甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

2月24日  しずる単独ライブ『尻ん ~熱がおびたのさ~』

2009-03-04 23:18:29 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。



・しりとり
〈せ~の、「しりとり!」〉
舞台の上手下手に別れ、しりとりをする二人。
だけど普通のしりとりとはちょっと違います。
せ~のという声に合わせて、「しりとり!」その次は「りんご!」と、相手と同じ答えが出るように、しりとりを同時にしていく。
「ぱ」のところでは、「パンツ!!」そして、
村上「俺、お前に合わせたからな!!」(笑)
「し」で、ちょっと迷う池田さん。
村上「お前、今立ってる場所考えればわかるだろ~!」
池田「あぁ、そっかそっか!」
そして出た答えは、ずれた!!
村上「下北!」
池田「お前、バカじゃねぇの!下北って広すぎんだろ!なんでそんな広い範囲で言うんだよ」
村上「じゃあお前なんて言ったの?」
池田「下手」
村上「バカか!お前は下手かもしんねぇけど、俺は上手なんだよ!」
なんだろう、なんだろう、この感じ!!
実はお互い正しいこと言っているのに、びっくりするぐらいバカバカしく感じてしまうこの感じ!!(笑)
なんかよくわかんないけどすごい!!
袖から作家さんが書いた紙が飛んでくる。
「『し』でそれしか思い浮かばないとは、お前らまだまだだな」みたいなことが。
「し」ってなんかあるか~?と、ぶつぶつ言いながらハケる二人。
暗転。


OP映像
二人の写真が次々と出てくる感じ。
とってもポップ。
華があるってこういうことね。


・絆~KIZUNA~
〈相棒同士、俺はお前に生かされている…はずなのに…?〉
まず、私は男の友情ものっていうシチュエーションが大好きでして、それに加えてスーツと銃なんだから、何も言うことはありません。
二人とも本当にかっこよかった!!
正直、ライスにもこういうのやってほしかったんだけどなー(笑)
最初は、二人が入れ替わり立ち代わりひたすらボケるのかと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。
もう、出てくる度にどんどん落ち込んでいく池田さんが面白いのなんのって(笑)

VTR  しずるどちらが気付かれるでしょうか?
ルミネがある7階からビルの中を歩いて、その間にどちらが先に気付かれるか。
カメラを回している作家さんがそんなことを言うと、二人はカメラに向かって散々生意気な口を(笑)
村上「いいの?パニックになるよ?」
池田「言っとくけど、おれら今めちゃめちゃ人気あるよ?」
などなど(笑)
それから実際エレベーターで7階から降り始めることに。
無印やらビレバンやら、よしもと好きなら見慣れた光景(笑)の中を、普通に歩いていく二人。
しかし一切声かけられない(笑)
焦り始める二人は、ムダにきょろきょろしたり、抱きつき合ったりしてアピール(笑)
結局、誰からも声をかけられずに、東南口のコインロッカーの前まで来てしまいました。
村上「いや~、ルミネの中って、面白いね」


・読動術
<読動術、なるものが使えるお師匠様に教えて頂きたいのに…>
始まってすぐ、これ好き!と思うコントでした。
発想はステキなのに、実際にやってることはとってもバカバカしい(笑)
そして、チーポウが最初から最後まで同じテンションで受け続けているのがたまらない(笑)
オチいいですね!
今回オチはふわっと終わっていったものが多かったので、余計印象に残っています。


VTR  村上誕生日
村上さんのお誕生日。村上さんの待つ打ち合わせ場所に着た池田さんは、村上さんにプレゼントがあると言い出します。
「ハッピバースデートゥーユー♪」と歌いながら、自分の着ていた上着を脱ぎ出し、村上さんに手渡す(笑)
村上「これがプレゼント!?」
池田「わかったよ~」
と言った後、歌いながらどんどん服を脱いでいく池田さん(笑)
最終的には村上さんに全てプレゼントし、裸にリュックをしょって帰っていく池田さん(笑)

・二人旅
<温泉旅行に来た二人……>
あ~イライラするコント~!!(笑)
それでも笑えるのは、突然歌い出したりぴょんぴょん跳ね回ったりする村上さんと、ひたすらウザがって怒りを通り越して逆に笑顔になっちゃっている池田さんが、なんだかかわいく思えてしまうからに他なりません(笑)
それにしても、村上さんの豹変ぶりには鳥肌が立ちました。
怖かった。狂った役が非常にお上手です。


VTR  池田誕生日
打ち合わせが終わり、帰っていく村上さん。
「あいつ、今日俺の誕生日なのに何もないのか」と不満の池田さん。
しかし、村上さんがメモを落としていっていることに気付く。
そこには、
「渋い谷にいる像のところに…」
みたいな暗号が書いてある。
その通り、渋谷のモヤイ像に行ってみる池田さん。するとそこには紙が。
「難しい波の…」
客席から「えぇ~!?」(笑)
その通り難波に行くと→札幌に行け→新宿に行け。
「結局新宿なのかよ!」と池田さん。
暗号の通り、東南口のコインロッカーを開けてみると、そこにはルミネのパンフレット一枚だけ…
そして村上さんの手書きで「誕生日おめでとう」…
池田さんから遠ざかっていくカメラさん…(笑)


・嗚呼、二人
〈高校の同級生と、長いことルームシェアしてるんだ…〉
これ、本当にすごいと思いました!
最初にこういうことなのかってわかってから、どんどん引き付けられて、どんどん加速していって、どんどん楽しくなる感じ!!
パターンは最初から最後まで変わらないのに、テンポのよさと言葉選びで最後まで全く飽きませんでした。
このコント一番好きだったかも!
なんというか…
後述しますが、しずるのネタって、小競り合いとか言い争いが多くて、それこそがしずるの持ち味みたいなところもあると思うのですが、私はそのパターンのネタがどうも苦手で。
そんな中で見たこのコント、本当によかった!
本編ではこの二人がどんな友達かとか、なぜルームシェアしてるのかとか何も語られてないですが、本当に仲いいんだろうなぁ~って。
ちょっとの言葉で通じ合えるこの感じ。信頼感。
そんなところが見え隠れする、すごいいいコントだと思いました!
……とは言っても、これ、二通り解釈あると思うんですよね。
一つは、仲いいから、会話が少なくても通じ合える。
もう一つは、仲悪いから、あえて言葉をあまり交わさなくても通じ合えるようにしてしまった、なってしまった。
どちらともとれると思うのですが、私は、あえて前者だと考えました。
私もあんな友達がほしいよ。
しずるのネタでこんな気持ちにさせられるとは…(笑)
二人のイメージはどっちだったのかなぁ。


VTR?  音声でお楽しみ下さい
画面には、黒地に白文字で「次のコントまでの間、舞台裏の二人の音声でお楽しみ下さい」みたいなことが。
さっきのしりとりの答えが気になる二人。
池田「な~んか引っかかってんだよな~引っかかって…引っかかって…あぁっ引っかかった!マグロ釣れた!!」
……!?
あまりのことに頭がついていかなくてごめんなさい(笑)
池田さんも村上さんも、平然とマグロ釣れた体で話進めていくんだもん。こっちはどうしたらいいかわからないよ(笑)
この見せ方、とっても好きでした。
映像がない分、色々と想像できて楽しいです。


・素人クイズ選手権
〈回答者は50代のおじさん…〉
これ、ハマらない人には本当にハマらないコントだと思います。だってワンパターンで強引に押し進めるし(笑)
強引なのですが、私は2つめで大笑いしてしまって、そのままずっと心を掴まれたままでした。
はんぷてーだんぷてー(笑)
語感が素晴らしすぎる!!これだけであと3日は笑える(笑)
本当に笑いました。
それにしても、池田さんはおじさん役が板につきすぎです(笑)


VTR  新幹線(前編)
今から広島に営業で~す!とカメラを回す池田さん。
ホームに新幹線が到着したのに、寝ていてベンチから立ち上がれない村上さん。
「あと5分…」とむにゃむにゃ。
村上さんが起きたと思って、歩き出して新幹線に乗り込む池田さん。
しかし、乗り込んだ後窓の外を見てみると…まだホームに寝てる村上さんが!
無情にも発車する新幹線…
池田さんが「またかよ…」だの、「しずる終わったな…」だの(笑)


・俺とお前
〈忘れっぽい男と、記憶力のいい男〉
途中村上さん崩れましたが、なんとか持ち直そうと思い出してるところと、池田さんのなんとかフォローしようと奮闘している姿を見て、カッコイイなぁなんて思ってしまいました。
不思議なコントだったな~。
ネタを見ているときちょっと深読みしすぎてしまって、村上さんが池田さんをマインドコントロールするみたいなオチを予想していました。ごめんなさい(笑)


VTR  新幹線(中編)
今営業から東京に帰ってきました~と、新幹線の中の池田さん。
隣の村上さんが全然起きない。
池田さんが車外に出ると、またもや村上さんが寝たまま降りてこない。
ついに車掌さんに起こされる村上さん(笑)
起こされてもまだ寝ようとする村上さん(笑)


・その後の雰囲気
<男と女のSEXの後>
<男と女のおしくらまんじゅうの後>
<料理長とコックの餃子包みの後>
<飼い主と犬の散歩の後>
<マジシャンとJOKERのトランプのマジックの後>
とても簡単に説明してしまうと、最初にパターンを見せて、そこからどんどんセリフが変わっていくコントでした。
最後には、ルージュで伝言を残し、それがスクリーンに映し出されるようになっていました。

すごい!
こういうの大好きです。
常人の想像力を軽く飛び越えてしまう感じ!(笑)
最初のパターンに当てはまるように、どんどん表現や言葉が変わっていくのはもちろん面白いのですが、そもそも設定がぶっ飛んでる!
だって、飼い主と犬の散歩って……
犬が出てきたよ。人間ですらないよ(笑)
しかも普通、それで終わりだと思うじゃないですか?これ以上のものはないだろうって。
なのにJOKER出てきちゃったよって。生き物ですらないよって(笑)
あらゆるセリフが大好きでした。
全然本編と関係ない話なのですが、最初のSEXの後で、大して面白いセリフは言っていないのに、なんだか会場全体にクスクス笑いが広がるのがとっても楽しかったです(笑)


VTR  新幹線(後編)
夜道を歩く池田さん。
カメラに向かって、「帰ってきました~」「今日は村上のせいで疲れました……」と。
ふと空を見上げると、月がなんかおかしい?
カメラでアップにすると……月の上に寝ている村上さん。
3部作で予想外のオチ(笑)


・さおり…
<二人は恋のライバル……>
ちょっとこういうパターンのネタが多かったので、飽きてしまった気持ちはありましたが、でもすごく楽しめました。
ぼそぼそつぶやく池田さんがなんとも(笑)
オチもよかった!!そ、そりゃそうなるよね!!と、あえてあっさり終わった感じがとても好きでした。


ED映像
ベストフレンドが流れて、その瞬間みんな、わぁ~!!って感嘆の声。
なんと、背景にPVを流しながらのエンドロール。



ちょっとぉ、なんて豪華なの!!
単独祭りのエンドロールで断トツに豪華でしょ!!(笑)
曲が流れてきた瞬間、ぐっときて泣きそうになりました。
内容は置いといて(笑)、曲が本当に良すぎるんですよ~!
ライスのエンドロールは、じわじわしみじみ感動って感じだったんですが、しずるのエンドロールはぐわっと一気に感動の波がきた感じです。
大画面で、こんな大人数でこのPVを楽しめる機会があるなんて思っていなかった。
本当に素敵ですね!!
風景がキレイすぎますし、切ない心境が表れていてぐっときました。
そして、最初のサビで池田さんが口ずさむところで、会場爆笑(笑)
そうですよね、やっぱりそうですよね!!ここ面白いよね!!(笑)
家で一人で見ていた時には、笑っちゃいけないものだと思って笑えなかったんですが、こんなに大勢のみなさんと一緒に見てたら、そりゃ笑っちゃうよ!!
自分でも驚くぐらい笑ってしまいました(笑)
オチも大拍手(笑)


エンディング
せっかくだから大きな画面で見てほしい、ということで実現した今回のエンドロール。(ありがとうございます!)
PVの撮影時の裏話。
この撮影は、本当に歌っていたそう。
そうしたら、道を通りすがるおじさん達が見ていて、池田さんは思わず会釈してしまって、監督「カットカット!」(笑)
村上「でもさぁ、監督としては、最初に池田が口ずさむところ、笑わせるつもりじゃなかったと思うんだけど……(今)大爆笑だったよ!」
池田「池田、調べとか知ってるんだ~みたいな?」
この表現最高でした!!調べって(笑)

大分押していたこともあり、エンディングはあっさりめで終了。
どうもありがとうございました~と頭を下げて暗転した舞台に映し出される文字。

<村上と池田の単独の後>
おお~っ!!
先ほどのコントのパターンに合わせて、色々なセリフが飛び交う!
個人的ピークは、
池田「舞台の上だと別人だもん、びっくりしたよ」
村上「どうせ他の芸人にもそんなこと言ってるんだろ。ライスとかに言ってんだろ。」
沸きに沸く会場!(笑)
村上「お前、田所と仲良すぎなんだよ」

最後、「あっ、最初のしりとりの言葉わかった!」となり、暗転。
スクリーンに映し出される
「尻ん」
の文字。



以上でした!!
完成度に驚きました。
正直に言わせて頂くと、あまり練習できていないんじゃないかな~と思っていたんです。
ところが、あえてその忙しい状況に挑むような、細かいセリフまできっちり決まっているようなコントをやってきていました。
「その後の雰囲気」なんて、セリフ覚え大変だったろうに。
実際、練習不足なのか、飛んでしまったり噛んでしまっていたところも、たくさんありました。
ですが、それでも、中途半端に流れだけ、みたいなコントをやらなかった二人のチャレンジ精神に、素直に感動しました。
本当にすごかったです!

世間一般からすれば、しずる=青春さわやかコント
少し見ている方からすれば、しずる=シュール・ブラックコント。
しかし今回の単独では、そのどちらでもないしずるをいっぱい見ることが出来ました。
毎回毎回新ネタを見る度に、本当に色々な切り口があるなぁと感心するのですが、今回はそれが更に増えた感じがしました。
これからも、もっともっとしずるを見たいと思わせてくれる単独でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿