~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

ホルヘ・ボレットさんのラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番

2014-12-20 07:32:27 | 音楽
私(おじさん)の音楽日記です。

今回は、お義父さんの音楽ライブラリから頂いたCDの最終回です。(こちら)(こちら)


話題にするCDは、

1.ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
2.チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23

   独奏:ホルヘ・ボレット(p)
   指揮:シャルル・デュトワ
   管弦楽:モントリオール交響楽団

です。

両曲の演奏はともに割とゆっくり目という感じを受けます。
実際には、速く弾いているところもあるのですが、あまりにさり気なく、そして美音で弾きとおしているので、特に速くは感じないというのが実際です。

初出のとき、チャイコフスキーが話題になった記憶がありますが、私はチャイコフスキーよりラフマニノフの方が、印象が強いです。
ボレットさんの演奏をあまり聴いてはいないのですが、この曲の方がボレットさんの特徴が出ているのではないかと思いました。

そう感じるのも、ラフマニノフさん(こちら)はもちろんのこと、アシュケナージさん(こちら)やリヒテルさん(こちら)も強音で劇的に弾いている部分でさえ、やさしく綺麗な音で弾いているからです。

それはそれで確かにいいのですが、私には何となく物足りない感じもします。
というか、聴いていて”やるせなくなる”というのが、一番ぴったりなのかも知れません。

もちろん、素敵な演奏に間違いありません。

そして、この演奏を支えている、シャルル・デュトワさんの伴奏が抜群です。
第1楽章の出だしなど、鳥肌ものでした。
そして、”なるほどいいなあ”という部分が何度も出てきます。


話は少しそれますが、デュトワさんが指揮するCDも結構増えてきました。

始めの頃は、モントリオール交響楽団なんてと思っていたのですが、デュトワさんの指揮がいいのか、なかなか実力のある素敵なオーケストラだと考えを改めました。

それと、ラフマニノフの第2番のCDもいろいろ揃ってきました。
いつも書くのですが、いろいろ比較しながら聴くのは楽しいですね。


ホルヘ・ボレットさんのラフマニノフとチャイコフスキー。
ピアニストと指揮者とオーケストラが揃った、なかなか素敵な名演奏だと思います。