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丸井今井 再建スポンサー

2009-05-03 23:25:42 | メディアから
さる4月30日、会社更生法適用を申請している、札幌の丸井今井が再建スポンサーに三越伊勢丹HDを選んだと発表していた。2週間ほど前の段階では、高島屋がスポンサーになることはほぼ確実視され、高島屋の始めての北海道進出と大騒ぎをされていただけに、ある意味狐につままれた気分だ。不思議に思いいろいろ調べていると、公式にはこんな発表がなされている。5月1日付けの毎日JPに依ると、以下引用  「経営再建のスポンサーに4月30日、三越伊勢丹ホールディングスを選定した丸井今井(札幌市中央区)。半月に及ぶ選定作業では、丸井今井は札幌本店と函館、旭川、室蘭の各地方店の営業継続を打ち出した高島屋案に期待したが、再建案を検討する中で、採用を断念した。これに対して高島屋は「当社提案に不備があったとは考えておりません」と反論のコメントを発表し、後味の悪い決着となった。  中略  札幌市中央区の丸井今井本社で開かれた記者会見。三越伊勢丹を選択した理由について、申立代理人の橋本昭夫弁護士は「高島屋は旭川店を存続させる点で勝っていた。しかし提示金額(支援額)で三越伊勢丹と差があるだけでなく、そもそも再生手続きにのっていない、再生計画案を策定できない内容だった」と指摘した。

 高島屋案は大口債権者への同意が得られるように丸井今井が想定した金額を下回っており、高島屋案を採用すれば民事再生手続き上、従業員の退職金などを支払えない内容だった。さらに取引先の買掛金など返済が免除されない債務は支払いがまったく見込めず、再生計画案自体が認可されない。

 丸井今井側は高島屋に対し、見積もりの見直しを求めたが折り合わず、26日に高島屋の選定を断念したという。畑中幸一社長は「全部だめにするか、3店のうち2店をとるのか、苦しかった」と苦渋の決断を強調した。」  引用終わり

なんとなく釈然としないので、いろいろ調べていたら、4月25日付けの北海道新聞にこんな記事を見つけた。参考のために記事全文を引用させていただく
以下引用
「“最低価格”は120億円 高島屋案、10億円届かず

 当初は今週中の決着が見込まれていた丸井今井(札幌)のスポンサー選定作業が最終段階で足踏みしている。第一候補の高島屋(大阪)が提示している譲渡代金(買収金額)に丸井今井側が納得せず、交渉が膠着(こうちゃく)状態に入ったためだ。丸井今井側は、高島屋を上回る金額を提示した三越伊勢丹ホールディングス(東京)との再交渉の可能性も残しながら、ぎりぎりの調整を続ける考えだ。




 両候補とも、スポンサー企業になった場合には新たに子会社を設立し、丸井今井から事業譲渡を受ける形を取る。十五日に双方が提出した再建案で、その譲渡代金として三越伊勢丹は百十五億円、高島屋は百億円を示した。

 単純化して言えば、丸井今井の店舗や商品、のれん(丸井今井のブランド価値)などをこの金額で買います-という意思表示だ。

 両社の提示額に、丸井今井側は戸惑った。丸井今井側は自らの“最低価格”を約百二十億円と事前に見積もっていたからだ。

 この価格は、会社をたたんで、すぐに不動産を売り払ったとしても確保が見込める金額。特に高島屋をスポンサーに選んだ場合は、会社をたたむよりも回収できる金額が少なすぎるため、銀行など大口債権者の同意を得るのは難しい。そうなれば、十月を期限に裁判所に提出する再生計画案も認可されない恐れが出てくる。

 もともと丸井今井側はスポンサー選定について「存続店舗数と従業員数が最大のポイント」(畑中幸一社長)とし、函館、旭川両店の存続に加え、別会社の室蘭店の営業継続にも配慮した高島屋案を評価。譲渡代金が許容範囲内なら、早期に高島屋で決着させるシナリオを描いていたとされる。

 ところが高島屋の提示額が予想外に少なかったため、先週末の交渉は難航。高島屋は商品の買い取り価格として十億円を追加して百十億円としたが、まだ十億円届いていない状況だ。一方、三越伊勢丹は今週に入り、存廃両にらみの案を示していた函館店について存続を確約して十五億円を加算、百三十億円まで上積みした。

 丸井今井側の関係者からは総額だけでなく、札幌本店の買い取り価格が三越伊勢丹九十五億円、高島屋七十五億円と二十億円の差がついていることを問題視する見方もある。特に丸井今井の主力行で本店への担保設定も多い北海道銀行が反発しているもようだ。

 地方店の買い取り価格についても、函館・旭川両店を引き継ぐ高島屋の十五億円は、函館のみの三越伊勢丹と同額。高島屋は、不採算の旭川店を継承するため、全体の事業価値をより厳しく査定したとみられている。

 丸井今井側と高島屋の協議は近く再開される見通し。交渉の最終段階で膠着状態に入った両社だが、それでも「百二十億円」をめぐる“落としどころ”さえ見つかれば、高島屋で決着するとの見方は多い。

 これに対し、金額面で優位に立つ三越伊勢丹は旭川店の存続を提示すれば逆転の可能性もあるが、伊勢丹首脳は「これまで営業支援してきた経験から最良の案を出した」と強調。条件変更などはせずに、静かに推移を見守る姿勢のようだ」
引用終わり

協議はは26日に決裂し、30日の発表に到ったらしい。読んでみると経営者は高島屋案に共感を示しているが、銀行の方針には逆らえなかったようだ。しかし、10億円が埋められなかったのは、ローカルのお殿様企業の限界なので在ろうか。
厳しい時代ですね
こどもの日に合わせて息子の兜を飾りました
兜に限らずお雛様も、主が結婚しても我家に居座っています

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