シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

生かっこちゃん

2008-03-02 | 4分の1の奇跡
今日は伊丹市のPTA主催する「かっこちゃんの講演会」プラス「4分の1の奇跡」の55分バージョンイベントに行ってきました。生かっこちゃんはいいですよ~。行ってよかった。

映画は学校の授業でも見れるように55分に短く編集したバージョン。でも、私始まった瞬間から涙が出るんですよねえ。2月11日の字幕上映会ではとめどなく涙が流れていましたが、今回英語字幕はでないんですが、一つ一つのセリフを訳した場面を思い出すんです。夏の暑い日にこんなことを思って訳したなあ・・とか、あの訳がぱっと浮かんだなあ~とか。

そして、かっこちゃんの講演会、まずは「きいちゃん」のお話からでした。以前にこの話を書いたので、知らない方はこちらをどうぞ。ちょうど去年の3月ですね。http://blog.goo.ne.jp/myrtille33/e/2408c3a2a878156f4b2c3d3ecb00d442

当たり前ですがきいちゃんのお話が本で読むよりもっとリアルで、最初から涙がぼろぼろ・・「最初からこんなに泣いてたら、終わる頃にはお化粧が跡形もなくなっている・・やばい・・。」でも、そのお話の後はそんなに涙が流れるお話でなく化粧もなんとか無事でした。

でもかっこちゃんのお話を聞いて出る涙って心を浄化している気がします。

今日のイベントはPTA主催ということで、子供たちがたくさん、そして部活後の中学生らしき子たちも見に来ていて、と~っても嬉しかった。できるだけ心の柔らかいうちに「自分は自分でいいんだよ。みんな違っていいんだよ。」というメッセージが届いてほしいですからね。

私はPTAとういうものに無縁の世界で生きているので、あれだけ大きなイベント(大ホールでした)をする為にPTAの人達が一生懸命になられているのを見て、知らない世界に触れていい勉強になりました。子供のため、地域のためにお母さんやお父さんたちが動いておられる・・そして、たくさんの人達の協力の元あれだけの大きなイベントを行う・・素晴らしいです。

1500人収容の大きな大ホールでしたが、かっこちゃんの自然体の空気は隅々まで広がっていました。お話を聞いているだけで、本当に気持ちいい。今日は本の販売の方に手が足りない(初めはかっこちゃんの付き人の小林さんだけ)と聞いたのでお手伝いさせてもらったのですが、結局かっこちゃんや小林さんがあまりにも素敵だから一緒に居たい!って思って、私手伝いたくなったんだろうな・・て思いました。

要はその人が素敵だったら自然に人が集まって手伝わせて~って言うんだろうな。だって本当に気持ちよかったから。

昨日はスティーブジョブスのスピーチで感動し、今日はかっこちゃんの講演で感動し・・全然違うスタイルだけど、共通しているのは「生きざまが素敵」ってこと。

素敵な人に会って、感動して涙が出るって気持ちいいことですね。感謝感謝。


プロジェクト

2008-02-18 | 4分の1の奇跡
映画の英訳についての取材を受けた話は前に書きましたが、新聞は知らないうちに8日に出ていたそうです。そして、映像の方は先週火曜日にオンエアーされたようです。映像はこのサイトから見れます。左上にでてきます。

http://www.yomiuri.co.jp/stream/index/kansai.htm

私の名前、字違うじゃ~ん。ま、いいけど。それより、映像で見ると私はやっぱりカエルみたい。カエルの出番は少しですが、お暇なときにでもクリックして見てください。

上映会が終わって一週間。あのプロジェクトからたくさんの事を私は学ばせてもらいましたが、今振り返っても「感覚を言葉で表現すること」と「誰かと何かを創るとき、どこに意識をおくか」そして「仲間とは何か」を考えたことが一番大きい学びだったと思います。

先日、シンガポール時代の友人と同窓会をしました。10年ぶりくらいで集まったのだけれど、共通の体験をしている私達、そしてシンガポール以外の国でも暮らした経験を持っている私達、何を話しても「あ~この人達と話すのはな~んて楽チンなんだろう」としみじみ思いました。それは、同じような経験をしているからベースのところが共通なので、その部分、感覚を説明しなくていいからです。

でも今回のプロジェクト、翻訳チームの3人とも全く違った英語のバックグラウンドでした。言葉を感覚で捉えている私には「それよりこっちの言葉がいい」と思ってもそれを相手に説明するというのがとっても難しかったし、面倒くさかった。

きっと私と同じようなバックグラウンドをもった人、アメリカに数年間暮らしたことのある人と組めば(イギリスとかならまた違うでしょう)そういう説明は必要ないのでその点ではもっと楽だったと思います。

でも、あるとき友人に言われました。このプロジェクトの翻訳に3人が選ばれたってことが意味のあることだよって。なんせ宇宙がサポートするメッセージを訳しているんだからって。

よく考えれば全然違うバックグラウンドの3人というのは「素晴らしい作品を作る」という観点から言えばすごくバランスが取れているわけです。それを思えば、「私の言うこと、感覚をわかって欲しい。分かってよ~。」という低いレベルの意識を「いい作品を作る」というところにいつも意識を置くことができました。

私の言うことわかって欲しい・・がモチベーションなら、「どうせわかってもらえないもん」といじけるところも、「いいものを作る」という高いところに意識をおくと、私が選ばれたのには意味がある。難しくても面倒でも私の感覚を説明することが作品に必要だから・・と「私が感じることは言わなければならない」・・と自分自身の態度も変わってきました。

それは、制作グループとで、もっと明らかにでてきました。私は彼らとの意識、感覚の違いを何度も感じたことがあります。みんなが盛り上がっているところにそれを言うと士気を下げたり、盛り上がりに水をさすのではないか・・と思い「も、ええか」と思ったときもあるのですが、でも感じたことを言うことが私が選ばれた責任でもあるのかも・・と思い直し表現してきました。

でもこれって結構チャレンジで、言った後、後悔する気持ちや「本当の自分を表現すると仲間から嫌われる」という思考パターンも奥の方から出てきました。今までも表現する恐怖というのはよく出てきたし、その度に取っているのですが、久しぶりに大きくでてきました。実際に皆が嫌わないのは分かっているのですが、そういうレベルでなく「わあ、仲間に嫌われてる」という妄想におびえたりもしました。

それも浮上させ大きなトラウマを取ることも意味のあることだったのでしょう。(これは過去世で修道院で自分の思うことを言ったらきつい仲間はずれにされ、それは神からの罰だと言われたことに起因していました。神との契約だと思い込んでいるので異常なる恐れがあったのでしょう。)

言っても分かってもらえないかもしれない・・と思いながらも表現するって結構エネルギーの要ることです。でもあるときふと思ったのです。私の仕事は左の人と右の人を言葉で(英語と日本語)で結びつけること。言葉だけでなく、左の人の文化的背景、感覚と右の人の文化的背景、感覚、それぞれ違うけれどそれを結びつけること。

違う者同士だから私が必要となるわけです。私と同じような経験をしてきた人、私の言うことをしっかり理解してくれる人に私は必要ないわけです。私のお役目は分かってくれようがくれまいが、左の人の感覚、右の人の感覚を伝えることなのです。

「仕事って一体なんなんだろう?」って考えたこともありました。そのときに来た答えは「仕事っていうのは、結果(この場合、理解してもらえるかどうか)ではなくって、目の前にあることに対してベストを尽くすということ」でした。

そして、「仲間」について。「仲間とは同じ考え方をする人の集まりではなくて、同じ方向を向いて歩いている人たちのこと。違う考え方をしている人がいる方がそのグループは健全だ」というメッセージもやってきました。

きっと私は人と何かを創りあげることなく、ずっと一人だったから仲間ができてすごく嬉しい反面、嫌われるのが怖かったのだと思います。でも、このメッセージを受け取ってとても嬉しくなりました。

「自分の言うことを分かって欲しい。分かってもらえないとがっくり」という低いレベルから、「いいものをつくるんだ」という高いところに絶えず意識を持っていくことは2人以上で何かを創るとき、プロジェクトにはとても大切なことですよね。

ついつい、グループになると「あの人がどうだ」とか「この人が・・」となりがちですが、いつも「素晴らしいものをつくる」ことに集中すれば、あの人が言うことも、この人が言うこともどうでもよくなります。

これが学べたことは、私のこれから・・誰かと何かを創っていくことにおいて、非常に大切なことだと思います。さすが宇宙がサポートするプロジェクトです。大きく感謝。



感動したこと

2008-02-13 | 4分の1の奇跡
面白いなって思うことの一つに、「2人から電話が全く同じ瞬間にかかってくる」ということがあります。結構多くて三日に一回くらいあるのですが、これって面白いと思いません?

誰かが私の事を考えて「電話しよ」と思うわけです。全く同じ瞬間に遠く離れた人も私の事を考えて「電話しよ」って思うのです。で、私はキャッチフォンがないので、どちらかが留守電に入っていたりするのですが、あとで着信記録を見ると全く同じ時間なのでいつも面白いなって思います。

その二人は家族同士であることも多いし、今日の場合はどちらも今回の映画関係の人。でも、二人は面識なし。あと、私の中で「この人とこの人って似ているよな」と思う人からも同じ瞬間にメールが来ていたりすることもあって・・あ~みんな繋がっているのね・・と思うのでした。

さて、11日に私が感動したことをあの場にいらっしゃらなかった人たちにもシェアーしたいとおもいま~す。

まずは小林さんというかっこちゃんの付き人をされている方。彼は普段は会計士のお仕事をされています。かっこちゃんが握力が極端に弱く荷物を持てなかったり、極度の方向音痴な為、彼女の日本中を回る週末講演会のマネージャーを買ってでた方でした。頼まれたわけでもなく、自然にそうなったと映画の中でもおっしゃってたのですが、彼がスピーチについて打ち合わせをした時、私におっしゃったこと・・

「山元加津子っていうのは、もう人間としての修行は要らないから人間として生まれてこなくてもよかったんじゃないかっていう人なんだよ。でも僕ら凡人に教えるため、すくう為に生まれてきたんだと思うな。」

それを聞いてほんとにすごいなって思いました。身近な人にそう言われるって本当にすごいことですよね。一緒に居る時間が長ければ、人間甘えや色々な人間的?なことがでてきますもん。


そして、もう一つの感動。
ふ~ちゃん監督の第二作目は寺田のりこさんという方を主人公にしています。彼女は右目が失明、左目もほとんど見えなくて、お医者さんにあと一年半の命と宣告されていました。そして、彼女は雪絵ちゃんの詩と出会うことにより、勇気付けられ残りの命を人に捧げる、人の役にたつことがしたいと思うようになります。そして、目がほとんど見えなくなってから絵を描き始めるのでした。

彼女のスピーチの中でびっくりしたのは、ほとんど目が見えない状態なのに、絵を描くときだけ見える。自分に本当に必要な本を読もうとすると見える・・ということでした。

実は、皆さんからスピーチの原稿というものをいただいていましたが、皆さん90%アドリブでした。なので、これも私初めて知ったことだったのでびっくりしたと同時に感動しました。そんなことってあるんですね。

お医者さんに宣告された通りになるならあと何ヶ月かの命ですが、以前よりずっと体調もよくなってきているということでした。

「人の役に立ちたい」というのは、どの魂にとっても目的地のような気がします。現在、どんだけ悪どいことをしてても、その魂は「人の役に立ちたい」無条件の愛に近づくという目標に近づくため、何度も転生を繰り返しそのゴールへ向かっていくのだと思います。

でも、普段生活をしていたらすっかりそのことを忘れてしまうことが多い・・だから、寺田先生の言葉、生き方に私達は「はっ」とし、そのことを思い出すのでしょう。

かっこちゃんにしろ、寺田先生にしろ、それを体で実行している人が近くに居るってなんて幸せなことなのかって思います。

3月はかっこちゃんの講演会も行こうっと。本当に自然体で素敵ですよ~。そういえば2月24日東京でかっこちゃんの講演会と映画の上映会というのがありますよ。東京方面の方是非チェックです!! http://www.yonbunnoichi.net/








おわっちゃった

2008-02-12 | 4分の1の奇跡
お祭りが終わりました。すごく楽しかった。
ちょっと休憩して、また次のお祭りに向かって歩いていきます。

昨日、お越しいただいた方には大きな感謝を送ります。ありがとう。
あの映画、あの場を共にすることができて私はとても嬉しいです。

約220人もの方に来ていただき、立ち見や体育座りの人達もいました。

昨日の早朝の夢もまた不思議な夢でした。
20年くらいお会いしていないカップルに、私には女の子の子供が憑いていると言われ、「なにそれ?怖いやん」と思っていたら次の瞬間には、その子供を出産していました。その続きは忘れちゃったのですが、寝ぼけ眼ですかさずベッドの脇においてある夢辞典を開けると・・

「新しい可能性が芽生えるとき。それまで気づかなかった面の才能なので、日々の献身的な世話が必要です・・・大変なものを背負いこんだと一瞬後悔するかもしれません。しかし、その気持ちはすぐに生んでよかった、新しいことを始めてよかったという気持ちに変わります。あなたはそれを愛していると気づくからです」
(PHP エドガーケーシーが教える「夢のメッセージ」板内慶子著。夢関係の本の中ではこれが一番の私のお気に入り)


わお~嬉しいな・・とすっかり目が覚めました。

自分の中でもこのプロジェクトが完了することは、私にとって大きな成長、ステップアップになるだろうなとはずっと思っていたことですが、今日の日がそうなるんだ・・と、がんばって着物を着てでかけました。

昨日も素敵な出会いが山ほどありました。

イベントのお手伝いに来たボランティアさんたち、お客さんともお話したり、そして応援に来てくれた、見に来てくれた友達、家族、久しくあってなかった友人、そしてスピーチをしてくださったかっこちゃんの付き人の小林さんや、監督二作目の主人公である寺田のりこさん・・一つ一つの出会いが私の細胞に新しいエネルギーを吹き込んでくれるようでした。

人生って結局、人と人との出会いなんだと最近つくづく思います。

人との出会いによって新しい世界を見せてもらい、出会いが出会いをつなげて自分のお役目、お仕事にたどりつく。

「仕事」という言葉は生きている言葉に思えないかもしれないけど、そこにつなげてくれるのは人。そして、人相手でなく、いくらコンピューターを使う仕事であっても、その向こうに人がいるから仕事になる。

私自身もこの一年、人との出会いの流れに身を任せてここまで来ました。それがそれまでの人生と大きく変わったことでした。流れをコントロールしようとしないこと。

どこにいくのか分からないけど、流れに身を任せるのは本当に気持ちがいいなと思います。美空ひばりの歌じゃないけど、川の流れに身をまかせること。ここから次の岸へ連れて行ってくれるのは、人との出会い。

そんなことを感じた一日でした。

ちょっと休憩ということで、毛糸を買いに行ってセーター編みます。また至福の時間がやってくるわ。


いよいよ

2008-02-10 | 4分の1の奇跡
いよいよ明日です。

お友達からの応援メッセージを次々といただき、有り難くって涙がでそう。

ふ~ちゃん監督の「宇宙に感謝の量を増やす」映画を創るという一念が、1000人の上映会になり(去年の2月11日)そして、一年後の明日、英語の字幕が完成し世界に飛び立とうとしています。

たった一人の気持ちから、こんなに波がどんどん広がる・・それを間近で見せてもらったことは、私にとって何ものにも変えがたい宝となりました。

たった一人の始まりでも、世界が変わっていく・・人から人へメッセージが伝わっていく・・人間っていいよね、素敵だよね。

明日は一日通訳です。
私ができるお役目をやってきます。

最後の宣伝。当日でもOKなので、お時間のある方は是非いらしてください。
http://www.yonbunnoichi.net/

見にいらっしゃった方は是非お声をかけてくださいね。バタバタしていると思いますが、少しでもお話できたら嬉しいので。

取材

2008-01-30 | 4分の1の奇跡
映画関連の話題ばかりですが・・

昨日は残りの字幕入れの日。そして、読売新聞と映像部の人の取材も受けました。初めての体験だったから、す~ごく面白かった。

新聞社の方には、カフェでインタビューをされました。翻訳チーム3人それぞれに「どういう経緯で翻訳をすることになったのか」「障害者についてどう思うか」など。自分の思うところを話すってすごくいい経験ですね。

昔だったら私もっとアセアセしていたなって思います。「うまくまとめなきゃ」とか考えたり。でも、今って落ち着いて自分の思うことを言葉にすることができて、とても嬉しかったし、もっと表現したいって思いました。

新聞社の方は私達が答えている間、速記のようにノートを取るのでプレッシャー少なかったけど、映像部の取材は、カメラの前に座らされて「翻訳をする上で大変だったことは?」とかいきなり聞かれるので、即座に答えるのがまた気持ちいいプレッシャーでした。

「障害者の人たちに対してどう思いますか?」という質問・・自分の考えていることをクリヤーにするのにとても役立ったと思います。

私はこの翻訳を通じて、まずは彼らが身近に感じるようになりました。そしてたくさんの今まで知らなかったことを知るようになりました。

映画のタイトルでもある「4分の1の奇跡」・・これは、私達が健康で居られるのは、今までの歴史において病気だった人、障害を持った人たちが居たからだということ。現在、病気や障害を持って生まれている人は、未来の健康な人のためにその役割を担った人だということ・・それが、科学的に証明されているということ。(詳しいことは映画を見てね~)

そして、養護学校の教師、かっこちゃんが教員になった頃(20~30年前くらい?)は、学校の子ども達がどんなに素晴らしい絵を描いても、詩を書いても発表されるときは、イニシャルだったり、「石川県 A子」だったという事実。

学校のみんなでレストランに行こうと思っても、他のお客様の迷惑になるからと言われ断られること・・。映画を見た方たちのメーリングリストでも色々教えてもらいました。障害者の作業所を作ろうとすると近所の人から気持ち悪いと言われ、反対運動を起こされたことなども、ちょっと信じがたいことですが実際に起こったことだと知りました。

この間乗り合わせた電車におそらく知的障害を持った子ども達のグループがボランティアさんたちと一緒に乗ってきました。そのときに私は彼らが以前より身近な存在になっているなって気づきました。

考えれば私はいろんな人が居るところが一番心地のいい所です。アメリカから日本に帰ってきたときに、日本人しか居ないこと、同じような考え方の人ばっかりだったことが一番自分にとってしんどくって、それで色んな人種が居るシンガポールに飛んじゃいました。

それと同じように、見た目がいろんな人がいても、どっかに病気を持った人がいても別にいいことだよな~と彼らを見て思ったりもしました。だいたいある年齢になったら腰が痛いだの、膝が痛いだの、肝臓が悪いだの・・てみんな障害もっていますもんね。

そして、そのインタビューで私が言ったもう一つのこと。

英語字幕を作るときに障害者という言葉をどの英単語にするか、討議に討議を重ねました。このときのプロセスで色々な気づきを得ました。

私は自分の訳にはhandicappedという言葉を使いました。それは、ゴルフでもハンデとか言うように一番中立な言葉だと思ったからです。でも、私が通訳をするヒーラーたちにこの映画の話を説明すると 「あ、disabledのことね」といいなおされるし、実際ネイティブチェックをしてくれたアメリカ人も私のhandicappedをdisabledに変えていました。

討論を重ねた結果、監督の意向でhandicapped/disabledという言葉は一切使わず、全てchallenged/gifted/impairedに置き換えました。ただ私の考えではchallenged/giftedと言う言葉を使うことには、なんだか違和感がありました。それは・・・

人は生まれてくるときに、「この人生ではこの課題(チャレンジ)をしよう」と決めてくるわけです。だから生まれながらに病気を持った人というのは、そのチャレンジ度がものすごい高いわけです。でも健康な人でも家族の問題、心の問題、外国では男女の差別、貧富の差別が私達の信じられないレベルであります。たくさんのチャレンジがあるわけで、「この人のチャレンジとあの人のチャレンジどっちがすごい?」て比べることはできない・・だってそれは人それぞれだから。そう考えると、全ての人が challenged だと思うのです。

そして、彼らだけが gifted なのではなくって、全ての人が 神、宇宙、天からのギフト(すばらしい才能)を与えられているのだと私は思うのです。だから、彼らだけがchallenged/giftedというのは、結局はこっちとあっちで線を引いている・・という気がしたのです。

線を引くってことが本当は必要ないんです。人と人の間に線を引くこと、分けること、グループを作ることって全く意味がないと思うのです。でも、まだ時代がそこまで行ってないんだなって改めて思いました。

かっこちゃんは、人を区別しない人です。ホームレスのおじさんと仲よくなったり、やくざのおじさんを抱きしめちゃったり・・。この「区別しない」という言葉も心に来る言葉でした。そして、色々考えた結果discriminate という英語にしました。日本語では「差別する」とよく訳されますが、その時に「あ、差別って線を引くことなんだな」て気づきました。

線を引く、区別するのは、違いをみつけて「あいつらが劣っている」と自分が優位に立つため・・なんで優位に立ちたいかっていうと、本当のところで満たされていないから。

しかし、そんなことにエネルギー使うってエネルギーの無駄使いですよね。ある意味ひまじん(時間的な意味でなく)ですよね。もっと時代がくれば、障害者=challenged/giftedではなくって、どこにも線を引かない 全ての人=challenged/giftedになっているはず・・そう早くなってほしいな。

ま、こんなことをか~んたんに新聞社の方に言ったわけですが、ここまで全部いえなかったので、あ~すっきりした。読んでくれてありがとうございます。

そうそう、掲載日はまだ決まってないので(でも11日までには載るらしい)決まったらまたここでお知らせいたしま~す。


字幕チェック

2008-01-17 | 4分の1の奇跡
昨夜は字幕を入れてくれた業者さんのところでチェックを行いました。入れてくれた字幕を時間内に読めるか、映像とマッチしていないところはないか、などなど。

字幕は約25字が二行でます。例えば10字+15字ならさっさと読めますが、25字+25字の2行ならそれなりの時間がかかるので、読めないうちに次の字幕へ移ってしまってないか、その場合は次の字幕が入るのを心持遅らせてもらう・・そういった作業でした。

業者さんのオフィスに到着し、たくさんの機材を見て「わお~。プロや」と感動し、実際自分の作った字幕を見て「わあ~ほんまに字幕入ってる~」と大声ではしゃいでしまいました。しかし、結構時間と集中力が要る作業だったので、お子様の私は2時間半くらいで集中力が切れ始め動きたくなるのですが、「みんながんばってるねんからがんばれ」と自分を励まし、なんとか私の訳したパート1が終了しました。

次回は新聞社の取材も入っているのですが、現時点の話では映像担当の人も一緒に来るかも・・つまり、どっかの番組で放映されるとかいう噂も。わ~いわ~い、よかった。昨日だったら私のアゴのニキビも映ってしまうところでした。来週になってよかった~。

毎日この翻訳チームと制作チームと何十通とういメールのやりとりをしていますが、そんなに頻繁に会っているわけではないのです。でも最近会う度にメンバーそれぞれに「愛しさ」という感情がでてきました。よくわからないけど、一人ひとりをぼ~っと見ては「愛しいなあ」と暖かい気持ちが流れてきます。

そんな気持ちの続きか、家に帰って監督であるふ~ちゃんが出版した本
「1/4の奇跡~もう一つの本当のこと~」入江富美子著 三五館
今まで少しずつ読んでいたのですが、いっきに最後まで読みました。

本の中にたくさん好きなところがありますが、私が書きとめた言葉。

自分をうじうじ責めようとするとき
「まだ自分のことばっかりやってくつもりか。もう充分やろ。自分を責める暇あったらその力で人のために動け!」

かっこいいな。私もそうしよ。

営業報告

2008-01-14 | 4分の1の奇跡
昨日の営業はなかなか勉強になりました。翻訳チームの仲間と二人で乗り込んだ営業。

しかし、穴倉みたいなバーに外人いるわいるわ・・こんなところに溜まっているんですね、みなさん。

まずは、席が一番近くのえらい話が盛り上がっているグループへ。「すみません~ん・・」と映画のチラシを渡し、

「すごいいい映画なんですよ。海外でも上映したいっていう人が増えてきたので英語の字幕作ったんです。」
「どんな映画?」

とまずは、映画の説明をしなければなりません。

私はチラシを配ったら、あとは勝手に読んでくれるかと思ったのですが、よく考えるとこのチラシ、もらった日本語を私が訳したのだけれど、たっくさん文字が並んでいてストーリーにスペースがあまり割けてない。

そういう目で見ると、色々見えてくることがありました。

日本人で映画を見に来てくれる人はほとんどが口コミ。だから、どういった映画か、どういう人が作っているのか、な~んとなく分かっているからこのチラシでもOKだけど、外国人でチラシをもらう人たちは全く誰が、どんな映画をつくったのか知らない。

だから、「監督がどういう想いで作ったか」「どんなメッセージを投げたいのか」なんてチラシに必要なくそれは映画を見て感じてもらったらいいわけで、何の予備知識も無い外国人向けなら「これはどんな映画か」「いかにこの映画がすごいか(数値化したもの:10ヶ月で100箇所、1万人がみてくれたなど)」ていうことだけでいいのだな・・って思いました。チラシに入っている情報が多すぎたんだなと。タイトルも実は小さかった・・。

でも、面白かったのは大統領選の話題で盛り上がっている人は「OK,この映画を自分の会社のMLで流して宣伝するから、アメリカ人にあったら民主党に入れるように言って。取引成立!」

なんて言う人もいたし、
「この映画で設けたお金はどっかに寄付しているの?」という質問もありました。
アメリカ人ならきくよな。

監督は水の乏しい国に井戸掘る活動にも寄付しているんだけど、でも詳しいことをきいてなかったな~と、勉強不足の私。

映画の説明をしていたら、後ろから「あんた英語うまいなあ」と声がきこえ、「大阪人のおっちゃんもここにいたんかいな」と後ろをふりむけば外人。どんだけ大阪弁のイントネーションうまいねん。目つぶっていたら、完璧大阪のおっちゃんでした。

「日本語上手だから日本語の方も渡しますね」と渡すと「読むんきらいやねん」と言うので、「あ、漢字いやなんや」と私が言うと「ばかにしとるやろ。読めんで、これくらい」と彼。「馬鹿にしてへんって」とコテコテの会話。

「でもあんたらすごいわ。僕、英語の映画を日本語になんてできへんわ。」て褒めてくれました。いやあ、勿論アメリカ人にチェックしてもろてんねんけどな。

そうかと思えば、チラシを配ろうとするなり「クリスチャン(キリスト教)の映画だろ。要らん」と言うおっちゃんもいて、「へ?これキリスト教も宗教も関係ないけど」と言うと「じゃあどんな映画や」と会話が流れたので「学校の先生のドキュメンタリーで」と始めるや否や「いらん」というおっちゃんもいました。

ま、その人くらいでほかは、話を聞いたら"Good" "Good job"とか楽しい反応をしてくれました。ま、それで来るかどうかは別問題ですけどね。

しかし、これも実際やってみないと分からないもんです。ほんといい勉強させてもろてます。




やっと入稿

2008-01-13 | 4分の1の奇跡
映画の字幕の原稿、最終チェックがや~っと終わりほっと一息です。といってもパート1だけですけど、とりあえず私の担当部分だったので。

しかし、ほんと何でもやってみないと分からないものです。

字幕用に翻訳したものを25字あるいは多くても27字にするという作業ですが、完璧なめてました・・私。

インデントをしても狂ったりするし、原始的に原稿に線を引いたり、そして結局はっきりしないところは自分の目で数えるしかなくって・・。プロはそういうフォーマットがちゃんとあるんでしょうけどね。

そして、この作業になって人の名称が気になったのです。スタート当初あ~でもないこ~でもない・・と話し合い、最終的に「かっこちゃん」という言い方になったのですが、結局-chanをつけるとすぐに25字になってしまい、-chanが邪魔になってきたので、相談して取り外すことに。

業者さんの出してくるサンプルの意味も私にはわからなくって、何度も仲間に電話で聞いたりしているうちに、「あ、みんなで合宿してたらすぐに分からないこときけるのに・・」と思ったくらいでした。

きっとプロはこの字入れの作業で、もう一度訳自体もこねくり返しベストな訳を出していくのだろうな・・て思いました。ほんとやってみないと分からないことばかりです。

これからパート2,3、そして業者さんが入れてくれたもののチェックの立会いが今週から始まります。新聞の取材も来るそうでちょっとワクワク。

制作チームも連日泊り込みで映像のチェックに入っていて、大変だけどなんとなく気分は文化祭にも近いかしらん。

今日の夜は、英語のチラシもできたことだし英語字幕を見てくれるお客さんをゲットする為、外人バーをはしごして営業に行ってきます。とりあえず街や電車で会った(というより発見された)外国人にはチラシを配るゲリラ営業もそろそろ開始しないと。

なんか面白そうです。

皆さん!
上映会は2月11日ですよ!! 是非きてくださいね~!!

またゆっくりお知らせ書きますが、とりあえずHPはこちらです。
http://www.yonbunnoichi.net/joueikai/yotei/001231.php


やったあ。

2007-08-31 | 4分の1の奇跡
8月31日、夏休みの宿題のように翻訳の自分のパートが終わりました。やったね。

明日、あさってと自宅でアロマの会、そして2日からオーストラリアに行くというスケジュールの中、何度も「なんで私は時間に余裕をもって物事に取り組まないのだろう」と思いましたが、何はともあれこの翻訳中わずか数日間ですが色々なことが自分の中で起こる不思議な数日間でした。

作業をしているときに、「あれ?私って英語で仕事しているんだ」と思ったりもしました。あったりまえのことで、大人になってからずっとそうだから15年くらいそうなんですけど。

「そうそう、小さいときから英語のできる人になりたいって思ってたんだよな」とか。英語を使えることが今回の翻訳を通じてとても嬉しかったのかもしれません。「英語が分かるからこの仕事をやっているのか・・それはすごいことだな・・」とか。

きっと今回は宇宙のお仕事で、自分のスキル=英語や自分の体を宇宙に使ってもらっていると感じたからかもしれません。

英語の訳はう~ん・・ですが、エネルギー的には映画にでてくる山本加津子さんや大ちゃんのエネルギーをできるだけ伝えたつもりです。とても神聖なことをしているようで、毎日仕事をする前に宇宙にそれができるようにお願いしました。

そして、日本語の意味・・つまり、書かれているセリフをそのまま英語にしても意味をなさないことはたくさんあるので、それを自分の中で別の日本語に置き換えていきますが、そのときによく上にききました。こういうことも初めてです。「これは何て言葉と置き換えたらいいの?」とか。

私の大好きな倍音セミナーをやっている先生が、「分からなくなったら上にきいたら、宇宙に聞いたらいいんだよ。インターネットよりずっと早いよ。聞けばきくほど正確な情報が得られるようになるからね。」と言ってらしたのですが、「こういうことなんだ」とやっと分かりました。

ということで、ほんともりだくさんのギフトだらけの今回の翻訳作業でした。しかし、さすがに体力も限界に近づきつつあるので、もう寝ます。

Have a nice dream!