スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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天香楼は百年近の歴史を持つ老舗で、唐の時代の詩人宋之問の詩賦“月から木犀花が落ち、天香雲外漂い”から名づけられました。
故あって昔本土の店をたたみ香港へと移転したのですが、最近は杭州市の浙江飯店に出店したようです。
固まりを割った瞬間の乞食鶏
蓮の葉から取り出した乞食鶏
さて乞食鶏です。
今回は5名で訪問しましたので予め乞食鶏を予約しておきました。
焼き固まった泥土を当日ご一緒した重鎮に叩き割っていただこうと思ったら、何と店のほうで勝手に割ってしまいました。
蓮の葉に巻かれて中に封じ込められていた鶏肉と野菜などは高貴な風味と奥深い味わいで絶品です。
なお、乞食鶏は別名を富貴鶏とも言います。これはその乞食の話を聞いた貴族など富裕な人々が真似て同じ料理方法で食べるのが流行ったからだそうです。
一つの料理にこれほど落差のある名前を持つのも面白いものです。
酔蟹、濃厚な蟹味噌
酔蟹は、極上の上海蟹の胴の切り身をこれも極上の紹興酒に漬けておくもので、感激、興奮の逸品です。
食べるというよりも吸い込むのですが、大変高貴で上品な奥の深い味わいの絶品です。
やはり28年物の紹興酒は比類な味付け効果を発揮します。
天下の絶品、蟹味噌麺
蟹味噌の麺です。本日のメイン中のメインです。
黄色い蟹味噌とオレンジ色の蟹の卵でこってりと舌も降参する豪華な味わいです。
まず麺の上にかけて更にこれに特製のタレをかけて食べます。
大変こってりとした旨味の極地を味わうのですが、麺も一味ちがってモッチリしていて豪華な絶品です。
これだけでコレステロールがどれだけあるのか。
尿酸値の高い方には絶対にオススメは出来ません。私も転勤で日本へ帰ってから尿酸値を下げるのに随分苦労しました。
特製デザート
最後はサービスの特製デザートです。
白玉あんみつの一種ですが、独特の甘みが口中に広がり、これでもかと杭州料理の真髄を叩き込まれます。
ところで、天香楼はその名声を裏付けるものが他にもあります。
香港で最も美味しくて質の高い紹興酒(28年物)と上海蟹を用意してある店なのです。
世界に星の数ほどある中華料理店の中でも、最高峰のものを入手出来るのはこの店だけです。
ただ調子に乗ってこれをふんだんに味わうとお値段も大変なことになってしますが。
こうして香港初日から強烈な衝撃が走りました。
もう1年分の中華を食べたような充実感が脳裏に焼きついてしまいました。
この幸せな余韻に包まれてホテルに戻ったら、あのコンラッドベアーが待っていたのです。
天香楼(てんこうろう)
電話 2368-9660 / 2366-2414
18C Austin Avenue., TST, Kowloon
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ご投稿ありがとうございました!