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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-10(lab)】仕事-グランドピアノがある小さい家-

2020-06-16 21:07:41 | ministock-10(lab)
ほぼほぼ外壁工事が完了しました。
とにかく格好いいです。

で、とりあえず最初にこの画像で目が行くのは、杉板だと思います。

板張りなんだぁ。
横に張ってる。
随分と赤い板だなぁ。
無塗装なんだ
などなど

張り終わった日の夕方、木村さんが「いい杉らねぇ」としばらく建物を眺めていたのはいい思い出です。
是非、皆さんにも見学会で目を奪われていただきたいと思います。

そして、それはそれで、私も大工さんもとてもうれしいのですが、私と大工さんは細かいところを積み重ねて、この全体を作り上げています。

まずはこの設計図書。

100枚を超す図面ももうボロボロになってきました。

2月19日から工事が始まったので4カ月が経ちましたが、その間私が現場に通った回数は49回。
100枚超の図面との整合性を確認するために必要な回数ですが、それでもまだ現場で職人さんと、あーしよう、こーしようと打ち合わせを行います。

正面の杉板につく窓は納まりの都合上、窓回りに木枠を回しました。(準防火地域ですので、工夫して3連窓としています)

もともと木枠は図面に記載していたのですが、現場で大工さんと窓下の角柄を少し伸ばすことにしました。

理由は水の切れを良くするため。

外壁の杉板を木枠にのみ込ませることで、木枠を伝ってきた水が板の切り口に染み込みにくいようにしました。
といっても庇が付いているので、そもそも雨がかかりにくいようにしているんですが、さらに保険をかけようと現場で追い込みました。

最初の画像からは絶対に気が付かない場所ですが、こんなことの積み重ねで大きな建物(ゆーても23坪ですが)が作られています。



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