key person

「どうする日本!」

右と左の真ん中で日本と世界を眺める

黛信彦の時事ブログ

軍事情報保護協定締結

2007年08月11日 | 政治・政局
10日、麻生外相とシーファー米大使が日米の軍事情報保護包括協定(GSOMIA)に署名しました。
一昨年から、情報機密能力(努力)が低い日本に対して米国が求めていたもので、ようやく締結されましたが、良かったと感じると同時に遅かったなぁという印象です。
内容は末尾の読売記事でよくわかります。
この協定もなく、更にテロ特措法が延長されないようなことになったとすれば、日米の同盟は希薄になりますから、日本は自力防衛の道を、即ち、中国・韓国・北朝鮮が宣伝するように、独自に軍事力を高める必要性があり、核開発を決断すべきときが来てしまいます。そうしなければ南西の海と日本海を巡る覇権を失うことになりますから。

かつて「スパイ天国」「スパイ銀座」と言われた日本、いまだに「スパイの楽園」「スパイのウォール・マート」であることは防衛省の情報漏えい事件で実証されています。GSOMIAの締結を機に汚名返上していただきたい。


以下(2007年8月11日3時0分 読売新聞)
海自イージス艦、米が部品供給一時停止…情報流出を懸念か
 弾道ミサイル迎撃能力を備えるため、「スタンダード・ミサイル3(SM3)」搭載型に改修工事中の海上自衛隊のイージス艦「こんごう」について、米側が7月、機密性が高い部品の一部を一時的に供給停止していたことが10日、明らかになった。

 今年3月に海自隊員によるイージス艦情報の持ち出し事件が発覚するなど、防衛省では、情報漏えい事件が続発している。事態を深刻に受け止めた米側が日本側の情報保全体制の強化を促す措置を取ったものと見られている。「こんごう」の部品提供は、8月6日に再開した。10日に「日米軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」が締結され、「部品提供の停止は、協定の早期締結に向けた圧力だったのでは」との見方が政府内から出ている。

 「こんごう」は現在、長崎県内の造船所で改修中。主に日本企業が工事を担当しているが、SM3の機密性の高い部品の取り付けは、米国の企業が行っている。

 防衛省関係者などによると、米側からは、今年7月に入り、弾道ミサイル迎撃に不可欠なソフトウエアや複数の重要部品、さらに取扱説明書などの提供が滞るようになった。米政府当局から明確な理由説明はないという。ただ、米国防総省に近い関係筋は10日、「米政府が日本の情報保全のあり方を憂慮した結果だ。改善がない場合、『こんごう』以降のイージス艦へのSM3搭載は困難になっていただろう」との見方を示した。

 米側が日本側に最優先で対応を求めていたのが、防衛秘密の保全規則を定めるGSOMIAの締結だ。米側は自衛隊と米軍の協力拡大に伴い、2005年から協定締結を求めていた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日、新聞で「民主の末路!... | トップ | 小池VS小沢、小池に軍配 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・政局」カテゴリの最新記事