~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

オー・ヘンリーさんの短編小説が素敵!

2012-04-23 07:32:26 | 小説・本
私(おじさん)の読書日記です。

今日は、オー・ヘンリーさんの短編集『オー・ヘンリー傑作集』を紹介します。


先日家内が観ていた嵐、大野智君主演のドラマ『鍵のかかった部屋』のプロローグ部分に、人が閉じ込められた金庫の鍵を開けるという場面がありました。

 
私はその場面をパソコンをやりながら見ていて、大好きな短編小説を思い出しました。

私の持っている文庫本『オー・ヘンリー傑作集』では、「改心回復」という題名で載っています。

このオー・ヘンリーさんが書いた短編には本当に素敵なものがいっぱいあります。

よく知られたものとしては、この「改心回復」の他に「最後の一葉」や「賢者の贈りもの」などがあります。

感動的なものからほのぼのとしたもの、そしてちょっと皮肉的なものまで。。



もちろん私は前述の3つの短編小説が大好きです。

特に「賢者の贈りもの」は最高ですね。
貧乏な若い夫婦がクリスマスの贈り物を買うお金がなくて、それぞれ自分の一番大切なものを売ってしまうのですが、その贈り物がお互いに売った大切なものを引き立てるものだった。。
結果的にはお互い使うことができない(無駄な)贈物を贈ってしまったのですが。。
この二人。。いい夫婦ですね。読むたびに涙が出てきて仕方ありません。。

私はこの話が大好きで、この短編を読んでから”クリスマスのプレゼント”もいいものだと思うようになったのです。

 
そして「改心回復」。
タイトルはいろいろに訳されています。
金庫破りの男が足を洗い、幸せな結婚の直前、姪になるはずの女の子が金庫に閉じ込められる。
その金庫を開ければ、彼をひたすら追い続けている刑事に捕まってしまう。。
でも女の子を助けるために金庫を破って女の子を助け、刑事の前に。。
でも刑事は彼を見逃して去っていく。。

いろいろなドラマや映画で直接的あるいは間接的に使われるストーリーです。
いいですね。。

 
そして「最後の一葉」。
病気で寝ている女の子(若い画家)。
窓の外にみえる”ツタ(蔦)”の最後の葉が落ちた時自分は死ぬと思っている女の子を見て、
売れない画家が最後の絵として、命と引き換えに、塀に描いた一葉。。
嵐の夜が明けても落ちなかった葉を見て、女の子は生きる力を得る。
でも、画家は。。。

泣かせますね。

私はこういった話が大好きです。

 
大野君のドラマはどう展開していくのかあるいはどうなるか分かりませんが。。
家内や娘が応援しています。面白い展開を期待しています。。
(大野智君が主演した新春スペシャルドラマ『もう誘拐なんてしない』は、結構面白かった!)

オー・ヘンリーさんの短編小説は少しひねくれた言い回しも多いのですが、ストーリーはとても素敵です。
これからもずっと読まれていく傑作ばかりだと思います。
お奨めですよ!