一昨日・昨日の投稿に引き続き、拙作「錬金術師ゲンドウ(新装版)」に関する記事です。三日連続で投稿するなんて10年ぶりのような気がします。
現在、Dropboxの共有リンクにより二種類の電子書籍フォーマットで「錬金術師ゲンドウ(新装版)」を配布しているのはお知らせした通り。
今日はそのデバイス・アプリごとの対応状況について、ぼくの環境で検証できたものを発表します。
まず、kindle/mobiフォーマット。フォルダ内のgendoh_kindle.mobiというファイルです。表紙でいうと下の色。
【全デバイス共通】(Amazonの提供するkindleあるいはFireというタブレット以外)
kindleというアプリを用意してください。iOS、Android、Windowsそれぞれあります。ファイルをダウンロードする前にインストールしておくこと。
【Android】
ブラウザからダウンロードしたら、ファイルを操作できるアプリを使ってダウンロードしたフォルダからkindleのフォルダに移動してください。kindleアプリのドキュメントを表示させると上にある表紙の本が出てくるはずです。縦書きや開く方向もちゃんと再現できていますが、なぜかフォントが変更できません。ゴシック体のままです。
【iOS(iPhone/ipad)】
ブラウザからダウンロードしたら、ファイルをタップしたときに出てくるエクスポートというメニューから「kindleへコピー」を選択してください。完了したらkindleアプリを立ち上げてみると、ライブラリに本が出てくるはずです。なぜか縦書きになりませんし、開く方向が違います。
これどうやってもうまくいきません。ご存じの方がいたら解決策を教えてください。
【Windows】
先にkindle for Windowsがインストールできていれば、ファイルをダブルクリックしたらそのアプリが起動しますが、本は出てきません。ダウンロードしたファイルを次のフォルダに移動すれば出てきます。
C:¥Users¥ユーザー名¥Documents¥My Kindle Content
再現性はバッチリです。
【kindle/fireタブレット】
すみません、ぼくのkindle paperwhiteは故障中なので、検証できませんでした。fireの8インチではファイラーアプリで移動するか、パソコンにUSBでつないで内部ストレージのbooksというフォルダに移動すれば読めるはずです。しかしなぜかフォントがゴシック体のままです。
次は、epubフォーマット。昨日公開したえんじ色の表紙の方です。
【iOS(iPhone/ipad)】
ibooksというアップル製のアプリが入っていることを確認して、gendoh_epub3.epubをダウンロードして、「エクスポート」「ibooksにコピー」と進んでください。
ibooksの本棚にこの本が並んでいるはずです。再現性はバッチリです。icloudを利用する設定にしておくと、iphoneで読んでいた続きをipadで読んだり、ということができます。
【Android】
事前にGoogle playで「epub」で検索し、「【EPUB電子書籍・青空文庫】Copper Reader」など、適当なアプリをインストールします。このソフトだとファイラーを内蔵しているので、ダウンロードしたファイルがどこにあろうと開いて読むことができるので便利です。再現性は良好。ちなみにこのアプリを推奨しているわけではありません。せっかく弄れるAndroid端末なので、いろいろなリーダーアプリを試してみて自分にあったのを選んでください。
【Windows】
前日にも書いたように、epubファイルはMicrosoft EdgeというWindows10の標準アプリに関連付けされているので、ダブルクリックしただけで、このブラウザで読めます。
ですが読書をするにはどんくさいソフトです。これはおすすめはChormeのアプリです。
Chromeのウェブストアに行き、ReadiumというアプリをChromeにインストールしてください。
Windows10でない人もこれがいいでしょう。フォントはWindowsのスクリーンフォントになりますので、あまりきれいではありませんが、これはこれで使えます。
【KOBO】
楽天KOBOを所有していないので検証していません。どなたかお願いします。
【Mac】
起動するMacを所有していません。きっとibooksでよめるんじゃないかな(適当)。
【総括】
いろいろ検証してみましたが、結論としては、epubフォーマットの方がよいようです。
やはりiOS端末のibooksというアプリのできのよさ、というのも大きいです。おすすめします。
Androidでも選択肢が多いというのはいいですね。
kindleはやはりAmazonを通して電子出版するものですね。「錬金術師ゲンドウ」は二次創作なので当然Amazonで売るわけにはいきません。
というか、無償で公開するつもりなのに、kindle editionなんか作らないでもよかったなあ。でも表紙のロゴかっこいいしなあ(笑)
そのうち「加地尚武のThe House of Stories」でまた小説を連載しようと思っているのですが、フォーマットはepub一択でいいかなと思っています。もしご意見があれば聴かせてください。
では。
※2018年9月27日追記
iOS12へのバージョンアップで、iBooksはApple Booksというアプリに差し変わります。しかし再現性に問題なし。むしろページめくりの感覚がよくなっています。電子書籍読むならiPadがベストかもしれません(新型iPhoneは縦に長すぎるみたい)。