native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】はめる-新潟の小さい家-

2020-08-20 22:11:23 | ministock-11(lab)
事務所の本棚です。

言い訳でもありますが、まぁ、よくある光景じゃないかと思います。
(是非、沢山の同意お待ちしております)

この本棚は、打ち合わせ席の私の背中にあるんですが、Sさんはお打ち合わせ中にこの本棚がちらちら目に入っていたことでしょう。

で、作った本棚がこちら。

何やら前衛的な雰囲気を持つ本棚。

逆光的な?
光と影的な?

見学会のご案内で本棚の写真を上げたところ、お陰様で「あれが気になる」という事でお問合せもいただきました。

単純にデザイン先行の本棚に見えます。

でも、本棚って

隙間だらけになるんです。

大は小を兼ねるために。


Sさんからオーダーが入りました。しょっちゅう目に入る私の背中の本棚が気になっていたんでしょうか。

手持ちの本の高さに合った本棚を設計してくださいって。

そこで、手持ちの本の高さと数量をヒアリングして生まれた本棚が今回の本棚。

吹抜け側に落下しないようにパイプをハメて、
板が張ってあるところは、表紙を見せたい本を飾るスペースにして、
わずかに余ったスペースは飾り棚として使えるようにしましょうって。

容積率100%の本棚になりました。
本がきっちりとハマります。

「生活の動きにはめる」

階段の手すりです。


教科書には、階段手摺の設計手法は2通りあって、

①廻り階段の場合は外回りに手摺を付ける。
②階段を降りるときに利き腕側に手摺を付ける。

しかし、今回この手すりは教科書を無視してます。

私が勝手に決めたわけじゃなくて、お打ち合わせでどういった動線が好みかをヒアリングして決めさせていただきました。

①階段の回り部分を大外回りでは降りないと思う。最短距離で降りると思う。
②内側に縦手摺があった方が、回転するように降りれると思う。
③縦手摺は階段を上がる時に引手で上がることができる。

という事で、教科書の動きではなく、ここでの生活に「はめさせて」いただきました。

Sさんのおかげで、ネイティブディメンションズらしくなるっていう。
もちろん、Sさんらしくあるための住まいにするために。

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