native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

引き上げ作業

2017-09-01 04:39:38 | 建築法規・施策
先日もお伝えした通り、今年も断熱施工・設計の普及を目的とした講習会が始まりました。
私も今年は県内各地で講師を担当する予定で、私にとっての今年初めての講習を昨日行ってきました。

講習会は施工編と設計編に分かれていて、昨日は施工編の開催。

今時断熱材を入れてない住宅なんてないはずです。
断熱材は入っていて当たり前の時代です。

しかし、その断熱材を正しく施工できているかどうかでいうと「まだまだ」というのが現状ではないでしょうか。

断熱材なんて、入れるの簡単ですよ。
壁の中に詰め込むだけですから。
天井に敷くだけですから。

とか思っていると痛い目に遭います。

断熱施工は「大体できてる」が大変な不具合を生んでしまいます。
施工精度の必要性、求められる施工精度を具体的に説明してくるわけですが、別に難しい施工を言ってるわけじゃないんです。
要は気持ちの問題。

丁寧さを心掛ければ誰でもできる作業です。


講義の最後に質問で、
「むやみやたらに断熱材を入れたら、躯体が蒸れて住宅の寿命が縮むんじゃないんですか」
と言われてしまいました。

私からは
「施工が悪いと当然躯体は蒸れてしまいます。それを防ぐための講習会なんです・・・」
と回答しました。




やっぱり、問題は技術じゃないんです。
気持ちの問題です。

やる気を引き上げる講習会としなければいけませんね。
反省、反省。


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