同志社大学大学院教授・浜矩子は4日、日本YWCAに招かれ、東京YWCA・カフマンホールで『さらば、アベノミクス』と題する講演をした。 副題は『一人ひとりが大切にされてこそ経済』で、以下、第一声から舌鋒鋭い浜矩子語録の抄録である。
●アベノミクスの別名「アホノミクス」という言葉がだいぶ定着してまいりました。 報道のアナウンサーなどが間違って「アホノミクス」などと言ってしまうほど浸透することを願っておりますが、私は尚も飽き足らず、その「ア」前に「ド」をつけたりしているわけでございます。
安倍首相は、始まった臨時国会で「経済最優先」と言っておりますけれども、経済活動は人間の証なのですから「人間最優先」と言うべきところなのです。
しかし、安倍首相の旗印は「日本を取り戻す」ということでして、今年の年頭所感では、たった1700文字の所感の中に3回も「取り戻す」という言葉を使うわけでございます。
また、6月末に発表した日本再興戦略では「稼ぐ力を取り戻す」と言っておりました。 ここでは、「国民一人一人が」という言葉も使われておりましたが、「国民一人一人が頑張って・・・・」というわけでございます。
まるで、「お前らは、日本の稼ぐ力を取り戻すために、こうせよ!、ああせよ!」「政府が頑張っても国民一人一人が頑張らなくっちゃ!」
というようなわけで、安倍首相には国民は見えず、国力にしか目が向かないのでございます。
●となれば、アベノミクス即ちアホノミクスの行く先は自明でございます。
されば、我々のなすべきことは何か? そのためには、相言葉と目指す場所を知っておかなければなりません。
その合言葉は、「奪い合いのシェアから分かち合いのシェア」へ、目指す場所とは「アホノミクスから一番遠いところ」でございます。
そこは、多様性と包摂性が出会うところでなのです。
●上図は、講演内容から整理した「アホノミクスから一番遠いところ」を示す概念グラフ
地球儀を俯瞰する外交?バカモン自分が俯瞰されているのもご存じない。「アホのミクス」にドをつけて吹聴します。
安倍氏の頭の中身を覗いてみたい。「権力への馬鹿力がイッパイつまっている」のでしょう・・・。