甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

2月18日  ライス単独ライブ『キリ・バト』

2009-02-21 22:23:52 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。




・耳のなんかすごい長いやつ
<宇宙人に連れ去られて、目が覚めると……>
最初にクスっと一笑い、それからたっぷり間を置いて大きな笑い。
最高ですね!!この瞬間がたまらないです。
田所さんの「耳、鼻、目、やつ!?」が大好きです(笑)
オチいいなぁ~関町さんのキャラ全開!


OP映像
古いモノクロの映像(南国やら東京オリンピックやら?)。
あらゆる人の顔の前に出される「田所仁」「関町知弘」の文字(笑)


・AV
<何を借りようか迷っている男に……>
とにもかくにも、関町さんの登場が衝撃的すぎました(笑)
あまりのことに頭が混乱しっぱなしでした。
最後、一回暗転して、もう一回明転するところがすごく好きでした。おっちょこちょい。かわいい。
散々何者なのかっていう不思議な感じをあおらせて、そのまま終わったのですが、これはこれであぁそういうコントなんだって納得出来た感じがして。
免許証のくだりがかっこよかった(笑)
あと、田所さん、吉沢あきほ押しますね~!!(笑)正直、こっちには全然伝わってこないんですけどね~!!(笑)
なんだかかわいらしいコントでした。


VTR  宣材写真
新しいプロフィール写真をどれにしようか決める二人。
映像は写真のみ。二人の声だけが聞こえてくる。
最初の写真を見て……これいいんじゃない?となるも、関町さんの鼻毛が出ているからダメ。
次の写真……田所さんが公共料金の徴収書を持っているからダメじゃん!という感じ。
私が一番好きだったのは、なぜか田所さんが女性を抱きしめている写真(笑)
関町「知らない人が見たら、もはやトリオだよ」


・父親の葬式
<お葬式が終わって、家でクイズ番組を見ながら思い出を語る母と息子……>
すごいコントだ。
二人は一切ボケていない。なんてコントだ。
本編の流れがとてもしんみりしていて、普通にいい話で、いい話すぎて、ちょっと笑うのがはばかれるほど(笑)
本末転倒ですね(笑)でもそこも含めて好き。
私、こういうのを見に行ったのかもしれないな。
関町さんの女装、最初は違和感あるのに、最後にはお母さんに見えてしまう不思議。


VTR  田所仁
BGMはロッキー。
ランニングしながらシャドーボクシングをしている田所さん。
商店街の人達に笑顔で手を振る。
八百屋のおじさんからリンゴを投げてもらって、さわやかに丸かじり(笑)
そんな彼が走って入っていったのは……風俗案内所。


・ケンカ
<ファミレスでケンカしている二人の声優……>
岩旦那も骨丸もホントにかわいらしい(笑)
関町さんの怒鳴ってる時の声を聞いて、本当にいい声だなぁ~なんて。ドキっとしました。


・関町知弘 脚本・演出作品 「TURKEY」
つっこみどころが多すぎてどこから書いたらいいか(笑)
まずそもそも、なぜ彼はTURKEYと呼ばれていたのか?
エロ本を見た後のリアクションは何!?あれも関町さんが演出したんですよね?
そして華道のシーンのダンス(笑)
事故のシーンで関町さん吹っ飛びすぎ(笑)
そういえば最初のシーンで「今のオレには何でも手に入るんだ」って言ってたけど、どんな仕事に就いたんだろう?
博士に助けてもらったTURKEY。……博士って誰?
オチは信じられないぐらいグロテスク(笑)なのになぜか切なくなる。
そして最後の映像はなに?なぜ捧ぐの?(笑)
あっ、わかった!このコント、説明が少なすぎるんだ!!
あらゆる場面で説明が少なすぎるよ。もちろん、それこそ面白いところなのですが。
正直かなり笑いました。


・後天性特定音域過敏症
<ある日突然発症し、有効な治療法もない症状にかかって……>
最初が好きです。
あらゆる音を聞かせておいて、これかなこれかな?と思わせるという。
過敏に反応するってったって、反応のしようがあるでしょう!!(笑)
何か関町さん似合ってしまうのよね~(笑)
封筒を破るところの潔さがよかったなぁ。
あと、田所さんの「もはやどういうことだ?」っていうセリフにめちゃめちゃ笑いました。
あぁ~素敵な発想。
そういえば、今回の単独、全然コスらなかったね関町さん!(笑)
このコントでの一瞬フリーズする時に、滑りそうになったくらいじゃないでしょうか。


VTR  居酒屋
画面は居酒屋での注文パネル。デンモクって言えばいいんですかね?
音声は関町さんと田所さんの声のみ。
関町「バイト代が入ったから、おごるよ。どんどん頼めよ」
その言葉に喜ぶ田所さん。
タッチパネルを「ど~れ~にしようかな~♪」などといいながらどんどん叩く……(笑)
もちろんそれに伴って増えていく注文……(笑)
パネルに「最大注文限度数を超えました」。最高!!
そのまま注文してしまう田所さん……合計金額は13万!!(笑)


・裏バイト
<1000万稼げる裏バイト……?>
田所さんのうさんくさい感じ、怪しい感じ、なぜこんなに板に付くのか!(笑)
関町さんの「お名前は?」の後のセリフにぞくっときました。
怖いのに面白い。カギのところなんて秀逸。
そして、ドキドキが最高潮になったところでのあの服!!
最高でした!!まさかこんなオチだとは!!
とっても楽しかった。
 

VTR  関町知弘
BGMはエミネム。
サングラスをかけてスーツを身にまとい歩く、カッコイイ大人の男性・関町さん。
階段の手すりをすべったり(どうせなら階段流れてほしかったんですけど笑)、GUCCIの前を颯爽と歩いたりする姿に、街の女性もくぎづけ。
そんな彼が歩いて入っていったのは……ED治療の病院。


・怪盗ジャガー
<シンドウ警部は、小さい頃から怪盗ジャガーを捕まえることだけを考えていた……>
何だか最初、関町さんがにやにやしていた印象が強いのですが(笑)
ねぇ何で?なんであんなににやにやしていたんですか?(笑)
それにしても……改めて実感しました。
関町さんって、本当に何を着てもよく似合いますね!!
今回の単独だけで言っても、喪服姿の女性、スーツの大人の男性、そして赤ジャケットのジャガー……。
なんだかんだで着こなしてしまうのよね!
赤ジャケットなんて、ちょっと間違ったら完全におちゃらけなのに、関町さんが着ていると、これが怪盗かぁって納得できてしまう。
そして、その服も相成って、完全に役柄に入り込んでいるのがまたすごい。
田所さんが(田所さんに限らず、多くの人に言えるのですが)演じているキャラって、どうしても役柄の後ろにある本人がちらちら見え隠れしてしまうものだと思うのですが、関町さんに至ってはそれが全然ない。
捕まってシンドウ警部にやいやい言われている時の、気が抜けた「そうっすね……」なんて、最高でした。普段の関町さんの影が一切見えなかった。すごいや。役者さんだ。
……と、関町さんを褒めに褒めてみましたが(笑)、もちろんこのコントにおける田所さんも素敵で。
一つひとつの言葉選びが秀逸です。
「日曜日ですよ?」って(笑)その発想!!


・引っ越し
<ダンボールをせっせと運びます>
正直に言って、オチが読めなかったといえばウソになる(笑)
完璧に読めたわけではないのですが、ああいうことをやりたいんだろうなっていうのは劇中に思ってしまいました。
だから完成度とか、そういう点はあまり意識しませんでしたが、このコントの何が好きかって、二人が楽しそうだったところだよなぁと。
役柄的に劇中に笑えないコントばかりだったので、途中で田所さんが素で笑顔になっているのを見て、あぁ楽しそうだなぁって。なんだかほっこりしました。


ED映像
黒い背景に白い文字で、名前が流れるだけのシンプルなエンドロール。
なのですが、

    ライス
 田所仁 関町知弘

っていうのを見た瞬間、あぁ来てよかったなぁなんてしみじみと思ってしまいました。
この二人が作りあげたんだよなぁ、これだけのものを。


エンディング
関町「3回目の単独なんですけど、1回目2回目と大きく違っているところがあって……Tシャツが全然売れていない!!」
申し訳ないけれど大笑いしてしまいました(笑)
田所「1回目2回目は、結構いいペースでうれていたんですけどね」「やっと外で着れないって気付いたんでしょうね」
本当ですよ!!あんな柄、外で着られないよ!!
田所「今回もね、二人でこれがいいんじゃないかって言い合って」
関町「3部作シリーズの最後です」
どの辺りが3部作なのか(笑)

田所さんが「練習不足でしたね……まぁ色々ありましたからね……」と、ちょっともごもご言っていたのが気になります。
こちらがわかるだけでも、11日ラゴリシュール、13日AGEAGE、14日Aプレ、17日シチサン……本当にお忙しいですよね。
ライスに限らず、よしもとさんは芸人さんを働かせすぎじゃなかろうか。

関町さんから、「関町コント今回で終わりにさせていただきたい」と、まさかの告白(笑)
田所「今回は本当に意味がわからなかった」(笑)
関町「途中のダンスの時間が、練習の8倍くらいの長さに感じた」
えぇっ、やだよ、次回もやってよ!!
私、今回TURKEYがなかったら、満足度だいぶ下がっていたと思います、本当に。

今回、田所さんの親族が5人くらい来てくれているそう。
田所「それがもう少し早くわかっていたら、こんなに下ネタばかりにしなかったのに!!」(笑)
関町「AVの趣味までバラしてたからね」

などなど。こんな感じのエンディングトークでした。



最後に、全体としての感想を。
ちょっと、私のいつもの気持ち悪いごちゃごちゃしたテンションになります。
苦手な方は、ご遠慮いただけると安全かと思われます。すみません……。



今回の単独で、私は図らずも、
「ライスがどこへ向かっているのか」
そしてそれ以上に、
「私はライスに何を求めているのか」
を、考えざるを得ませんでした。
私はラゴリvsシュールの時のライスのネタに、本当に感動してしまいました。
そして、単独でもこういうものを見たいと思ってしまった。
だからはっきり言わせて頂くと、今回の単独で、そのレベルまで感動したり、衝撃的だったものはなかったなという印象です。
面白かったし、すごく楽しかった。
だけど、感動とか満足感とかはそこまで……と。
今回の単独で、一番笑ったのは?と聞かれれば、耳のなんか~かなぁ、AVかなぁ、後天性~かなぁ、などと悩むのですが、
一番見たかったものに近いのは?と聞かれれば、間違いなくお葬式と答えるだろうなと。
でも、そこまで考えて、私はライスに何を求めているんだろうと疑問になりました。
例えば、本当に意外な展開を望むなら、面白い推理小説を探すべきだし、そういうお話を主軸にしてる劇団さんを探せばいいわけだし。
私が求めているのは、あくまで「ライス」っていう、栃木のゲーマーと手芸部のブス(笑)が作り出す「笑い」でした。これが大前提でした。
その上で新しいことをやってほしいなって。
だから今回の単独は、その意味で言うと完璧に当てはまっているんだと思います。
サッカーと戦争みたいなネタは、そうそう出来るものじゃないんだってことを、私自身、理解すべきなんだなと思いました。
それはライスを見くびっているとかそんな訳ではなくて、それほどすごいネタだということで。

私、今まで偉そうにライブの感想を色々書いてきておりますが、実は単独ライブというものを見たことが、ほとんどないんです。加えて、ライスの単独は初めてです。
だからよくわからないのですが…
単独において、一つコントが終わった時に、普通拍手ってしないものなのでしょうか?
ほとんどのコントで拍手がきてなかった。
最初のコントと、後天性~と、裏バイトだけじゃなかったでしたっけ?
拍手しない方が雰囲気がいいとか、オチがわかりづらかったとか、様々理由はあるのでしょうが、
もしね、これが満足してないからだったらどうなんでしょう?
もっとライスは出来るはずだ、こんなもんじゃないはずだとみなさんが思っていたのだとしたら、どうなんでしょう。
観る側のハードルは、相当高いところに設定されていることになるわけで。
そこを飛び越えなくちゃいけないライスは、すごく厳しいし大変だと思います。
でも、お客さんにその期待を持たせたのも、間違いなく本人達であるわけですよね。
サッカーと戦争みたいなネタはそうそう出来るもんじゃないけれど、でも、そういうところを目指して欲しいし、そういうことをまたやってほしいという期待は、持ち続けていたいと思います。


最後にお茶を濁すようなことをごちゃごちゃ言ってしまったのですが、実際何が言いたかったのかというと、本当に楽しかった、本当に面白かったです。
ラゴリvsシュール、そしてこの単独で、私はさらにライスが好きになってしまいました。
次回の単独もきっと行く!
頑張ってチケット取るよ!

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