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みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

小は美なり

2023-02-20 | おきにいり


ピーナッツ」の中でウッドストックが言っています:「Small is beautiful」
えーっと、ウッドストックだけでなく経済学者も言っているようです



最近発見した「Small is beautiful」の一例





この方はミナミコアリクイ。知名度の高いオオアリクイより可愛らしいと思います


 蛇足ながら・・・

私はジャイアントパンダが本当に可愛いかどうか疑っています。
目のまわりをグルンと黒く塗って(?)目を大きく見せていますが、あの隈取りを無くしたら本当の目は大きな図体に比べて極小で、珍妙な顔になるのではないでしょうか
その点、レッサーパンダは、隈取り無しで充分可愛らしいと思います







もっと自然の美

2023-02-14 | おきにいり


虹のように美しい鳥さんがいます







日本語ではライラックニシブッポウソウという長い名前。
虹の7色を超えて14色の羽毛をもつお洒落さん

日本語Wikiには「羽の色が14色」とあるだけなので
詳しくは英語Wikiをご覧ください



     



ロシアのウクライナ侵攻が始まってから早くも1年になります。
ロシア軍に抗戦し、インフラストラクチャーが破壊される中で耐乏生活を続けるウクライナの人たちにとっては、特に長い困難な1年間だったと思います。しかも、近日中に侵攻が終わる見込みは全くありません。
本当に腹が立ちますが、戦闘のない安全な場所にいる我々も、腹を立てるのに疲れてきているようです


ここで昨年3月2日に開催された国連緊急特別総会で採択された「ウクライナからのロシア軍の即時撤退を求める決議」を改めて確認しましょう。





緑色は、ロシアを非難する決議を支持した国々。
茶色は反対した国々。ロシア連邦のほかはベラルーシとシリアだけのようです。
あとエリトリアですね。
黄色は態度を留保した国々。中国、インド、イラン、イラクなど。
ブルーは欠席した国々。ほんの僅かです。

国連加盟国の大多数はロシアを非難し撤退を求めています。しかし直接武力介入することはできません。第三次世界大戦になることは必至だからです。数日でキーウを占領するというプーチンの目論見ははずれましたが、NATOは直接介入できないとロシア側は「安心」しているのでしょう。

応援疲を乗り越えて、ウクライナを応援し続けましょう

国際社会の反応






今年の哺乳類

2023-02-05 | おきにいり


オーストリアの「今年の哺乳類」は、とても小さく可愛らしい方です
ドイツ語名はHaselmaus(ハーゼルマウス)で日本語名はヨーロッパヤマネ







体重20gくらいというのは小鳥と同じくらいですが、お母さんは赤ちゃんをくわえて運ぶんですね。偉いなあ








そして1年の半分以上は冬眠で過ごします。

こんな可愛い地球の仲間が、これからも幸せに暮らしていけますように

そうそう、「不思議の国のアリス」にはヨーロマヤマネが登場しますね。英語ではDormouse(ドアマウス)で、日本語版ではネムリネズミです。
ネムリネズミさんは、物語の中で、「帽子屋」と「三月ウサギ」によってティーポットに押し込められますが、アリスが立ち去るため、その後どうなったかは描かれていません





自然の美これも

2023-02-02 | おきにいり


今さら書くまでもなく自然は無尽蔵の美の宝庫です

カラフルという点では、昆虫類鳥類に代表選手が多いようです。
水生生物にも美しい方々がいらっしゃいますね。
他方、最高度に進化している哺乳類は総じて地味な方々が多いようです。
トラさんなんか哺乳類ではファッショナブルな方ですね



ちょっと脱線しましたが・・・最近見つけた美しい方:スカシバガ








このヒトの学名はBembecia-Ichneumoniformisで、長ったらしくて読むのも嫌
こんな美しい方ですが、小柄なので、実際に出会うと気づかないでしょう





で目おく目

2023-01-24 | おきにいり

出目と奥目の愛らしい方々です  



出目代表




日本語名はスナガニあるいはツノメガニ。この方々は視力に優れ、全方向見渡せるそうですが、どんな風に見えるのか・・・
先端のトンガリは「飾り」で、その下が本物の目だそうです。この「とがり目」をクルクル回して全方向見るのでしょうか
Wikiの各国語では、自国の単語が無い場合、学名を使うのが一般的で、このカニさんも他の言語では学名です。
日本語と同じ意味の単語は中国語だけで「沙蟹」と表記。



奥目代表




日本語名ソデボラで、ドイツ語名は Flügelschnecke(フリューゲルシュネッケ)つまり「翼のあるカタツムリ」です。
ソデボラさんも、他言語の多くは学名表記ですが、中国語だけは「鳳凰螺」という美しい名前です。
上のカニさん同様、中国語名の発音は知らん





自然の美久々

2023-01-21 | おきにいり


ザルツカンマーグートの友達から美しい絵葉書が届きました。
日本では見られない野鳥です。それでググってみました。


盛装のジェントルマン





保護色的に控え目だけど愛らしいレディー





日本語名はズアオアトリ
詳しくは英語Wikiをご覧ください


世界中で多くの野生動物が絶滅し、今も絶滅しつつあります。
この愛らしい鳥さんも、これからも元気で暮らせますように
さしあたりズアオアトリは絶滅危惧種ではありませんが、全ての野生動物は、人間による自然破壊・汚染の危険にさらされています。


日本野鳥の会HP:絶滅危惧種




目が怖い

2022-11-13 | おきにいり

自然界には美しい方々がいっぱい
一番みっともないのは人間かも知れないと思ったりします。
だから服を着たり髪型を工夫したり帽子をかぶったりして変装するんでしょう



ドイツ語Wikiで見た下の方も、ワーなんて美しいんだろうと感動






ドイツ語WikiではKleines Nachtpfauenauge(クライネス・ナハトプファウエンアウゲ)で、直訳すれば「小型夜行性クジャクの目」
日本語名はクジャクヤママユです

それにしても蝶や蛾の方々は、よく目玉模様をつけていますね。「天敵を怖がらせるため」ということですが、本当に役に立つのだろうかと半信半疑でした。

ところが、下の「文鳥医師団」で、文鳥のお医者さんが茹で卵の切り口を見て逃げたり、コノハズクさんの目の腫瘍手術で困ったりするので、なるほど本当に「鳥よけ」になるんだなと感心しました。





文鳥のお医者さんが活躍する楽しい漫画です


私が飼っていた代々のチポラ(屋内放し飼いの手乗り文鳥)は全然怖がらなかったぞ、と思ったのですが、そういえば目玉のようなものは全く無かったのでした





エステル補遺3

2022-11-10 | おきにいり


続いてすみません 今回で終わりの予定です






バビ・ヤールのところで、ショスタコーヴィチエフトシェンコの詩を取り入れて交響曲第13番「バビ・ヤール」を作曲したと書きました。
それで思い出したのが数年前にドイツ・アマゾンで買った「ジャズ組曲」のCDです(上のジャケット:バレエ音楽、映画音楽も含めCD3枚のセット)。
当時は「ジャズ組曲」を入手したことが嬉しく、全然気にしませんでしたが、今回気付いてみれば、演奏はウクライナ国立交響楽団でした。



左からプロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアン(1946年の写真)
蛇足ながら「アン」と終わる姓は大体アルメニア人です。もうひとつ付け加えれば、プロコフィエフはウクライナ(帝政ロシア領)生まれです。
更に付け加えれば、1946年と言えばスターリン存命中、つまりスターリン批判以前ですから、芸術家にとっても息苦しい時代だったと思います。




私は、ベンジャミン・ブリテンとともにショスタコーヴィチは20世紀クラシック音楽における東西の横綱だと思っています。2人とも大好きな作曲家でオペラやコンサートも色々聴いています。
ブリテンには同性愛者であるという秘密がありましたが、それ以外ではショスタコーヴィチより遥かに自由な環境にあったと思います。

ショスタコーヴィチはオールマイティーの作曲家で、前衛音楽からポピュラー音楽まで幅広い作品を遺しています。早くから天才作曲家として高く評価され前衛的な作風だったのですが、スターリンの大粛清時代、多くの知人・友人が処刑され、自らもジダーノフ批判に直面し、作風の修正を余儀なくされました。既に国際的に評価されていたので、亡命しようと思えば喜んで受け入れる国は多かったはずですが、彼はソ連に留まりました。私の解釈では、ショスタコーヴィチは「ソ連」と「ロシア」を区別し、「祖国」であるロシアを捨てることができなかったのだと思います。

ペレストロイカの頃かソ連崩壊後か忘れましたが、ドイツの週刊紙「ディ・ツァイト」にカールハインツ・シュトックハウゼンの記事が載りました。シュトックハウゼンがソ連を訪れたとき、公式の場ではショスタコーヴィチから批判されました。しかし、その夜ホテルにショスタコーヴィチから電話があり「昼間は、ああ言わざるを得なかったのですが、実はあなたの作品は素晴らしいと思います」と告白されたということでした。

世界的に知られる作曲家であっても、いつ「反革命」のレッテルを貼られるかわからない生活の中で、ショスタコーヴィチにとっては、大好きなサッカーが息抜きの場だったと言われます。審判資格も持っていました。


ジャズ組曲の中でも最も人気があると思われるワルツ第2番YouTubeでお聴きください

ワルツ第2番


「バビ・ヤール」は長大な作品ですが、YouTubeには日本語字幕付きの録画もあります。





エステル補遺1

2022-11-04 | おきにいり

秋のトラウン湖。
トラウン湖はザルツカンマーグートにある主要な湖水のひとつです。






あるいはエステル」について大切なことを書き忘れていました。この作品はインゲボルク・バッハマン賞を受賞しています。
インゲボルク・バッハマン賞はドイツ語圏における重要な文学賞のひとつです。

この賞はオーストリアの作家インゲボルク・バッハマンを記念して、出身地であるクラーゲンフルト市が創設したものです。





バッハマンの作品は読んだことがないのですが、放送劇を舞台化した「マンハッタンの良き神」を見たことがあります。内容は忘れましたが、バッハマンのドイツ語の美しさに感動したことだけは今も鮮明に記憶しています。





あるいはエステル

2022-10-26 | おきにいり


「あるいはエステル」の表紙





超正論で紹介したカーチャ・ペトロフスカヤの「あるいはエステル」今も読んでいます。
2度目ですが読み終わるのが残念で、ちょっと足踏みしています(又読めばいいんですけどね)。ユーモアも交えて詩情豊かな文章ですが、内容はドラマチックで濃厚。1回で書き終わろうと思ったのですが、どう書いたらいいか分からないし、どうせ上手にまとめられるわけがないけど、紹介したいので、とにかく書き始めることにしました。

2013年に発表されたもので、ロシアによるクリミア半島併合や現在進行中のロシア軍のウクライナ侵攻以前の作品ですが、既に中欧の万華鏡のようなウクライナの複雑な立場が滲み出ています。
著者は1970年にソビエト連邦の構成国であるウクライナ共和国のキエフ(キーウ)に生まれ、学校からの旅行(多分日本で言う「修学旅行」)で初めて出掛けた外国がポーランドでした。

ウクライナの独立後、著者は再びワルシャワを訪れます。祖父母の住んでいた家を探すためです。ワルシャワにあるJewish Genealogy & Family Heritage Centerで著者は祖先の履歴を知り、画像部門で祖父母の住んでいた家の写真も紹介されます。それは部門の担当者が最近eBayで購入したものでした。古い歴史的写真がeBayに売り出されるのだそうです。
ところがその後、著者の母親が家の番地を間違えていたと言い出すのです。しかし2番地違いの家は、当該の写真に写っていました。これはヨーロッパの番地制度のおかげです。通りの片側には奇数番地が並び、反対側には偶数番地が並んでいます。従って2番地違いの建物は隣同士なのです。著者の祖父母は1939年まで、その家に住んでいました。当時ワルシャワ市民の39%がユダヤ人でした。

続きます でも乞無期待



著者の祖母は最晩年、回想録を書き続けました。しかし殆ど目の見えなくなった祖母は紙を取り替えることなく続きを書き、その結果、多くの行が重なる縺れた糸のようなものが残りました。それが本書の表紙となっています。