エッセイでも小説でもルポでも嘘でもなんでも書きます
無名藝人




出しっ放しにしていたストーブをかたずけようとして持ち上げたら、手が滑って、足の甲のうえに落としてしまった。

あまりに痛いので、骨が折れてるんじゃないかと心配になって医者に行ったら、骨に異常はないが、あと5mm上だったら頸動脈を突き破ってましたよ、危なかったですねと言われて、そのとき初めてゾッとした。

生きるか死ぬかは、ちょっとしたブレで決まるのだなと思った。


生きている事と、死んで了っている事と、それは両極ではなかった

_志賀直哉『城の崎にて』より

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