なこともいっぱいあったと思うのですが、そういうところは見せずに、出来てよかったと語るのが彼ららしいかなと。

 らいおんハートについて。
 最初は関町さんという案もあったそうなのですが、「やっぱり仁だよね~」ということになったそう(笑)
 関町「普通にしてるだけなのに、なんでウケてるんだろうね?」
 田所「そうだよ、ボケてないんだから!!」


 あとは、夏にトークライブをやりますよという話。
 田所「僕、知らなかったんですけど、タイトル『耳愛撫』ってなんですか…?」(笑)
 どうやら関町さんが勝手につけたようです。
 関町「僕らのトークでね、みなさんの耳を愛撫するってことで…」
 ……???
 田所「これ、タイトル発表しない方がよかったんじゃない?」(笑)

 もうすぐ終わり…というところで、袖の方を向く関町さん。
 関町「はい?……あ、あのらいおんハートの映像が、全国のカラオケ館で流れる!?」
 そんなわけありません(笑)

  最後はゆっくりと幕が閉まっていく中、おじぎをしたり、手を振ったりする二人なのでした。



そして、最後のMIYAMOTOと合わせて、今回全体の感想を。
MIYAMOTO、すごいコントでした。
それまでは、無邪気にはしゃいでいる小木に振り回される宮本、っていう感じで、ほのぼのと楽しんでいたのですが、
怒涛のコモクにはぞくぞくしました……。
そこで一瞬安心させておいてからの、最後の最後。
とんでもないことをしているのに、まるで勝ち誇る様子もない、穏やかな小木の口調が忘れられません。
多分、小木にも色々と事情があって、こんなことをせざるを得ないんだろうなって……。
そこまで感じさせてしまうほどの、何か切なさが伝わってきた。

もしかして小木は、宮本に自分のことを止めて欲しかったのかもしれないな、とすら思えるのです。
そうでなければ、わざわざヒントのようなこと、言わないし書かないだろうから。
宮本に気付いてもらって、自分を止めてほしいと思っていたのかもしれないなって。
だからこそ、昔のあだ名という決定打を出せなかった宮本が眠ってしまった後、語りかけた口調に、どこか諦観しているような印象を受けたのかなって。
少なくとも私はそう感じてしまいました。
思いだしてみれば、QPONの中で、小木はピンチの時に、自分を呼ぶなと言った。
もう、宮本と小木は、仲間ではなくなってしまったんだ。
仲良しだったはずの二人の行き先は、どこかでズレ始め、
今や確実に違う道を進んでしまっていて、もうその分岐点には戻れない。
宮本が気付いたら、今の関係は完全に崩れる。
それを誰よりもわかっているのは、恐らく小木であるはずなのに、それでもどうしてやらなければいけなかったんだろう。
ケン坊のこと話して、昔のこと思いだして、笑い合って、
そんな二人は、恐らくあれが、最後だ。

今まで、こんな単独なかった。
私がライス単独を見るのは5回目になりますが、
こんな気持ちになって終わった単独はありませんでした。
今までだったら、凝っていて、きれいな終わり方で、「上手い!」とか、「してやられた!」とか思うはずなのに、
見終わった後に心を支配したのは、ただただ、しっとりとした切なさだけでした。

前回のしずる単独「Fight」の時に、何だかしずるは、新しいステージに進んだなぁと感じていました。
それまでのしずるは、ひょんなことから始まった小競り合いが中心で、揚げ足を取り、相手を言い負かすことが主題になっているようなネタが多かった。
けれど、その単独で見せた最後のコントは、ちょっと趣が違っていました。
博士がお休みを取っている間に、助手が研究に成功し、お互いが遠慮しながらどちらの手柄にしようかと悩む、そんなコント。
最後に博士は、助手の村上に、君の名前だけで発表しなさいと告げるのですが、それがなんとも切なくて…。
誰も悪くないから、余計に。
そういう、人間が誰しも感じたことのあるような、言い表しようのない切なさ。
これをしずるは表現していて、今回のライスにも同じことを感じたのです。
示し合わせたわけじゃなくて、自然と二組が同じベクトルに向かっているんだなぁって。
ブラックなネタをやるのこそライスであるとか、そういう考えもあるのかもしれません。
ですが私は、ライスがまた新しいステージに足を踏み入れ、表現できる世界の幅を広げたのではないかなと思っています。
エログロブラックな単独は、多分彼らはやろうと思えばできるはず。
それでも、こういうテイストを選んだということは、今まさに、変化の過程を見ているところなのかなと、そんなことを感じていました。

色々書き連ねてきた最後に、最高にどうでもいい話……。
とにかく、行けてよかったね、よかったね私!!
実は今回、色々と思うところがあり、気持ちが全く乗りませんでした。
それは実生活のことだったり、進路のことだったり、ライスに対するもどかしさや憤りだったり、色々。
気持ちが全く乗らなくて、こんなに楽しみではないライス単独なんて初めてでした。
ここが潮時なのかもしれないと何度も思ったし、
こんな状態で品川に向かうことに何の意味があるのだろうと思った。
でもそんな状況の中、無理矢理体を品川に持って行って、本当によかった!!
あぁもう、本当に、行けてよかったね、行ってよかったね私!!
ライスに出会えて、幸せ者だね、私!!


5月23日 角座若手開幕シリーズ 第6夜 うしろシティのライブ

2011-05-30 01:29:24 | 単独ライブ
松竹芸能の期待のホープ、うしろシティの初単独に行ってきました。
本当に素晴らしくて、大満足の1時間半でした。
今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
ブリッジVTRはここだけかなと思いましたので、大体の内容も書いてみました。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。



・病院
 <のどが痛いんですけど…>


・OPVTR
 街の中を歩くうしろシティ。
 とってもおしゃれ、かっこいい映像でした。

 
・野球部
 <俺に投げさせてください…!>


・ローマ旅行の計画
 <グラッチェ!>


・バーベキュー
 <行きたいなんて言ってないけど…??>
 「お前は早とちりで死ぬタイプだな!」


・ブリッジVTR 金子を女装させよう
 阿諏訪さんプロデュースで、金子さんを女装させる。
 その状態で渋谷に出ていき、ナンパされるかどうか……。
 最初に女装させる時に、阿諏訪さんの「大丈夫だって、お前はかわいいんだから!!」がツボ(笑)
 しかし女装し終わった金子さんの姿は、なんか、きれいなんですが、明らかにオカマということがわかってしまう感じで…(笑)
 あれは、単純にメイクしすぎだからと思うよ!
 白く塗りすぎだし、あと衣装もあんなに派手なものにしなくてもよかったのに!
 もうちょいナチュラルな感じでいけばよかったのに(笑)
 そして、渋谷(スクランブル交差点のTSUTAYA前)に繰り出していく金子さん。
 遠くから見つめて、電話で指示を出す阿諏訪さん。高みの見物(笑)
 阿諏訪さんの「逆ナンしてみようか」なんて指示に、最初は反発していたものの、
 途中からなぜか「はい」と素直に言うことを聞き始める(笑)
 阿諏訪「最近さ、男が草食系って言われてるじゃん?」
  金子「うん」
 阿諏訪「だからさ、お前が肉食系なところを見せたら、惹かれる人いるんじゃないかと思うんだよね。
     家を任せたいな~って。」
  金子「僕は任せたくないけどね」(笑)
 というわけで、肉食系なところを見せるため、
 雑誌を破いて、「ウオー!!」と絶叫(笑)
 テロップ『阿諏訪プロデュース 家を任せられるオカマ』
 

・交通事故
 <一緒だ……!!>


・居酒屋
 <阿諏訪、ごめんねー!!>


・イベント学園
 <クリスマスって、番長じゃん?>


・ブリッジVTR 阿諏訪をラッパーにしよう
 阿諏訪さんに人見知りを克服してもらうため、ラッパーの格好をさせて、竹下通りを歩かせる金子さん(笑)
 人とふれあっているところを映像におさめて、PVを作りたいのだという。
 いやいやながら、竹下通りを「YO!」とか「チェケラッチョ!」とか言いながら歩いていく阿諏訪さん(笑)
 途中、そのテンションのままお店でサングラスを買うも、店員さんは苦笑い。
 テロップ『無視されるラッパー』
 その後、黒人のいかついお兄さんに「ミテイクダケ」と連れて行かれそうになるも、寸前のところで引き返す。
 テロップ『逃げるラッパー』
 最後は、ダンスを練習しているグループに乱入させられる…!
 阿諏訪「これ、オレがいつもお前にしてることの仕返しだろ?」
  金子「そういう側面はある」(笑)


・エレベーター
 <目的地は8階>


・オープンカフェ
 <あ~子供が道路に……!!>


・EDVTR
 シンプルに黒バックに白文字でスタッフさんの名前が流れるエンドロール。
 これでおわりなのかと思ったら…。
 なんと、先ほどの映像を使ったPV完成!!
 牛スジ煮込みをテーマにしたラップを歌う、DJタイG。
 途中からオカマ金子さんも乱入し、除光液がないときの豆知識を歌いだす(笑)
 あぁ楽しい!!


・エンディング
 かわいいデザインの単独Tシャツを着て登場する二人。お疲れ様でしたー!!
 この角座に来るのが初めての人~?という質問をする金子さん。結構な手が挙がる。
 金子「きれいでしょ~?自慢したかったんだよ!」
 かわいい(笑)
 そして、映像制作が本当に大変だったという話に。
 金子さんは、なんと、あの映像3時間撮っていたそうです(笑)
 そのうちの2時間、ずっと金子さんのことを見てくる人がいたのだとか!
 金子「だから、途中からその人に向けてやってた」(笑)
 しかも、到着してすぐにオカマだって周りにわかったらしく、通り過ぎる人たちに写真を撮られまくっていたそう。
 金子「っていうか(阿諏訪さんが)、メイクさんに文句言ってたよね!?」
 阿諏訪「お前はもっとかわいいはずなんだって!!」
 そう言ってる阿諏訪さんもかわいいなぁ(笑)
 阿諏訪「だから、今度はちゃんとした人に――」
 金子「えっ、まだやるの!?」(笑)



 
本当に楽しかった。心から楽しくて、そして幸せになれるようなライブでした。
ライスとはまた違った、全然違った幸せ感でした。

オール新ネタのライブではなく、過去ネタを入れるということは前から告知されていたので知っていたのですが、
私が見たことがあるのは、居酒屋・イベント学園・オープンカフェの3本だけでした。
しかもそれらも、細かい改良を加えていたので、あまり過去ネタを見たという気持ちにはならなかったです。
居酒屋なんか、入りから全く違う設定だったもんなぁ。
うしろシティのネタって、毎回どこか違っていて、同じネタでも同じようにやっているのを一度も見たことがない気がする。

個人的な話になりますが、私は、設定とか世界観に凝ってるコントの方が好きです。
ライスとか、ザ・ギースとか、アルコ&ピースとか……。
だから、設定は日常のよくある風景なうしろシティは、本来私の好みとはちょっとズレているはず。
それでもなぜ好きなのかって考えたら、やはり一つひとつのワードの強さと、「おしゃれ」感なんだろうな。
ワードの方では、みんな面白かったんですが、とにかくバーベキューが!!
大当たりワード盛りだくさんで、一番笑いました。
「お前は早とちりで死ぬタイプだな」ってなに(笑)
ほかにも、
ローマ旅行の「『ローマって意外と湿気少ないだろ?』とか言うじゃーん!!」とか、
居酒屋の「おかえりなさーい!!」とか、
挙げだしたらキリがないくらい、気に入ったワードがたくさんでした。

そして、おしゃれ感。もうすごかった。
居酒屋の鮮やかなオチも素敵だけれど、それ以上に、最後のオープンカフェ。
今までのコントの内容が無理なく入れられていて、かつしっかりとなじんでいるところが素晴らしかったです。
終盤の「明日の今頃はもう日本だぜーやだなー」というセリフで鳥肌が立ちました。
このオープンカフェ、あの計画していたローマ旅行だったのか…!!
いや~やられました。全く想像していなかった。
後から冷静に、なんでこんなに衝撃を受けたのか考えてみたのですが、
このコントって、プリ金とのツーマンから引っ張ってきているんですよね(あれ、私この感想書いてないな)
その時は、有名な女優さんがいる!→盗み見るというくだりがあった気がするので、当たり前だけど場所は日本。
だから今回もそのイメージで見ていて、当たり前に、舞台設定は日本だと思っていたからではないかなって。
これは、以前一度このネタを見ていなければ、ここまで衝撃がなかったかもしれません。
そうやって、過去ネタを見ていたからこその楽しみ方を提示してくれる。
先ほども書きましたが、常に細かい変化を加えて、いつ見ても同じようにはならないようにしてくれる。
だからもっと見たい、もっと見たいという気持ちが掻き立てられるのかもしれないです。

ツーマンの時も思ったけど、そのイメージがさらに強くなりました。
ピースフル、ポップ、悪者がいない、かわいらしい、心温まる……。
そんなコントで攻める人達がいたっていいじゃない。
平和で攻める、新しい時代のコント師を心から応援します。


4月7日 うしろシティ・さらば青春の光ツーマンライブ 『うしろさらばの前向きツーステ』

2011-04-12 00:03:51 | 単独ライブ
前々からすごく楽しみにしていたライブに行ってきました!
楽しかったー!!本当に楽しかった。大満足です。
わくわくしない時間が、一秒もなかったなぁ。
初めにタイトルを書いて、その後ざくざくと好き勝手に感想いきます。
いつも以上に不親切、ご覧になった方しかわからないメモです、すみません。
ちなみにタイトルは、さらばは始まる前に自ら言っていたのですが、うしろシティは何も言っていなかったので私が適当につけています。
ブリッジは全て音声のみでした!
それでは、さらばの方から。


~さらば青春の光~

・合格発表
 <二人とも合格した!……はずなのに……?>

・ブリッジ ぼくのお父さん(神)

・オークション
 <700万!700万!>

・ファミレス
 <じゅー、きゅー、はちー……>

・ブリッジ ぼくのお父さん(怪物)

・マジック
 <この紙に好きな数字を書いてください……>

・親友
 <どういう教育受けてきたんや!?親の顔が見てみたいわ!!……>

・ブリッジ ぼくのお父さん(大工さん)

・美容室
 <正夢ー!!……>

・バー(うしろシティと合同コント)
 <ぼったくりやないか!!>


~うしろシティ~

・待ち合わせ
 <向かいのカフェにタモリがいる!……>

・ブリッジ 永沢くんを呼び出す

・卒業
 <とばーしまーしてー!!(涙)>

・道案内
 <あ、ここ押上ですね……>

・ブリッジ 武田を呼び出す

・サッカー
 <もうキーパーやだ!!代わって!!……>

・刑務所
 <15年ぶりの再会が、こんな形になるなんて……>

・ブリッジ 武田を呼び出す

・デートのプラン
 <考えごとしてる阿諏訪やだ!!……>

・結婚式のスピーチ(さらばと合同コント)
 <見たー!!……>

・エンディング
 そのまま舞台上に残り、二組でトーク!
 みなさん、やりきったいい表情をしていらっしゃいました。
 今までツーマンをやった時の組み合わせは、漫才組&コント組という組み合わせが多かったので、どうしてもつなぎの部分でコーナーとかをやらなければいけなかった。
 しかし今回は、二組ともコントなので、ユニットコントでつなげることが出来た、と嬉しそうに語る阿諏訪さん。
 そのつながり、上手かったなぁ、鮮やかだったなぁ!!
 森田さんが、「うしろシティはおしゃれかどうかばっかり気にする!!」と(笑)
 ユニットの内容を打ち合わせしている時も、「それおしゃれかな?」と言ってくるそうです(笑)
 あー、なるほどねぇ。それであぁいう上手い展開が多いのですね。
 今回、一本目のユニットコントのオチがなかなか決まらなかったそう。
 その上お互いのネタもあるし、みんなピリピリしていた。
 だから森田さんがユニットどうするかということを相談しようとしても、うしろシティは軽くシカト(笑)
 東口さんは東口さんで寝ているし(笑)
 森田さんはそんな状況であたふたしていたそうです。
 そんな中、ユニットコントはあとオチだけ決めれば完成、という状態のはずなのに、
 「学校のコントやろうよ」と言いだした金子さん!!(笑)
 森田「イチから作り直そうとしてた!!」(笑)
 金子「しかも、今日の朝6時にね」
 自由奔放すぎます(笑)
 阿諏訪「それで、昨日森田が『エンディングでこのピリピリしてた話しましょうよ』って言ってね」
 うわ、これバラされるのは恥ずかしいー!!(笑)
 森田「やめろ!!お笑いは全部ガチや!!」

 大阪と東京で拠点が離れていたため、打ち合わせは電話で行うことが多かったそう。
 ところが、森田さんの電話の感じがむかつく、といううしろシティ。
 阿諏訪さんが森田さん役になって再現。
 金子『あー森田?あのコントのなんだけどさ――』
 森田『あー、はい!はい、はいはいはい』
 相槌が激しい(笑)
 金子「時々、相槌が内容追い越してたことあるよ」(笑)

 そして最後にお知らせ。
 このたび、松竹の新しい劇場が出来るそうで、そこで2組ともそれぞれソロで単独をやれることになったそうです。おめでとう!!
 やりきった本当に楽しそうな表情のまま、終演となりました。


もう素晴らしかった!とても楽しい時間でした。
それぞれのコンビが、それぞれのスタイルを確立し、堂々と色を出しきっているなぁと思いました。
さらばは、一言で言ってしまうと、本当に「バカだなぁー」という感じ(笑)
一つひとつの設定とか、発想とかは、すごく斬新。細かいところにまで凝っているんだろうなぁということも伝わってくる。
それなのに、コントとして出されたものを見ると、まるで中学生男子の昼休みのような、バカバカしさとくだらなさを受けるんです(笑)
これは、言葉が間違っているかもしれませんが、いい意味で才能の無駄遣いだなぁと。
大元のバカバカしさっていうのは変えず、色々なパターンを用意しているのも魅力で。
今回私が特に気に入ったのは、マジックと美容室。
マジックの方は、もう明らかに見てるやん!というくだらなさなのに、そこにあえてツッコミをせず、ただただ引いているのが面白くて仕方ない(笑)
そして美容室は、とにかく森田さんの動き!!
何あれ、本当に気持ち悪い!!(笑)
最後まで何の説明もなく、理解が追いつかなくて、ただただ気持ち悪いという印象が残りました。
いつか夢に出てきそうで怖いです(笑)

うしろシティは、エンディングでも言っていたように、本当に「おしゃれ」に重点を置いているんだなぁと。
「おしゃれ」と一言で言っても、その中には様々な事柄が含まれていると思います。
展開の妙、伏線の回収、鮮やかなオチ……。
そういうことをひとまとめにして、感覚的に表現した言葉が「おしゃれ」なんでしょうね。
やっぱりコントですので、私自身も彼らの言う「おしゃれ」感があるもののほうが好きです。
それでこそ、コントにしかできないものだと思うのでね。
彼らは、単独という場でしかできないこと、自分たちがやりたいこと、そしてお客さんがやってほしいことが見事に一致しているんだなぁ。

みんなよかったんですが、中でも好きだったネタは、卒業と道案内でした。
卒業は、とってもかわいらしくて、金子さんにひたすら振り回される阿諏訪さんにほのぼのしちゃって(笑)
彼らのネタって、「完全な悪者」が出てこないことが特徴だよなぁと思ったり。
例えばこのネタだったら、確実に振り回しているのは金子さんなんだけれども、悪気があってそうしているわけじゃない。
どこか憎めないキャラクターも、彼らのコントの魅力だと思います。
…で、全然関係ないのですが、私がこのネタを見ていたとき、ちょうど一年前のライス単独の「純」というコントに似てるなぁなんて思っていました。
そのコントは、その時なんだか飛び抜けて浮いていたような印象があったんです。
今回その理由がわかった気がする。
面白い面白くないとかそういう問題以前に、ただただライスの雰囲気に合ってなかっただけだったんだろうなって(笑)
やっぱり、魚は自分に合った水の中じゃないと住めないんだよね。
もう一つの道案内も、「もーっ!!」となりつつも笑っちゃう、ほのぼのした感じで(笑)
すごいな、このコンビ。
日常によくある風景を切り取って、ちょっと変化させただけで、こんなにも素敵なネタができるのか。
私達が今生きている世界って、こんなにも美しく、きらきらした世界だったのか。
そんなことを感じさせてくれました。

だからこそ、うしろシティに持っていたイメージというものがありました。
しかし今回のツーマンを見た後、私は恐らく、今まで彼らのことをちょっと勘違いしていたんだなと今回感じました。
私は今まで、ポップで心温まるかわいらしいネタをやっている彼らを見ていて、こうやってほのぼのとネタを作り続けていくんだろうなと思っていました。
ですが、恐らくそれは違うんだな、と。
彼らはポップなネタをやってはいますが、その心の奥底には「このコントで攻めてやるんだ」「これで勝負するんだ」といったような、アツい気持ちがあるんだ。
そんな部分が見え隠れしていました。
自分たちのスタイルに自信を持っていることが、すごく伝わってきました。
相手を否定しない、ブラックな要素を入れない、悪者が出てこない。
そんなコントがあったっていいじゃない。
大げさじゃなく、新しい時代の到来かもしれないって思っています。

素敵なコントがたくさん見られて、本当に嬉しくて楽しかった2時間でした。
これから、堂々と世に出ていってほしい、期待大の2組です。

9月12日 ライス単独ライブ『己的好選 2008~2010』

2010-09-22 23:21:41 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもあると思いますので、タイトルの次の行に
<このような>
カッコ書きがされているものは、簡単なあらすじと感想だけになっています。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
また、今回の単独は今までのベスト盤ということで、詳しい内容については今までの記事を参照していただけると幸いです。
ちなみにこちら。
鈴虫のお腹
ビリンバウ
(『キリ・バト』からは一本もやっていませんでした)
基本、好き勝手に言いたい放題感想を書いているだけですので、それでもいいという方のみ、お進みいただけますようお願いします!






・OPコント
 明転するなり、膝立ちになって「やめてくれよ!」と叫ぶ関町さん。
 鈴虫の時と一緒!そう、通称ダンスのネタ!!
 広いステージを使って自由に暴れまわり、へそチラどころではない上着を着た田所さんも乱入し、大笑い。
 お祭りの始まりです。


・OP映像
 スポットライトが当たっていって、どんどんと文字を映し出していく感じ
 そういえば、このOP映像で名前が出たのは、鈴虫とビリンバウだけだったんですよね。
 だから私は、この単独はこの二つからしか選んでないの?となってしまい、最初からショックを受けていました。
 どうしても見たかったネタは、この二つの単独のネタではありませんでしたので。
 結局他の単独からも選んでいたけれど、じゃあなぜあの二つだけ名前を出してたんだろう。


・ピンク
 <都合により、すべてピンクの小道具でお送りします>
 田所「兄貴、はしゃぐねぇ!!」
 関町「大阪やさかい!!」
 なんてやりとりも出るほど、二人がとっても楽しそうにやっていました(笑)
 オチがひどい……(笑)


・生物の不思議な求愛行動
 簡単に言ってしまうと、田所さんが男役、関町さんが女役で、生物の求愛行動を再現しちゃうコントです(笑)
 これもう一度見たかったので、すごく嬉しかったです!!
 一つひとつ秀逸。
 こういう、ショートコント詰め合わせみたいなのって、なかなか単独以外ではできませんもんね。
 すっごくマニアックな話になってしまうんですが、このネタの何が好きかって、暗転中のお二人の動き。
 イスを直したり、小道具を確認したり、位置を変えたり、スクリーンを見て次の生物を確認したり。
 当たり前のことなんですけど、これだけの生物の流れをちゃんと把握して記憶して動いているのが、とてもかっこいい。
 他のネタでは、こういうところはなかなか見れないですからね。
 それにしても、鈴虫の時にメインを張っていたネタが、早くも3本目に出てきちゃうんだもんなぁ。
 つくづく贅沢なライブだと実感しました。


・VTR 「マフェ&バザバザ」OP映像
 関町さんはあまり変わらないけど、田所さん若い!すごくかわいらしい感じ(笑)
 この頃から確立されていたライスのバイオレンス性。


・お日柄もよく
 <せっかく来たのに、だれもいないし>
 コント、のはずなのにこんな気持ちにさせられるなんて。
 ライスってなんなんでしょう。


・エロイ
 <8年ぶりに帰ってきたふるさとは、何もかもが変わっていた……>
 あ~笑った!!(笑)
 ライスの場合、一番笑ったネタと一番好きなネタは一致しないことがほとんどなので、私が今回笑いだけなら一番笑ったネタでした。
 なんてバカなんだろう(笑)
 いちいち怖い音楽が流れてくるのも、言葉の選び方も、シチュエーションも、本当に一つひとつがバカバカしい(笑)
 秩父がどうとかなんなの(笑)
 そしてこのバカバカしい状況を、至って真剣に演じる関町さんの才能の無駄遣い。
 何もかもが素晴らしいバランスで、本当に面白かったです。


・VTR 「サボコ」OP映像
 あまりのオシャレっぷり、スタイリッシュっぷりに息を飲んで、何も言えなくなってしまいました。
 ライスは幸せ者ですね。
 自分達のやりたいことを、こんなにも素敵に形にしてくれる方々が周りにいらっしゃるんだから。


・ショップ
 <新規ですか?機種変ですか?>
 関町さんの女装のクオリティ、ビリンバウの時の方がかわいかったなぁ(そこ!?)
 エロイで叫びすぎたのか、ちょっと声が飛んじゃってるのが残念でしたが、でも相変わらずとても面白かったです。
 やっぱり「会社から言えって言われてるんで」が一番好き(笑)

 
・イメージ
 <すぐに吐かなかったことを後悔するぜ……>
 大きなスクリーンで見る迫力!
 もうアイス食べられないよー(笑)


・VTR 「ビリンバウ」OP映像
 田所悪魔も関町地蔵も、かわいらしくてすごく好きです!
 ただ、爆発させた意味が本当によくわからない(笑)


・それいけ!シロッペ
 ……ごめんなさい、やっぱり私本当に無理でした(泣)


・攻めまして日米
 <敵は、アメリカ>
 私は、このネタを見るために大阪に行きました。
 いつかもう一度見たい、ずっとずっとそう思い続けていました。
 だから本当に嬉しかった。
 私はただただ、お二人が繰り広げる世界に酔いしれていました。
 幸せでした。
 本当にありがとうございました。それだけです。


・僕ら
 こんなに私の見たいネタばっかりやってくれちゃっていいんですか?
 まさか、これをやってくれるとは思わなかったので、本当に嬉しかったです。
 胸が苦しくなるような切なさを表現した後での、今までの流れをすべてぶち壊すダンス(笑)
 最後には、前日に単独を終えたばかりのジューシーズも乱入!
 かっこよくポーズを決めて、暗転。


・ED映像
 毎回毎回、鶴さんの名前の出し方へのムダなこだわりはなんなんですか?(笑)


・ED
 登場したお二人に惜しみなく贈られる拍手。
 一度鳴り止みそうになったのに、また自然と大きくなっていったその音に、思わずお友達と顔を見合わせ、「すごい!!」と言ってしまいました。
 本当に感動しました。
 関町「こんなにたくさんのお客さんに入ってもらってねぇ。本当にありがたいですよ。それなのに、なんでKOC2回戦で落ちちゃったんでしょうねぇ」
 その話はもう聞きたくないです(苦笑)
 関町「でもいいですよ。こうやって単独ライブができるんですから!……まぁ、媚びはこのくらいにしとこうかな(笑)」
 そうそう!って思ってたのに、媚びてたんですか?(笑)
 田所「大阪ということでね、普段配信で出来ないようなネタを選んだんですけど」
 関町「そしたら、下ネタと死ネタばっかりになって」
 田所「そりゃ配信出来ないよってね」
 ごもっとも。
 そして、ゲストで登場してくれたジューシーズを呼び込み。
 前日のジューシーズ単独では、ライスはがっつり一本コントに出させてもらったのに、今回は時間が少なすぎると文句を言う3人(笑)
 児玉さんは、次の日にあるKABUTOの衣装を着ていたのですが、
 田所「東京の恥を持ってこないでよ!!」
 ひどい扱い(笑)
 関町さんが、アンケートにご協力ください、お手元にあると思うんでね~と言っていた時、
 京橋はお手元にあるのではなく、ロビーにあるものを自分で取って書くんだと(私もびっくりしました)
 関町「そうなんだ~。じゃぁエコだね」
 田所「でも、結局取っていく人があまりいなくて余っちゃったらエコにならないじゃん」
 関町「あ、そっか」
 何この流れ(笑)
 最後は5人で深々と頭を下げて、幕が閉まっていきました。
 




正直に言わせて頂きますと、私はKOCのことをずっと引きずっていました。
自分が実際に見に行ったから、ウケていたのわかっていたから、なおさら悔しかったんですよ。
どうしてダメなのか。どうして認められないのか。
こんなに面白いのに。こんなにすごいのに。
でも今回、この単独を見れて、やっと少し気持ちが楽になりました。
こんなこと言ったら怒られるかも知れませんが、KOCで結果が出なくったっていいじゃないですか。
自分達のやりたいことをやって、それを理解してサポートしてくれるスタッフさん達がいて、それを面白いと思って応援してくださる方々がいるんだから。
そう思っていらっしゃる方がどれだけいるかっていうのは、終演後に実感しました。
ロビーに置いてあるアンケート、みんなが我先にと手に取るんです。
そしてみんな、アンケートにありったけご自分の思いを書き綴っていらっしゃるんです。
これがどんなに幸せなことか。
こんなに素晴らしい舞台を見せつけられた後、KOCで結果が出ないことが些細なことに思えてきました。
関町さんがおっしゃったこと、私は結構本気でそう思っています。

そしてここからは本当に余談ですが。
私は、そろそろ次のステージに進むべきなんだろうなと思いました。
私はサッカーと戦争のネタを初めて見た時、あまりの衝撃と感動に打ちのめされました。
それで、いつかこれを超えるネタを出してくれるはず、それが単独であるはずと、ずっと思っていました。
でも、その後3回単独を見てきて、正直なところこれより好きなネタは出てきませんでした。
ライスのネタって、どれも好き、どれもすごい。
けれどそこ止まり。
それ以上のものを見せてくれた!と思える単独は、今までありませんでした。
そして今回もそうでした。
ということは、私にとってこのネタが特別ということは、もう変えようのない事実で。
それと比べてどうのこうの言うのは、もうやめようと心に決めました。
当時は、ライスがどれだけすごい人達なのかっていうのをよくわかっていなかったんです。
だからこそ衝撃も感動も強かった。
今は、どれだけすごい人達なのかっていうのは何となくわかってきた。だから今後、きっとこれ以上の衝撃はないんだろうなと。
だから、このネタは特別として自分の心に置いておいて、他のネタは他のネタで、思い切り楽しむことにしようと決めました。
そろそろ次のステージに進もう。
過去のライスと比べるのではなく、未来のライスを楽しもう。
自分にとって、そう一段落つける単独になったかなと思いました。

大阪まで来るのちょっと大変でしたが、そんなことは気にならない、
本当に楽しくて幸せで、夢のような時間でした。
最後に、私が単独終わりの上がりきったテンションで勢い余って、アンケートに書いてしまったことを。

「KOCで結果が出なくても、私のなかのキングオブコントは、絶対にライスさんです!!」

ひゃー、恥ずかしい!!(笑)

3月8日 ライス単独ライブ『ビリンバウ』

2010-03-08 23:00:00 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。

……以上は単独の際に必ず書いていることなのですが、今回はブリッジVTRがありませんでした。
ブリッジは全て、マンガのキャラクターの絵。(この詳細についてはエンディングのところに書いています)
加えて、単独でしかできないだろうなぁというものもありましたので、そういうものについては全部書き起こしています。
タイトルの次の行に
<このような>
カッコ書きがされているものは、簡単なあらすじと感想だけになっています。
基本、好き勝手に言いたい放題感想を書いているだけですので、それでもいいという方のみ、お進みいただけますようお願いします!



・オープニングコント
<気をつけ!休め……>
最初からとってもわくわくするコントでした!
途中の関町さんのおちゃめな顔が忘れられません。
後半ブラックで、こんな感じのネタが続くのかなと思ったら、むしろこのコントが一番黒かったんじゃなかろうかと思うほどでした。
オチに思わず、おおっ!


・オープニングVTR
導火線に火がつくところからスタート。
「ビリンバウ」って、ブラジルの楽器の名前だそうで。(アンケートの上の方に書いてありました)
それに合わせてか、導火線が減っていくにつれて、ジャングルの様子が書かれた動物達の絵が。
途中で登場する二人の絵。関町さんは関町地蔵(笑)超可愛かったです。
絵はだんだんと東京の様子に移っていく。
最後は、導火線が今回の単独Tシャツキャラクターに火をつけ、キャラクター爆発。
ほんっとオシャレ。


・隠語
<お客様に聞かれてはいけません>
この二人の、この関係性だからできるコント(笑)
すっごい笑っちゃったんですが、このコントが終わった後、「あれ?今日ご両親いらっしゃってるんだよね……?」なんて思ってしまいました(笑)


・わー!
ゴジラの音楽に合わせ、スーツ姿の田所さんが何者からか必死に逃げている。
田所さんがハケた舞台に登場したのは、黒子に押される台車に乗って、白のタンクトップ、紫のズボンという出で立ちの関町さん(笑)
パラパラを無表情で踊りながら舞台を通過、暗転(笑)
なんだこれ!!


・転換
<あれ……?今、何の話してたっけ?>
途中から、客席全体が「来るぞー!次来るぞー!」という雰囲気になっていたのが、とっても新鮮で、とっても楽しかったです。
何というか、上手く説明できないんですが、とってもしずるっぽかった。


・怖くない話
田所さんピンネタ。
サスの光に照らされて、舞台の中心でマイクに向かって喋る田所さん。
効果音を変えるだけで、怖くなくなる話を。
すごい面白かったです。
元の声がいいから、そこだけ聞くと本当に怖い話みたいで、ギャップが激しい(笑)
私のお気に入りは「ぴよ」


・ショップ
<新規ですか?機種変ですか?>
もうこれ大好きでした!
見てる時から、「あぁこれ好きだなあ」って思ってた。
関町さんって、最初違和感あったとしても、どうしてこんなにどんな役もこなしてしまうんだろう。本当すごいな。
こーいう人いる!!
特に好きだったのは、「今日、どんなのにしようかな~とかってありますぅ~??」(笑)
「いえ、表向きではなく」「無差別」「会社から言えって言われてるんで」
ひとつひとつの言葉選びも最高におもしろかった。
そしてオチ(笑)
こういうときの田所さんはとてもかっこよく見えます(笑)


・音速
客席に背を向け、舞台の中央に体育座りの田所さん。
そこに、さっきより速い速度でパラパラ関町が通りすぎていく(笑)


・純
<いい映画だったなぁ~>
純な二人がとってもかわいい。
パンフレットの、再生紙、840円とか、そういう細かいところまで言っちゃうのがなんともおかしい。
あと、「来ない奴がわるいんだから」もよかったなぁ。
ただ、他がとっても作りこんでいる感じがしたのに対して、ここだけあともう一歩何か足りないという感じがしてしまったのは事実です~。
ここだけコント終わりの拍手が小さかった気がする。ちょっともったいない。


・イメージ
<すぐに吐かなかったことを後悔するぜ……>
内容はとんでもなくブラックなのに、見せ方はポップ。
シロッペも言っちゃえばそういうことになるとは思うのですが(笑)、シロッペはそれでもブラックさが前面に出ていたのに対して、これはポップが前面に出ていた印象です。
一回想像しちゃうと、もう笑えないですよね(笑)
私は「ひゃ~」ってなっちゃってあまり笑えなかったクチなのですが(笑)、でも強烈な印象でした。
今回ブリッジVがなかったからこそ、この映像の使い方が余計際立った感じがします。


・10だけコント
<登場する数字は、全て10。>
これ!これ私大好きだったのに、アンケートに書き忘れてしまったんです!
この後の「マンションにて」がとっても好みだったので、その印象が強くて……でもこれもすごく好きだったのに!
思い出した時、すっごいショックでした。
なんというか、私はライスのネタの中の「ただのいい話」に弱いみたいです(笑)
今回のこのネタって、数字のところを抜かせば、言っちゃえばただのいい話ですよね。
それと同じように、田所と知子のネタとか、父親の誕生日とかもそう。
冷静に考えたら、ただのいい話。でも、その見せ方がおかしいっていう。
一つひとつのフレーズ好きだったなぁ。
最後も好きでした。
リアルと虚構が、紙一重で分かれていて、でもどこかで交わっているみたいな。……自分で言ってて意味わからなくなってきた(笑)


・嵐の夜、確かに君はそこにいた
暗転の中、大雨と雷の効果音。
次第に大きくなっていき、雷のようにビカビカと白い照明が光りだす。
その中でパラパラを踊る関町さん(笑)
もー!!
なんだよー!!(笑)
私は勝手に、コントのタイトルが今までとはちょっと違った感じだったので、鈴虫の時の「僕ら」みたいな、長尺感動系のコントを期待していたんです。
そしたら、なんだよー!!(笑)
もう裏切られた気持ちでいっぱいです(笑)
いや、勝手に期待した私が悪いのかもしれないんだけどさー(笑)


・マンションにて
<午前10時と、午後8時>
今回一番好きでした。
次に何が来るのか、わくわくが止まらなかった。
一つひとつが微妙にリンクしていくのも楽しくて。
乾杯のところがあまりにもかっこよくてグッときました。
その瞬間の二人は、この全世界の誰よりもかっこいいと思ってしまったほどでした。
で、最後捕まった時のぬるっと感が何とも言えず好きです。
「……え?え、何してんの?」(笑)
オチもきれい!あぁステキ。


・エンディングVTR
エンドロールで、

  ライス
田所仁 関町知弘

という文字を見るのは、もう3回目ですが、いつ見てもいいものですね。
そして、流れていくスタッフさんの文字の背景に、でっかく「鶴」という文字が(作家さんの名前)
なんでこんな作りに?
今回私の席が結構後ろだったので、これを見た見学に来ている芸人さん達の笑い声がしっかり聞こえてきました(笑)
そして、ナレーションのところには、
「ミスターX この後、エンディングで登場!」という文字が。


・エンディング
単独Tシャツを着て登場の二人。
今回のTシャツは、今までとちょっと違って、田所「みなさん待望の」かわいいデザイン(笑)
アリクイ?サイ?みたいなキャラクターがあしらわれています。
関町「でも、こいつ結構気に入ってたみたいだけどさ、オープニングのVTRで最後こいつ爆発したじゃん」
田所「そういう生き物なんです。導火線がついてるっていうね」
理解不能です(笑)
今回ブリッジで映し出されていた絵は、なんと全て田所さんが書いたものなのだとか!
ご本人達は「反応が薄い」と嘆いていらっしゃいましたが、いや、違うんです!
絵があまりにも上手すぎて、何かのマンガのキャラをそのまま映し出しているのかと思っていたんです。
去年の単独オープニングVで、メガネをかけていた人の隣に全て「関町知弘」と書かれていたから、そういう感じなのかなと思って。
でも実際はそうじゃなくて、マンガの代表的キャラにメガネをかけたものを田所さんが書いていたのだとか。
うわー、これを知った上でもう一回見たかったです!
関町「そして、すいません、パラパラ3回も踊っちゃって」(笑)
やる前は結構不安だったそうなのですが、その不安は全然いらなかったですね!
2番目の「音速」のところは、台車が速すぎて、袖の壁に激突したそうです(笑)
そして、ナレーションのミスターX登場。
呼び込む時に、
田所「まさかね、スケジュールが合うとは思わなくて……」などと大げさなフリをして、それに耐えられなくなり、
「ちょっと!!」と出てきたのは、えんにち望月さん!!
奇跡的にこの日、そして前2日間空いていたため、深夜稽古までがっつり付き合ってくれたそうです。

望月「始まる前に、仁君に『噛まないでね』って言われたことが、すっごい悔しかった!」
そんな田所さんは、「怖くない話」の時に効果音を噛んだことを責められる(笑)
競馬の始まる時のファンファーレ?だと思うのですが、前日にこれを練習していた時、みんなに「音程がおかしい」と笑われて、それを気にしていたら噛んでしまったのだとか。
実際もう一回やってみると、最後の音だけきれーに外す田所さん(笑)
ライス単独はいつも二人だけだったので、こうやってゲスト的な形で、お手伝いの芸人さんを頼むのは初めて。
望月「じゃあ、もう友達ってことだよね!」
なぜかそんな確認をとる望月さん。
ライス「あ、あぁ……」
なぜか乗り気じゃないライス(笑)
最後は3人で、「ありがとうございましたー」と頭を下げて、終演となりました。



ここから、少し思ったことをだらだらと好き勝手に書かせていただきます。

私は今回の単独、本当に心の底から楽しかったです。
「面白かった」というより、「楽しかった」という言葉の方が当てはまっているような心情でした。
一つひとつのネタ、面白いだけではなく、なんというか、エンターテインメント性があるというか。
わくわくして、ドキドキして。
頭を使って先読みするような感じではなく、純粋に流れを楽しめるような感じでした。
今まで3回ライス単独に行かせていただきましたが、私は今回が一番満足しました。
キリ・バトの時は、ちょっとネタが練り切れてなかったみたいでご本人達も悔しそうでしたし、鈴虫の時は私シロッペがダメだったので(笑)
今回は全てのネタが好きだったし、どれもきっちり練られてて本当に面白かったです。

その上で、今回は賛否両論なんだろうなぁということも感じていました。
鈴虫を見ちゃうと、ああいう感じのブラックなネタがなくて、物足りないと感じていらっしゃる方も多いんだろうなぁと。
イチゴかザクロかで言ったら、ザクロが好きという方々ですね。
私も正直、物足りない気持ちはありましたが、でもザクロを思い浮かべると味が強すぎて(笑)
だから私自身は、イチゴ好きなのかもしれないなぁと思いました。
でも、そうやってイチゴとザクロを、きっちり線引いて立てわける必要ってあるんでしょうか……?
文句を言うわけではないのですが、どちらもバランスよくお皿の上に盛り付けてもいいのではないかなぁと思って。
半年に一回しかザクロ食べられないなんて、待ちきれない方もいらっしゃるのではないかなぁと思って。

今回全体的に私が感じたことは、上手く説明できないんですが、なんというかとっても「しずるっぽいなぁ」ということでした。
雰囲気がとってもしずるに似てた。どこがどうと説明しようとすると難しいのですが(汗)
私の中で、しずるって、シュールだけど多くの人に理解されやすいシュールっていうイメージがあります。
今回のライスもそんな感じでした。
私はそれが悪いとは全然思いません。
むしろ、そういう風に色んなネタをやっていく中で、どんな人にも認められる、より多くの人に好かれるライスになってほしいなぁなんて思っています。

だらだら好き勝手に書いてしまいました。
不快な気持ちになられた方いらっしゃったら、申し訳ありません。
素人の勝手なひとりごとなので、さらっと流してもらえたら嬉しいです。

最後にもう一回言ってしまいますが、今回は本当に楽しかった。
一時間半があっという間で、凝縮された時間でした。
10だけコントの辺りから、そろそろ終わりなんだと気付いた時、終わってほしくない、この時間がずっと続いてほしいと思ったほどでした。
会場から出る時、本当にさみしくて。
夢から現実に引き戻されてしまったような気がしました。
ブリッジVなしコント一本勝負、とっても贅沢な一時間半でした。
また、半年後にこの夢の空間に来れることを、楽しみにしています。

10月31日 ずしゃる

2009-11-19 00:19:49 | 単独ライブ
今まで何回かやっていたずしゃるですが、夜枠だったりバイトが入っていたりして、毎回時間が合わずなかなか行けず。
今回、やっと時間が合い、行けることになりました。
ライスもラバガも出る人吉祭には行けなくて残念でしたが、でも本当に楽しくて大満足でした!
ただ、今回は席が……
チケ発売日の10時からパソコンで頑張って取ろうとしたんですが、全然つながらず!
やっと繋がった時には、「立見席ってこんなに出るの!?」と思ったほどの番号でした(笑)
実際行ってみると、そんなに見づらくはなかったのですが、なんせ遠いので声があまり聞こえませんでした。
そんなわけで、聞き間違いとか、忘れているところとか結構あると思います。
また、カメラ入っていたので、後々配信があるかもしれません。
それでもいいよ、気にしないよという方だけでお願いします。



会場が暗くなって、村上さんの影ナレ。
「本日は、ずしゃるにお越しいただきありがとうございますー。これはトークライブということでやっているんですけれども、ちょっとネタが出来たので……」
ここでおぉっとなって拍手する客席。
「いや、まだやるとは言っていないんですけど」(笑)
ということで、4本も新ネタを見せてくれたのでした!
タイトルとちょっとした感想だけ。

・放課後
 最初はじわじわと入っていって、違和感なく雰囲気をしみこませていて、気付いたらいつの間にか!
 上手いなぁ、本当に上手い。
 「うっひょー」


ネタが終わり、どうでしたか?と客席に聞く二人。
村上「まあね、日本3位ですからね~」
大きな拍手☆その言い方はむかつくけど(笑)、紛れもない事実ですもんね!
池田「コント大会でね」
村上「池田さん、前から気になってたんですけど、なんでキングオブコントのことコント大会って言うんですか?」(笑)
ネタとネタの間は着替えなければいけないのですが、しずるのライブなのにしずるがいなくなってはいけないということで、舞台上で生着替え(笑)
そして、着替えが遅かった方には、時間差に応じて罰ゲーム。勝った方につねられる(笑)
こんなボードが。

50秒以上 どこかちぎる
40秒   横っぱら
30秒   もも裏
20秒   首
10秒   二の腕
10秒以下 腕

こんな感じ。
どこかちぎるって何(笑)

村上さんが負けて首つねられる。


・上司と部下
 どういう仕組みなのかわかってから、次に来る展開にわくわく!
 私はしずるのネタの小競り合いみたいなのがあまり好きではないのですが、それがありつつもこんなに面白いのは、そもそもの設定が面白いからですね。
 オチがまたひっかかるので、余計なことまでいろいろ考えてしまう……悔しいなぁ。

着替え→池田さん負けて腕つねられる


・部活紹介
 「囲碁将棋部」って名前を聞いた瞬間、あの二人しか出てこない(笑)
 ホントにちょくちょく上手いこと言うなぁ~。こういう言葉の巧さにひかれるのかも。
すごいです!(笑)

着替え→池田さんが負けて、差は1分6秒!
村上「あの、本当にちぎるつもりはなかったんですけど(笑)」
池田「僕らのブラックジョークのつもりで」
そんなわけで、20秒+40秒で、首と横っ腹。痛そうー!!

・禁煙
 パーカーなきゃできないネタじゃん!ちょっと村上さん!?(笑)
 こういう、(途中まで)キャラ入っていないコントって久しぶりに見た気がする。楽しかったです。
 最後もいいですね☆


ここからは60分間トークでした!
でも、終わるなりすぐに、
池田「トークやるって聞いてたのに不満だって方いますか?」
ネガティブすぎる(笑)

・最後のネタの顔が激しかったことから……(笑)
 新年一発目のレッドシアターで、白目向いて登場した池田さん、あとでスタッフさんに怒られる
 「君が思ってる番組と違う」
 村上「ホラーになっちゃうってことだね」

・コカドさんと東京タワーに行ったことがある村上さん
 東京タワーは途中まで800円で、そこから上の展望台に行くまでさらに時間もお金もかかる。
 時間がなくて上の展望台に行けず残念。
 さらに、隣接するトリックアート館も閉まっていて残念。
 村上「『えぇ~』って。大阪から出てきた30代の人がめっちゃ、えぇ~って」
 その後に蝋人形館みたいなところに行った。
 入り口に鏡張りの柱があって、近づくと自分が大きくなったり小さくなったりする。
 村上さんはそれを見て、「子供だましだなぁ」とくすっと笑ってしまった。
 ところがそれを見たコカドさん、大爆笑。
 村上「あんな面白いネタ書いて、あんな面白いコントする人が、子供だましで大爆笑!」

・一方池田さんは、中岡さんのバイクの後ろに乗せてもらったことがある。
 なぜかBGMとして、チャゲアスの曲を12曲くらい歌わされる(笑)

・先日、パチンコのイベントに呼んでもらったしずる。
 鬼奴さんのカリスマ性(笑)

・これを期にパチンコ始めればいいよ、と村上さんに勧める池田さん。
 でも村上さんはよくわからないからいいと。
 池田「よくわからない台を打つっていうのも面白いよ」
 池田さんは、冬のソナタの台を打ったことがあるそう。普通のパチンコだったら数字になっているスロットの部分が、出演者の顔。
 ところが、原作のドラマを見たことがない。
 だから、
 池田「俺にとっては、知らない韓国人が3人出てきてるだけなの」
 なにがおもしろいの(笑)超笑いました!
 ここからノリノリの池田さん、絶好調のパチンコトーク

・池田「前に仮面ライダーの台打った時も面白かった!」
 そして、ホワイトボードに絵を描く。
 その絵が、
 村上「何これ?もじもじした、ぬりかべ?」
 「伝わるかなぁ~」と言いながら、仮面ライダーの台の説明をするのですが、
 池田「フィーバーしたら、ここがガー!ってなってガーガー!ってなるの!!」
 擬音ばっかりで全然伝わらない(笑)
 村上「こういう時の池田やだ~!熱がすごい~」

・噂のTOKYO一週間の裏話。
 ガウンを着て、ipodを持って、ヘッドホンをして立っているあの写真のイメージは、
 『朝起きて』。
 村上「朝起きて、あんな恰好の人いる!?」

・その時のお仕事は村上さんだけだったのに、間違えてマネージャーさんが、池田さんにも集合時間と場所をメールしてしまったそう。
村上さんが、撮影するマンションの一室でメイクしてもらっていると、インターホンがなり、スタッフさんが受話器をとって画面に映ったのは池田さん。
スタッフさん大慌て(笑)
村上「『ちょちょちょ!なんで池田さん来てるの!?』って」
一方何も知らない池田さんは、部屋の前のソファがふかふかで、弾力に感心していた(笑)
その後スタッフさんに「すみません、今日は村上さんだけの……」と言われて、
「あっそうですか、わかりましたー」と、くるっとUターン(笑)
村上「だから池田は、わざわざ家から、ソファの弾力を確かめに来たんだよね!」

・その日はその後お台場での仕事だったため、駅でご飯を食べてから向かおうとしていた池田さん
 ところがご飯の最中、村上健志から電話が。
 村健「今○○駅にいるでしょ?」
 その後で待ち合わせすると、
 村健「池田さぁ~ん、来ちゃだめですよぉ~^^」
 村健さんも同じ現場だったので、池田さんが来ちゃったところを見ていたそう(笑)
 池田「あいつホントむかつく」
 村上「キャラじゃないですからね」

・それからseventeenとか、そういう雑誌系のお仕事が入るたびに、「これ俺もですか?」とマネージャーさんに確認してしまう池田さん。

・この前、別の雑誌で撮影をした村上さん。
 その時のカメラマンさんが、本当に面白い人だったそう。
 村上さんより年上の、アラサーくらいの女性。
 撮影中、12回くらい言った、撮った写真を見ての言葉。
 『ス・テ・キ』
 村上「文語だったら見たことありますよ!でも口語で、ハッキリと言葉の間に点が見えたのは初めて!」(笑)
 最終的に、これほんとにわかんないと村上さんが思った言葉。
 『潤う~!!』(笑)

・その女性カメラマンさんが、ベッドに寝ている村上さんにまたがって、上から写真を撮っていくような方だったそうで。(でも全然いやらしい感じじゃないですよと言っていました)
 色々なことを要求されて、村上さんぐったり。
 村上「もうレイプですよ!」
 そして撮影後に思ったこと。
 村上「ピロートークって大事だなって」
 池田「結論それかよ!!」

・なんの流れだったか、まなみさんの話に。
 まなみさんはオタクらしい。
 声優さんのトークライブに行ったりする。
 そして最近は、
 池田「BLって知ってる?」
 村上「ベーコンレタス?」
 池田「ちげぇよバカ!」
 笑う村上さん(笑)
 村上「いや、色々な方面からお仕事が来るかもしれないから……」
 ポイズン先輩の後枠を狙う気!?(笑)

・ディズニータイムのお仕事の話。
 この番組は、「遊び7:仕事3で」とスタッフさんから説明されるくらい、本当に遊んでいるような感覚でいいそう。
 ところが、池田さんは笑いが来ないと不安になってしまう。
 だから、「おいしいですね~パッ」みたいなことをやりたくなってしまう(笑)
 村上「池田のその心意気は素晴らしいのに、表現方法が……」
 うなだれる村上さん(笑)
 常に全力の池田さん。
 村上「そうじゃなくて、全力でやるところと、力を抜くところと、メリハリがないと……オレも公衆の面前でこんなこと言いたくないんだけど(笑)」

・池田「俺もそうしたいの!でも、」
 ホワイトボードに

 ○
 △

 こんな感じの人の絵を描き、
 池田「こいつがしゃべりかけてくんの!!」
 村上「誰だよ!!(笑)」
 
・つまり、もう一人の自分が「これでいいのか」と語りかけてくるような感じだそうで。
 以前、神保町に出た時も、一切ボケられない役どころだった。
 でもボケたい。今までで一番悩んだんじゃないか
 村上「演出の方もね、すごい優しい女の方なのに。
    『ミルククラウン竹内さん、ここはこうでお願いします。ジェントルさん、こうお願いします。
     ……池田、池田、違うって。』」

・今公開している是枝監督の映画、「空気人形」。
 実は二年ほど前、池田さんは監督から名指しでオーディションに呼ばれていた。
 行く前に、是枝監督は変わり者と聞いていた。
 そして当日。オーディションで監督に、
 「君さぁ、人の作品に出ることってどう思う?」と聞かれた池田さん。
 普通に答えればいいのに、「是枝監督は変わり者だから、なにか一発かまさなきゃ……!」と思ってしまい、言った言葉は、
 池田『いや、別に、出たいとは思わないですねぇ』
 これでオーディション不合格!!もったいなさすぎる!!

・ここでお時間が来てしまいました。
 これから気を付けてくださいね池田さん、とか、またずしゃるやりたいので~という感じで終了しました!


本当に本当に面白かった!!
まさか新ネタを、しかも4本も披露してくれるとは思わなかったので、もう大満足でした。
4本どれも、しずるっぽいんだけれども、今までに見たことのないようなストーリーを展開していてくれたりして、引き出しの多さに感心してしまったのでした。
そして、それらが全部クオリティ高いのが印象的。
途中ちょっとつまったりして、まだ練習不足なのかもしれないというところもありましたが、それでも今の時期にこうやってネタを作り続けられるのがすごい。
心から、「コント大好き」なんだろうなぁと。
レッドシアターって、すごくいい環境だけど、すごく苛酷な環境でもありますよね。
二週間か三週間に一回、必ずネタを出さなきゃいけない。
毎回他のメンバーと比較され、面白くなかったらすぐに飽きられてしまう不安だってある。
でもこのお二人なら、それを楽しんで乗り切っていけるんじゃないかなという感じがしました。
4本どれも好きで、甲乙つけがたかった!
これはもはや単独ライブだよ。

トークの方は、びっくりしたのですが、しずるのトークってこんなにテンポ早かったでしたっけ?
テンポ良くどんどんいろんな話が繰り広げられていって、すごく面白かったんですが、時々話についていけなくなるような瞬間もあり。
自分がいかに、ライスのゆったりまったりトークに慣れてしまったかを思い知ることとなりました(笑)
それほど、お二人が乗っていたり、話したいことがたくさんあったっていうことなのかな。

それにしても私は、芸人さんが奥さんとか彼女さんとかの話をするのを聞くのが大好きみたいです。
今回も、池田さんが「まなみが……」って話し始めた瞬間、わくわくしてしまいました(笑)
仲いいんだろうなぁ。いいなぁ。
私も彼氏ほしいなぁ。
池田さんに言われちゃいそう。
「結論それかよ!」