目玉おやじ・もどきをご紹介します

三つ目の目玉おやじが斧を持っています (たれているのは血か・・・


目玉おやじのトリオ

実は、目玉おやじの皆さん、正体は全く不明です

劇場の今シーズン・プログラムに、ズラーと俳優が紹介されています。
どの俳優も普通の写真ではなく、イラスト風に落書き付き。
この2人のところに何故か目玉おやじが・・・(ひょっとして日本から出張?)
その表紙

ブルク劇場のもので、簡単に訳せば「世界ブルク村」となります
ブルク劇場はドイツ語圏で最も重要な劇場のひとつです。
Wikipedia:Burgtheater(英語)
建物の外観はこちら
(以前は向かって左から入って階段をあがりましたが、引越し後は右から上がっています)
階段の写真はこちら(エレベーターもあります)

今年は東欧解放(開放)から20周年で記念行事やら特集ニュースなど続いています。
その頂点として、20年前の1989年11月9日夜、ベルリンの壁が破られました。
市民が集まり、ハンマーで壁の一部を打ち壊したのです。
Wikipedia:ベルリンの壁
Wikipedia:ベルリンの壁崩壊
Wikipedia:東欧革命


11月7日のNZZ(新チューリヒ新聞)には、第一面を含む4ページに特集記事が載りました。
6~7ページ見開きの大特集

左の写真:ベルリンの壁に乗ったベルリン市民

右の写真:壁越しに東ドイツ兵と握手しようとする西ベルリン市民
追記:これは壁ではなくチェックポイント・チャーリーのフェンスです

東ドイツ兵は始めは戸惑っていましたが、そのうち東西合壁のお祭りに・・・
文化欄の記事:東西ベルリン市民がベルリンの壁を「占拠」








実はどれも、見覚えのある写真なのです。20年前の1989年は激動の1年で、
とりわけ後半は歴史の歯車が大きく回る怒涛の数ヵ月。
ヨーロッパ中が息を呑み続け、沢山涙を流しました。
「今、歴史の激動を目の当たりにしている」と実感しつつ過ごした日々でした。
以前の関連記事はこちら(猫の里親募集の後に、汎ヨーロッパ・ピクニックの思い出を書きました)
一度見たら忘れない…
ブルク劇場もすごい!
宮殿みたい!
こんな所でお芝居したりされるんですね。
やっぱり違うなぁ…
大きな歴史の動きを目で、体で、感じられたというのはすごい経験ですね。
私なんかニュースで20周年を見て「あぁ、そうだったのか」と思うくらい…
って、やっぱり世界共通の発想なんでしょうね
はい、毎回この階段上がり降りするときには
ゴージャスだな、と思います
このテの建物は大抵19世紀後半のもの。
日本にも明治維新以降にこうした建物が建てられたはずですが
大半は空襲などで破壊され、自国の伝統ではないので
鉄筋のビルなどに替わってしまったようです。
空襲の無かった京都は、その点でも貴重な歴史的建築の宝庫です
20年前・・・今振り返ってもすごい年だったなと思います。
ヨーロッパの多くの人がそうだったはずですが
あの年で、私も違う人間になったようです
東ドイツのおじさんで、9年間も失業してるとか・・・
旧ドイツの方がまだヨカッタと言っておりました。
共産圏で育つと、資本主義は暮らしにくいのだろうか・・・
などと、ぼんやり思っておりました。
あの年・・・
日本も「平成」になった年でした。
そして、ななみみずさんは、どんな違う人になったのだろう・・・・
「東西合併」以来、西から大量の金が投入されましたが、東の経済状態(特に大都市以外の地域)は悪いし、失業率は高いし・・・
東西のメンタリティの違いもありまして・・・あ、今度ブログの「今日の蛇足」にでも、詳しく書きます
でも、この猛烈合併をやりこなしたドイツの底力は凄いと思います。
今のメルケル首相、初の女性首相で、しかも初の東独出身首相、国民の人気も高いです。
でも、政局は難しいですね
はい、先ず歴史的変革過敏症になりまして
そのうち歴史的変革不感症になりますた