シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

The 5 Love Languages

2009-04-17 | 映画、本、劇など
先日オーディオブックなるものを購入しました。オーディオブックとは本の朗読がCDに録音されているもの。しかし、テクノロジーの発達したこの時代、有料でダウンロードできるサイトもあるんですねえ。持っていたi-podにもちゃんと「オーディオブック」専用スペースがあるのを今ごろ知りました。

私が今回選んだのはこれ。"The Five Love Languages"

これ、先日お会いしたオーストラリア人のご夫婦の奥様のノーリンさんが、このテーマでワークショップを開いたそうで、私がお会いしたときもこの話題がでていました。この本、日本語ではまだ翻訳が出ていないそうですが英語版も売り切れ状態というのを聞いていたから、オーディオブックでこれを聞こうと思ったわけです。

この The Five Love Languages というのは、カップル、つまりパートナーの間で相手の言語と自分の言語が同じなのか、違うのかを検証するところから始まります。この場合の言語とは、日本語とか英語とかではなく次の5つ。

Words of Affirmation (肯定的な言葉、褒め言葉)
Quality Time(一緒に過ごす時間の質)
Receiving Gifts (贈り物をもらう)
Acts of Service (奉仕、お世話)
Physical Touch (スキンシップ)


Words of affirmation (肯定的な言葉や褒め言葉)というのは、とても分かりやすい形で、言葉で褒められることによって愛されていると感じる人は多いはず。「その服似合っているよ」「君の作る料理は本当に美味しい」とか。

Quality Time・・というのは、たとえば夫がテレビでスポーツ観戦をしながら妻に話しかけるというのではなく、物も言わず一緒に御飯を食べるという単に一緒に居る時間というのではなく、一緒に過ごす時間のクオリティー。お互いが同じ体験を共有したり、感じること、思うことをシェアーしたり、話を聞くだけでなくアドバイスをしたり・・そんなことだと思います。

Receiving Gifts・・プレゼントを貰うのは嬉しいものだし、愛という見えないもののシンボルとしてプレゼントというのは理解しやすいですね。

Acts of Service・・これは日本語にしにくいけれど献身、奉仕、お世話。例えば家事などをきちっとやってくれることで愛されていると感じること。夫がゴミを出してくれると愛されているって感じる、洗濯をきちっと妻がしてくれることに愛を感じるとか。イエスが弟子の足を洗ったというのも、とてもパワフルな愛の表現。

ただ、パートナーがどんな家事に対して感謝するのかを知るのは大切とも言ってあります。妻が車を洗い犬の散歩をしても、夫が洗濯やお皿洗いが家事の中で大切と思っていると車を洗っても感謝しないわけです。

最後のPhysical Touch、スキンシップは触れられることで愛されていると感じること。これは理解しやすいですね。

詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.fivelovelanguages.com/learn.html

さて、大事なのは相手と自分が同じ言語を持っているとは限らないということ。妻は夫が家事をしてくれることで愛されていると感じるのに、夫はせっせとプレゼント攻撃。はたからみたらプレゼントもらっていいわねえ・・となるけれど、妻にとっては家事をしてくれる方がよっぽど愛されていると感じる。

だから、お互いの「言語」を検証することが大事で、そうしないと自分は表現しているつもりでも相手には通じない・・ということを書いてある本です。

ノーリンさんにお会いしたときに、私を見て(というか触れてエネルギーを感じてなんだろうけど)私の持っている言語は Quality of time と Physical Touchだと言ってました。それは自分でも納得。Quality of timeの人は「体験」を重視するって言ってたけど、まさに私の人生で一番大事なものは体験ですもん。体験がすべて。

という訳でこの本はカップルに「愛の表現方法が違うと伝わりませんよ」ということを書いているのですが(まだ全部聞いていないけど)、でもこれって何もカップルだけに限らないと思うのです。

親子でも友達同士でも仕事仲間でも同じだと思うのです。この愛の表現の言語だけでなく、何かを伝えたいなら「どうやったら相手に伝わるのか」というのが一番大事なのではと最近思います。

人はひとりずつ違ったバックグラウンドを持っていて、だいたい自分が体験した方法で人に伝えます。極端な例で言えば親から暴力を受けて育った子供が親になり自分の子供に暴力をふるうのも、なぜか暴力をふるう人をパートナーに選ぶのも同じ。

どなられたり恐れによって、指示されたり教えられてきた人は部下や子供にも同じことをしてしまう。でも、そこに気づけば変えることはできるのです。どんな風に言えば相手の心に入っていけるのか・・本当に伝えたいならそれは大切。

英会話を教えていて気づくことがあります。それは、「どうやったら相手に分かってもらえるのか」という意識。勿論、外国語を話す事ってそれだけでエネルギー使うことなんだけど、ある程度のレベルになったらその意識は必要かなって思います。相手が自分の言うことを理解しているのかをチェックしながら、できてなければ違う言葉で言ったりジェスチャーを入れたりする、はっきりと発音するetc・これがコミュニケーションというものかなと。

勿論、母国語でも同じ。
本当に伝えたいなら、分かってほしいなら、自分の主張をガンガンするのではなく、どうやったら相手の心に入っていけるのかを考えたりするのはとっても大切なことだなあと最近よく思うのであります。


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