昨日の原則の話の中でミニストックは、今までの建築と比べ「時代性」の解釈が少し違う事をお伝えしました。
ミニストックにおいて、この解釈の違いは間取りや外観で読み取る事が出来ます。
戦後の間取りはnLDKが主体となりました。足し算の間取りです。用途別に必要な部屋をどんどん足して間取りを完成させる様式です。
一方、戦後同じ時期にワンルームの様式も確率されています。分割の間取りです。用途に応じて部屋を仕切りる様式です。
ミニストックにおける間取りの様式は、私でもよく分かりません。部屋の配置はnLDKの要素を取り入れています。しかし、使い方はワンルームの要素に似ています。
ん?どうだろ?ホントかな?
完成した形は全く違いますが、私の好きな間取りの様式は戦前の民家に見られる形。田の字型や広間型など種類はありますが、要は「可変性」に富んでいる事。ワンルームと違うのは可変する部屋が組み合わさり大きく使う事も出来ると言う所。ワンルームは小さく使う事が出来るのが特徴です。
(家は可変する方が好きですが、モビルスーツは可変しない方が好きでした。ゼータよりはガンダム。リ・ガズィよりはνガンダムです。完全な無駄話です)
ミニストックは、面積が小さすぎるのに内部の耐力壁線も必要だったので、思うような可変はできませんが、必要に応じてパブリックとプライベートが「見え隠れ」する間取りになっています。
nLDKの様式によく見られるのが、将来間仕切れる部屋。大きな部屋が2部屋に分割できる事が特徴ですが、その後一部屋に戻すところまでは考えられていませんいるケースは少ないです。
家族構成は生ものです。時代によって必要な大きさは変わります。
そして、その都度リフォームしていては、長期の住宅ローンに負担を掛けるばかり。
だから、使い方によってプライベートやパブリックが自由に可変する(見え隠れする)事ができればリフォームは不要になります。その結果、経済的にも負担が減りますし、ライフサイクルCO2も減らす事ができます。
この民家的な発想を私は「普遍性」として大切にしています。
ちょっと長くなったので続きは後日。
余計な話が多いんだな。きっと。
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