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黛信彦の時事ブログ

日中の軍事バランス、感覚の違いについて

2007年08月31日 | 政治・政局
日中の防衛相が4年ぶりに会談した。
ホットライン創設の合意、そして11月に中国艦船の訪日決定とのことだが・・・・・
日中防衛相4年ぶり会談、ホットライン創設で合意(読売新聞) - goo ニュース
中国艦船が11月にも初訪日 4年ぶり日中防衛相会談 2007年8月30日(読売新聞) - goo ニュース

●曹剛川国防相来日の目的は、軍事バランスを保つためである。
安倍首相はさきのインド訪問で日印安保協力体制強化に合意し、又、これに先立って今春、すでに日豪間で同様の合意をしている。そして、まもなく日米豪の首脳会談が開かれ、中国の脅威に対する3国間の安保協力体制を協議することになる。これらは安倍外交の成果であり、これよって中国との軍事バランスの単なる均衡をはかろうとした。
しかし、中国のバランス感覚は「自国の優位」が条件であり、安倍外交の果実をもぎ取らなければ成立しない。こういう背景があっての曹剛川国防相来日である。
三国首脳会談の直前という絶妙なタイミングで3国間に楔を打つということと、対中関係に対する日本国の官民世論の醸成が目的である。
中国という国は6000年の昔から、敵国の世論操作に長けているのだ。

●艦船の訪日の目的は友好ではなく威圧である。
中国の日本列島観は「自国領土」というものだ。後漢の三国史時代、倭国の使者が魏国を表敬訪問し金印を貰ったが、この意識はこの頃芽生えたようだ。その感覚でモンゴル帝国に仕えざるを得なかった漢民族のなかの能吏が、半支配していた韓民族を使って二度に亘って九州に攻め入ったのが神風という言葉の興りであった。
知識のある方にはご教示願いたいのですが、大陸中国の艦船が日本に来るのは、防人の時代以来なのでしょうか?
中国艦船は、整然と隊列を整えて威嚇に来る。

●今回の日中防衛相の会談で、高村防衛相の毅然とした応接はなかなかのものであった。これは組閣が中ったということであろう。

●トロイの木馬はごめんだ。
ドイツ政府のコンピューターに中国ハッカーがトロイの木馬を送り込んでいる。
訪日するのが本物のトロイの艦船でないことを祈る。

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