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みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

ベルタ

2009-12-11 | その他


     12月10日はダイナマイトの発明者で名高い賞の創設者ノーベルさんの命日
     それで、毎年この日にノーベル賞の授与式が行われるということです。
     とりわけ毎回話題になるノーベル平和賞の陰には、ベルタという女性が・・・


     ベルタ・フォン・ズットナーさん
     
     彼女はノーベル平和賞を受賞した最初の女性です


     彼女は、まだ王朝時代のオーストリア貴族の家に生まれ、親の反対する結婚に踏み切ります。
     夫も貴族の出ですが、これも親の反対する結婚に踏み切ったため遺産相続権を剥奪されます。
     それで、夫妻は文筆で生計を立てるようになります。
     ベルタさんは、ほんの短期間ノーベルの私設秘書を勤め、その後もノーベルと文通を続けます。
     彼女は後に平和主義者として平和運動の発展に大きく貢献しました。
     ノーベル氏が平和賞を設けた背景には、彼女の影響が大きかったと言われます。

彼女の最も著名な小説「武器を捨てよ」は、戦争で夫を失い平和運動に身を投じる貴族の女性を主人公にしています。このヒロインの名前がマルタというのは、ベルタさんの分身だからでしょう。この本は、今でも出版されています。ヨーロッパの多くのインテリも第一次大戦開始時点では熱烈な参戦論者で、第一次大戦の惨状によって初めて平和主義に開眼したのに対し、それより遥か以前から平和運動を推進したベルタさんは、その意味でも極めて先進的な人でした。

Wikipediaのノーベルさんの項で「女性秘書を募集する広告を5ヶ国語で出し、5ヶ国語で応募してきたベルタ・キンスキーという女性を」雇ったというのは事実だと思いますが、ベルタの夫「アーサー(アルトゥール)・フォン・ズットナーは著名な数学者であり、このためノーベルは数学賞を設置しなかったという俗説がある」という部分は、出典不明で、ドイツ語Wikiのベルタの項にもアルトゥールの項にも、彼が数学者だったという記述はありません。

     ベルタ・フォン・ズットナーのノーベル平和賞受賞100周年の記念切手はこちら
     Wikipedia:ベルタ・フォン・ズットナー