24日フジTV報道2001第二部では、アーバンコーポレイションが負債額2558億円で破たんしたのをはじめとする、不動産関連会社の不況(今期4~7月に208社が経営破たん)について、マンションバブルの終焉と景気対策が語られた。
第一部オリンピック特集とは打って変わり、「不況ということを更に通り越して、恐慌ということが近い状況が出てきています。」と世界経済を語るグローバル・矩子は、苦悩の色をも見せた。(↑↑写真)
●・Q・~ マンションバブルに政策的問題があるか?
~・A・~ 出発点としての問題は、かつて価格破壊という言葉がありましたが、今は価値破壊という感じの雰囲気になってきています。
資産価値が、その底値が見えないというような格好になってきているのです。
(マンションの)再販業者さんたちが登場すること自体がまさに底値が見えないという事態を拡大再生産するという格好で、まあ、一緒になって非常にきつい坂を転がって下りて行くという感じですね。
そして、そもそも再販的な商売が出てくる、これって隙間、狭間商法と言いますか、落ち穂拾い商法と言いますか、こういうことをやらないと不動産市場が成り立たないとところまで来ています。
政策の問題として言えば、今までの問題もさりながら、こういう状況をどう理解するか?これは相当に深刻な問題だと思います。
単なるマンションバブルの崩壊という話ではなくて、たまたま今日マンションバブルという言葉が使われていますが、あれだって地域限定局地的なものとして、つまりかつてのバブルのように、皆が不動産を持って舞い狂っているということでなくて、言ってみれば格差化する経済の中で一部の、当にあぶく銭でつくられたもの(マンション)、それが破壊されて限りない価値破壊に陥っているという状況ですから、政策的にもそのへんのカラクリがどうなっているのか? 再販事業という商売がなぜ前面に出てくるのかというところのしっかりした分析がないと、これから先の対応が危ぶまれると思います。
●・Q・~ 直近の日銀の経済見通し?
~・A・~ (日銀の)停滞とか減速という認識は非常に甘いと思っています。
今の状況は、かつてのバブル崩壊の再来というよりも遥かに危険な緊迫した状況だと思います。
あの時と今と何が違うかというと、グローバル・ジャングルに今我々は住んでいるわけですね。マンション不況もブランド品が売れない話も、言って見れば世界同時多発的に、不況ということを更に通り越して、恐慌ということが近い状況が出てきています。
その前段にサブプライム問題というのがありました。
これによる金融の収縮というのが(原因で)、日本の貸し渋りとか貸し剝がしというような状況はみんなその繋がりの中で出てきています。
そのように大きな(世界的な)調整の中で、日本でいろんなことが起きているということです。
ブランド・フィーバーが沈静することは悪いことではないかも知れませんが、ブランド品を(質屋に)売る人が増えているというのは、背に腹は変えられなくなってきていることの現われです。
こういうところに、はっきりと現状の厳しさが出ているということです。
●・Q・~ 景気対策?
~・A・~ 竹中(平蔵)さんが、改革のほうに話を持って行きたいという感じはよくわかります。それも重要なことですが、
端的に言って、日本の中で2兆円だ・3兆円だと、ちまいことを言っているような場合ではありません。
何もしなくていいというわけではなく、弱者救済などきめ細かいところはどんどんやるべきですが、
それを前提として、世界で一緒に、何がどうなっているかということを考える必要があります。
今ほど、国際協力が重要なときはないのです。
日本が一国で金メダルをとるという技はできない状況になっているわけで、本当のことを言えば洞爺湖サミットの時に、せっかくサミットをやったんですから、「こういう状況になったらどうしよう、ということをちゃんと皆で考えましょうね」と、議長国の日本は言っておくべきだったのです。
高齢者向けケア付き住宅普及へ=「五つの安心プラン」で-国交・厚労省(時事通信) - goo ニュース
ネットカフェ難民に生活費、職業訓練条件に月15万円融資へ(読売新聞) - goo ニュース
※浜矩子に言わせれば、これら↑↑の、ちまい景気対策では、グローバル・ジャングルでサバイバルできないという。
浜矩子(はまのりこ)語録 目次へ
第一部オリンピック特集とは打って変わり、「不況ということを更に通り越して、恐慌ということが近い状況が出てきています。」と世界経済を語るグローバル・矩子は、苦悩の色をも見せた。(↑↑写真)
●・Q・~ マンションバブルに政策的問題があるか?
~・A・~ 出発点としての問題は、かつて価格破壊という言葉がありましたが、今は価値破壊という感じの雰囲気になってきています。
資産価値が、その底値が見えないというような格好になってきているのです。
(マンションの)再販業者さんたちが登場すること自体がまさに底値が見えないという事態を拡大再生産するという格好で、まあ、一緒になって非常にきつい坂を転がって下りて行くという感じですね。
そして、そもそも再販的な商売が出てくる、これって隙間、狭間商法と言いますか、落ち穂拾い商法と言いますか、こういうことをやらないと不動産市場が成り立たないとところまで来ています。
政策の問題として言えば、今までの問題もさりながら、こういう状況をどう理解するか?これは相当に深刻な問題だと思います。
単なるマンションバブルの崩壊という話ではなくて、たまたま今日マンションバブルという言葉が使われていますが、あれだって地域限定局地的なものとして、つまりかつてのバブルのように、皆が不動産を持って舞い狂っているということでなくて、言ってみれば格差化する経済の中で一部の、当にあぶく銭でつくられたもの(マンション)、それが破壊されて限りない価値破壊に陥っているという状況ですから、政策的にもそのへんのカラクリがどうなっているのか? 再販事業という商売がなぜ前面に出てくるのかというところのしっかりした分析がないと、これから先の対応が危ぶまれると思います。
●・Q・~ 直近の日銀の経済見通し?
~・A・~ (日銀の)停滞とか減速という認識は非常に甘いと思っています。
今の状況は、かつてのバブル崩壊の再来というよりも遥かに危険な緊迫した状況だと思います。
あの時と今と何が違うかというと、グローバル・ジャングルに今我々は住んでいるわけですね。マンション不況もブランド品が売れない話も、言って見れば世界同時多発的に、不況ということを更に通り越して、恐慌ということが近い状況が出てきています。
その前段にサブプライム問題というのがありました。
これによる金融の収縮というのが(原因で)、日本の貸し渋りとか貸し剝がしというような状況はみんなその繋がりの中で出てきています。
そのように大きな(世界的な)調整の中で、日本でいろんなことが起きているということです。
ブランド・フィーバーが沈静することは悪いことではないかも知れませんが、ブランド品を(質屋に)売る人が増えているというのは、背に腹は変えられなくなってきていることの現われです。
こういうところに、はっきりと現状の厳しさが出ているということです。
●・Q・~ 景気対策?
~・A・~ 竹中(平蔵)さんが、改革のほうに話を持って行きたいという感じはよくわかります。それも重要なことですが、
端的に言って、日本の中で2兆円だ・3兆円だと、ちまいことを言っているような場合ではありません。
何もしなくていいというわけではなく、弱者救済などきめ細かいところはどんどんやるべきですが、
それを前提として、世界で一緒に、何がどうなっているかということを考える必要があります。
今ほど、国際協力が重要なときはないのです。
日本が一国で金メダルをとるという技はできない状況になっているわけで、本当のことを言えば洞爺湖サミットの時に、せっかくサミットをやったんですから、「こういう状況になったらどうしよう、ということをちゃんと皆で考えましょうね」と、議長国の日本は言っておくべきだったのです。
高齢者向けケア付き住宅普及へ=「五つの安心プラン」で-国交・厚労省(時事通信) - goo ニュース
ネットカフェ難民に生活費、職業訓練条件に月15万円融資へ(読売新聞) - goo ニュース
※浜矩子に言わせれば、これら↑↑の、ちまい景気対策では、グローバル・ジャングルでサバイバルできないという。
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