気ままな日々を 思いつくままに

旅の様子や
今日の庭
思いついたことなどを
気ままに 気楽に綴ります

駐米大使クーデター 「呼び出し」デッチ上げ

2009-12-24 23:25:51 | メディアから
先の宮内庁長官に続き、今度は駐米大使が、ありもしない呼び出しをでっち上げて、不当に世論誘導を図っていたと言う。22日夕刊と24日の同じ毎日新聞の記事である

在日米軍再編:普天間移設 米国務長官、現行案の受け入れ要請 異例、大使呼び
 【ワシントン古本陽荘】クリントン米国務長官は21日、国務省に藤崎一郎駐米大使を急きょ呼び、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関する考えを伝えた。クリントン氏は日米合意計画が望ましいとの米側の立場に変わりがないことを改めて強調し、両国関係に深刻な影響を及ぼさないよう早期の受け入れを促した。

 大使を突然、国務省に呼び出すのは極めて異例。鳩山政権の移設先決定の先延ばし方針について、米側が懸念を持っていることを裏付けたものといえる。

 藤崎大使は会談後、異例の形での会談となったことについて「重く受け止めている」と記者団に語った。そのうえで、「日米関係を重視している立場から改めて考えを伝えたいと先方から話があった」と説明した。突然の呼び出しだったうえ、ワシントンは大雪の影響で21日も政府機関の多くが業務を停止していた。

 コペンハーゲンであった国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)関連の夕食会で17日、鳩山由紀夫首相はクリントン氏と隣り合わせになり懇談した。

 ◇鳩山首相「基本的な姿勢示したのでは」
 鳩山由紀夫首相は22日朝、クリントン長官と藤崎大使の会談について「たぶん、『日米関係は大変重要だ』という認識の中で、普天間(問題)に対する基本的な姿勢を示したのではないか」と述べた。

 首相はコペンハーゲンで行ったクリントン長官との懇談に触れ「お互いに『日米同盟は大事だから頑張ろう』と、そういう意味での理解を示していただいた」と話した。懇談直後の説明を修正した形だ。【西田進一郎】

これに対し、24日の記事は次のようになっている

米国務次官補:大使「呼び出し」報道を否定
 クローリー米国務次官補(広報担当)は22日の記者会見で、クリントン米国務長官が21日に藤崎一郎駐米大使を米軍普天間飛行場移設問題で呼び出したという日本メディアの報道について「藤崎大使の方から訪れた」と否定した。その上で、大使の「日本は方針決定に時間を要する」という説明に理解を示し、日本との協議を継続する考えを示した。

 記者の「クリントン国務長官が藤崎大使を呼び出したそうだが、会議内容についての資料はあるか」との質問に対し、クローリー氏は、呼び出したのではなく藤崎大使の方からクリントン長官とキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)を訪れたと説明した。

 クリントン氏がコペンハーゲンでの鳩山由紀夫首相との会談内容に触れ、普天間問題についての見解を藤崎大使に示したという日本メディアの報道には「(コペンハーゲンで)クリントン長官が鳩山首相と会ったのは会合へ向かう途中と晩さん会の2度。何を話したかは定かではない」と述べた。

 米政府の見解として「(普天間移設問題は)日米間において重要な問題であり、日本政府との協議は継続していく。現行計画は、沖縄の負担軽減と日本防衛、地域の安全維持という点において最善なものだと信じている」と強調した。

 記者会見の内容は米国務省のホームページで確認できる。

 (平安名純代ロサンゼルス通信員)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【国務次官補】 一問一答

 --クリントン長官が日本の(藤崎一郎駐米)大使を呼び出したそうだが。

 「大使がキャンベル次官補とクリントン長官に会いに来た。会談で、大使は米軍再編問題はもう少し時間がかかると話した。われわれは現行計画が最善だとは思うが、日本との協議は続けていく」

 --大使が「会いに来た」というのはどういう意味か。(米側に)呼ばれたのではないのか。

 「彼は呼ばれたのではない。実際には、彼の方からわれわれに会いに来た」

 --コペンハーゲンで(鳩山由紀夫)首相が「長官から普天間問題で理解を得られた」と述べたことを、長官が問題視したと日本メディアは報じている。確かか。

 「私はコペンハーゲンで長官と一緒だった。長官は会合に向かう途中で首相と会った。デンマーク女王主催の晩さん会でも話をしていた。詳しい内容は分からない。だがこれらの問題はわれわれにとって重要で、日本政府と協議し続けることははっきりしている。米軍再編の現行計画が沖縄の負担軽減と日本防衛、地域の安全を維持する最善のものだ。昨日、日本からもらったメッセージは、単に(この問題は)もう少し時間がかかるということだった」

(米国務省ホームページを和訳)

(琉球新報)

このように同じ問題について全く違う情報を何の説明も無く掲載する神経も凄いと思うが、毎日新聞はましなのかも知れない。両方の発言を掲載しているのだから。大部分のメディアは、呼びつけられた震え上がっていたと言う藤崎駐米大使の話は、本国外務省に裏付けも取らず、大々的に報じたくせに、米国務省のHPすら確認しようとする努力もしない。日刊ゲンダイ(24日発行・3面)にこんな記事がある。
「藤崎駐米大使はクビにしろ」
「クリントンからの呼び出しデッチ上げ」
「過去にも事実を捻じ曲げた前科」と見出しが並んでいる
キャンプションにはこうある。
こんなウソつき野郎はクブが当然だ。クリントン米国務長官が、普天間基地移設問題で藤崎一郎駐米大使を呼びつけたという一件は、何と、藤崎大使のヤラセだった。相手国の大臣をダシにして、ありもしない事実をでっち上げるなど、到底許されることではない。

以下本文の一部を引用する
「21日に米国務省で行ったクリントン長官との会談について、藤崎大使は「朝、急遽呼ばれた。普天間計画の即時履行を求められた。大使が呼ばれるのはめったに無い」と神妙な面持ちで解説した。これを受けて大マスコミは早速、「駐米大使、異例の呼び出し」「米国が強い不快感」と大々的に報道。日本と米国が戦争でもおっぱじめるかのように大騒ぎをした。
 ところがこれが大うそだった。翌日、クローリー国務次官補が会見で「呼んでいない」〈藤崎)大使が立ち寄ったのだ」と明かしたのだ。これが本当ならとんでもないし、仮に呼び出しが事実だったにしても、真っ先にマスコミに話すことが国益になるのか。政府部内で話し合うのが筋だろう。外務官僚が勝手にやっていいことではない。  中略
 実はこの大使、過去にも事実をねじ曲げた”前科”がある。
「93年に在オーストラリア大使館で抗菌流用疑惑が発覚しました。当時藤崎さんは会計課長で査察の責任者でした。ところが疑惑が広がらないよう、関った職員の処分をせず、事実の隠蔽を図ったのです』〈外務省関係者〉
後略

どこを向いて仕事をしているのか、コネと隠蔽で組織内を上がり詰、外務省のナンバー2がこれかよ。
自らの発言を、相手国のチンピラ官僚にすら一顧だにされない大使なぞ、即時召還が当然だろう。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「大マスコミは少しぐらい普... | トップ | 八ツ場ダム再考 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

メディアから」カテゴリの最新記事