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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(91) 通貨大波乱、1ドル50円の為替大調整

2010年02月23日 | 浜矩子語録
妖艶なエコノミスト・浜矩子は22日、ヒルトンホテル大阪の昼食講演会で語った。
“新たな夜明けか、更なる闇か?”が演題である。
主催は関西カナダビジネスアソシエーション(KCBA)、大阪商工会議所が共催し、香港上海銀行(HSBC)がスポンサーだった。

AM11:30分の開場時間を少し回った頃に浜矩子は、お気に入りでよく似合うJKにPTを絶妙に合わせ、カジュアルに現れた。

会場のホテル5階「桜山の間」に聴講者は60人ほど、小こじんまりとして和やかなものになりそうだ。
講演会前の昼食会であるから、当然食前酒はない。
前日放映の時事放談、恒例の茶菓子コーナーで供された麻布十番「豆源」の「ブランデーアーモンド」を冗談交じりに、「ブランデーと聞いて血迷ってきました」と一粒口にした自称「趣味は多品種多量飲酒」の浜矩子も、聴講者とともに忍耐せねばならなかった。

浜矩子は高名だが、東京から参加した小欄にとって、関西での人気には改めて驚かされた。
もちろん、名前を聞いたことがある程度という方もおられたが、テーブルに同席したT氏(大阪市の化学機械製造会社副社長)は、4年ほど前から「浜矩子講演会」と聞けば時間をつくって聴講されるのだという。
小欄はKCBAのS氏に「追っかけですか?」と言われたが、それを上回るT氏は「今日の浜先生は髪の毛(の紫色)がおとなしい」との感想も述べた。
照明のせいか、確かにそのようにも感じた。

さて、長い前置きはこのあたりにして本題に入りたいが、講演内容は後報させて頂くとして、本編は講演会後の質疑に対する応答の浜矩子語録を記させていただく。

~・~・~ (質問者は日米関係を)麻薬の売人と中毒者の関係に例えて言われました。それも言い得て妙な言い方ですが、私がずっと永く思っていたイメージは、アメリカと日本の関係はテロリストと人質の関係という様に思っておりまして、これは恐怖のパートナーシップであって、明らかに健全な関係ではありません。
通貨大波乱が起こるという事を先ほど申し上げましたが、これは起こるべき現象であると思っております。
要するに、ドルが暴落して円が高くなっていくという、いま質問者が仰ったようなことが進まない限り、下手をすればリーマンショックを何回も何回も繰り返すということになるのではないか、と思っております。
そういう意味では、ドルの暴騰、円高という形の通貨大波乱が起こることが本来は最も望ましい、或いは、あるべき方向性だ、と私は思っております。

それではちなみに、この点はご質問をいただいておりませんけれども、ここまで喋っちゃったんで言ってしまおう!と思うのは、その大調整に要するドルと円、どれくらいの相場になると望ましい調整が起こるかということでありますが、私はざっと、ざっとしたイメージでは1ドル50円というようなところが妥当な数字かな、と思っております。

今、90円から100円のあたりで推移しているわけですが、「ドルの価値が半減する」、と、それに伴ってアメリカ経済がハーフサイズに小さくなる。
日本のお金のおかげですっかりメタボ化したアメリカ経済がハーフサイズ位まで小さくなるための為替レートは、1ドル50円くらいかな?というイメージを持っている次第でございます。

こういう話をすると、物凄い抗議の電話とか脅迫のEメールとかをたくさんもらうことになるのですが、だからといって言わないわけには参りません。

ということで、質問者がご指摘のように、為替の調整が進まないと、今の問題状況は終わらないことになるのです。 ~・~・~
以下、次編。

浜矩子語録目次Ⅲ

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