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「どうする日本!」

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黛信彦の時事ブログ

胡錦濤主席 迎日は時期尚早 

2008年03月07日 | 中国
『ギョーザ資料 中国「ゼロ回答」との見出しで『中国製ギョーザ中毒事件を受け、日本政府が中国政府に資料提出を求めた約20項目のうち、中国側回答が製造元「天洋食品」の消毒剤購入状況など3項目にとどまり、ほぼ「ゼロ回答」となっていることが6日、明らかになった。中国は速やかな資料提供を約束し、温家宝首相も全国人民代表者会議(全人代)で「食の安全強化」を打ち出しているが、中国側の不誠実な対応が改めて浮上した形だ。福田康夫首相の中国への融和的な対応も背景にあるようだ。・・・・・・』との記事を、産経新聞が7日掲載。

●国会空転? そんな場合ではない
歳入法案の衆院強行採決を巡って、民主党など野党が反発し、参院は空転している。共産党・国民新党が調整に乗り出しつつあるも、江田参院議長は針の蓆だそうで、民主党の意地を通すために、異例の辞任説も流れる。

与党は今日にも、国会に日銀総裁人事の同意を求めるが、民主党は反発し、日銀総裁不在という歴史的出来事になりかねない状況である。

●内政の綻びに乗じる中国
農薬ギョーザ事件で、中国は幸運だった。
まず、福田政権だった事が挙げられる。
中国当局が「中国国内での毒物混入はなかった」と国際アピールした2月28日、福田首相は「中国は非常に前向きだ。原因をしっかりと調査し、責任をはっきりさせたいという気持ちは十分に持っていると思う」と発言、中国側の対応を批判するどころか逆に、評価してしまった。

次に、ねじれ国会等の日本国内の乱れが挙げられる。
中国の6千年のノウ・ハウには、敵の混乱に乗ずるという手がある。

そして極めつきは、
東シナ海ガス田問題・農薬ギョウーザ事件解決を、胡錦濤主席の訪日の障害にしないことを日本側に同意させ、これをもって『ガス田問題の引き伸ばしと、農薬ギョーザ問題の解決を果たしてしまおう』という中国側の策略に、外務省・政府が乗せられてしまったことだ。

●中国、主席訪日に準備万全
と言うことで、中国側は全ての段取りを終えた。あとは、胡主席が日本に国賓として迎えられれば、全ての懸念が取り払われるシナリオだ。
他方、日本には何一つ得るものが無い。

今、日本が胡主席を迎えることは、中国古代史氏の韓非子出展の「仮道伐虢」のようで、福田首相は、晋の献公に道を貸した虞の君主と同じ。虞君は垂棘の璧と馬4頭で道を貸したが、福田首相は?
ところで、虞君を諫めた宮之奇のように、福田首相に諫言する人物はいないのだろうか?

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