自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

足を運んでもらえるような特典を=ふるさと納税

2016年05月31日 13時47分02秒 | 政治・議会活動
――ふるさと納税は、納税者が自由に全国の自治体に寄附ができるという利点の反面、自治体間の過剰な競争、また行政サービスを受けるための出資であるという本来の納税の意義から外れてしまうという問題が指摘をされている。柏市は、ふるさと納税による寄附は非常に少なく、制度の恩恵を受ける側ではないことをこれまで多くの議員が指摘をし、またその活性化について取り上げてきた。その原因として、積極的に制度を活用している自治体の多くは、特典として特産品をつけるなどの取り組みが多くなっている。一方、柏市にはそれに対抗するインパクトがある特典がなかなか見つからないという現状だ。
 島根県出雲市では、市内の観光ツアーや人間ドックの受診を特典として採用している。単純に物を配るというのではなく、技術を生かし、寄附を募るという点はおもしろい発想だと思う。こうした企画力こそが我が市にとって必要なのではないか考えるが、どのような感想か。


企画部長「ふるさと納税については、その意義の一つにふるさと納税を通して地方行政に関する関心や参加意識が高まり、納税者と自治体との間に相互に高め合う新しい関係が生まれることが期待されている。寄附者に対し、寄附のお礼として特典を設けることにより、全国に地域の魅力をPRする効果や返礼品を地元で調達することで地域振興にも資する効果があることから、全国の各自治体で返礼品を導入し、ふるさと納税の取り組みが展開されている。また、議員がお示しいただいたように、出雲市の取り組みのように地元の特産品だけではなく、観光ツアーなど地域の魅力や技術をPRした特典は、単なるお土産の贈呈ではなく、実際に地域に足を運んでもらうことで地域の魅力に触れていただき、新たなコミュニティをつくるといったことも考えられ、リピーターとして何度も訪れていただくことが期待できるため、非常に有効であると感じている。
 しかし、本来の寄附の趣旨が軽視され、特典目当ての寄附者が増加すること、さらには自治体間で特典競争が起こり、かえって税収減や財政負担を引き起こすことが懸念される。柏市としましては、本市に対する思いやりや寄附者の善意のお気持ちを最も大切にしているため、特典の導入を含めたふるさと納税のあり方については慎重に検討している。寄附のお気持ちを持った人がお困りにならないよう、公式ホームページの変更や冊子作成などを行い、寄附者の皆様にわかりやすく御案内を始めている。今後も他市の事例等を参考にしながら、特典の導入や寄附の受け付け方法、市と寄附者の皆様にとって利用しやすく、魅力のあるふるさと納税とするため、関係部署とともに引き続き検討を行ってまいりたい」

――出雲市の場合、寄附者の方が地元に来るというところがすごく大きいと思い、今回ご紹介申し上げた。物をあげるというのは、寄附というよりは、ある意味それを買うのと同じだ。同じ額納めなければならないんだったら、あるところから、寄附をして品物をもらったほうがいいという、そういう発想よりは柏に足を運んでもらえるような、そういった企画を取り入れていただきたい。それがふるさと納税に限らず、ほかの事業にもつながっていくのかなと思う。

平成27年12月8日 同年第4回定例会一般質問より

■関連リンク
柏市のふるさと納税について(柏市)

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