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黛信彦の時事ブログ

議員栽培の限界(拝啓:福田様)

2008年09月22日 | 政治・政局
(全て敬称略で失礼致します)
私は旧群馬3区の出身だが、有権者年齢に達したときには当地に居住していなかった。
しかし、どの選挙区も同様だろうが旧群馬3区も、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三という首相経験者を、まさに栽培してきたのを見てきた。
両親と祖父母は暗黙の了解で、「この前は福田を勝たせたから、今度は中曽根に勝たせよう」「小渕には一票だけ入れよう」というようなことをした。
これが世帯単位でなく、集落単位で行われる。
だから、前回1位当選した福田は今回2位当選となり、前回2位当選だった中曽根は今回必ず1位当選になることがはっきりしていた。
共産党・社会党の票をも読みながら、まず、福田・中曽根という2本の木を育て、小渕という3本目も育て上げた。

竹中平蔵が最新のVOICEに“補正予算を国民は望むか”と題して寄稿しているが、そこには、世論はリーダーが作ると書いていて、文末を「民意はつねに揺らぐものであり、だからこそ政治(リーダー)によってつくられるものなのである。」と結んでいる。
全くそのとおりだ。中学生の社会科の先生が“世論は与論”と教えてくれていた。

このようにして、有権者が栽培した議員のトップが与論を醸成し、経世を、財民をもってするのが政治というものである。

さて、選挙制度は変わり、旧群馬3区は様子が変わったが、福田・中曽根・小渕という原木は、福田康夫、中曽根弘文、小渕優子という第二世をも誕生させた。

そして今回、場合によっては福田三世が誕生するかもしれないようだが、
これだけはやめたほうが良い。

議員はプランターの植栽と同じ。次の年には花の色が変わったり、実らなかったりするものだ。プランターの第3世代が花咲き、実らせることは、まずあり得ない。

もしも福田自身が引退するなら、地盤看板は新しい息吹きに承継させるべきだ。
又、地元の自民党応援団も、福田の名前はあてにしないことだ。



補正予算を国民は望むか:竹中平蔵(慶応義塾大学教授)(Voice) - goo ニュース
首相不出馬の可能性も 次期衆院選 24日にも態度表明(産経新聞) - goo ニュース

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