世界各地で砂漠化が進んでいる。現在、陸地の約25％が砂漠と化しているそうだ。
これまで砂漠は、数えきれないほどの人びとの命を奪ってきた。そんなものが拡大しているなんて、とんでもないことだ。
砂漠の砂に呑みこまれて命を落とした犠牲者のなかには、日本人もたくさん含まれているのである。
遣唐使として中国に渡り、帰郷できないまま長安で生涯を終えた阿倍仲麻呂、主君、義経を守るため自らが楯となり「立ち往生」を遂げた武蔵坊弁慶、江戸城桜田門で水戸の浪士に暗殺された大老、井伊直弼、天下御免の向こう傷、旗本退屈男こと早乙女主水之介などが砂漠に挑んだが、砂の藻くずと消えた。
最近では、今年のNHKの大河ドラマ『功名が辻』で好演している仲間由紀恵、現在開催されているトリノ・オリンピックの女子フィギュアでメダルの期待がかかっている安藤美姫、そして昨年の日本シリーズ優勝を果たしたロッテ・マリーンズなどが、砂漠に行ったまま消息を絶っている。
砂漠は底が深く、いったん足を取られたが最期、地中深く沈み込んでしまうため、遺体が発見されることがないという。
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