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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】今年の夏は大変でした。-建築家の小さな自邸-

2023-10-19 16:30:41 | ministock-04
ようやく涼しくなって庭木も今になって元気を取り戻しています。

今年がどのくらいすごかったのかを気象庁データから見てみましょう。
まずは参考として昨年のデータから
昨年の8月の日平均気温は26.6℃
また、8月の最低気温は15.7℃でした。

そして、今年
日の平均気温が30℃越え
最低気温も20℃越え

ギアが1段上がった夏でした。
これが今年だけなのか、これから毎年こうなるのかが最大の不安です。

そんな不安を抱えることになった
ミニストック-04の夏はどんなだったのでしょうか。
まずは電気の使用量から

7月はまだ太陽光発電の申請が受理されてなかったので買電だけでした。(とにかく申請がおりるまで長いです)

7月8月共に570kWh使っています。
7月はそっくりそのまま電気代として支払って、8月は発電してくれたおかげで293.064kWhの買電ですみました。
9月も厳しい暑さは続きましたが、下旬頃から少し落ち着いてきたので421.191kWhの使用となりました。

また発電もしてくれたので買電量も252.217kWhで済みました。

平均して500kWhくらいの電気を毎月使ったことになりますが、今まで想定していた使用量の1.5倍~2倍くらいだと思います。

原因は単純にエアコンの使用量が増えたことです。
ミニストック-04の使い方として、概ね最高気温が35℃以上になるような日は、床下、ロフトのエアコンを両方稼働させていました。最高気温が35℃以下であればロフトのエアコン1台でも大丈夫でした。
つまり、この夏はほぼ2台稼働が続きました。
(開口部の向きや間取りでエアコン使用方法は物件毎に変わります)


来年も続くようであれば、窓の外に簾などの日射遮蔽対策をしないとですね。
(面倒くさいのでしたくないのが正直なところですが)

その使用量に対しての電気代は、表の様になりました。
表の一番左が実際に支払った額なんですけど、内訳が色々と細かいんです。
まず、7月は発電なしが影響して300kWh以上使うことになったのでより単価の高い電気料金を払うことになりました。
8月9月は300kWh以下に抑えられたので、低い単価設定で済みました。

また、表の緑の部分です。
燃料調整費が毎月変わるので、8月と9月では買電量が140kWhも違っていたのに、支払った料金はほぼ同じという結果になりました。

発見だったのは表の右。
基本料金も含めて、電気代を使用料で単純に割り算すると均し単価が¥30前後だったこと。

シミュレーションとしての均し単価はまだ¥30くらいでいけるんですね。

次にガス代(ミニストック-04はガスも使っています。理由はガスで料理したいから。それだけの理由でガスコンロだけだと勿体ないから給湯器もガスにしました)

我が家は夏でも湯船につかりたい派なので結構ガスを使います。
とはいえ、さすがに8月9月はシャワーだけの日が増えました。
という使用感からの料金です。

ここからはボーナスステージ
売電してるのでお金が帰ってきました。

7月は売電してなかったので、まるっと¥16,000ほど支払いましたが、8月9月は自家消費と売電合わせで実質の電気代は¥2,619と¥4,723になりました。

つまり、ガスも含めた今年の夏の光熱費は
7月が¥20,131
8月が¥6,074
9月が¥8,196
でした。

発電のおかげで安くはなりましたが、私が気にするべきは7月の料金。
予算や立地条件でソーラーパネルを載せられないケースもあるわけですから、私としてはそこに注目して今後の設計をしなければいけないと考えています。

つまり、徒然草が復活してしまうのか。

有名な徒然草代55段
「家の作りやうは、夏をむねとすべし」

この30年、家は冬暖かくがキーワードでしたが、今年が続くと夏の設計の方が難しくなります。

正確に表現すると、
「冬の設計も難しいけど、夏はさらに難しく」
になります。

性能を上げるのは簡単ですがコストも簡単に上がるので、ネイティブディメンションズらしくアイディアをさらにひり出して快適な住まいを提案していきたいと思います。

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