設計士にとっての商売道具と言うと、今はパソコンが1台あればという感じですが、私のスタートは製図板とシャーペンでした。
10年位前から作図をCADに切り替えていますが、設計に入る前段階のプランニングは、やはり手書きのままです。
プランニングとは、なにかいい間取りが下りてこないかなと神様にお願いする祭事で、設計士にとっては、地鎮祭よりも大切な行事なのですが(うそです。真面目に考えています)、私の場合、いろいろなアイディアが思いついては書き留めて、徐々にそれを形にしていくので、殴り書きのメモ用紙が数十枚も机の上に散乱しています。
で、メモから手書きの図面になるまでの過程で、シャーペンを使い分けていまして、それが自分にとってのルールになっています。
最初のメモ段階では、写真の一番したの、芯の太さが0.9mmのシャーペンを使用します。これは、殴り書きなので、芯が折れにくいようにというのもありますが、線が太いと大きく書きやすいので、イメージがしやすいというのもあります。
メモから図面に行くまでの、ちょっと正確な寸法を抑えたいから簡単な図面をというときは、下から2番目と3番目の0.5mmのシャーペンを使用します。これは、普通にノートに書く感覚と同じため、一般的な太さで書いています。
最後にプラン図として仕上げる時は、1番上と2番目の0.3mmのシャーペンを使っています。プラン図は1/100の大きさで書くことが多く、この大きさだとかなり細かい図になるので、線で塗りつぶされないように細い線で仕上げています。
同じ芯の太さのシャーペンが2種類あるのは、芯の固さを変えているためで、主に字を書くときと線を引く時で使い分けています。
こんな事を教えるのは今回が初めてなんですが、改めて書いてみると変なこだわりですね。
いったい、なんなんでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます