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宮木あや子『花宵道中』

2008-04-12 | ま行の作家
江戸末期の新吉原で、叶わぬ恋に咲いては散りゆく遊女たち。


さて感想。


宮木ワールド二作目ですが、いやはやスゴイっす。

五社英雄『吉原炎上』もびっくり。


朝霧と半次郎の恋を描いた表題作。

良かったけれど、それほど絶品?!と思っていたのですが

「青花牡丹」を読んだ後、激しく納得。

こりゃすごい。


うまくつながる絶妙のプロットは、女伊坂と言っても

過言でないかも。


性描写はすごいんですが、言葉が美しいからか下品でなく~。


親に売られた女たち。

自分の体を売ってしか、生きることさえ出来なかった時代。

男と通じた途端に商品となり、さらなる地獄が始まる。


遊女同士言葉はキツイが、染み出す優しさ。

なぜなら同じ痛み、苦しみを知っているから。

そんな彼女たちが、健気で真っ直ぐなのが、痛々しく切なかったです。


宮木ワールド、私の中でかなりきてます!!(笑)★★★★★


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (maap)
2008-04-12 20:05:53
遊女の恋ですか。
恋したいな。
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Unknown (藍色)
2008-04-13 03:45:15
こんばんは。
遊女たちの切なく哀しい物語でしたね。
「青花牡丹」では、そうだったのか!って驚きました。
朝霧姉さん&桂山の失礼な客への天晴れな啖呵の切りっぷりにほれぼれでした。

『雨の塔』は、まったくトーンが違うので
期待低めにして読んでみて下さいね。
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Unknown (ちきちき)
2008-04-13 18:55:33
こんばんは。

これは結構衝撃的な本でした。
彼女たちの切ない思いにやられてしまう…
辛いなあ。でも、どこかでちょっとうらやましいような。

そして『雨の塔』、これも宮木さんぽいって納得なんですが、やっぱりトーンは違いますね。期待しすぎるとタアシカにあれかもしれん。
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Unknown (naru)
2008-04-14 21:03:47
★maapさん こんばんは。
はじめまして。
遊女の恋。切なく悲しいお話です。
命をもかける恋愛は羨ましいですが。

★藍色さん こんばんは。
切なくて悲しくて、残酷な運命はむごかった。
「青花牡丹」のつながりは、すごかったですね。
啖呵には惚れ惚れしました。
その場面が頭に浮かんでくるようで...。
『雨の塔』は期待を低くして読んでみますね(笑)

★ちきちきさん こんばんは。
衝撃的やけど『白蝶花』読んでたから、大丈夫。
初めて読んだらびっくりするよね。
悲しくて切なくて残酷で、読んでて苦しくなるわ。
確かにこういう生き方、ある意味うらやましい。
『雨の塔』期待せずに読んでみるね。
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Unknown (ia.)
2009-03-14 02:34:29
こんばんわ。
一話ごとにどんどんハマりますね。
R18文学大賞ってどんなのだろう?と思っていたのですが、
描写が本当に美しくて。
次回は『白蝶花』を読んでみます♪
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Unknown (naru)
2009-03-15 21:41:21
iaさん こんばんは。
わ。やっぱりハマりましたか(^_^)
確かこの本のオビの文章を角田光代さんが
書かれていて「子供に読ませてたまるか」と
書いてた気がするのですが、確かにこれは
子供には読ませられない^^;
性描写がすごいんですが、独特で美しい
でしょ~。
『白蝶花』の中の「乙女椿」はおすすめです。機会があれば是非^^

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