「足が届かないからこのバイクはダメだ!」この声をなんど聞いたことか。
バイク選びの要点ってそこだけじゃないんだけど・・と思ったこと、一度や二度ではありません。
確かに最近のバイク、主に外国の人に対してサイズをあわせているためか、
シート高も高めであることが多いようです。
ただ日本人より小さい感じのする東南アジアでも
足つきが悪かろうが「シート高が高いほうがかっこいい」という認識なんですって。
どすんと低く落ちているよりも、腰がピッと上がっているほうが確かにそうも見えます。
バイクショップの店頭にきて、見ただけ、またがっただけで「だめだ」とあきらめるのはちょっと早いのでは?
・・というのもバイクには体重などにあわせて「車高を調整できる機能」だってもともとあるからです。
それはイニシャル調整といって、体重などによって変化する沈み込み量を調整する機能です。
モトクロスでは1G調整といって体重に対して車体の姿勢を適正にたもつための調整機能として使います。
写真、指で示した部分の沈みこみ量のことですね。
理屈は次の絵に表します。
絵の「赤い部分」が何も乗っていない状態だとすると
「黒」が普通の体重の人が乗った時、「青」が体重の重たい人が乗ったときです。
当然それにより足つきも変わってきます。重たい人のほうが足つきはよくなる傾向です。
体重が軽くてもサスをさらに柔くすれば青のところまで沈みます。
もともと地面に対するサスペンションの角度が変わるのでそれを防ぐための調整なのですが
体重の軽い人(背の低い人)がまたがったときは沈みこみ(指で示した距離)が少ないので、足つきが非常に悪くなります。
つまり軽い人はサスの角度としてもキャスターがたつし、足つきも悪いということになります。
まして空車状態のバイク(特にもともとストロークの長いオフ車は)を見ると
とうてい足がつかないように見えるものかもしれません。
ほかにも足つきはシートの幅とか重さも関係するので
一度はまたがってしっかりシートに「体重をかけた上」で判断しましょう。
(そうでないと沈み込まない)
もとより、そのあたりほとんどのバイクは体重にあわせて調整ができるように初めからなっています。
たとえばこちらは見るからに足つきが悪そうな「テネレ700」。
通常は工具、もしくはハンマーなどで調整しないといけないところ、
親切にも「ダイヤル」でできるようにしてあります。便利ですね!
これを左に回すと、サスが柔らかくなるので足つきはすぐ改善されます。
このあたりのバイクであれば日本人の体格では緩めたほうがよい、という方がほとんどでしょう。
逆にそのままでは足がつかないのも当たり前なのかもしれません。
こちらの大きな車体の「トリシティ300」も足つきが心配になりますよね。
(まぁ、そのためにスタンディングアシストがあるわけですが・・)
ですがこちらにも若干、調整しろが初めからついております。
専用工具が必要ですが、調整も簡単で最弱にすれば沈み込みが多少よくなるでしょう。
ただ調整しないにしても、もとよりバネというものは、
使ううちに徐々に柔らかくなっていくものですから、新品の時が一番キビシイ状態です。
新車のときはあんなに悪かった足つきが、徐々にそうでもなくなるというのは
足つきの要領がよくなるのと同時に、実際に足がつきやすくなるからというところもあります。
(シートもやわらかくなってきます)
なので新車で足つき確認したときは、そのあたりを計算にいれておかないと
あとあとあのバイクは買えば乗れたのに・・ということになりかねません。
この「トレーサー9GT」も見た目上、足が届きにくく思える車両です(これでも前モデルより4センチ低い)
こちらも前述のテネレ700同様のイニシャル調整ダイヤルがついていますね。
簡単に変更できるということは簡単に戻せるということ
一人乗り、二人乗りの時も簡単に切り替えできる便利さがあります。
足つきが心配ならば、できるだけ柔かくしておけば安心でしょう。
よく足が届かないという方は、実際の車高うんぬんよりも「バイクの扱い」に慣れていないだけかもしれません。
例えば、ハンドルをフルロック切っておけば、フロントタイヤのサイド部分が接地するため
まっすぐ直立よりも少し前が低くなりますよ。その分足つきはよくなります。
ハンドルがロックされればバイクの乗り降りをする場合にも
ハンドルそのものが固定されるため支えになりやすいので、安定します。
また直立するより少し傾いておけばその分足つきはよくなるので
片足だけつくと決めたほうが、両足つこうとするよりも有利になります。
お尻のずらし方も足つきを改善するテクニック、
背が低くてもうまい方は、そのあたりが絶妙なのですね。
それでもだめな場合はローダウンシートやローダウンリンクなども用意されていますよ。
とはいえ、自然に柔らかくなるまで待つことまで考えれば
案外バイクの足つきは、なんとでもなるのではないかとも思います。
臆することなく挑戦してみてください!
バイク選びの要点ってそこだけじゃないんだけど・・と思ったこと、一度や二度ではありません。
確かに最近のバイク、主に外国の人に対してサイズをあわせているためか、
シート高も高めであることが多いようです。
ただ日本人より小さい感じのする東南アジアでも
足つきが悪かろうが「シート高が高いほうがかっこいい」という認識なんですって。
どすんと低く落ちているよりも、腰がピッと上がっているほうが確かにそうも見えます。
バイクショップの店頭にきて、見ただけ、またがっただけで「だめだ」とあきらめるのはちょっと早いのでは?
・・というのもバイクには体重などにあわせて「車高を調整できる機能」だってもともとあるからです。
それはイニシャル調整といって、体重などによって変化する沈み込み量を調整する機能です。
モトクロスでは1G調整といって体重に対して車体の姿勢を適正にたもつための調整機能として使います。
写真、指で示した部分の沈みこみ量のことですね。
理屈は次の絵に表します。
絵の「赤い部分」が何も乗っていない状態だとすると
「黒」が普通の体重の人が乗った時、「青」が体重の重たい人が乗ったときです。
当然それにより足つきも変わってきます。重たい人のほうが足つきはよくなる傾向です。
体重が軽くてもサスをさらに柔くすれば青のところまで沈みます。
もともと地面に対するサスペンションの角度が変わるのでそれを防ぐための調整なのですが
体重の軽い人(背の低い人)がまたがったときは沈みこみ(指で示した距離)が少ないので、足つきが非常に悪くなります。
つまり軽い人はサスの角度としてもキャスターがたつし、足つきも悪いということになります。
まして空車状態のバイク(特にもともとストロークの長いオフ車は)を見ると
とうてい足がつかないように見えるものかもしれません。
ほかにも足つきはシートの幅とか重さも関係するので
一度はまたがってしっかりシートに「体重をかけた上」で判断しましょう。
(そうでないと沈み込まない)
もとより、そのあたりほとんどのバイクは体重にあわせて調整ができるように初めからなっています。
たとえばこちらは見るからに足つきが悪そうな「テネレ700」。
通常は工具、もしくはハンマーなどで調整しないといけないところ、
親切にも「ダイヤル」でできるようにしてあります。便利ですね!
これを左に回すと、サスが柔らかくなるので足つきはすぐ改善されます。
このあたりのバイクであれば日本人の体格では緩めたほうがよい、という方がほとんどでしょう。
逆にそのままでは足がつかないのも当たり前なのかもしれません。
こちらの大きな車体の「トリシティ300」も足つきが心配になりますよね。
(まぁ、そのためにスタンディングアシストがあるわけですが・・)
ですがこちらにも若干、調整しろが初めからついております。
専用工具が必要ですが、調整も簡単で最弱にすれば沈み込みが多少よくなるでしょう。
ただ調整しないにしても、もとよりバネというものは、
使ううちに徐々に柔らかくなっていくものですから、新品の時が一番キビシイ状態です。
新車のときはあんなに悪かった足つきが、徐々にそうでもなくなるというのは
足つきの要領がよくなるのと同時に、実際に足がつきやすくなるからというところもあります。
(シートもやわらかくなってきます)
なので新車で足つき確認したときは、そのあたりを計算にいれておかないと
あとあとあのバイクは買えば乗れたのに・・ということになりかねません。
この「トレーサー9GT」も見た目上、足が届きにくく思える車両です(これでも前モデルより4センチ低い)
こちらも前述のテネレ700同様のイニシャル調整ダイヤルがついていますね。
簡単に変更できるということは簡単に戻せるということ
一人乗り、二人乗りの時も簡単に切り替えできる便利さがあります。
足つきが心配ならば、できるだけ柔かくしておけば安心でしょう。
よく足が届かないという方は、実際の車高うんぬんよりも「バイクの扱い」に慣れていないだけかもしれません。
例えば、ハンドルをフルロック切っておけば、フロントタイヤのサイド部分が接地するため
まっすぐ直立よりも少し前が低くなりますよ。その分足つきはよくなります。
ハンドルがロックされればバイクの乗り降りをする場合にも
ハンドルそのものが固定されるため支えになりやすいので、安定します。
また直立するより少し傾いておけばその分足つきはよくなるので
片足だけつくと決めたほうが、両足つこうとするよりも有利になります。
お尻のずらし方も足つきを改善するテクニック、
背が低くてもうまい方は、そのあたりが絶妙なのですね。
それでもだめな場合はローダウンシートやローダウンリンクなども用意されていますよ。
とはいえ、自然に柔らかくなるまで待つことまで考えれば
案外バイクの足つきは、なんとでもなるのではないかとも思います。
臆することなく挑戦してみてください!