甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

10月17日 ライス単独ライブ『鈴虫のお腹』

2009-10-17 23:00:00 | 単独ライブ
私はイチゴの方が好きです。
例えの方ではなく、本当の果実の方の話です。
じゃあ今回において、イチゴとザクロどちらが好きだったのかと聞かれると……
正直わかりません。
見終わった後、物足りなかったのはイチゴで、満足だったのはザクロでした。
ただ、全ネタ好きだなと思えたのはイチゴで、どうしても好きになれないネタがあったのはザクロでした。

今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。

……上記は、私が単独のことを書く際に必ず書いているものなのですが、今回はこの中から他の場所でやるようなネタがはたしてあるのかどうなのか(笑)
最初と最後のコントは、おそらく他ではやらないと思いますので、簡単に書いてみたいと思います。
それ以外はレポでもなんでもなく、ただ私の感想を書いているだけですので、ご了承ください。


・オープニング
何者かに狙われている関町さん。
「オレは何もしてないんだよ!!」「お願いだからそんなもんしまってくれよ!!」と叫ぶも、撃たれてしまう。
バンバン撃たれているのに、なぜか全然死なない。
撃たれる間隔がどんどん早くなっていき、ピストルの効果音がリズムを刻み始め、
ミュージックが流れ、関町さん踊り始める!!
しばらくして、白いシャツにメガネというエセミュージシャンみたいな田所さん乱入(笑)
散々好き勝手に踊って終了。なんだこれ!!(笑)

そういえば私、ついこの前のオンバトで、ギースの道案内ネタを見たときに、心から「かっこいい!」と思ったのです。
踊ってる二人が本当にかっこよくて、様になってました。そこだけ何度も繰り返して見てしまったほどです(笑)
で、よく考えたら、これって構造的には同じだよなぁと。
なのになんでこんなにネタの印象に差が出るのかって、それはもうダンスの完成度しかないですよね(笑)
ライスだと笑っちゃうんだよなぁ、真顔で踊ってるのに面白いんだよなぁ。
衝撃的な幕開けでございました。


・オープニング映像


・相談
<霊にとりつかれて……>
ライスだなぁ!最初からすごく見ごたえあって面白かったです!
ボケとツッコミが完全に分かれているネタも、分かれていないネタも、どっちも平然とこなしているのがすごいと思います。
もともとはハッキリ分かれていないネタが好きだったのですが(チャーリーとかね)、でも最近はこれもすごく好きです。ポーカーとか大好きなので。
オチ最高っ!


・ブリッジ
今回のブリッジは全て、田所さんが書いた白黒の絵でした。
絵のどこかに必ず「鈴虫のお腹」という言葉が入っている。
なんでしょう、かわいいというのとはちょっと違いますが、「味がある」とかいうとすごく高貴な印象になってしまうので(笑)、一番近いワードは「かわいい」なのかもしれないです。
この絵、ポストカードとかにして売ってくれたらよかったのに!
300円くらいだったら全然買いますよ!(リアルな金額・笑)
おじいちゃんの絵に吹き出しで、「鈴虫のお腹」


・システム上……
<もしもし? あ~、今ゲーセン来てんの!>
超楽しかった!何これ、何これ!
言っちゃえば毒入りリストの逆パターンなのですが、それだけにとどまらない魅力。
何よりも、関町さんの声が似合うんだよね!!
本当にいい声!
聞いているだけで、ディズニーランドにいざなわれているかのような気持ちになりました。
ここだけ聞いた人は、まさかあんなおなべ顔の人が声の主だとは思うまい(笑)
田所さんのSっぷりもいかんなく発揮され(笑)楽しそうだったな~!!(笑)


・ブリッジ
小さい子が落書きして、そのまま寝ちゃってる感じ。
右上に「鈴虫のお腹」


・秘密
<人ん家来といて暇ってなんだよ?じゃあ、暴露大会しようぜ>
最初は気味悪くて、中盤はウォークマンのネタみたいな爽やかな感じで、後半はぞくっとして、最後はなんだかぬるっと終わるという(笑)
オチ不思議だった~。ハッピーエンドとも言い難いし。
あのままぞくっとした終わらせ方でもよかっただろうに、なんであんな終わり方にしたんだろう。


・ブリッジ
駅のホームにある、駅名を表示している標識。
真ん中が「鈴虫のお腹」
左側が「鈴虫の尻」、右側が「鈴虫の頭」
鈴虫、右向きだったんだね(笑)


・生物の不思議な求愛行動
簡単に言ってしまうと、田所さんが男役、関町さんが女役で、生物の求愛行動を再現しちゃうコントです(笑)
私はしずる単独の時に、「その後の雰囲気」っていうコントが大好きでした。パターンは同じで、設定を変えてどんどん繰り広げられていくショートコント集。
なので今回、そういうスタイルのネタをやってくれてすごく嬉しかったです!こういうの見たかったの☆
どれもこれも本当に面白かった!!
田所さんがメスをジグザグに追い詰めるところが、今回全編通して一番笑いました(笑)
それにしても知子のカツラは何なの(笑)


・ブリッジ
アンケート結果の円グラフ?
どうやらDVDのアンケートらしい(笑)
「ぜひ買いたい」「興味がない」「レンタルで十分」などの項目の中に紛れている「鈴虫のお腹」


・それいけ、シロッペ!
このコントタイトルが表示された時、「シロッペ」の文字だけが、なんかもこもこしててかわいいスタイルになってたんですよね(笑)
でも、黒バックに白文字や、不思議な雰囲気の音楽に影響されてか、そのかわいいスタイルが異常な不気味さを感じさせて(笑)
その後、私の感覚が間違っていなかったことを思い知るのです。

まず、最初に明転した時、思考回路が停止しました(笑)
飛び込んでくる情報が多すぎる(笑)
ポップな音楽、
カラフルで鮮やかな照明、
田所さんスーツでさわやか、
スーツでさわやかのままなぜかダンス、
そして、となりに白い布かぶった関町さんと思われるのがうごめいてる。
情報が多すぎる(笑)
オープニングだけでめちゃめちゃ笑いました。
でもその後、このコントで笑えることはありませんでした。

冒頭で述べたのはこのネタです。
本当にダメでした。
申し訳ないけど、本当に本当にダメでした。
不気味すぎて、怖すぎて、気持ち悪すぎて。
っていうか、ライスさんにとって、こんなファンはいらないのかな?
そうですよね、よく考えたらおかしいんですよね。こういうのこそライスなのに。
なんでブラックなネタがダメなのに、私ライスが好きなんだろう。
そういえばこれ、チュートが好きになってしばらくしてからも同じこと思ってたな。
どんなに好きな芸人さんでも、好きなネタと嫌いなネタがあるのは当たり前だと思ってます。
でもこのネタが好きじゃなきゃ、ライスファンって名乗るのおかしいのかな?
……いいや、もういいや!
私はライスが好き!
でもこのネタはダメだった!
でもライスが好き!
そんでもってチュートも好き!
それでいいや!
……本当にシロッペ怖かった……気持ち悪かった……。
お願いだから夢に出ないでください……(苦笑)


・ブリッジ
四十九手(笑)


・「僕ら」
それまで、コントタイトルが出る時は、黒いバックに白い文字だけのシンプルなつくりでした。
しかしこのコントの時だけは、鮮やかなカラーの野球場の写真を背景に、「僕ら」というタイトルが出ていました。
このコントだけ漂う、なんでしょう、他とは一線を画している様子が感じられて、一気に惹きつけられました。

広場でグローブとボールを持って遊んでいる、東京から引っ越してきたばかりの田所くん(役名出てこなかった)。
そこにやってきた、偉そうにしてる男の子。
オレの持ち場で遊ぶなと怒鳴る。
でも田所くんは「イヤだね!広場はみんなのものだよ!」
ということで、どちらがボールを遠くに飛ばせるかで勝負することに。
田所くんの投げた距離を悠々と越す男の子。
田所くんの驚き方は、基本「ほげぇ~」(笑)(もう私これがツボでツボで)
しょぼしょぼと帰ろうとする彼を、ぼそぼそと引き留める男の子。
「キャッチボールの相手がいねぇんだ――相手してくれよ!」
これが二人の出会いだった。

二人は、大きくなったら日本一のバッテリーを組もうと約束する。
ところが急に、男の子(しんちゃん)は、しばらく広場に来なくなってしまった。
ある日、田所くんが壁当てをしていると(この壁当ての動きが本当に変!なんか児玉さんみたいだったよ・笑)、二週間ぶりに姿を見せたしんちゃん。なぜか元気がない。
「ごめん、オレ、もうここには来れない……」
先天性の病気で、もう野球ができない。今も立っているのがやっとなんだと話すしんちゃん。
「お前と一緒に過ごした数ヶ月間、楽しかったよ!」
そう言い残して去ってしまうしんちゃん。
泣き崩れてしまう田所くん。

時は流れ、大人になった田所くんは、自分の息子とキャッチボールをしている。
昔のことが自然と思い出されてくる。
「すまんな……あ、ほら、もう一回投げてみろ!」
しかし、次々飛んでくるボールをパシッと受け止めながら、涙ぐんでしまう。
「そっくりだ……しんちゃんにそっくりだよ……」
ボールの飛んでくる間隔がどんどん早くなる。
パシッ、パシッ、パシッ……パン、パン、パン!!
ここでミュージックが流れ出す(笑)
踊りだす田所さん(笑)
最初の関町さんと全く同じパターン!!
軽快に踊る田所さんの後ろを、シルクハットかぶってステッキ持った、チャップリンスタイルの関町さんが乱入(笑)
曲に合わせてカッコよくポーズして、暗転。


あ~、最高!!
究極の茶番でした(笑)
最初にも書きましたが、このコントだけ漂うガチ感(笑)に、完全にだまされました!
どんな展開になるのかと思っていたら、まさかこんなオチになるなんて!!
ダンスシーンでは、真顔で踊る二人の印象が強くて忘れられません(笑)
で、なんでこれがこんなに楽しかったかって、やっぱり前半がよかったからですよね~。
あまりにも切なくて、あのダンスシーンまでがもう少し長かったら私泣いてたかもしれない。
しんちゃんが別れを告げる時の関町さんが完璧でした。泣くのを必死にこらえてるような震える声で、「ごめんな……」って。
全然違うところでは、「日本一の、バッテリーになろうぜっ!」っていう言い方が、かわいくてかわいくてきゅん☆
こういうとき、私は関町さんの年下でよかったと心から思います(笑)
大人になった田所さんも上手かったな~。ちょっと口調とか雰囲気を変えるだけで、すぐにいいパパに見えたもん。すごいなぁ。
そんなパパが泣いてるところぐっときました。
そこからのまさかのダンス(笑)
いや、もう、言うことないです。本当にいいものを見せてもらいました。
ただ、シロッペの衝撃が強すぎて、出会いの二人の会話があまり頭に入ってこなかったことだけが心残りです(笑)


エンドロール


エンディング
舞台上の机の上に、提灯みたいな形をしたライトが。そのライトだけをつけて喋りだす二人。バックには鈴虫の泣き声。
机を挟んで左手に田所さん、右手に関町さん。いつもの立ち位置ですね。
「風流ですね~」とか言う関町さんですが、お客さんの気持ちが離れていくのを感じ取る(笑)
関町「ここから見ると、200人の霊に見られてるみたい」
自分からやっといて失礼な!(笑)
心が折れた二人は、「やめよ!」とか言いながら結局照明さんにお願いして、舞台の照明を点けてもらっちゃいました(笑)
この提灯みたいなライト、東急ハンズで3,4000円したそうです。
これだけのためにってことがバレたら、社員さんに怒られるんじゃないかと言い出す二人(笑)
今回、単独祭りとは別に、こういう小さい単独をやらせてもらった。交互にできれば、と思っている田所さん。
こちらの単独は、偉い社員さんが来ないので、向こうではできないことをやろうと思っているそうです。
関町「シロッペとか見せられないもんね!」
むしろ、見せて怒られてほしいと思ったのはきっと私だけでしょう(笑)
田所「今回のはみんな花金寄席行き」
関町「これで花金寄席、半年くらいは安泰」
じゃあ全部AGEで出来ないネタってことじゃないですか!(笑)
また春にも単独やる予定なので――と田所さんが言うと、会場どこからとなく拍手が。いいともみたいにやりたかったのに、なんかぐちゃっとなる関町さん(笑)
またこういう機会があったらぜひお願いします~という感じで終了でした。


最初にも書いたように、私はどちらの方が好みかと言われても正直わかりません。
ただ、春の単独よりこちらの方が満足したのは確かかなぁ。
求愛行動と僕らは甲乙つけがたいくらい好きでしたし、相談はぞくっとしたし、システム上は楽しかったし、秘密はいろいろな面で面白かったし。
ただただ、シロッペがダメだっただけでした(笑)ネタ間の差が激しい(笑)
言葉で説明するのは難しいけど、簡単に言ってしまうと、イチゴの方がポップ、ザクロの方がブラックという印象でした。
ブラックなネタあまり好きじゃないのに、なんで私ライスが好きなんだろう。
自分でもわかりません。
シロッペが本気でダメだった私は、ライスファンに向いてないのかもしれない。
うん、でも、それでもいいや。
今回の単独、本当に楽しかった。見終わった後、会場を去る時になんだかすごく寂しい気持ちになった。
楽しかった。それでいいや。
素敵な単独を、ありがとうございました。

2月24日  しずる単独ライブ『尻ん ~熱がおびたのさ~』

2009-03-04 23:18:29 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。



・しりとり
〈せ~の、「しりとり!」〉
舞台の上手下手に別れ、しりとりをする二人。
だけど普通のしりとりとはちょっと違います。
せ~のという声に合わせて、「しりとり!」その次は「りんご!」と、相手と同じ答えが出るように、しりとりを同時にしていく。
「ぱ」のところでは、「パンツ!!」そして、
村上「俺、お前に合わせたからな!!」(笑)
「し」で、ちょっと迷う池田さん。
村上「お前、今立ってる場所考えればわかるだろ~!」
池田「あぁ、そっかそっか!」
そして出た答えは、ずれた!!
村上「下北!」
池田「お前、バカじゃねぇの!下北って広すぎんだろ!なんでそんな広い範囲で言うんだよ」
村上「じゃあお前なんて言ったの?」
池田「下手」
村上「バカか!お前は下手かもしんねぇけど、俺は上手なんだよ!」
なんだろう、なんだろう、この感じ!!
実はお互い正しいこと言っているのに、びっくりするぐらいバカバカしく感じてしまうこの感じ!!(笑)
なんかよくわかんないけどすごい!!
袖から作家さんが書いた紙が飛んでくる。
「『し』でそれしか思い浮かばないとは、お前らまだまだだな」みたいなことが。
「し」ってなんかあるか~?と、ぶつぶつ言いながらハケる二人。
暗転。


OP映像
二人の写真が次々と出てくる感じ。
とってもポップ。
華があるってこういうことね。


・絆~KIZUNA~
〈相棒同士、俺はお前に生かされている…はずなのに…?〉
まず、私は男の友情ものっていうシチュエーションが大好きでして、それに加えてスーツと銃なんだから、何も言うことはありません。
二人とも本当にかっこよかった!!
正直、ライスにもこういうのやってほしかったんだけどなー(笑)
最初は、二人が入れ替わり立ち代わりひたすらボケるのかと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。
もう、出てくる度にどんどん落ち込んでいく池田さんが面白いのなんのって(笑)

VTR  しずるどちらが気付かれるでしょうか?
ルミネがある7階からビルの中を歩いて、その間にどちらが先に気付かれるか。
カメラを回している作家さんがそんなことを言うと、二人はカメラに向かって散々生意気な口を(笑)
村上「いいの?パニックになるよ?」
池田「言っとくけど、おれら今めちゃめちゃ人気あるよ?」
などなど(笑)
それから実際エレベーターで7階から降り始めることに。
無印やらビレバンやら、よしもと好きなら見慣れた光景(笑)の中を、普通に歩いていく二人。
しかし一切声かけられない(笑)
焦り始める二人は、ムダにきょろきょろしたり、抱きつき合ったりしてアピール(笑)
結局、誰からも声をかけられずに、東南口のコインロッカーの前まで来てしまいました。
村上「いや~、ルミネの中って、面白いね」


・読動術
<読動術、なるものが使えるお師匠様に教えて頂きたいのに…>
始まってすぐ、これ好き!と思うコントでした。
発想はステキなのに、実際にやってることはとってもバカバカしい(笑)
そして、チーポウが最初から最後まで同じテンションで受け続けているのがたまらない(笑)
オチいいですね!
今回オチはふわっと終わっていったものが多かったので、余計印象に残っています。


VTR  村上誕生日
村上さんのお誕生日。村上さんの待つ打ち合わせ場所に着た池田さんは、村上さんにプレゼントがあると言い出します。
「ハッピバースデートゥーユー♪」と歌いながら、自分の着ていた上着を脱ぎ出し、村上さんに手渡す(笑)
村上「これがプレゼント!?」
池田「わかったよ~」
と言った後、歌いながらどんどん服を脱いでいく池田さん(笑)
最終的には村上さんに全てプレゼントし、裸にリュックをしょって帰っていく池田さん(笑)

・二人旅
<温泉旅行に来た二人……>
あ~イライラするコント~!!(笑)
それでも笑えるのは、突然歌い出したりぴょんぴょん跳ね回ったりする村上さんと、ひたすらウザがって怒りを通り越して逆に笑顔になっちゃっている池田さんが、なんだかかわいく思えてしまうからに他なりません(笑)
それにしても、村上さんの豹変ぶりには鳥肌が立ちました。
怖かった。狂った役が非常にお上手です。


VTR  池田誕生日
打ち合わせが終わり、帰っていく村上さん。
「あいつ、今日俺の誕生日なのに何もないのか」と不満の池田さん。
しかし、村上さんがメモを落としていっていることに気付く。
そこには、
「渋い谷にいる像のところに…」
みたいな暗号が書いてある。
その通り、渋谷のモヤイ像に行ってみる池田さん。するとそこには紙が。
「難しい波の…」
客席から「えぇ~!?」(笑)
その通り難波に行くと→札幌に行け→新宿に行け。
「結局新宿なのかよ!」と池田さん。
暗号の通り、東南口のコインロッカーを開けてみると、そこにはルミネのパンフレット一枚だけ…
そして村上さんの手書きで「誕生日おめでとう」…
池田さんから遠ざかっていくカメラさん…(笑)


・嗚呼、二人
〈高校の同級生と、長いことルームシェアしてるんだ…〉
これ、本当にすごいと思いました!
最初にこういうことなのかってわかってから、どんどん引き付けられて、どんどん加速していって、どんどん楽しくなる感じ!!
パターンは最初から最後まで変わらないのに、テンポのよさと言葉選びで最後まで全く飽きませんでした。
このコント一番好きだったかも!
なんというか…
後述しますが、しずるのネタって、小競り合いとか言い争いが多くて、それこそがしずるの持ち味みたいなところもあると思うのですが、私はそのパターンのネタがどうも苦手で。
そんな中で見たこのコント、本当によかった!
本編ではこの二人がどんな友達かとか、なぜルームシェアしてるのかとか何も語られてないですが、本当に仲いいんだろうなぁ~って。
ちょっとの言葉で通じ合えるこの感じ。信頼感。
そんなところが見え隠れする、すごいいいコントだと思いました!
……とは言っても、これ、二通り解釈あると思うんですよね。
一つは、仲いいから、会話が少なくても通じ合える。
もう一つは、仲悪いから、あえて言葉をあまり交わさなくても通じ合えるようにしてしまった、なってしまった。
どちらともとれると思うのですが、私は、あえて前者だと考えました。
私もあんな友達がほしいよ。
しずるのネタでこんな気持ちにさせられるとは…(笑)
二人のイメージはどっちだったのかなぁ。


VTR?  音声でお楽しみ下さい
画面には、黒地に白文字で「次のコントまでの間、舞台裏の二人の音声でお楽しみ下さい」みたいなことが。
さっきのしりとりの答えが気になる二人。
池田「な~んか引っかかってんだよな~引っかかって…引っかかって…あぁっ引っかかった!マグロ釣れた!!」
……!?
あまりのことに頭がついていかなくてごめんなさい(笑)
池田さんも村上さんも、平然とマグロ釣れた体で話進めていくんだもん。こっちはどうしたらいいかわからないよ(笑)
この見せ方、とっても好きでした。
映像がない分、色々と想像できて楽しいです。


・素人クイズ選手権
〈回答者は50代のおじさん…〉
これ、ハマらない人には本当にハマらないコントだと思います。だってワンパターンで強引に押し進めるし(笑)
強引なのですが、私は2つめで大笑いしてしまって、そのままずっと心を掴まれたままでした。
はんぷてーだんぷてー(笑)
語感が素晴らしすぎる!!これだけであと3日は笑える(笑)
本当に笑いました。
それにしても、池田さんはおじさん役が板につきすぎです(笑)


VTR  新幹線(前編)
今から広島に営業で~す!とカメラを回す池田さん。
ホームに新幹線が到着したのに、寝ていてベンチから立ち上がれない村上さん。
「あと5分…」とむにゃむにゃ。
村上さんが起きたと思って、歩き出して新幹線に乗り込む池田さん。
しかし、乗り込んだ後窓の外を見てみると…まだホームに寝てる村上さんが!
無情にも発車する新幹線…
池田さんが「またかよ…」だの、「しずる終わったな…」だの(笑)


・俺とお前
〈忘れっぽい男と、記憶力のいい男〉
途中村上さん崩れましたが、なんとか持ち直そうと思い出してるところと、池田さんのなんとかフォローしようと奮闘している姿を見て、カッコイイなぁなんて思ってしまいました。
不思議なコントだったな~。
ネタを見ているときちょっと深読みしすぎてしまって、村上さんが池田さんをマインドコントロールするみたいなオチを予想していました。ごめんなさい(笑)


VTR  新幹線(中編)
今営業から東京に帰ってきました~と、新幹線の中の池田さん。
隣の村上さんが全然起きない。
池田さんが車外に出ると、またもや村上さんが寝たまま降りてこない。
ついに車掌さんに起こされる村上さん(笑)
起こされてもまだ寝ようとする村上さん(笑)


・その後の雰囲気
<男と女のSEXの後>
<男と女のおしくらまんじゅうの後>
<料理長とコックの餃子包みの後>
<飼い主と犬の散歩の後>
<マジシャンとJOKERのトランプのマジックの後>
とても簡単に説明してしまうと、最初にパターンを見せて、そこからどんどんセリフが変わっていくコントでした。
最後には、ルージュで伝言を残し、それがスクリーンに映し出されるようになっていました。

すごい!
こういうの大好きです。
常人の想像力を軽く飛び越えてしまう感じ!(笑)
最初のパターンに当てはまるように、どんどん表現や言葉が変わっていくのはもちろん面白いのですが、そもそも設定がぶっ飛んでる!
だって、飼い主と犬の散歩って……
犬が出てきたよ。人間ですらないよ(笑)
しかも普通、それで終わりだと思うじゃないですか?これ以上のものはないだろうって。
なのにJOKER出てきちゃったよって。生き物ですらないよって(笑)
あらゆるセリフが大好きでした。
全然本編と関係ない話なのですが、最初のSEXの後で、大して面白いセリフは言っていないのに、なんだか会場全体にクスクス笑いが広がるのがとっても楽しかったです(笑)


VTR  新幹線(後編)
夜道を歩く池田さん。
カメラに向かって、「帰ってきました~」「今日は村上のせいで疲れました……」と。
ふと空を見上げると、月がなんかおかしい?
カメラでアップにすると……月の上に寝ている村上さん。
3部作で予想外のオチ(笑)


・さおり…
<二人は恋のライバル……>
ちょっとこういうパターンのネタが多かったので、飽きてしまった気持ちはありましたが、でもすごく楽しめました。
ぼそぼそつぶやく池田さんがなんとも(笑)
オチもよかった!!そ、そりゃそうなるよね!!と、あえてあっさり終わった感じがとても好きでした。


ED映像
ベストフレンドが流れて、その瞬間みんな、わぁ~!!って感嘆の声。
なんと、背景にPVを流しながらのエンドロール。



ちょっとぉ、なんて豪華なの!!
単独祭りのエンドロールで断トツに豪華でしょ!!(笑)
曲が流れてきた瞬間、ぐっときて泣きそうになりました。
内容は置いといて(笑)、曲が本当に良すぎるんですよ~!
ライスのエンドロールは、じわじわしみじみ感動って感じだったんですが、しずるのエンドロールはぐわっと一気に感動の波がきた感じです。
大画面で、こんな大人数でこのPVを楽しめる機会があるなんて思っていなかった。
本当に素敵ですね!!
風景がキレイすぎますし、切ない心境が表れていてぐっときました。
そして、最初のサビで池田さんが口ずさむところで、会場爆笑(笑)
そうですよね、やっぱりそうですよね!!ここ面白いよね!!(笑)
家で一人で見ていた時には、笑っちゃいけないものだと思って笑えなかったんですが、こんなに大勢のみなさんと一緒に見てたら、そりゃ笑っちゃうよ!!
自分でも驚くぐらい笑ってしまいました(笑)
オチも大拍手(笑)


エンディング
せっかくだから大きな画面で見てほしい、ということで実現した今回のエンドロール。(ありがとうございます!)
PVの撮影時の裏話。
この撮影は、本当に歌っていたそう。
そうしたら、道を通りすがるおじさん達が見ていて、池田さんは思わず会釈してしまって、監督「カットカット!」(笑)
村上「でもさぁ、監督としては、最初に池田が口ずさむところ、笑わせるつもりじゃなかったと思うんだけど……(今)大爆笑だったよ!」
池田「池田、調べとか知ってるんだ~みたいな?」
この表現最高でした!!調べって(笑)

大分押していたこともあり、エンディングはあっさりめで終了。
どうもありがとうございました~と頭を下げて暗転した舞台に映し出される文字。

<村上と池田の単独の後>
おお~っ!!
先ほどのコントのパターンに合わせて、色々なセリフが飛び交う!
個人的ピークは、
池田「舞台の上だと別人だもん、びっくりしたよ」
村上「どうせ他の芸人にもそんなこと言ってるんだろ。ライスとかに言ってんだろ。」
沸きに沸く会場!(笑)
村上「お前、田所と仲良すぎなんだよ」

最後、「あっ、最初のしりとりの言葉わかった!」となり、暗転。
スクリーンに映し出される
「尻ん」
の文字。



以上でした!!
完成度に驚きました。
正直に言わせて頂くと、あまり練習できていないんじゃないかな~と思っていたんです。
ところが、あえてその忙しい状況に挑むような、細かいセリフまできっちり決まっているようなコントをやってきていました。
「その後の雰囲気」なんて、セリフ覚え大変だったろうに。
実際、練習不足なのか、飛んでしまったり噛んでしまっていたところも、たくさんありました。
ですが、それでも、中途半端に流れだけ、みたいなコントをやらなかった二人のチャレンジ精神に、素直に感動しました。
本当にすごかったです!

世間一般からすれば、しずる=青春さわやかコント
少し見ている方からすれば、しずる=シュール・ブラックコント。
しかし今回の単独では、そのどちらでもないしずるをいっぱい見ることが出来ました。
毎回毎回新ネタを見る度に、本当に色々な切り口があるなぁと感心するのですが、今回はそれが更に増えた感じがしました。
これからも、もっともっとしずるを見たいと思わせてくれる単独でした。

2月18日  ライス単独ライブ『キリ・バト』

2009-02-21 22:23:52 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。




・耳のなんかすごい長いやつ
<宇宙人に連れ去られて、目が覚めると……>
最初にクスっと一笑い、それからたっぷり間を置いて大きな笑い。
最高ですね!!この瞬間がたまらないです。
田所さんの「耳、鼻、目、やつ!?」が大好きです(笑)
オチいいなぁ~関町さんのキャラ全開!


OP映像
古いモノクロの映像(南国やら東京オリンピックやら?)。
あらゆる人の顔の前に出される「田所仁」「関町知弘」の文字(笑)


・AV
<何を借りようか迷っている男に……>
とにもかくにも、関町さんの登場が衝撃的すぎました(笑)
あまりのことに頭が混乱しっぱなしでした。
最後、一回暗転して、もう一回明転するところがすごく好きでした。おっちょこちょい。かわいい。
散々何者なのかっていう不思議な感じをあおらせて、そのまま終わったのですが、これはこれであぁそういうコントなんだって納得出来た感じがして。
免許証のくだりがかっこよかった(笑)
あと、田所さん、吉沢あきほ押しますね~!!(笑)正直、こっちには全然伝わってこないんですけどね~!!(笑)
なんだかかわいらしいコントでした。


VTR  宣材写真
新しいプロフィール写真をどれにしようか決める二人。
映像は写真のみ。二人の声だけが聞こえてくる。
最初の写真を見て……これいいんじゃない?となるも、関町さんの鼻毛が出ているからダメ。
次の写真……田所さんが公共料金の徴収書を持っているからダメじゃん!という感じ。
私が一番好きだったのは、なぜか田所さんが女性を抱きしめている写真(笑)
関町「知らない人が見たら、もはやトリオだよ」


・父親の葬式
<お葬式が終わって、家でクイズ番組を見ながら思い出を語る母と息子……>
すごいコントだ。
二人は一切ボケていない。なんてコントだ。
本編の流れがとてもしんみりしていて、普通にいい話で、いい話すぎて、ちょっと笑うのがはばかれるほど(笑)
本末転倒ですね(笑)でもそこも含めて好き。
私、こういうのを見に行ったのかもしれないな。
関町さんの女装、最初は違和感あるのに、最後にはお母さんに見えてしまう不思議。


VTR  田所仁
BGMはロッキー。
ランニングしながらシャドーボクシングをしている田所さん。
商店街の人達に笑顔で手を振る。
八百屋のおじさんからリンゴを投げてもらって、さわやかに丸かじり(笑)
そんな彼が走って入っていったのは……風俗案内所。


・ケンカ
<ファミレスでケンカしている二人の声優……>
岩旦那も骨丸もホントにかわいらしい(笑)
関町さんの怒鳴ってる時の声を聞いて、本当にいい声だなぁ~なんて。ドキっとしました。


・関町知弘 脚本・演出作品 「TURKEY」
つっこみどころが多すぎてどこから書いたらいいか(笑)
まずそもそも、なぜ彼はTURKEYと呼ばれていたのか?
エロ本を見た後のリアクションは何!?あれも関町さんが演出したんですよね?
そして華道のシーンのダンス(笑)
事故のシーンで関町さん吹っ飛びすぎ(笑)
そういえば最初のシーンで「今のオレには何でも手に入るんだ」って言ってたけど、どんな仕事に就いたんだろう?
博士に助けてもらったTURKEY。……博士って誰?
オチは信じられないぐらいグロテスク(笑)なのになぜか切なくなる。
そして最後の映像はなに?なぜ捧ぐの?(笑)
あっ、わかった!このコント、説明が少なすぎるんだ!!
あらゆる場面で説明が少なすぎるよ。もちろん、それこそ面白いところなのですが。
正直かなり笑いました。


・後天性特定音域過敏症
<ある日突然発症し、有効な治療法もない症状にかかって……>
最初が好きです。
あらゆる音を聞かせておいて、これかなこれかな?と思わせるという。
過敏に反応するってったって、反応のしようがあるでしょう!!(笑)
何か関町さん似合ってしまうのよね~(笑)
封筒を破るところの潔さがよかったなぁ。
あと、田所さんの「もはやどういうことだ?」っていうセリフにめちゃめちゃ笑いました。
あぁ~素敵な発想。
そういえば、今回の単独、全然コスらなかったね関町さん!(笑)
このコントでの一瞬フリーズする時に、滑りそうになったくらいじゃないでしょうか。


VTR  居酒屋
画面は居酒屋での注文パネル。デンモクって言えばいいんですかね?
音声は関町さんと田所さんの声のみ。
関町「バイト代が入ったから、おごるよ。どんどん頼めよ」
その言葉に喜ぶ田所さん。
タッチパネルを「ど~れ~にしようかな~♪」などといいながらどんどん叩く……(笑)
もちろんそれに伴って増えていく注文……(笑)
パネルに「最大注文限度数を超えました」。最高!!
そのまま注文してしまう田所さん……合計金額は13万!!(笑)


・裏バイト
<1000万稼げる裏バイト……?>
田所さんのうさんくさい感じ、怪しい感じ、なぜこんなに板に付くのか!(笑)
関町さんの「お名前は?」の後のセリフにぞくっときました。
怖いのに面白い。カギのところなんて秀逸。
そして、ドキドキが最高潮になったところでのあの服!!
最高でした!!まさかこんなオチだとは!!
とっても楽しかった。
 

VTR  関町知弘
BGMはエミネム。
サングラスをかけてスーツを身にまとい歩く、カッコイイ大人の男性・関町さん。
階段の手すりをすべったり(どうせなら階段流れてほしかったんですけど笑)、GUCCIの前を颯爽と歩いたりする姿に、街の女性もくぎづけ。
そんな彼が歩いて入っていったのは……ED治療の病院。


・怪盗ジャガー
<シンドウ警部は、小さい頃から怪盗ジャガーを捕まえることだけを考えていた……>
何だか最初、関町さんがにやにやしていた印象が強いのですが(笑)
ねぇ何で?なんであんなににやにやしていたんですか?(笑)
それにしても……改めて実感しました。
関町さんって、本当に何を着てもよく似合いますね!!
今回の単独だけで言っても、喪服姿の女性、スーツの大人の男性、そして赤ジャケットのジャガー……。
なんだかんだで着こなしてしまうのよね!
赤ジャケットなんて、ちょっと間違ったら完全におちゃらけなのに、関町さんが着ていると、これが怪盗かぁって納得できてしまう。
そして、その服も相成って、完全に役柄に入り込んでいるのがまたすごい。
田所さんが(田所さんに限らず、多くの人に言えるのですが)演じているキャラって、どうしても役柄の後ろにある本人がちらちら見え隠れしてしまうものだと思うのですが、関町さんに至ってはそれが全然ない。
捕まってシンドウ警部にやいやい言われている時の、気が抜けた「そうっすね……」なんて、最高でした。普段の関町さんの影が一切見えなかった。すごいや。役者さんだ。
……と、関町さんを褒めに褒めてみましたが(笑)、もちろんこのコントにおける田所さんも素敵で。
一つひとつの言葉選びが秀逸です。
「日曜日ですよ?」って(笑)その発想!!


・引っ越し
<ダンボールをせっせと運びます>
正直に言って、オチが読めなかったといえばウソになる(笑)
完璧に読めたわけではないのですが、ああいうことをやりたいんだろうなっていうのは劇中に思ってしまいました。
だから完成度とか、そういう点はあまり意識しませんでしたが、このコントの何が好きかって、二人が楽しそうだったところだよなぁと。
役柄的に劇中に笑えないコントばかりだったので、途中で田所さんが素で笑顔になっているのを見て、あぁ楽しそうだなぁって。なんだかほっこりしました。


ED映像
黒い背景に白い文字で、名前が流れるだけのシンプルなエンドロール。
なのですが、

    ライス
 田所仁 関町知弘

っていうのを見た瞬間、あぁ来てよかったなぁなんてしみじみと思ってしまいました。
この二人が作りあげたんだよなぁ、これだけのものを。


エンディング
関町「3回目の単独なんですけど、1回目2回目と大きく違っているところがあって……Tシャツが全然売れていない!!」
申し訳ないけれど大笑いしてしまいました(笑)
田所「1回目2回目は、結構いいペースでうれていたんですけどね」「やっと外で着れないって気付いたんでしょうね」
本当ですよ!!あんな柄、外で着られないよ!!
田所「今回もね、二人でこれがいいんじゃないかって言い合って」
関町「3部作シリーズの最後です」
どの辺りが3部作なのか(笑)

田所さんが「練習不足でしたね……まぁ色々ありましたからね……」と、ちょっともごもご言っていたのが気になります。
こちらがわかるだけでも、11日ラゴリシュール、13日AGEAGE、14日Aプレ、17日シチサン……本当にお忙しいですよね。
ライスに限らず、よしもとさんは芸人さんを働かせすぎじゃなかろうか。

関町さんから、「関町コント今回で終わりにさせていただきたい」と、まさかの告白(笑)
田所「今回は本当に意味がわからなかった」(笑)
関町「途中のダンスの時間が、練習の8倍くらいの長さに感じた」
えぇっ、やだよ、次回もやってよ!!
私、今回TURKEYがなかったら、満足度だいぶ下がっていたと思います、本当に。

今回、田所さんの親族が5人くらい来てくれているそう。
田所「それがもう少し早くわかっていたら、こんなに下ネタばかりにしなかったのに!!」(笑)
関町「AVの趣味までバラしてたからね」

などなど。こんな感じのエンディングトークでした。



最後に、全体としての感想を。
ちょっと、私のいつもの気持ち悪いごちゃごちゃしたテンションになります。
苦手な方は、ご遠慮いただけると安全かと思われます。すみません……。



今回の単独で、私は図らずも、
「ライスがどこへ向かっているのか」
そしてそれ以上に、
「私はライスに何を求めているのか」
を、考えざるを得ませんでした。
私はラゴリvsシュールの時のライスのネタに、本当に感動してしまいました。
そして、単独でもこういうものを見たいと思ってしまった。
だからはっきり言わせて頂くと、今回の単独で、そのレベルまで感動したり、衝撃的だったものはなかったなという印象です。
面白かったし、すごく楽しかった。
だけど、感動とか満足感とかはそこまで……と。
今回の単独で、一番笑ったのは?と聞かれれば、耳のなんか~かなぁ、AVかなぁ、後天性~かなぁ、などと悩むのですが、
一番見たかったものに近いのは?と聞かれれば、間違いなくお葬式と答えるだろうなと。
でも、そこまで考えて、私はライスに何を求めているんだろうと疑問になりました。
例えば、本当に意外な展開を望むなら、面白い推理小説を探すべきだし、そういうお話を主軸にしてる劇団さんを探せばいいわけだし。
私が求めているのは、あくまで「ライス」っていう、栃木のゲーマーと手芸部のブス(笑)が作り出す「笑い」でした。これが大前提でした。
その上で新しいことをやってほしいなって。
だから今回の単独は、その意味で言うと完璧に当てはまっているんだと思います。
サッカーと戦争みたいなネタは、そうそう出来るものじゃないんだってことを、私自身、理解すべきなんだなと思いました。
それはライスを見くびっているとかそんな訳ではなくて、それほどすごいネタだということで。

私、今まで偉そうにライブの感想を色々書いてきておりますが、実は単独ライブというものを見たことが、ほとんどないんです。加えて、ライスの単独は初めてです。
だからよくわからないのですが…
単独において、一つコントが終わった時に、普通拍手ってしないものなのでしょうか?
ほとんどのコントで拍手がきてなかった。
最初のコントと、後天性~と、裏バイトだけじゃなかったでしたっけ?
拍手しない方が雰囲気がいいとか、オチがわかりづらかったとか、様々理由はあるのでしょうが、
もしね、これが満足してないからだったらどうなんでしょう?
もっとライスは出来るはずだ、こんなもんじゃないはずだとみなさんが思っていたのだとしたら、どうなんでしょう。
観る側のハードルは、相当高いところに設定されていることになるわけで。
そこを飛び越えなくちゃいけないライスは、すごく厳しいし大変だと思います。
でも、お客さんにその期待を持たせたのも、間違いなく本人達であるわけですよね。
サッカーと戦争みたいなネタはそうそう出来るもんじゃないけれど、でも、そういうところを目指して欲しいし、そういうことをまたやってほしいという期待は、持ち続けていたいと思います。


最後にお茶を濁すようなことをごちゃごちゃ言ってしまったのですが、実際何が言いたかったのかというと、本当に楽しかった、本当に面白かったです。
ラゴリvsシュール、そしてこの単独で、私はさらにライスが好きになってしまいました。
次回の単独もきっと行く!
頑張ってチケット取るよ!

2月2日  グランジ単独ライブ『教えてくれた』

2009-02-03 20:44:31 | 単独ライブ
今後この中のネタをやることもたくさんあると思いますので、簡単なあらすじ&感想のみ書きます。
ブリッジVTRはもう他で見る機会もないと思いますので、簡単に内容を書いてみたいと思います。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。



客入れの時は、舞台は青と黄緑が混ざったようなキレイな色の照明。
流れている音は、動物の鳴き声。
会場に入った瞬間から不思議な空気が漂っていて、すごくワクワクしました。
っていうか、人っ!!人多すぎる!!
ホールは広いのにロビーは狭かったので、入場する人、グッズに並ぶ人、トイレに並ぶ人、ごったがえしてすごいことになってました(笑)
会場内は縦長で、天井が高く、後ろのほうは大分段差がついていたので、どこからでも見やすかったのではないかと思います。
こんな広いホールが一杯です。すごいなぁ。

7分押しぐらいで開演。
じわじわと鳴き声が大きくなって、じわじわと客電暗転。


・赤の旅団
<テロリスト達の犯行声明のビデオをとっているのに……>
なんでしょう、なんなんでしょう、このわくわくする感じ。
重い空気で始まってから、最初にどんな笑いを持ってくるのか、すごくワクワク。
そうやって期待値を上げきって、あれだもんなぁ。いいなぁ。くだらないなぁ。
魚民あたりがすごく好きでした。
このコント、なぜかオチが決まらず。暗転のタイミングがちょっと遅かったのかな?
だから微妙な空気になってしまい。
そのちょっと遅いタイミングで、徐々に暗転していく時に、遠山さんが変な声を出して(笑)
そのことが田所さんのブログに書かれていました(笑)


オープニングVTR
3人のシルエットが映っているだけの、なんともシンプルなVTR。
オシャレだな~。


・自分の無い人
<劇団の団員・大さん、コーチの遠山さんと五明さん……。>
タイトル通り、設定としてはありがち。
それが最初の方にわかった分、これをどうグランジらしく調理してくれるのかすごく期待値が上がってしまいましたが、それを飛び越える内容でした。
遠山さんのこわれっぷりがステキ。
あと、大さんが遠山さんに話しかけられた時、ちょこんと横を向くのがなんともおかしい(笑)
どうでもいいですが、遠山さんのあのトレーナーの柄、なに?ある意味出オチ。


VTR  街角ドッキリインタビュー! ~グランジ編~
ミルクラ竹内さんご出演☆
竹内さんが、巷の女性二人組にインタビュー。
竹内「好きな芸人さんは?」
女性「はんにゃとか、しずるとか」
竹内「あぁなるほど、はんにゃとか、しずるとか、グランジとかですね?」
女性達ポカン(笑)
そんなインタビューされている二人をちらちら見ながら、彼女達の後ろをウロウロするグランジ(笑)
竹内「もしも、今言った芸人さん達が目の前に現れたら、どうしますか?」
女性「嬉しい!」「握手してもらいたい」
そんなことを言っている中、
「ど~も!!」と3人揃って登場のグランジ(笑)
戸惑う二人組(笑)


・拷問
<男(五明さん)に秘密を吐かせるために様々な拷問をする二人……>
暗転している中で最初数行セリフがあるのですが、その時の遠山さんの口調がもう(笑)
これを聞いただけですぐに、ハッピーな片想いの姿を思い出しました(笑)
明転すると想像以上の姿に驚き!!
金髪ロングのかつらをつけ、にしおかすみこみたいなスーツを着ている遠山さん(笑)
ちょっと美人だよ~。
でもいまいち安っぽい(笑)
角度を変えて登場する様々な拷問の数々が、すごく楽しかったです。
オチが好きです。あっ、うまい!と思って、暗転した瞬間に反射的に拍手していました。


VTR 宣伝
グランジを宣伝するには何がいいんだろう?と考えた3人が思いついたのは、渋谷の街をラッピングカーで走ること。
普通のワゴン車に、宣材写真をペタペタはっつけただけの、とってもチープな宣伝カー。
「コントは~?」「最高~!」「漫才は~?」「ばつぐ~ん!」
これをテープで流している……のではなく、ワゴン車の中から拡声器を持って、実際に喋っている3人(笑)


・クイズ
<ちょっと変わったクイズ番組……>
これ、ジューシーズじゃん!!(笑)
後半のしつこいほどのどりあんず押しに大笑い。
今回このホールは、関係者席が下手にあったようで、どりあんず関連のワードになると、そこからの笑い声がだいぶ聞こえてきたのが印象的でした(笑)
そして途中の「人間くいて~!!」って声に、苦しくなるほど笑いました。
何で?なんでここでしんじさん!?
そしてなんで全員ノータッチなの?(笑)


VTR 不思議V
これブリッジの中で一番好きだったかも!!
ひたすらシュール街道つっぱしっていました。
音声はお経のみ(笑)
一輪車に乗ろうとして乗れなくてグダグダやっている大さん、
なぜか完璧に一輪車を乗りこなしている五明さん(カーブまで!笑)
ビリヤードで、なぜかキューの上に布を置いて、その状態のまま打つ遠山さん(本当に意味不明)
遊園地にて、大きなブランコみたいな(説明下手でごめんなさい)左右に大きく揺れる乗り物に乗って、無表情の3人。
アンパンマンの観覧車みたいなものに乗って無表情の3人(笑)
終了(笑)
あー本っ当面白かった!!


・後継ぎ
<厳格そうな父(五明さん)に後を継いでくれと言われても断る息子(大さん)。その理由は……>
とにもかくにも遠山さん!!
そこまでやるか!というほど思い切ったゲスいキャラが、見ていて気持ちよかったです(笑)
なんだか最後の方、くじらちゃんが愛らしくなっちゃった。
大さんの女装(笑)
オチがすごくいい!!なんだか温かい気持ちになって、温かい拍手がわぁ~って。いいですね。


VTR メガネ
打ち合わせ中、コントで使うメガネを何にするかで言い争っている3人。
「こんなメガネじゃダメだろ」と言いながら、試しにかけてみる大さん。
すると、そのメガネ越しに見えるのは、なぜか全裸の遠山さんと五明さん…(笑)
佐藤「お前ら、なんて恰好で打ち合わせきてんだよ!!」
遠山「最初からこの恰好で来てたよ!!」
大さんが意味不明なことを言っていると感じた遠山さんと五明さんは、打ち合わせを投げ出して帰ることに。
大さんには全裸の二人が外に出ていくように見える(笑)
五明さんは全裸にエナメルバッグを肩にかけ、遠山さんは全裸に帽子だけ(笑)
佐藤「このメガネって、もしかして…」
ここで途切れる映像。

明転した舞台には、メガネをかけた大さん!!
そして、ニヤニヤしながら客席をじろじろ見る(笑)
ついには舞台を降りて客席を歩き回る(笑)
いいなぁこれ!!
単独ならではですね。


・ニューヨークの街角で
<トランペットをほしがる少年に声をかける紳士…>
くっだらない(笑)
くだらないんですが、でもすごいと思います。
きっと、多くの人がこういうコントをやりたいなって思うと思うんですよ。
ただその発想から、ここまで形にするっていうことを出来る人は、なかなかいないんじゃないかなって。
最後もいかにもグランジっぽい。
個人的に気に入ったのは「ダブルアイクローズ!!」です(笑)


VTR 佐藤大の夜回り先生
夜回りって言ってるのに、普通に昼ですけど(笑)
大さんが、怪しげな格好をして路地に入っていく五明さんと遠山さんを発見。
カメラを回しているスタッフさんに、「あいつら今日静岡に行くって言ってたのに……」と言いながら後を追う大さん。
途中、五明さんと遠山さんが、明らかに大さんに気付いてジロジロ見ているのに、全然気付いていないという体で進んでいくのがおかしくておかしくて(笑)
特に遠山さんなんなの!見過ぎでしょ!(笑)
怪しげな外国人になにかを渡して、お金をもらった二人。
大さんは慌ててその外国人を追いかけ、「何してんだ!」と問いつめる。
するとその外国人が持っていたのは……グランジ単独のチケット。
佐藤「あいつら、手売りしてたのか……」(笑)


・教えてくれた
<売れるにはグラビアが必要……?>
いいなぁ。
まず、前提がおかしいのが好き。
さらにそこから話が発展して、どんどんおかしい方向に一直線なのが好き(笑)
純粋な漫才がないのはちょっと残念でしたが、でも、すごくいいものを見られました。
どんどん気持ちよく裏切られていった感じでした。


エンディング
漫才の始めで、この大きな会場に満杯のお客さんを見て、泣きそうだったという大さん。
遠山さんも、あと3秒拍手が長かったら泣いてたかもと。
本当に嬉しかったんでしょうね~。

宣伝カーのVTRの撮影は、実際に渋谷の街をかなり回っていたそうで。
そして遠山さんは、自分の名前で検索して、一般の方のブログをよく読むそう。もう女子です(笑)
その撮影の後、「グランジ」で検索してブログを見ると、「グランジっていう芸人が2月2日にデビューする」と書かれていたそうで(笑)
遠山「だからみなさんもそうやって書いて下さい!」(笑)


以上で終了でした。
あ~、楽しかった。
グランジって、時々こちらがついていけないくらい、ぶっとんだシュールだったり、エグくてブラックだったりするのですが、
それでもなぜ笑えるかって言ったら、根底にあるものがばかばかしさだからなのかなって。
ばかばかしくて、ふざけてる。暗いオーラの中にも、どこかで親しみやすさがある。
でも要所要所ではキリっとしめる。
そんなところが魅力なのかなって思ったりしました。
素敵な単独でした。行ってよかった。


グランジっていう芸人が、2月2日にデビューしました!(笑)