自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

市立柏幼稚園の廃園に関する議案について=議会報告(4)

2011年12月17日 12時21分44秒 | 政治・議会活動
 12月議会の最終日となった15日、議案の採決が行われました。今回、提出された議案で最も意見が割れたのは、市立柏幼稚園の廃園に関する議案。市長が選挙時に「市立柏幼稚園は廃止ではなく、公立幼稚園としての意味のある活用方法を再度検討します」とマニフェストに盛り込んだこともあって、その政治姿勢も含めて反対する議員も出ましたが、結果は賛成多数で可決。私も賛成しました。


 賛成の理由は、大きく分けてふたつ。まず、秋山浩保市長の「民でできることは民で」の方針に同意したから。「(関係機関と)公立幼稚園としての存続意義を検討してきましたが、厳しい財政状況の中では施策の優先順位を付けていかざるを得ず、一定の周知期間をもって廃園することと判断しました」と市長は説明していますが、これは行政においては永遠のテーマ。財源が有限である以上、われわれはどこかで「やる・やらない」「続ける・廃止する」の線引きをしなくてはならない。当然ながら、公立幼稚園がないよりもあったほうがいい。しかし、市長が自治体のトップとして優先順位をつけた結果ですから、尊重すべきという考えました。

 ふたつめは、市立幼稚園の役割を私立が担える、と判断したから。公立には公立の良さがあるのは承知しておりまが、私立幼稚園も教育の多様化が進み、保護者の選択肢は広がっています。また、「浮いた予算を幼稚園・保育園・小学校の連携強化などに回す」という方針のほうが総合的に見て、今後の幼児教育にプラスだと考えています。


 加えておくと、私は今後も議決において賛成・反対を示す際に、市長のマニフェストを判断材料にすることはありません。議員の役割は、あくまでも市民のためになるかどうかを考え、意見を述べ、市政に反映させること。公約遵守は政治家にとって重大な責務でありますが、他人の公約に考えを左右されていては、その職務をまっとうするのは難しい。それに、自分の公約にも影響が出てきてしまう。だから、私は議案と市長の公約は切り離して考えています。


 市立柏幼稚園の廃園に関しては、市民の皆さまにもさまざまな考え方・意見があることは承知しております。卒園者・関係者が様々な思いを抱いているだろうことは想像に難くありません。しかしながら、今回こうして議会で結論が出たことをご理解いただきたいと思います。


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