key person

「どうする日本!」

右と左の真ん中で日本と世界を眺める

黛信彦の時事ブログ

5大紙社説、党首討論『逃げるか鳩山』

2009年11月21日 | 5大紙社説
鳩山由紀夫首相が党首討論を避けている。
逃げ回る理由は、故人献金問題を追及されることや普天間移設問題など政府内の不整合を指摘されることを恐れているからである。
17~20日にかけて、5大紙の社説もけん責し、
『予算編成に集中するため国会の会期延長は避けたい。法案処理が最優先なので時間がとれない。そんな解説は理由にならない。討論はわずか45分間という慣行なのだから(朝日)』
『実はもっとほかに理由があるのではないかと疑いたくなる(毎日)』などと書いている。

以下、社説抜粋
■朝日新聞(社説:20日付)党首討論―情けない首相の逃げ腰
野党時代、民主党は討論の開催を強く要求してきた。与党になったとたんのこの不熱心さは、なんとも説得力を欠く。政府与党は速やかに党首討論を実現させるべきだ。
自らの政治資金疑惑や政府内の足並みの乱れを突かれたくないからではないか。討論を避ければ避けるほど、そう言われるのを首相は覚悟しなければならない。
所信表明演説で「真に国民のためになる議論を力の限り、この国会でぶつけ合っていこうではありませんか」と呼びかけたのは首相だ。

■産経新聞【主張:18日付】党首討論 見送りは国会改革が泣く
民主党が唱える国会審議の活性化とは、政治家の議論をレベルアップすることではないのか。それなら党首討論が手本となるべきだ。法案処理優先で、党首討論など二の次という対応は残念だ。
虚偽献金疑惑を抱える首相が、開催に逃げ腰だとの見方も出ている。不名誉な風聞をぬぐう気があるなら、首相は開催日程を最優先で決めるべきだろう。

■日本経済新聞(社説:17日付)首相は党首討論に応じよ
鳩山政権で初めてとなる党首討論の開催のメドが立たない。
鳩山由紀夫首相は野党との論争の場から逃げるべきではない。今のような及び腰の国会対応を続けるのであれば、国会審議の活性化という掛け声もむなしく響く。

■毎日新聞(社説:18日付)党首討論 まだ一度も開かぬとは
与野党党首が国の基本問題について論じ合うというのが党首討論の本来の趣旨だ。しかも、政権が交代した大きな節目で開催しないのは、その重要性を自ら否定しているに等しいではないか。
実はもっとほかに理由があるのではないかと疑いたくなる。
首相自身の「故人」献金問題は今も決着していない。その後も08年に株売却で得た所得を税務申告していなかった問題が発覚したのに続き、最近では首相の資産報告書などの記載漏れが判明し、総額5億円余相当に上る訂正をしたばかりだ。民主党が党首討論に消極的なのは、この問題を避けたいからではないのか。

■読売新聞(社説:20日付)党首討論見送り 首相の決断で応じるべきだ
国会を政治家同士の論戦の場としたい――。そう力説している民主党が党首討論の開催に応じないのは、まったく筋が通らない。
「政治家同士の論戦」の最たるものが、党首討論ではないか。
小沢氏の要請を受けた「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)も、党首討論の毎週開催を提言している。
それを阻んでいるのは、明らかに民主党である。「疑惑隠し」「看板倒れの国会改革」のそしりを受けたくなければ、25日の党首討論開催に応じるべきである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小沢氏側1億円収賄か? 秘... | トップ | 浜矩子語録(84) 甘いものは、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

5大紙社説」カテゴリの最新記事