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fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

良い睡眠をとるために  小説『左岸』と『右岸』

2014-08-02 21:15:20 | 読書
最近、暑いし時たまなかなか眠りに入れないことがある。

コウ君が来ていた時は、8時に睡魔に襲われ小一時間寝てから起きだして、食器を洗って、入浴してまたぐっすり寝ていたので
家族も減り、やらなければならないことも少なくなって疲れていないという事だと思う。

ネットで良い睡眠をとる方法を調べてみたら

夕飯以降カフェインの入ったものは口にしない。

眠る1時間前くらいにぬるめのお風呂にゆっくり入る。

寝る直前にPCの画面を見たり、読書したりしない。

アルコールも睡眠が浅くなるのでダメ。

と、いろいろ書いてあった。

飲み物は、麦茶しか飲んでいないのでノンカフェイン。

お風呂は、烏の行水だけれど1時間前くらいには入っている。

寝る直前にPC、これです、これです、ブログを書いてからもグズグズいろんなところへ行ってみてずーっとPCの前にいるし。

睡眠にそんなにこだわっていないとはいえ、眠れた方がいいのはいいし夫がぐうぐう寝ているのを見ているとちょっと腹も立ってくる。

先日眠る2時間前くらいにはPCをやめてみました、何だかつまらなくて誘惑に負けて読書してしまったら

面白くて感動して目がランラン、やっぱり眠れませんでした((+_+))

でも、寝る前に何にも楽しいことをしないなんて、、、1日生きたご褒美が欲しい(?)

で、この前どっちゃり届いた通販のダーマコレクション秋冬物その他をながめながら、あれも欲しいこれも欲しい、と物欲と戦いながら寝て見ることにした。

手に入らないとはいえ、この世の物とも思えないくらいの美しいスタイルのモデルさんが着こなす服、靴、バッグ、を見ているだけで楽しいし、もし、これを買ったらどの服に合わせようかとか考えているうちに安らかに眠りに入っていくことが出来た。

当分、厭きるまでこの方法でやってみます。

さて、皆さんにもお薦めしたいので読んでいるうちに面白くて眠れなくなったのことを少し。

江國香織さんの『左岸』を読んでいたことは少し書きましたが、10日くらい前にやっと読み終えました。

3~4か月、ずっと主人公寺内茉莉ちゃんと過ごしていたので終わった後すごくさみしい気持ちになった。

茉莉ちゃんが小学校のころから始まった物語は、50歳くらいまで続き最後は介護のことや年老いていくことの悲しさみたいなことも書いてあって共感できたしこれからも続く茉莉ちゃんの人生を思い浮かべたりと読んだ重みをずっしり感じることが出来た本でした。

色々な年代の人に読んでほしいと思った。

そして、左岸と対になっている辻仁成さんの『右岸』を読み始めた。

左岸に時々出てくる茉莉ちゃんの幼馴染、祖父江九という男の子が今度の主人公です。

九ちゃんから見る違う角度からの物語は、読み始めると懐かしいような特別な感情が湧いてきてちょっと読みだしたらやめられないくらいの面白さです。

茉莉ちゃんの兄であり九のあこがれの人惣一郎の自殺が両方で大きな影響力を持って話に関与してくるのだが、左岸でははっきりした惣一郎の気持ちというか原因が語られなかったけれど

右岸では、魂となった惣一郎が独白する形で語られるその部分が素晴らしい。

「なんでか、細かいことはようわからん。でも、好奇心があった。決して、世の中に絶望したからとか、親への反抗とか、いじめを受けたからとか、そんな短絡的な理由ではなかったと。分かってもらえんとは思うけど、もっと、人間の本質的な問題やったと。つまり冒険心、というのか、もう少し難しい言葉で言うと、探究心ったい。」(ここだけ読むとあれです、最初からすべて読んでほしい)

と、まだまだ独白は続くがとにかく感動したというか惣一郎の言っていることがよくわかってとてもよかった。

作家ってすごいなぁ、見たこともない世界を構築し読者をがーっと引っ張っていくものすごい圧倒的な力を持っている。

まだ読み始めたところだし、寝る前に読めないとなると読み終わるのはまたいつのことになるのか、でも楽しみがあるということはいいことです。



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