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みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

鳥類の先祖

2023-05-06 | おきにいり


私の大好きな自然史博物館でも人気が高いのは恐竜の部屋です。
この部屋の一角にはスズメの剥製も展示されています。
現生の恐竜は鳥類だから、というわけです。

それで最近「鳥=恐竜」という意識が、いつも頭の隅っこにあって気になっていたところ、ピッタリの本が3月に発行されました







自分が読める言語なら日本の本である必要はないのですが、とてもタイミング良く日本アマゾンに紹介されていたので、早速購入
「子どもから大人まで楽しめる」と紹介されている通り、最新の研究段階を踏まえた堅実な内容で、ちょうど私があれこれ考えていたテーマごとに簡潔で分かりやすくまとめられ、イラストも綺麗です。
鳥が好きで猛禽類も含めて「可愛い」と感じるため、逆に「鳥=恐竜」と考えると恐竜まで可愛くなります
ティラノサウルスなんか、本物には絶対会いたくないですけどね

これも実際には会いたくありませんが、以前から好きなのがステゴサウルス
名称の説明はWiki記事にありますが、それでも「捨て子のサウルス」と聞こえちゃうんですよね

現生鳥類の皆さんが恐竜の末裔だと思うと、スズメさん、ハトさんなども何か奥深い存在に見えてきます


以前のボログ記事:現生の恐竜

自然史博物館については英語Wikiの方が詳しく、写真も色々あります





小屋の芸術

2023-05-03 | おきにいり


ドイツのどこかにある信号の見張り小屋
今も見張り小屋として使われているかどうかは不明。






オーストリア・アルプスのどこかにある山小屋
宿泊用の山小屋と言うより急場の避難小屋という感じですね。






窓の芸術の場合と同じく、芸術作品にしようなどという意図は全くなく、ひたすら機能を果たすことを目的として造られたものなのに、環境の中に溶け込んで慎ましく、しかも存在を主張しています。
だからこそ、撮影した人がWikiにアップしたのではないかと思います。
自然と人間の共存を象徴するような風景です





窓の芸術

2023-04-21 | おきにいり


窓というのは光を取り入れるため建物に開けられたものです。
それが全く意図せず極めて芸術的に見える不思議


















ドイツ語Wikiを検索中に見つけたもので、いずれも野外博物館にあるものです。
伝統的な農家の佇まいには、年月の堆積した重みと深みがあります。
3枚目の写真にはGemischtwarenhandlung(ゲミシュトヴァレンハンドルンク)とあり、直訳すれば「ごちゃ混ぜ商品販売」。
つまり「よろず屋」ですね






ネタニヤフ

2023-04-09 | おきにいり


前々回の続きです

「ネタニヤフ」という小説があります。
長い副題は

極めて著名な家族の副次的で
究極的には無視できる出来事についての報告


ドイツの友達が送ってくれたもので、タイトルを読むなりガハハと笑ってしまいました
タイトルからは誰でも、自分の関与した汚職に対する司法の追及を阻止しようと、司法の独立を抹殺しようとしているイスラエルの政治家を連想しますね。
下の表紙からも、しっちゃかめっちゃかなストーリーであることが期待できます。
もちろん期待通りです







物語は1959~1960年。ニューヨーク北方の架空の地方都市コービンデールにある架空のコービン大学でアメリカの税制史を教えるルーベン・ブルムは教授陣で唯一のユダヤ人ですが、アメリカ生まれです。妻のエディスもユダヤ人なので、娘のジュディーもユダヤ人(母がユダヤ人だった場合のみ「正式の」ユダヤ人、とはイスラエルの法で定められています)。
このルーベンは、コービン大学の教授職を得るためイスラエルから来る歴史学者ネタニヤフの世話をするよう依頼されます。
自分の両親や妻の両親の接待、大学入学を控えたジュディーとのゴタゴタなどに加えてネタニヤフの論文を読む手間も加わりウンザリしているルーベンのところにイスラエルから推薦状が届きます。その推薦状のウダウダと長~~~いこと ここまでで物語の三分の二です。

そして、ある雪の日、壊れかけたようなフォードに乗ってベン=シオン・ネタニヤフが到着します。
しかも妻ジラと3人の息子(長男ヨナタン、次男ベンヤミン、三男イド)を引き連れて・・・
一番下の息子イドはブルム家で早速おしめを取り替えられ、その臭いが家を満たします。上の2人も大暴れ。
ひどいドタバタの中、とにかく大学の講堂でベン=シオンの講演が行われます(つまり採用試験)。これもドタバタに終わり、しかもブルム家はネタニヤフ一家を泊めなければならないことになり・・・どうなったかは書かれていません

ベン=シオンの専門分野は異端審問時代スペインのユダヤ人で、彼の説では、これはユダヤ人迫害を目的としたもので、宗教ではなく人種による反ユダヤ主義はスペインで始まったのだそうな

ドタバタ劇は著者の創作ですが、ネタニヤフ一家の面々は皆実在の人物です。
ベン=シオン
ヨナタン
ベンヤミン
イド


まあ内容のドタバタは、それだけで面白いのですが、イスラエルのユダヤ人とディアスポラ・ユダヤ人の間の発想や価値観の違い、反ユダヤ主義シオニズム修正主義シオニズムなどの予備知識が無いと判りにくい、あるいは大笑いできない部分もあるでしょう。


本書の冒頭に著者は、修正主義シオニズムのリーダー、ゼエヴ・ジャボチンスキーの言葉を引用しています。

ディアスポラを抹消しろ。さもないとディアスポラが君たち(ユダヤ人)を抹消するぞ。


続きを書くかも知れません でも乞無期待


・・・うっかり忘れそうになりましたが、前々回の続きと言うのは、著者のジョシュア・コーエンハーパーズ・マガジンに記事を書いているからです。





オキナグザの会話

2023-04-06 | おきにいり


オキナグサという名前ですが、まだ若い株です







写真はドイツ・バーデンヴュルテンベルク州のものなので、正確には「セイヨウオキナグサ」だと思います。

宮沢賢治は、この愛らしい野の花を可愛らしい短編にしています

宮沢賢治:おきなぐさ


実は前回の続きを書くつもりだったのですが時間が足りず、私の敬愛してやまない宮沢賢治に登場していただきました 次回こそは・・・どうなるでしょう







自然の美ウソみたい

2023-03-31 | おきにいり


「自然の美」は無尽蔵です。
今回のお方は本当に「ウソみたい」な極彩色ですが、小柄な魚さんなので可愛いだろうと思います







日本語名はニシキテグリ
Wiki記事では、アラビア語ドイツ語英語でマンダリンフィッシュ。他の言語は学名だけです。

こんな極彩色の魚さんは観賞魚として乱獲されそうですが、飼育が難しいそうで、加えて小柄なので食用魚にはならず、比較的穏やかにサンゴ礁で暮らしているようです

これからもニシキテグリさんが平和に暮らしていけますように


最新の「もっと自然の美」
自然の美シリーズ最初の記事
その他の記事省略





ケロケロ使節

2023-03-19 | おきにいり


地球上の生物の中で最も目の大きい方々に数えられるカエルさん
尤もカエルさんは、最も口の大きい方々でもありますね
でも可愛い スラッと長い肢も羨ましい

現存する世界最古(毎回繰り返す!)のシェーンブルン動物園にお住まいのカエルさんに沢山のベビーが誕生






もちろん、2匹のお母さんカエルが産んだ卵から孵化し小型のカエルさんに成長、520匹以上だそうです。
日本語名はジュウジメドクアマガエル
ドイツ語名も長くてBaumhöhlen-Krötenlaubfrosch(バウムヘーレン・クレーテンラウプフロッシュ)
ドイツ語名の前半は樹洞という意味で、このカエルさんが水のたまった樹洞に産卵することを示しています。クレーテ(ンは繋ぎ)はガマガエル、ラウプフロッシュはアマガエルで、つまり両者の中間のカエルさんということでしょうか。

このカエルさんは声が大きく自動車のクラクションなみの音量なので、ドイツ語ではKrawall-Frosch(クラヴァル・フロッシュ)という通称があります。自由に訳せば「ギャーギャーガエル」

520匹以上のカエルの子たちは各国の動物園に「お輿入れ」するそうです。両生類は世界的に生息環境が破壊され絶滅危惧種の多い生物群なので、動物園での種の保存は非常に重要です。



      


日本ではあまり報道されていないようですが、イスラエルでは、独立した司法権を破壊しようとする司法改悪に反対する集会やデモが続いています。ネタニヤフ首相は、自分がかかわっている汚職について司法の追求を潰すのが狙いです。でも司法の独立は民主主義の重要な柱ですから、この改悪が実行されると大変なことになります。

イスラエル民主主義の危機





西洋水墨画

2023-03-16 | おきにいり


前回のペリカンで思い出した・・・というわけではありませんが、巨木の静かな佇まいをご覧ください。







この風景画の制作者はエミリー・メディツ=ペリカンというオーストリアの画家です。
何年も前に、どこかで見つけて気に入ったのでダウンロードしました。今回、紹介するため、詳しい情報を知ろうと思ったのですが、残念ながら何も発見できず。しかし、こういう風景は中部から北部ヨーロッパでは良く見られます。

この人は夫婦そろって画家でした。ついで・・・と言ってはナンですが、夫さんの作品もどうぞ。






波だけですが、恐らくアドリア海のどこか、あるいはドゥイーノかと思われます。





現生の恐竜

2023-03-13 | おきにいり


御存知の方も多いと思いますが、恐竜(の末裔)は現代にも生きています
下の写真は、魚を狙って急降下する翼竜です






これはペリカンについて検索していた時、ドイツ語Wikiで見つけたものです。
シルエットだけで見ると、まるで翼竜のようだと感心しました。

まあ、鳥類は恐竜の末裔だから似ているのも当然と言えるでしょう


それにしても、恐竜の末裔さんたちはカラフルですね。





この鳥さんは日本語名ゴシキドリで、名前の通りカラフル
英語Wikiの方が少し詳しいです。

ジュラ紀白亜紀などの主役だった恐竜さんたちについては、皮膚の色が不明なので、大体の推定で着色され、灰色や褐色が多いですね。
でも末裔の鳥さんたちが色とりどりなので、ひょっとしたらカラフルな恐竜さんもいたかも・・・
と想像すると楽しいですね





象さんの親戚

2023-02-23 | おきにいり


前回とは違うテーマの予定だったのですが、また「スモール・イズ・ビューティフル」を見つけてしまいました







現存する世界最古の動物園(毎回くりかえす!)シェーンブルン動物園で、2月前半に可愛い双子が生まれました(写真はお母さんと双子)
ドイツ語名はRüsselspringer(リュッセルシュプリンガー)で自由に訳せば「鼻長ピョンピョン」
英語名はElephant shrew(エレファント・シュリュー)で「象トガリネズミ」
日本語名はハネジネズミですが・・・
この可愛いピョンピョンさんは齧歯類ではありません。
従ってトガリネズミでもないのです。
ピンポン玉くらいの大きさ(小ささ)で体重10gくらいなのに・・・
ゾウさんや海牛目(ジュゴンやマナティー)の親戚筋だそうです

可愛いピョンピョンさんたちはシェーンブルン動物園の砂漠館にいます。

ドイツ語HP
英語HP

こんな小さな方々なので、もう数週間で大人になってしまいます。すると親離れ・子離れのため、双子ちゃんは別区画に引っ越しちゃうそうです